Snapdragon 8 Gen 2が全然良い。2023年ハイエンドスマホは当たりかも

先日にSamsungはGalaxy Z Fold 4とGalaxy Z Flip 4を正式発表しており合わせてGalaxy Buds 2 ProやGalaxy Watch 5シリーズも発表するなど下半期の新製品に関してもかなり充実している印象です。

詳細は「何が変わったのか徹底比較。Galaxy Z Fold 4とZ Flip 4が正式発表」をご参照下さい。また先日には韓国版のGalaxy Z Fold 4を購入して思うのはパッとした分かりやすい進化はないものの完成度が着実に高くなっていることを実感できる良機種に仕上がっていること。

詳細は「Galaxy Z Fold 4の開封レビュー。Z Fold 3から本当に変わった?」をご参照下さい。さて今回Snapdragon 8 Gen 2を搭載した2023年モデルは久しぶりの当たりになるかもしれないので簡単にまとめたいと思います。

vivo X90 Pro+が想像以上にいい。

少なくとも2023年の上半期に登場するハイエンドAndroidの多くはSnapdragon 8 Gen 2を搭載する可能性が高い。執筆時点でまだ搭載機種はvivo X90 Pro+しか使っていませんが思っていたよりも感触がいいです。

自分は原神など高負荷なゲームを全くやらないためパフォーマンスの持続性という部分は判断できません。ただ一方でまず思うのは発熱が思っていたより抑えめであること。

高負荷をかけなければSnapdragon888でもSnapdragon 8 Gen 1搭載機種でもほぼ感じず。ただよく分からないタイミングでなんか熱くなる時がありますがvivo X90 Pro+を使っていて発熱を感じたのはまだない。

外気温がかなり低いということもありますが発熱しやすい大型カメラセンサーを搭載していてバンバン子供を撮っていても暖かいと感じることもないです。

もちろんvivo X90 Pro+自体の発熱対策が大幅に強化されていることもあると思います。ゲーミングスマホを超える8900mm2のベイパーチャンバーを搭載しており放熱性能は優秀。

そのためSoC関係なく本体の発熱対策だけで発熱がかなり制御されている可能性もあります。ただ一方でSnapdragon 8 Gen 2自体がしっかりと改善していると思うのが消費電力の抑制。

vivo X90 Pro+を開封2日目から電池残量をチェックしていますがそもそも2日目の時点で電池残量が50%を超えており2日目以降も50%を上回るなど電池持ちは思っていたより安定。

前モデルと比較するとバッテリー容量はほぼ一緒ですがvivo X90 Pro+はディスプレイ輝度が2倍弱まで明るくなっておりカメラの大幅な強化で消費電力自体は増える可能性が高いです。

Vivo X80 Proの海外サイトにおけるバッテリーテストのスコアを確認すると79を獲得。

スコアが80以下であれば電池持ちが悪い機種に該当しますがここ数日vivo X90 Pro+を使っている感じだと100から110近くのスコアを獲得しそうな勢いの電池持ちの良さです。

前モデルと比較すればディスプレイの電力効率が改善しているとはいえたかが知れています。

となると前モデルとの大きな差に繋がるのは搭載SoCでSnapdragon 8 Gen 1とSnapdragon 8 Gen 2はカタログスペックの差以上に電力効率が改善しているのかもしれません。

少なくともSoCで大きな差がないのであれば電池持ちの印象もあまり良くなかったのかも。負荷をかければSnapdragon 8 Gen 2でも内部温度はしっかり上がります。

ただ外部温度はそこまで上がらず発熱がしにくいからこそ燃費も悪化しにくいのかもしれません。

今後搭載機種をいくつか使う必要はありますがvivo X90 Pro+だけで見れば想定以上にSnapdragon 8 Gen 2の完成度は良く搭載機種もかなり期待したくなる流れです。

数年以内にSamsungがサプライヤーに

もちろんSnapdragon 8 Gen 2に依存するだけではなく端末自体での発熱対策も必要不可欠。

Snapdragon 8 Gen 2のベンチマークは130万点前後なのでスコアで見ればSnapdragon865の2倍近くまでに処理性能が強化されており3年近く前のモデルと比較すれば出来ることが増えた一方で消費電力が多くなりがちなので発熱がしやすくなるのは妥当な流れです。

そのため端末側もしっかりと発熱対策をしないと2023年も発熱に悩まされることになります。

またここ数年で見るとサプライヤーはSamsungよりTSMCが当たりの流れですが従来通りであれば数年おきでSamsungとTSMCが入れ替わるのでSnapdragon 8 Gen 4あたりではSamsungに戻る可能性もあります。

SamsungがSnapdragon 8 Gen 1の製造を請け負っていた時にQualcommに対して歩留率の虚偽の報告をしていたから途中でTSMCに切り替えたとされています。

