Xperia 1Ⅳや5ⅣにAndroid13配信開始。新機能と注意点まとめ

Xperia 1Ⅳが国内で6月3日より発売されて早速購入したので先行レビューで試しきれなかった部分をレビューしてみました。詳細は「Xperia 1Ⅳ開封レビュー。結局発熱はちょっと不安が残る感じに」をご参照下さい。

また先日には香港版のXperia 5Ⅳを購入して開封レビューをしてみましたが発熱以外は想像以上に良く良機種に仕上がっている印象を受けます。詳細は「Xperia 5Ⅳ 開封レビュー。満足度激高。けど発熱はひどめ」をご参照下さい。

さて今回国内のXperia 1ⅣとXperia 5Ⅳに対してAndroid13の配信が開始したので簡単にまとめたいと思います。

Android13の標準機能

執筆時点で配信を開始しているのはdocomo版のXperia 1ⅣとXperia 5Ⅳのみで限定的です。その上でまずAndroid13の標準機能をざっくりと確認していきたいと思います。

まず一つ目としてカラーテーマをカスタマイズすする際によりパーソナライズすることが可能に。ホーム画面の空いている部分を長押して壁紙とスタイルを押してテーマカラーを設定。

自分はそこまで拘りがないので特段設定はしていませんがAndroid12からGoogleがやりたかったことの一つだと思うので今後よりカラーのパーソナライズ化は強化されるかも。

次に2つ目としてクイックパネルが強化されておりまず一つ目として動作しているアプリを確認できるようになっており手持ちで見ればdocomo純正アプリが動作している状態に。

多くのアプリは矢印を押すことでアプリを停止させることが出来ますが一部docomoアプリは動作を停止することが出来ないので注意が必要。

アプリが大量に動作していればRAMが逼迫され動作が不安定になることもあれば電池持ちにも影響を与える可能性があるので普段こまめに管理していない人はたまにクイックパネルから確認して上げるのがおすすめです。

また自分はいつからか正確に把握していませんがクイックパネルから電源オプションを開ける。

標準設定では電源ボタンの長押しはGoogle Assistantの起動になっており電源オプションは音量ボタンの上と電源ボタンを同時に押す必要があり自分の場合どの機種がどの方法だったかよくわからなくなることがあるのでクイックパネルから開けるのは地味にありがたい感じです。

そして3つ目としてはアプリごとに言語設定が可能。今までは本体の言語設定に依存していましたがAndroid13では対応している一部アプリは言語設定を切り替えられるようになりました。

設定のシステムから言語と入力をタップしてアプリの言語をタップすると言語変更ができるアプリの一覧が表示されます。ただ正直対応アプリが限定的すぎてまだまだ使い勝手が悪い。

そして4つ目としてSonyがXperia 1Ⅳの正式発表の際に告知していましたがLE Audioに対応。

例えば1つのXperiaから同時に複数のイヤホンに出力することが可能になるため一つのデバイスで複数人で音を共有することが可能になり従来のようにイヤホンをシェアする必要がなくなります。

また技術的にみればイヤホン接続時の音の遅延も改善するかも。

そして5つ目としてライブ配信機能の追加。設定からオンにすれば外部モニターアプリが出現。

対応したカメラに接続することでXperiaを外部モニターとして使うことが出来ましたが今回のアップデートでライブ配信機能が追加されたのでデジカメの映像をそのまま配信可能に。

まさにXperia PROのようなことがXperia 1ⅣやXperia 5Ⅳで出来るようになった感じ。

今回のアップデートで大きく進化したのがこの5つのポイントという感じでキャリア関係なくXperia 1ⅣとXperia 5Ⅳに共通したアップデートの内容という感じです。

docomo版のアップデート。

次にdocomo版のアップデートを確認したいと思います。大きな特徴としてWi-Fi 6Eに対応したこと。

先日Pixelに配信された12月のFeature Dropでも対応したことが判明しましたがXperiaに関してはAndroid13のアップデートに合わせて対応。Bluetoothの対応規格が変更されたため技適の認証も合わせて変更。

Xperia 5Ⅳの場合は下4桁が0217に変更。これはXperia 1Ⅳでも認証番号は違いますがアップデートに合わせて変更されています。そして12月のセキュリティパッチが包括されているため最新のセキュリティ状態になる。

またAndroid13のアップデートに合わせて不具合の改善も含まれており一つ目は3G網に在圏している相手との通話で保留すると保留音及び通話音が無音状態となる場合が改善。

2つ目がゲーム中に着信し伝言メモが起動するとゲームが中断される場合がある現象が改善。そして3つ目が壁紙が正しく表示されない現象が改善など地味に改善されています。

とりあえずdocomoが発表しているのはこの程度で他にも細部で修正されているみたいです。

Xperia 1ⅣとXperia 5Ⅳが最優先でおそらくこの後にXperia 1ⅢやXperia 5Ⅲに配信。そして似たような時期にXperia 10Ⅳという感じでハイエンドが最優先でその後ミドルレンジの順番だと思います。

