Galaxy Z Fold 5。スペック大幅強化。ユーザビリティ改悪?

先日にSamsungはGalaxy Z Fold 4とGalaxy Z Flip 4を正式発表しており合わせてGalaxy Buds 2 ProやGalaxy Watch 5シリーズも発表するなど下半期の新製品に関してもかなり充実している印象です。

詳細は「何が変わったのか徹底比較。Galaxy Z Fold 4とZ Flip 4が正式発表」をご参照下さい。また先日には韓国版のGalaxy Z Fold 4を購入して思うのはパッとした分かりやすい進化はないものの完成度が着実に高くなっていることを実感できる良機種に仕上がっていること。

詳細は「Galaxy Z Fold 4の開封レビュー。Z Fold 3から本当に変わった?」をご参照下さい。さて今回Galaxy Z Fold 5の本体サイズやカメラに関した新たな噂が出てきたので簡単にまとめたいと思います。

ヒンジの改善。

Samsungがすでに明らかにしているように同社の主力製品は折畳式機種であるGalaxy Zであること。また2025年を目標にGalaxy SシリーズとGalaxy Zシリーズのシェアを同程度に引き上げること。

さらに折畳式機種の現状の課題として本体の薄型化と軽量化に尽力していることを明らかにしています。Galaxy Z Fold 4は前モデル対比で薄型化軽量化しましたがGalaxy Z Fold 5でも同様の流れになる可能性がありそのためにはヒンジの改善が必須。

そして今回の情報によるとGalaxy Z Fold 5はヒンジが大幅に改善されるとの予測。Samsungは現在のヒンジ構造を大きく見直し水滴型を採用する可能性があります。

Oppo Find N2やXiaomi Mix Fold 2など中華メーカーの多くの機種は水滴型を採用しています。Galaxy Zシリーズが採用しているヒンジと比較すると水滴型はヒンジ自体を薄型化/軽量化できる。

さらに折り畳んだ時のヒンジ周辺に隙間が出来にくくディスプレイの折り目もつきにくいです。まさにGalaxy Z Fold 4で発生しているデメリットが改善される理想のヒンジという感じですが水滴型はその構造からか防水に対応するのが難しいと言われています。

ただ今回の情報によるとGalaxy Z Fold 5では水滴型+防水に対応したヒンジ構造を採用する可能性があるとしています。つまり現行モデルのヒンジにおけるデメリットを改善した上で防水性能は維持することになります。

これは折畳式機種の中では大きなアドバンテージになる可能性がありこれだけでもかなりの魅力です。また今回の情報ではS-Penスロットを搭載している可能性があると予測。

ただS-Penスロットを搭載することで本体の厚みが増す可能性があり内部スペースもかなり逼迫される可能性があります。

繰り返しになりますがSamsungは薄型化/軽量化が至上命題でS-Penを内蔵させれば本体の厚みがます可能性がありもちろん重くなる可能性もあります。今回の情報では275gになると予測しており現行モデルが263gであることを考えるとGalaxy Z Fold 3の時に逆戻りする流れです。

今回の情報とは別ですが現時点でS-Penの内蔵は最終決定していないとも言われています。なのでこの時点でちょっと情報の信憑性が怪しいかなと思っていますが期待はしたくなります。

本体サイズの変更。

また今回の情報では本体サイズにも言及しておりまずメインディスプレイを確認するとサイズは一緒で7.6インチになるとの予測。また表示解像度も現行モデルから踏襲されるとの予測ですが本体サイズは地味に変更されます。

今回サイズ比較図も公開されており現行モデル対比で縦長になっておりGalaxy Z Fold 3の本体サイズを確認すると158.2×128.1×6.4mmです。今回の情報通りであればGalaxy Z Fold 5はGalaxy Z Fold 3のサイズに戻るという感じ。

また折り畳んだ場合のサイズにも言及しておりやはり縦長になっておりGalaxy Z Fold 3を確認すると158.2×67.1×14.4mmで横幅はGalaxy Z Fold 5の方が僅かに増しています。

Galaxy Z Fold 4のサブディスプレイにおいてディスプレイサイズは6.2インチと同じ流れかも。

アスペクト比が25:9から23:9に変更されて僅かに横長になりましたがGalaxy Z Fold 5はディスプレイサイズが6.2インチとおそらく同じでアスペクト比は25:9に戻る感じです。

折り畳んだ状態の時Galaxy Z Fold 4はヒンジが薄型化した分横幅は変えずディスプレイを広げた。ただ今回の情報通りだとGalaxy Z Fold 5はヒンジが薄型化している可能性が高いにも関わらず横幅増しているのでちょっとよくわからないです。

また開いた状態の時の厚みは6.5mmで現行モデルが6.3mmなので厚みが僅かに増しますがこれはS-Penスロットを搭載している影響かも。そして折り畳んだ時の厚みは16mmとしており現行モデルが15.8mmなのでさらに厚みが増します。

これだと世代を重ねるごとに本体が薄型化しているどころかどんどん分厚くなっています。正直情報同士で矛盾しているように感じてしまう。

ただS-Penスロットを搭載するなら本体の厚みが増すのは仕方なくその分折り畳んだ時の厚みも増しますが6.5mmx2で13mmに対してヒンジ部分が16mmと3mmの差があるので結局ヒンジ部分にまた隙間が出来てしまうようにも思っちゃいます。

