Xperia 1Ⅳが国内で6月3日より発売されて早速購入したので先行レビューで試しきれなかった部分をレビューしてみました。詳細は「Xperia 1Ⅳ開封レビュー。結局発熱はちょっと不安が残る感じに」をご参照下さい。
また先日には香港版のXperia 5Ⅳを購入して開封レビューをしてみましたが発熱以外は想像以上に良く良機種に仕上がっている印象を受けます。詳細は「Xperia 5Ⅳ 開封レビュー。満足度激高。けど発熱はひどめ」をご参照下さい。
さて今回たまに質問を頂くXperia 1Ⅳなど同じ機種でもモデルの違いについてざっくりとまとめたいと思います。
中国版の特徴や違い
例えば当チャンネルでは何度も取り上げたXperia 1Ⅳで見ると中国版/グローバル版/キャリア版/直販のざっくり4つに分かれます。まず中国版の特徴としてGMSが非搭載であること。
HUAWEIが2019年にエンティティリストに追加されたことでGMSの認知度が高くなった印象を受けますが単純にGoogle Play Storeの事だと思っている人が多い印象です。
HUAWEIがアメリカ政府の許可なくアメリカ企業と取引が不可能に。そのためGoogleと取引ができなくなりGoogleが開発したモバイル関連のサービスも使用不可に。
Google Play Storeが一番分かりやすく致命的ですが他にもGoogle Assistantなどサポート系のアプリも使えなくなります。またNear By ShareやFastPairなども使えないです。
最近国内でも認知度が上がっているGalaxy WatchやPixel Watchなどアプリを通してペアリングを行うものもあり起点となっているのがNear By Shareだったりするので結果ペアリングが出来ません。
HUAWEIに関しては裏技を使わない限りGoogle Play Storeを含めて塞がれている状態です。ただその他の中国版は標準搭載されていないのであってここがHUAWEIとの大きな差という感じです。
HUAWEI以外のメーカーの機種でみればapkなどを使ったGoogle Play Storeをインスール可能。なので全てのアプリが安定して動くとは言えませんが普段使っているアプリもある程度使えます。
ただGoogle Play Storeではカバー出来ないNear By Shareなどは使えないままという感じです。
ちなみにXperia 1ⅢではGoogle Assistant専用ボタンが搭載されていますが中国版に関してはGoogle Assistantは標準搭載されていないため代わりにショートカットボタンとして機能。
また中国人のスマホの使い方というか習慣がどうなっているのか把握していませんがタスクキルがかなり強めで初期設定の状態ではほとんど通知が来ません。
中国では劣悪なアプリも多数配信されているためアプリの制御を厳しめにしてバッテリーへ出来るだけ悪影響を与えないための必須の機能。
個人的には電池持ちよりも通知を優先して欲しいという感じですがGoogle Play Store以外の環境になるとそれだけアプリの完成度がバラバラだと思います。
また対応言語も異なり直近で使ったvivoやOppoに関しては中国以外の言語にも対応しており日本語も対応。中華メーカーは独自のUIを採用しているとはいAndroidがベースになっておりAndroid自体が多言語に対応しているので驚きはない。
ただXiaomiに関しては中国語と英語にしか対応していないので中華メーカーの中でも癖が強いです。あくまでも現地価格で見れば中国版は他の市場より安いことが多く特に中華のメーカーの機種は安い。
ただ一方で中国の独特な市場環境向けに最適化されているのでちょっと癖が強みという印象です。ちなみに中華圏で見ると台湾と香港に関しては中国版ではなくグローバルモデルが発売されることが多い。
グローバルの特徴や違い。
次にグローバル版について確認したいと思います。機種によってで例えばインド版やマレーシア版など地域別のモデルがありますが今回はざっくりと一纏めにグローバル版にさせて頂きます。
中国版との大きな違いとしてグローバル版はGMSが標準搭載されていること。日本で発売されている機種も大きな枠組みでみればグローバル版でありGoogle関連のサービスが当たり前のように使えます。
海外版を買う人で買いやすくなってくるのはグローバル版です。もちろん発売時期などに影響されますが基本自分はXperiaは最速入手を目指しているため中国や日本が最速の発売ではない限りグローバル版で特に香港版を購入することが多いです。
Xperia 1Ⅳで見ても日本では2022年6月上旬に発売でしたが香港版は5月下旬に発売。その時はSonyから実機をお借りできたので購入しませんでしたがXperiaで見ると中華圏での発売が早いです。
Xperia 5Ⅲの時は台湾が世界最速で発売などもありました。グローバル版の特徴としてはGMSが標準搭載されていることに加え日本語も標準対応のことが多いです。
またグローバル版は技適がないからダメと言われることもありますが機種によっては対応しています。
例えば昨年レビューしたZenfone 9ですが自分は台湾版を購入したので技適はありませんでしたがグローバル版は後にアップデートで技適が追加されています。
またiPhoneで見てもカナダ版は技適がありかつカメラのシャッター音が消せるなどのメリットもある。中国版と比較すると癖はかなり少なく自分のようにレビュー用として購入するのは丁度いいです。