また残念なことにXperia 1IIにXperia 5IIにXperia 10IIはメジャーアップデートが終了。Android12が最後でdocomoが今後セキュリティアップデートを継続するか不明です。

Xperia 1IIとXperia 5IIは可能性がありますがXperia 10IIは完全に終了の可能性あり。

やはり2年程度でアップデートが終了するのは寂しくXperia 1Ⅲなど2021年モデルもメジャーアップデートはAndroid13が最後になる可能性があり後数回のアップデートでアップデートサポート期間が終了になるかも。

GoogleやSamsungはアップデートに力を入れているためセキュリティアップデートもグローバルモデルは毎月丁寧に配信しています。

ただセキュリティアップデートは毎月配信する決まりはなく毎月か四半期に1回と言われておりSonyはバグや不具合など急いで修正する必要がない時は四半期に1回という感じの方針です。

GoogleはQualcommと共同してSnapdragon888搭載機種以降は標準搭載含めてメジャーアップデートが4回にセキュリティが4年に対応させたので搭載機種は単純に見ればメジャーアップデートが3回はいけるので2021年モデルはハード的に見ればAndroid14まで対応できる可能性。

ただメーカーに対して拘束力はないので実際に対応するかはSony次第です。メジャーアップデートを3回にセキュリティを4年にするだけでだいぶ印象が変わると思います。

ただSonyが頑張ってもキャリアが対応するかは別の話なので余計にややこしいです。

不具合やバグ報告。

そして最新のアップデートが配信されたらすぐにアップデートをしたくなるところですが毎月のアップデートと異なりメジャーアップデートの場合不具合やバグが多い可能性がある。

そのため出来るだけ不具合やバグを避けたい人は即時アップデートは避けた方がいいです。

少なくとも海外版を確認する限りだとAndroid12の時のようにホームランチャーアプリの不具合で無限ループになるといった深刻な不具合は発生していない印象を受けます。

一方で国内版では同様の現象が発生するか不明ですが一応報告事例が多い不具合を確認すると一つ目としては電池持ちがアップデート後に大幅に悪化。ただメジャーアップデート後バッテリーの最適化などがリセットされる可能性があり発熱もしやすくなる傾向が多いです。

そのため開封してから2週間近く様子見した時と同じようにアップデートが完了してから2週間程度は様子見をしてあげる必要があります。海外での報告事例もアップデート直後なのか。

数週間経過した後での状況なのか判断できず逆にアップデートをしたら電池持ちが大幅に改善したとの報告もあります。

Android12の時に電池持ちに悪影響を与える不具合が発生しておりAndroid13へのアップデートでその不具合が改善された結果電池持ちが安定した可能性もあります。

次に2つ目としてBluetoothが安定しないとの報告が多い。

頻繁に接続がきれるという感じではなく接続はされているけどペアリングされているイヤホンで音楽が聞こえないとかランダムでいきなり音量が大きくなることもあれば最小になるなど。

とりあえずBluetooth+音楽だと安定しないという報告事例が多くアプリ側でみるとSpotifyを使っているユーザーからの報告事例が多くアプリ側にも問題がある可能性。

そして3つ目としては通信状況なのか判断できませんが通話中に相手側にこちらの声が聞こえなくなるパターンもあれば逆も然り。これはマイクに不具合が発生している可能性もあり。

また一部個体で見れば結構昔からある現象ですがWi-Fi含めた受信感度が弱いとの報告も。そして4つ目としてディスプレイ輝度が最小の状態でディスプレイが変色する現象が発生。

この現象に関しては後のアップデートで修正される可能性がありハードではなくソフトの問題。

また逆にアップデートして指紋認証が安定した話やXperiaの厄介なバグの一つである指紋認証が設定ごと消える現象がAndroid13へのアップデートで復活したとの報告もあります。

これら事象は全ての個体で同様に発生するわけではなく正直アップデートしないと分からない。

今まで安定していた場合はアップデートで不具合やバグが増えるリスクがある一方で今まで不具合だらけだったら逆に開き直ってアップデートしてみるのはありかもしれません。

万が一不具合だらけになった場合は本体の初期化やソフトウェアの復元を試してみる。それでも改善しない場合はAndroid12へのダウングレードが対処方法という感じになります。

現時点ではPixel 7のようにダウングレードが塞がれている話はききません。

まとめ

今回国内でも一部Xperiaに対してAndroid13の本配信が開始したのでまとめてみました。自分の手持ちで見れば両方ともアップデートをかけましたがとりあえず問題なしという感じ。

とりあえず自分の場合は不具合が発生したらしたで動画のネタにもなるので迷わずやります。ただ多くのユーザーはそこまでのリスクをとりたくないと思うので慎重に判断した方がいい。

まずアップデートする前にしっかりバックアップをとることをおすすめします。

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