AQUOSやXperiaと極一部の機種のみ。イヤホンジャックが廃止傾向にある4つの理由

先日には香港版のXperia 5Ⅳを購入して開封レビューをしてみましたが発熱以外は想像以上に良く良機種に仕上がっている印象を受けます。詳細は「Xperia 5Ⅳ 開封レビュー。満足度激高。けど発熱はひどめ」をご参照下さい。

使っていて不安な部分もあるとはいえXperia 5Ⅳは今までのXperiaの中でも割り切った存在で分かりやすくより選びやすくなった存在に感じます。詳細は「Xperia 5Ⅳ 1週間レビュー。満足度激高だけど不満がないわけではない」をご参照下さい。

さて今回はXperiaやAQUOSなどイヤホンジャック搭載機種がハイエンドモデルを中心に限定的になった理由について簡単にまとめたいと思います。

オーディオ性能の向上。

今回の記事はミドルレンジやエントリーモデルは考慮していないので予めご了承下さい。

昨年で見ればイヤホンジャックを搭載している機種はXperia 1Ⅳ/AQUOS R7/Zenfone 9とかなり限定的になってきており有線イヤホンを使いたいユーザーにとって選択肢はほぼありません。

ハイエンドモデルを中心にイヤホンジャックの廃止の流れを作ったのはAppleでiPhone 7の時に廃止。なぜAppleを皮切りにイヤホンジャックが廃止になっているのか一つ目の理由としてはオーディオ性能の向上です。

もちろん有線イヤホンといってもピンキリで安いものであればその恩恵を受けにくいと思いますがスマホが対応していたのは3.5mmジャックでアナログ入力。

一方でスマホのほとんどはデジタル処理をしておりイヤホン部分だけアナログだと効率が悪いこれを廃止して充電ポートを利用したアダプター経由でもデジタル入力にした方が音質が改善する。

少なくともAppleはiPhone 7の発表の際にデジタル入力に統一したかったことに加えLightning経由の方がオーディオ性能が向上することを大々的にアピールしています。

防水/防塵をより強化。

次に2つ目の理由として防水/防塵性能の強化。iPhone 7で初めて防水に対応しましたがイヤホンジャックの存在が邪魔だったとも言われています。

XperiaなどイヤホンジャックありでもしっかりとIP68に対応している機種もありますがAppleの場合イヤホンジャックありだとAppleが求める防水性能を当時実現することが難しく廃止したとも言われていますが真意は不明。

ただ本体の穴が減れば防水性能を向上させやすいのは当たり前の話で防塵面でも向上します。イヤホンを頻繁に使う人であればイヤホンジャック部分に埃や塵がたまりにくい可能性があります。

一方で有線イヤホンを使わないユーザーの個体は塵や埃がイヤホンジャック部分に溜まりやすい。

またイヤホンジャック部分は掃除がしにくいことに加えこまめに掃除する人もかなり限定的かも。ましてイヤホンジャックに塵などが入らないようにキャップを購入するユーザーはさらに限定的です。

そしてイヤホンジャック部分に埃などが溜まり本体の故障に繋がる可能性もあります。

最新の搭載機種はどうなっているのか不明ですが以前の機種はイヤホンジャック部分が万が一故障してしまうと基盤ごと交換になる可能性があるとされておりイヤホンジャックの故障は最悪本体の故障に繋がる可能性があるので本体の耐久性の改善という面でも廃止された可能性。

極端な言い方をすればイヤホンジャックが故障して本体を修理するよりもワイヤレスイヤホンを購入する方が安く済む可能性もありコストという面でもユーザーにとってはメリットがあるのかも。

内部スペースの節約。

そして3つ目の理由として内部スペースの節約だと言われています。ミドルレンジやエントリーはそこまでのスペックを搭載していないため内部スペースに比較的余裕が生まれやすいですがハイエンドモデルの場合はかなりギチギチのことが多いです。

メーカーとしては内部スペースの節約のためにコンポーネントを再設計するよりもイヤホンジャックを廃止する方がコストも減ります。Androidメーカーで見ればiPhoneの流れに追従した感じですが割とだいぶ前から廃止されており内部スペースの節約という面で真っ先にカットされたのかも。

また内部スペースに僅かでも余裕が出来ればより大型のバッテリーを搭載したりカメラをより大型化させるなど他のスペック部分を強化させることも可能になります。

今更ですが例えば電池持ちとイヤホンジャックのどちらを優先するかの2択になった場合電池持ちと答えるユーザーが圧倒的に多いと思います。結局アダプターが必要とはいえイヤホンジャックがなくなっても有線イヤホンが使えない訳ではない。