ただ現行モデルで見ると6.3×2に対して15.8mmなので隙間が改善されることに違いはないかも。

カメラの刷新。

そしてGalaxy Z Fold 4ではメインカメラセンサーと望遠レンズが刷新されましたがGalaxy Z Fold 5でも刷新される可能性があると予測されており個人的にはちょっと期待したくなる。

Galaxy Zシリーズはプレミアムモデル扱いながらもその内部スペースの問題なのかカメラは控えめ。現行モデルはGalaxy S22とほぼ一緒という感じで正直物足りなさを感じていました。

ただメインカメラセンサーはGalaxy S22 Ultraと同じく108MPのカメラセンサーを搭載するかもセンサーサイズは1/1.31インチになるので折畳式機種の中では最大クラスのセンサーとなります。

ただS-Penスロットを搭載してメインカメラセンサーの大型化とそんな内部スペースがあるのか疑問。

また12MPの超広角カメラと64MPの望遠レンズを搭載して光学2倍ズームに対応との予測です。今回の情報通りであればカメラも刷新され同世代で見ればGalaxy S23のメインカメラ強化版でGalaxy S23 Ultraには特に望遠レンズで劣るという感じになります。

折畳式機種でペリスコープを搭載しているのはvivo X Foldくらいで逆にvivoが異常です。

また先ほどの話と重複しますがS-Penの内蔵やメインカメラセンサーの大型化で結果的に本体の重量が増すという感じでここまでの情報を見るとSamsungの目指している方向性と逆に感じます。

ただ個人的には重くなってもカメラの進化を優先してほしいと思うので嬉しい進化に違いはないです。今回の情報源は過去に実績がないため全て鵜呑みにするのは危険だとされています。

また全く別の情報ですがSamsungの関連会社からの情報も併せて確認していきたいと思います。先ほどの話と重複しますがGalaxy Z Fold 5のS-Penスロットは現時点で最終決定していないです。

ちなみにGalaxy Z Fold 4の時も開発最終段階までS-Penを内蔵したプロトタイプが候補に残っていたみたいですが結局採用されず製品化されていません。そして最終決定していない理由として本体の軽量化とヒンジの改善が最優先だからだとしています。

ちなみにSamsungとしてもOppo Find N2が通常のiPhone 14 Pro Maxより軽いことに大きな意味があるとしています。なので少しでも軽くしておきたいところです。

開発過程から防水対応/本体の耐久性改善にヒンジの改善にS-Pen搭載まではクリアしておりあとはSamsungが求めれるレベルまで軽量化ができればS-Penが内蔵される可能性があります。

Galaxy Z Fold 4の本体の大量生産は2022年の6月頃から開始していたはずですが各種部品に関してはそれより前に大量生産を開始します。ただそれでも4月頃からだったと思うのでまだSamsungとしても最終確定させるまでの時間があります。

なので情報源によってほぼ逆の情報があるのでちょっと注意が必要という感じです。

ユーザビリティが下がる?

そして今回の情報通りGalaxy Z Fold 3のように縦長に戻りつつS-Penを搭載した場合に地味に懸念点があり一つ目はS-Penの内蔵とカメラセンサーの大型センサーの搭載ですが内部スペースに余裕があるのか。

本体サイズの変更だけならバッテリー容量に影響は多分出ないと思いますが内部スペースがより逼迫されると最悪バッテリー容量が減少する可能性があります。

Galaxy Z Fold 4は評判が悪いSnapdragon 8 Gen 1ではなくSnapdragon 8+ Gen 1を搭載。Galaxy Z Fold 3対比で電池持ちはしっかり改善した印象を受けますが十分な電池持ちではない。

自分の使い方でも寝る前の電池残量は40%前後のことが多く決して電池持ちがいいとは言えません。

おそらくGalaxy Z Fold 5ではSnapdragon 8 Gen 2を搭載してくると思いますがSnapdragon 8+ Gen 1対比で劇的に改善するとは思えずバッテリー容量が仮に減少したら電池持ちはいいとこ同程度で下手したら悪化する可能性。

そして2つ目はサブディスプレイで今回の情報通りならまた縦長に戻る。Galaxy Z Fold 3の時のデメリットでスマホとして使う場合横幅が狭すぎて表示されるコンテンツは小さく文字入力もしにくいという感じでした。

Galaxy Z Fold 4では僅かに改善したと思いきやまた改悪するとなると正直残念な感じです。

Galaxy Z Foldシリーズは完成度が高くて使いやすいですがメインディスプレイの利用を想定しているためサブディスプレイをスマホとして使うには他社の機種と比較すると物足りない。

何より今回の懸念点が当たっていればむしろユーザビリティが下がる可能性もあります。

まとめ

今回はGalaxy Z Fold 5の本体サイズやカメラについて情報が出てきたのでまとめてみました。個人的には今回の情報通りならかなり残念でそれこそGoogleのPixel Foldに期待したいです。

また今年は中華メーカーがグローバル市場で折畳式機種を展開する中存在感をどれだけ示せるか気になるところです。

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