先日には売れ筋かつ廉価モデルの最新機種であるGoogle Pixel 6aの開封レビューをしたので詳細は「こんなスマホを待っていた。Google Pixel 6aは想定以上に丁度いいスマホ」をご参照下さい。
また先日にGoogle Pixel 7とPixel 7 Proを購入して開封レビューをしてみましたが思っていた以上に前モデルのデメリットがしっかり改善されておりかなりの完成度に仕上がった印象を受けます。
詳細は「Pixel 7とPixel 7 Pro 開封レビュー。発熱が想定以上に改善でめっちゃいい」をご参照下さい。さて今回今年発売されたPixel 6aにPixel 7シリーズでどれが最もおすすめなのかその違いを簡単にまとめたいと思います。
バッテリーテストの結果。
以前にPixel 6aとPixel 7の比較レビューなど公開させておりそれぞれの機種の詳細な比較は過去記事を確認して頂けると幸いです。今回は自分が実機で試し切れていない部分で以前の記事では拾いきれていない部分について海外サイトをもとにまとめたいと思います。
まず電池持ちに関してようやく3機種のバッテリーテストの結果が公開されたので確認すると以下のようになります。
スコア | |
Pixel 7 | 96 |
Pixel 5 | 95 |
Pixel 6a | 94 |
Pixel 7 Pro | 83 |
ちなみにPixel 6 Proのスコアが84なのでPixel 7 Proは前モデル対比で僅かに悪化。一方でPixel 6のスコアが86なのでPixel 7は前モデル対比で1割程度改善しています。
あくまでもスコアは一つの指標として参考にして頂ければ幸いで自分の使い方の範囲だとPixel 6aとPixel 7は寝る前の電池残量が50%前後でPixel 7とPixel 6aではほとんど電池持ちの差を体感できません。
一方でPixel 7 Proは寝る前の電池残量が55%前後なので今回の3機種の中では自分の使い方で最もよく感じます。ちなみにPixel 6 Proは自分の使い方だと寝る前の電池残量が30%以下のことが多いです。
海外サイトのバッテリーテストの結果も合わせてまとめるとまずPixel 6シリーズ対比でPixel 7シリーズは待機状態における電力効率が改善している。一方で連続で負荷をかけた場合Pixel 7 ProはPixel 7やPixel 6aと比較して消費電力が多い可能性があります。
自分は基本そこまで負荷をかける使い方をしない結果待機状態における燃費の改善でPixel 7 Proの電池持ちが良く感じますがバッテリーテストのように何か連続で負荷をかけるとPixel 7 Proは消費電力が多い結果スコアが大幅に悪いという結果なのかもしれません。
つまりそれなりに使う人にとってはPixel 7やPixel 6aの方が電池持ちが安定する可能性。一方で自分のように触る時間は多くても負荷をかけるような使い方をしない人はPixel 7 Proが一番安定している。
バッテリー容量の差よりもこんな感じで考えた方が分かりやすいかもしれません。
この中でPixel 6aに関しては初代Google Tensorの搭載とハードで劣るにも関わらずこれだけのスコアを獲得できていることを考えるとチューニングがかなりしっかりしている。
ちなみに同サイトがバッテリーテストの結果を公開している機種の中かつ歴代Pixelで見るとPixel 7が歴代2位でPixel 6aが歴代4位です。そして歴代1位のPixel 5aのスコアは122です。
ベンチマークで見ればPixel 5aからPixel 6aやPixel 7はパフォーマンスが2倍近くの差。
一方で電池持ちという部分でみるとPixel 5aは圧倒的でハイエンド相当のパフォーマンスを誇るGoogle Tensorを搭載している限り当分の間は過去最高スコアを更新することは難しい。
パフォーマンスの持続性。
次に2つ目として発熱とパフォーマンスでベンチマークに関してPixel 6aは72万点前後が目安。そしてPixel 7シリーズが80万点前後でRAMに差があれどPixel 7シリーズではほぼ差がない。
また本体が熱くなるという意味での発熱に関してはPixel 6aとPixel 7が同程度でPixel 7 Proは筐体サイズの違いからもさらに発熱しにくいという印象を受けます。
ただこれは直近のSnapdragon888やSnapdragon 8 Gen 1を搭載した機種と比較してまだマシな印象を受けますがミドルレンジやSnapdragon865以前の機種を使っていたユーザーからすれば今回の3機種はどれを使っても発熱はびっくりすると思います。
少なくともiPhone 14 ProやiPhone 14 Pro Maxも本体は割と簡単に熱くなるので最新機種の中で見れば現状逃げ道はなく発熱が嫌だとと思う人はミドルレンジ以下を選ぶしかない。
ただ一方で本体が熱くなったとしても快適に使う上で重要になるのがパフォーマンスの持続性。
自分は高負荷のかかるゲームをやらないためどの機種でも特段問題を感じませんが海外サイトが行ったパフォーマンステストを確認するとPixel 7シリーズは1時間のテストを通して最大に対して70%前後のパフォーマンスを維持できると評価しています。
