先日には売れ筋かつ廉価モデルの最新機種であるGoogle Pixel 6aの開封レビューをしたので詳細は「こんなスマホを待っていた。Google Pixel 6aは想定以上に丁度いいスマホ」をご参照下さい。
また先日にGoogle Pixel 7とPixel 7 Proを購入して開封レビューをしてみましたが思っていた以上に前モデルのデメリットがしっかり改善されておりかなりの完成度に仕上がった印象を受けます。
詳細は「Pixel 7とPixel 7 Pro 開封レビュー。発熱が想定以上に改善でめっちゃいい」をご参照下さい。さて今回Google Pixel 8シリーズはPixelにとって大きな転換期になる可能性があると思うので簡単にまとめたいと思います。
サイドローディングの制限。
Androidの開発者向けプレビュー版が配信されていることからも一部新機能が判明していますがPixelの大きな転換期となると思うのがAndroid14ではセキュリティがより強化されること。
iPhoneは今後のEU議会の採択によってはサイドローディングに対応する可能性があるとの予測。一方でGoogleは逆の流れとなっておりAndroid14ではサイドローディングをより制限するかも。
Googleはマルウェア対策としてサイドローディングの制限をより強化する可能性があるとしており今までAPIレベルの最小要件はGoogle Play Store向けのアプリに適用されていました。
ただ先日ガイドラインが更新されておりAndroid14ではこのAPI要件がより厳しくなる可能性。特定の古いアプリはブロックされるとしていますが具体的にはAndroid6.0以前のアプリが対象。
つまりAndroid14を標準搭載もしくはアップデートした機種はAndroid6.0以前が対象となる古いアプリはGoogle Play Storeもしくはapkでもインストールすることが不可能になる可能性。
少なくともこの要件に基づいて古いアプリのインストールに制限をかけるか最終的にはメーカーごとの判断になる可能性があるとしていますがPixelはこの要件に縛られる可能性。
またPixel 7シリーズでは64bitに対応したアプリしかインストール出来ない最初のAndroidですがPixel 8シリーズは64bitの条件に加えAndroid6.0以前が対象となった古いアプリはapk含めインストール出来ない機種になる可能性があります。
また当たり前ですが今後Android15などOSがアップデートされていけば付随して制限されるアプリもAndroid6.0からどんどん新しくなる可能性。
Androidの醍醐味の一つとしてapkのインストールですがセキュリティ的には大きなデメリットです。誰でも簡単にインストールすることができることからもマルウェアを仕込まれやすいです。
なのでGoogleがAndroidレベルでどんなにセキュリティレベルを上げてもPixelでVPNなどセキュリティを強化しても結局apkのインストールが簡単にできる状態では大きく改善しない。
Googleがセキュリティにかなり力を入れていることを考えると当たり前の流れとも言えます。iPhoneのように完全に制限されることはおそらくないですが今後要件はさらに厳しくなるかも。
なのでapkを使っているユーザーからすればちょっと今後のAndroidは面白みが減るかもしれません。
ただほとんどのユーザーはapkをインストールすることはないと思うのでセキュリティの改善とメリットが多く本体のアップデートサポート含めより安心して長期間使えるようになるかも。
Samsungモデムから卒業?
次にハード面に関わることですが先日にGoogleのProject Zeroが発表した内容によるとPixel 6シリーズやPixel 7シリーズが搭載しているSamsungの5Gモデムに深刻な脆弱性を発見。
少なくとも2022年後半から2023年にかけてExynosモデムに18個の脆弱性を発見したとしています。その中で特に4つの脆弱性が深刻でネットからベースバンドへのリモートコード実行が関係。
この4つの脆弱性によりアタッカーがユーザーの操作なしでベースバンドレベルでリモートからスマホを攻撃することが可能でアタッカーは対象のスマホの電話番号を知っているだけで攻撃可能。
逆に残りの14個の脆弱性については悪意のあるモバイルネットワークオプレーターまたはデバイスへのローカルアクセス権を持つアタッカーのいずれかが必要とそこまで深刻ではないです。
そして問題となっているSamsungのExynosモデルですがExynos5123/Exynos1080/Exynos980/Exynos Auto T5123にPixel 7シリーズが搭載しているExynos5300と合計5種類です。
Pixelで見るとPixel 6シリーズにPixel 6aとPixel 7シリーズの合計5機種ですがvivoの一部機種やGalaxy S22など一部Samsungの機種にウエアラブルデバイスの一部などに影響。
一つ朗報と言えるのはGoogleが3月のセキュリティパッチでこの脆弱性を修正しておりPixel 7シリーズは最新状態にすれば問題なし。逆に問題となるのが執筆影時点で3月のアップデートが配信されていないPixel 6シリーズとPixel 6aの3機種という感じです。