ただQualcommは今後もSamsungと関係を継続させたいことを明らかにしているのでSamsungにいつ戻ってもおかしくない。

また執筆時点でGalaxy S23シリーズが正式発表されていないため何ともですがリークしているベンチマークなどを確認するとGalaxy S23シリーズはSnapdragon 8 Gen 2の特別版を搭載している可能性があります。

特別版はSamsung独占という話なのでそれだけQualcommはSamsungを大切にしていることに。ただ正直Snapdragon 8 Gen 2の特別版がSamsungの独占なのはまだいいと思います。

一方で一部情報によるとこの特別版は通常のSnapdragon 8 Gen 2と異なる可能性が高いです。

Snapdragon 8 Gen 2はTSMCの4nmを採用した上でサプライヤーもTSMCですが特別版はSamsungの4nmを採用しサプライヤーはSamsungとされていることからも採用されるアーキテクチャは一緒でもプロセスノードが異なりサプライヤーが異なれば歩留まり率も違う。

SamsungはSnapdragon888にSnapdragon 8 Gen 1でやらかしたことを考えると正直Snapdragon 8 Gen 2の特別版はかなり不安で折角評判が悪いExynosがなくなり全ての地域でSnapdragonを採用すると予測されているのに結局懸念が完全に消えない状況。

これでSamsungが歩留まり率含めてやらかすとGalaxy S23シリーズは結構危険かもしれません。

なので同じSnapdragon 8 Gen 2という名称ですが別物のSoCと考えた方がいいかもしれません。どんなにベンチマークスコアが良くても発熱がしやすく電池持ちも悪ければ意味がないです。

Galaxy S23シリーズはSnapdragonに統一されて2023年は当たり年になるのか。

それとも特別版がイマイチですグローバル全てで不安定になるのか他のSnapdragon 8 Gen 2を搭載している機種と同じ軸で見ると危険で実機レビューまでは安心できない感じです。

不安なメーカーも。

自分がvivo X90 Pro+を使って感じた安定感にSnapdragon 8 Gen 2が大きく寄与しているのだとすれば発熱対策がバリバリ強化されている中華スマホはある程度安心できると思います。

一方で発熱対策にあまり積極的ではないメーカーがSonyとGoogleという感じです。

Xperia 1Ⅳではグラファイトシートのカバー領域を前モデル対比で僅かに広くした程度であとはソフトで消費電力を抑えることによって電池持ちと発熱を改善させています。

ただハード面での強化がイマイチのためソフトでのバランスが崩れると挙動不審な感じになります。現時点でのリークではより優れた冷却システムを搭載すると予測されていますが実際には不明。

少なくとも今年同じくハード主体ではなくソフト主体ではSnapdragon 8 Gen 2を搭載して多少マシになっても発熱問題は抱えたかもしれません。

そしてもう一つがPixelですが上半期に登場が予測されているPixel 7aやPixel FoldなどGoogle Tensor G2を搭載している機種はPixel 7シリーズがある程度落ち着いていることからも心配していません。

変に不安要素があるならベンチマークは劣るとはいえGoogle Tensor G2を搭載してくれていた方がよくむしろ不安に感じるのはPixel 8シリーズが搭載すると予測されているGoogle Tensor G3です。

Google Tensor G2はSamsungの5nmを採用していますがGoogle Tensor G3はSamsungの4nmもしくは3nmとの予測。どうも個人的なイメージですがSamsungの4nmは怖い。

Samsungのモバイル部門が採用を断ったとされているExynos2300をベースに開発かも。そのため元々あまり出来が良くないSoCをベースにしていると考えると言い方次第ですが残念に感じます。

ハイパフォーマンスに固執していないGoogleだからこそそこまでの心配は必要ないかも。

ただGoogleは発熱を避けるために最新のメインコアを採用しなかったと言われている中最新のアーキテクチャを採用した時にどの程度バランスがとれるのか非常に気になります。

またPixel 7シリーズの分解動画をみる背面にぎっしりとグラファイトシートが搭載されてます。ハード面で見ると他社のようにサーマスペーストなどは搭載しておらず熱拡散のみという感じ。

発熱対策をより強化してくる可能性がありますが元々ハードをガチガチに強化するイメージがない。なのでソフトでの制御がメインになる可能性があるとなるとSoCに左右される可能性があります。

2023年はミドルレンジの多くが搭載する可能性があるSnapdragon 6 Gen 1もSamsungの4nmなのでSamsungの4nmがこけるとPixelとミドルレンジはちょっと不安定になるかも。

まとめ

個人的には正直Snapdragon 8+ Gen 1の発熱がひどかったのでSnapdragon 8 Gen 2もそこまで期待していませんでしたがvivo X90 Pro+を触ってる限りだとかなりいい感じ。

発熱はユーザーの使い方次第ですがそれ以上に電池持ちの改善の恩恵を受けている印象。

国内でSnapdragon 8 Gen 2搭載機種が登場するのは2023年の春ごろでおそらくですがGalaxy S23シリーズが最初の可能性。それまでにグローバルモデルで色々と試したいです。

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