ちなみにPixel 6シリーズは同じ条件で60%以下まで下がるためしっかりと改善しています。パフォーマンスの持続性が改善した上で発熱自体も前モデル対比で抑制されているのは大きい。
一方でハード面では一番不利にみえるPixel 6aに関しては同じ条件で80%前後を維持。最大パフォーマンスで見ると1割弱近く劣るため結果的にはほぼ同じパフォーマンスの持続性。
ただGoogle Tensorでありながらも2割程度の抑制で1時間持続するのは単純にすごいです。表面的な数字だけでみるとPixel 7シリーズよりもPixel 6aの方がパフォーマンスの持続性が優れているようにも感じてしまうこと。
もちろんGoogle Tensor G2を搭載したPixel 7は消しゴムマジックの画質の改善やズーム時における画質の改善などPixel 6aとの明確の差。とはいえゲームをやるという面で見ると初代だからと心配する必要はないことになります。
個人的にはGoogle Tensorを搭載しつつも今回比較の中では最も小さい筐体でありながらパフォーマンスがこれだけ安定していると考えるとPixel 6aが単純にすごいです。
カメラを重要視していないユーザーにとってはPixel 6aでも十分ということになります。
顔認証が快適。
そして3つ目として生体認証ですがPixel 7シリーズを使ってから思うのは顔認証が非常に楽。自分の手持ちで見ればPixel 7シリーズは前モデル対比で指紋認証がしっかり改善。
Pixel 7 ProはPixel 6 Proの時から快適だったためそこまで差をかんじませんがPixel 7に関しては明確に改善しておりPixel 6aの時点でも地味に改善した印象でしたがPixel 7シリーズと比較すると正直霞むという感じ。
またどんなに指紋認証が改善したとしても相性が悪い人は必ずいるのでロック解除の時にしか使えないとはいえ顔認証があるだけでも便利。
ちなみにPixel 7シリーズの顔認証はDPAFに対応したインカメラとGoogle Tensorで実現しておりDPAFに対応したインカメラを搭載していないPixel 6aが今後対応する可能性は限りなくゼロに近いです。
ただPixel 6aにも逃げ道があり分かりやすいのがPixel Watchです。Pixel WatchのSmartLock機能を使えば都度Pixel本体でロックを解除する必要がない。4時間ごとに認証が必要ですが基本Pixel Watchとペアリングされている間はロックが常に解除。
そのためそもそも指紋にしろ顔にし生体認証でロックを解除する必要がない感じになります。ただ常にロックが解除されている状態になるためセキュリティは下がります。
個人的にはPixel 7シリーズを使う際はほとんど指紋認証すら使わなくなったというくらい顔認証がかなり快適です。生体認証はロック解除時に基本必ずする動作なのでここでストレスがあるとユーザビリティが下がるので地味ですがしっかり考える部分かもしれません。
ディスプレイ輝度の違い。
そして次にディスプレイですが実際に比較した感じだとPixel 7 Proが一番明るく感じる。ただ自分が比較した環境だとGoogleが発表しているHDR表示や高輝度モードではない。
逆に言えばGoogleが発表した環境以外でどの程度の明るさが出るのか。まずカタログスペック的に最大値が最も低いPixel 6aは手動調節で最大505ntisで自動調節で876nitです。
そのため最大値は1400nits以上のPixel 7シリーズに及びません。そして意外でしたがPixel 7のディスプレイテストの結果は手動で460nitsで自動で974nitsを記録。
繰り返しになりますがこの自動調節の数値はHDR表示や高輝度モードの数字ではありません。
逆に言えば日常屋内で使っている時の目安として見て貰えば分かりやすく手動調節の場合はPixel 6aよりも僅かに低いですが自動調節にしていることがほとんどなので結果的にPixel 7の方が明るく感じることが多い可能性。
そしてPixel 7 Proを確認すると手動調節の場合は588nitsで自動調節の場合は109nitsとなっているので日常使う上でPixel 7 Proのディスプレイが最も明るいです。
ちなみに注意点としてPixel 7 Proは屋外で使用する際にディスプレイ輝度がかなり高めになりますが燃費が非常に悪い。なので他の機種と同じ1500nitsで表示してもPixel 7 Proの方が燃費が悪く電池持ちに影響。
Pixel 7やPixel 6aは安いディスプレイを搭載していることもあり見やすさで見るとやはりコストが高いディスプレイを搭載しているPixel 7 Proが一番明るいです。
まとめ。
今回は今年のPixelはどれがおすすめなのか自分では確認しきれていなかった部分を中心にまとめてみましたが価格に関しては定価で見れば価格差はあれど上手く条件を満たせばほとんど差がなくあとはカメラと筐体サイズの違いをどう捉えるかなという印象です。
カメラに関してはPixel 6aとPixel 7の比較記事を見て頂くのが早いです。
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