アップデートが配信されアップデートすれば問題ありませんがアップデートが来ない状態での対処方法として一つ目は本体の設定でWi-Fi及びVoLTEにおける通話をオフ設定にすること。
ただ国内で見ればVoLTEをオフにすると通話が出来なくなるのであまり現実的ではありません。
そして2つ目としては今月中旬より配信が開始している6月のFeature Dropのβ版であるAndroid13 QPR3のベータプログラムに登録すること。幸いなことにAndroid13 QPR3には3月のセキュリティパッチが包括しているので回避できる。
ただ注意点としてβ版なのでアップデートすることで脆弱性は回避できたとしても本体の動作が不安定になるかもしれません。
また従来ベータプログラムに登録した後にやめる場合は本体の初期化が必要でしたが最近はΒ版の本配信が開始されれば初期化なしでペーたプログラムをやめることが可能になっています。
つまりAndroid13 QPR3に登録した場合6月のFeature Dropがを包括したアップデートの配信後であれば初期化なしで通常の安定版に戻すことが可能ですがそれより前にやめる場合は初期化が必要なためリスクがないわけではありません。
おそらくこの記事が公開されている頃にはPixel 6シリーズに対しても3月のアップデートが配信されていると思うのでそこまで心配なし。
Pixel 6シリーズの時に多発した通話/通信関連の不具合はSamsungの5Gモデムが原因とも言われておりPixel 7シリーズは同じSamsung製といえ刷新したことである程度安定しました。
ただ今度は深刻な脆弱性が見つかっており正直Samsung製の5Gモデムはあまり信用出来ない。
一方でAndroidの内部コードからもPixel 7aやPixel FoldはQualcommの5Gモデムを搭載している可能性がありこの流れがPixel 8シリーズに継承される可能性があります。
仮に今年登場するPixelがQualcomm製に切り替わるのであれば通信関連は大幅に改善かも。
Android14の新機能。
そして最後にAndroid14の本配信までに間に合うか不明ですが内部コードから判明しているのがアプリの複製機能です。Galaxyで見ればデュアルメッセンジャー機能として一部SNSアプリを複製することが可能でXiaomi 13 Proで見ればほとんどのアプリを複製することができます。
ただ対応している機種は中華メーカーが中心でPixelやXperiaなどは非対応となっています。これが今後の開発進捗次第ではAndroid14からOSレベルで標準対応する可能性があります。
現時点で判明している情報としてメーカーもしくはアプリごとに複製を制限できること。ちなみにGoogleはYouTubeなどGoogle謹製アプリの複製は禁止にしていることが判明しています。
またメーカーによってはもちろん完全にこの機能を塞ぐ可能性もありますがGoogleが開発していることを考えるとPixelもいずれ対応する可能性がある。Android12の頃から開発が継続していることが判明しているのでそろそろ実装してほしい。
せっかくDual SIMに対応なのに一台持ちとしてLINなど一台で複数のアカウントを管理できないのが正直不便でしたが改善。
また変なアプリをapkでインストールして無理にアプリを複製して使っているユーザーがいるならOSレベルで対応してapkを封鎖した方がセキュリティ面でも安全と判断しているのかもしれません。
個人的には折畳式機種で一台持ちが理想なのでPixel FoldがAndroid14で対応すれば理想です。
少なくともアプリ複製機能に対応すればPixelもよりAndroidらしい使い方ができるようになる。さらに3月のアップデートで自分は試していませんがPixel 7シリーズはDual eSIMに対応との話。
以前よりeSIMに力を入れていることが判明していましたがもう一つ開発中の機能としてeSIMの簡単移行機能です。
iOS16ではすでに実装されていますが機種変更の際のデータ移行のようにeSIMの移行も簡単にすることが簡単で今まで物理SIMを使ってきたけどデータ移行の際に物理SIMをeSIMに変換した上でデータの移行も簡単にできるようになる可能性があります。
ただこれに対応するかはキャリア次第の面もあり。先日にdocomoオンラインショップなどでGoogle製品となるFitbitの取り扱いが開始したことから今後ドコモがPixelを取り扱うかも。
どんどんeSIMの移行などGoogleが強化している一方でdocomoで取り扱わなければ強化された新機能の恩恵をドコモユーザーは受けられない可能性がありeSIMの強化はもちろんですが国内においてdocomoが取り扱いをすればPixelにとって大きな転換期になる可能性があります。
まとめ
今回はPixel 8シリーズがPixelにとって大きな転換期になる可能性があるのでまとめてみました。国内でも着実に人気が高くなっておりGoogleも優先市場としてかなり力を入れている印象です。
このまま頑張ればiPhoneの牙城を崩せるメーカーとしてかなり頑張って欲しいように感じます。
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