またハイエンドモデルを購入するユーザーはカメラを気にしている場合もあります。

そうなった時にイヤホンジャックがあることでカメラが進化しきれないのであれば廃止でも構わないと判断するユーザーもいると思います。

イヤホンジャックを継続して採用して欲しい人とイヤホンジャックを廃止することによって他のスペックが強化されるのであればスペックを強化して欲しいと思う人ではおそらく後者が現状では圧倒的に多いと思います。

一方でSonyがXperiaで見ればXperia XZ2の時に一度廃止になりましたが一年後には復活。Sonyが復活させた理由の一つとしてSony製の有線イヤホンを使っていたユーザーが多かった可能性。

イヤホンもピンキリで1000円から買えるものあれば数万円する高級なイヤホンもあります。Xperiaの場合Sony製品が好きだから使っていたユーザーもかなりいた可能性がありSony製品が好きなユーザーは高級イヤホンを持っていてもおかしくない。

そのイヤホンがいきなり使えなくなったらXperiaを使う必要がないと判断してXperia XZ2シリーズでは客離れが加速。結局Xperia 1シリーズで復活したとはいえ廃止前のように5極に対応しておらず形だけ整えた感じ。

そしてもう一つ考えられる理由として音の遅延です。最新のワイヤレスイヤホンでは音の遅延が発生しにくくなっているとはいえ使い方によっては遅延が発生するため使いにくい場合もあります。

メーカーは違いますが自分はMac Studioで動画を編集する際にAirPods Proだと間違いなく遅延が発生してしまうためまともにカットが出来ないので有線イヤホンを使っています。

Xperia 1シリーズやXperia 5シリーズでみるとゲームエンハンサーの強化然りゲーミングスマホの側面もあり音の遅延を嫌うユーザーのためにイヤホンジャックを残している可能性。

逆に言えばXperiaの場合はニッチなニーズ向けに進化を遂げているためイヤホンジャックが継続採用されている意味を見出すことができますが他のメーカーは明確な目的がないならいつ廃止になってもおかしくなくZenfone 9やAQUOS R7などニッチな機種しか搭載していない。

お金儲けのため。

基本メーカーが既存技術を廃止する場合はデメリットよりメリットの方を強調しがちでイヤホンジャックも防水性能の改善やオーディオ性能の改善に内部スペースの効率化などを良いことづくめのように感じますがメーカーとしては出来るだけお金を稼ぎたいところだと思います。

ハイエンドモデルを中心にイヤホンジャックを廃止した理由の最大の目的はワイヤレスイヤホンへの移行を促すためとされており現にiPhone 7シリーズでイヤホンジャックを廃止するのと同時に初の純正ワイヤレスイヤホンであるAirPodsを発表しています。

一時期は人気が出過ぎて全く在庫がない状態でうろ覚えですが2017年か2018年で最も売れたApple製品がAirPodsだったと思います。AppleはBeats製品に純正イヤホンも販売していましたが売上規模で見ればそこまでじゃない。

その状況の中でより売上を確保するためにワイヤレスイヤホンを購入する動機としてイヤホンジャックを廃止したのかもしれません。

結果AirPodsは大ヒットで2019年にはデジタルノイズキャンセリングに対応したAirPods Proを導入しており2022年では世代を重ねることでより進化しています。

言ってしまえばハイエンドを購入するユーザーならきっとワイヤレスイヤホンも買うお金に余裕があるだろうから買ってくれということなのかもしれません。

今やAndroidメーカーの多くも純正のワイヤレスイヤホンを発表/発売しており一つのビジネスチャンスという感じになっています。

逆にミドルレンジやエントリーモデルを購入するユーザーはそもそもスマホで音楽を聴くことがないとかあまり拘りがないとか買う余裕がないとか色々な要因からイヤホンジャックを継続している可能性。

賛否両論はあると思いますがメーカーは金儲けのためにイヤホンジャックを廃止した可能性があること。

決してあからさまに金儲けのためとか言うことは絶対ないと思いますが各社の動向は見ているとそう思う。ただ個人的にこれは悪いことではないと思っておりメーカーが収益を確保できなければそのメーカーの製品は廃れていくだけだと思います。

なのでハイエンドモデルとスマホ市場で見ればシェア10%程度のユーザーをメインターゲットにしてワイヤレスイヤホンの購入を促しているのかもしれません。

Appleに関してはエコシステムにユーザーを囲い込むという面でもイヤホンジャックの廃止は正解かも。

まとめ

今回はハイエンドモデルを中心にイヤホンジャックが廃止されている理由についてまとめてみました。

個人的にはXperiaの場合はイヤホンジャックを使うことがありますが他の機種では変換アダプターを使ってまで有線イヤホンを使う感じではないので正直あってもなくてもどちらでもいいかなという印象。

いまワイヤレスイヤホンを使う比重が圧倒的に高いためメーカーの策にのせられた感じです。

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