またメーカーによりますが中華メーカーで見ると中国市場での発売が最初でその後にグローバル版が発表発売の流れのことが多い。中国版と比較すると癖がなくなる一方で本体価格が高くなる傾向でXiaomiの機種がわかりやすいです。
また中華メーカーの機種で見ると一部モデルが発売されない。
例えば直近でみる香港でvivo X90とvivo X90 Proは香港でグローバル版が発売されますが最上位モデルであるvivo X90 Pro+はなし。Oppo Find N2は中国市場限定とされていますがOppo Find N2 Flipはグローバルでも発売予定など。
もちろんメーカーごとにマーケティング戦略があるため地域ごとに最適化するため発売地域全てで同じというわけにはいきません。ただ折畳式機種や最上位モデルが好きな自分のような人たちはグローバル版が欲しいけどなくなく中国版を買うこともあります。
あとは地域でハードが地味に異なることもあるので注意が必要です。
例えばGalaxy S22 Ultraのヨーロッパ版の搭載SoCはExynos2200でSnapdragonではありません。またイギリス版だったと思いますが物理のDual SIMにeSIM対応ですが韓国版は物理SIM1枚のみとグローバル版を購入する時は仕様の確認も必須です。
自分はGalaxyを最速狙う時はフライング入手がたまにある韓国版を購入するようにしています。結局のところGMSが必須な自分にとってはグローバル版があるならグローバル版が一番です。
国内版の特徴や違い。
そして最後に国内版を確認すると当たり前ですが国内で使用するために最適化されています。わかりやすい特徴としてはFelicaチップを搭載している機種の比率が非常に高いことです。
政府が今年の4月以降にAndroidに対してマイナンバーカードの機能内蔵をするように進めていますがおそらくFelicaチップが起点となっている可能性が高い。
また2026年を目処にマイナンバーカードに運転免許証の紐付けもできるようにするとしているので国内ではFelicaチップの需要性が高まる可能性。そうなってくると現時点でFelica非対応で出しているメーカーもFelicaに対応させる可能性もあります。
ただ決済面として見ればQRコード決済に対応した店舗がどんどん増えてくることに加えJRも首都圏以外でQRコード対応の改札機の導入。またType A/Bを利用したタッチ決済の普及などFelicaの存在感は徐々に下がってくる可能性もあります。
また決済で使うなら端末自体が対応している必要もなく対応のスマートウォッチを買えばいいだけとちょっと何ともでFelica離れが発生していく可能性も。
ちょっと話はそれましたがそれだけFelicaという存在が大きい。また国内版に関してはキャリアが発売しているキャリア版とメーカーが販売している直販の2種類です。
キャリア版に関しては契約者が使いやすいように最適化されているため対応バンドや搭載アプリにデザインなどがキャリアごとに違う。一方で以前のようにSIMロックがあるわけではなくバンド縛りも今後完全に禁止される流れなのでどんどん共通化されています。
またメーカーがキャリアのために開発した製品という立ち位置なので同じ機種名であってもキャリアごとのオリジナル商品です。そのためキャリアごとに扱うカラバリや価格に差があるのでちょっとわかりにくい部分もあります。
そして近年徐々に選択肢が増えてきたのが直販モデルです。黎明期は安いモデルしかないイメージでしたが今はXperiaやiPhoneにPixelなど高いモデルの直販モデルもあります。
キャリア版と共通している部分が多いですが直販版の方が安いことが多くキャリアアプリやキャリアロゴもなくグローバル版をベースにFelica対応や対応バンドが最適化されたという感じです。
ただまだまだ選択肢が多いという感じではなくキャリアに扱ってもらえない機種が直販で出たりしている感じで逆にキャリア優先のメーカーは直販モデルの販売時期がキャリアモデルより遅いことがあったりそもそも直販版がないメーカーもあります。
わかりやすく直販モデルオンリーにしてキャリアがあとは窓口として販売するくらいにして欲しいですが現状は異なりキャリア版と直販版は価格やスペックで地味に違うので避けにわかりにくい感じです。
なんだかんだ文句があってもキャリアでスマホを購入する人がほとんどなので流れは当面変わらない。あとは国内版はグローバル版や中国版と比較して発売時期が遅くアップデートの配信時期も遅いです。
まとめ
今回はざっくりとスマホのモデル別について簡単にまとめてみました。たまに一般ユーザーには中国版ではなくグローバル版の方がおすすめだとコメントを頂きますが一般ユーザーは国内版一択です。
そもそも実験用途のために中国版やグローバル版を購入する人なんてほとんどいません。
キャリアモデルへの不満は年々大きくなっていますが文句を言っても買っているうちは変わらないので声を大きくすると同時に直販モデルを購入する人の母数が増えない限りは大きく変わらないと思います。
中国版は無理でもグローバル版に関して日本には参入する予定はないけど日本人に買って欲しいなら技適の認証だけでも通してくれればもっとグローバル版がおすすめしやすくなるなと思っちゃいます。
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