先日には売れ筋かつ廉価モデルの最新機種であるGoogle Pixel 6aの開封レビューをしたので詳細は「こんなスマホを待っていた。Google Pixel 6aは想定以上に丁度いいスマホ」をご参照下さい。
また先日にGoogle Pixel 7とPixel 7 Proを購入して開封レビューをしてみましたが思っていた以上に前モデルのデメリットがしっかり改善されておりかなりの完成度に仕上がった印象を受けます。
詳細は「Pixel 7とPixel 7 Pro 開封レビュー。発熱が想定以上に改善でめっちゃいい」をご参照下さい。さて今回はPixelに乗り換えるのはありなのかPixel 7 ProとiPhone 14 Pro Maxを比較してみたいと思います。
エコシステムは不十分。
まず最初にAppleユーザーでエコシステムをしっかりと構築している人はいくらPixel 7 ProやPixel Watchが安いとはいえわざわざエコシステムごと乗り換える必要はないと思います。
Googleがエコシステムに力を入れていることに違いはありませんが今はエコシステムに必要なラインナップを揃えている段階でAppleの連携には遠く及ばないという印象です。
ただiPhoneユーザーでiPhoneに飽きてきたという声もかなり聞くようになってきておりエコシステム関係なくiPhoneからの乗り換えるを検討している人の声も大きくなっている印象を受けます。
なので今回は最上位モデル同士で比較してみたいと思います。
デザイン比較
まずデザインを確認すると筐体サイズはiPhone 14 Pro Maxの方がちょっと横長という印象。それよりユーザーを選ぶと思うのが重さでアクセサリーなしの状態で240gもありフィルムやケースをつければかなり重くなります。
個人的にかなり意外だったのは前モデル対比でiPhone 14 Pro Maxは重さが増したとはいえ横幅が僅かにスリムになったことで片手操作していても手首への負担が全然違うこと。
重いことに違いはありませんが前モデルよりは結果的に取り回しはよくなった印象を受けます。この重さを我慢できるならフラットディスプレイを採用しているため誤操作も少ないです。
やはPixel 7 ProはEdgeスタイルを採用しているユーザーの手の大きさによっては干渉します。
バックパネルは共通してガラスを採用しておりiPhone 14 Pro Maxはマット仕上げに対してPixel 7 Proは光沢仕上げでPixel 7 Proも見た目の印象ほど指紋が目立たないとはいえiPhone 14 Pro Maxの方が目立たないです。
ただ同じくサイドフレームが光沢仕上げとはいえサイドフレームのデザインの違いもありますがiPhone 14 Pro Maxはかなり指紋が目立ちます。ケースなしで使う人はほぼいないと思います気になる。
カメラに関しては完全に好みが分かれる所で一つ言えるのはPixel 7 Proが並列型のデザインを採用しているためテーブルなどに置いても揺れない。デザイン全体で見ると個人的にはiPhone 14 Pro Maxのデザインの方が高級感と上品さを感じる。
ただこれも好みの問題です。
本体上部を確認するとPixel 7 Proはミリ波用のアンテナスリットが目に付く。
本体下部は充電コネクターとスピーカーグリルとほとんど同じに見えますがLightningとUSB-Cと大きな差があります。防水防塵は共通してIP68に対応していますがiPhone 14 Pro Maxはサイドフレームはステンレススチールに対してPixel 7 Proはポリッシュ仕上げのアルミです。
相当負荷をかけないと折れ曲がるということはないと思いますがiPhone 14 Pro Maxの方が耐久性が優れている可能性があります。
個人的にこの2機種で地味に慣れないのがボタンの搭載位置。Pixel 7 Proは他のAndroidと比較すると電源ボタンが音量ボタンの上にあること。
そしてiPhone 14 Pro Maxは音量ボタン自体が本体の左側面に搭載されていることに違和感あり。これはAndroidユーザーから見てもiPhoneユーザーから見ても違和感があると思います。
あとはフロント部分において同じパンチホールデザインとはいえiPhone 14 Pro MaxはDynamic Islandが動作していなくてもかなりインパクトがあるかなという印象です。
まずデザインで確認して欲しいのがiPhone 14 Pro Maxの重さとPixel 7 ProのEdge部分。あとは物理ボタンの搭載位置の違いでデザイン全体で見れば完全に好みという感じです。
個人的にはiPhone 14 Pro Maxの方がデザインが洗練されている印象を受けますが良し悪しがあるという感じです。
ディスプレイ比較。
次にディスプレイに関して海外サイトを参考にするとアスペクト比はとりあえず一緒みたいです。
ちなみにTwitterなどを表示してみるとPixel 7 Proの方が横幅がスリムですがiPhone 14 Pro Maxの方がより狭く表示される結果一度に表示できる情報量が多いです。
ただKindleなど漫画を表示してみるとほとんど差がある印象は受けません。
YouTubeなどを再生してみると海外の評価機関で最高評価を獲得したと言われるだけある感じでiPhone 14 Pro Maxのディスプレイの方が単純に綺麗で見やすいという印象を受けます。
ディスプレイ輝度に関してスペックで確認するとPixel 7 Proを完全に圧倒している印象です。特に屋外で使う場合iPhone 14 Pro Maxは最大2000nitsまで上がるためかなり見やすいです。
一方で自動調節において屋内で使う分にPixel 7 Proの方が僅かですが明るく感じます。とはいえそこまで明確な差があるという感じではなくこれは自動調節のチューニングの違いです。
自分は屋内で使うことがメインになるため正直どちらでもいいですが屋外で使うことが多く少しでも明るく見やすい方がいいならiPhone 14 Pro Maxを選んでおけば間違いない印象です。
また同じく可変式120Hz表示に対応していますがこれはOSの違いというべきか差を感じる。単純にiOSの方がアニメーションが重いことが影響しているのか正直Androidと比較すると高リフレッシュレートの恩恵を感じにくいです。
単純にPixel 7 Proの方がサクサク動きます。iPhoneユーザーこそAndroidの高リフレッシュレートを実感しやすく逆は物足りなさを感じるかも。
またディスプレイにおいて一つ気になるのは共通して対応している常時表示ディスプレイですがiPhone 14 Pro Maxが単純に不安になるのはまず単純にディスプレイが明るいということ。
さらに時計や通知などの表示がロック画面とほとんど一緒で一定間隔での表示変更もありません。単純にディスプレイに焼き付けが発生することがないのか個人的には気になっちゃいます。
基礎スペックを比較。
そして次に基礎スペックを確認したいと思います。両機種ではOSが異なるため単純な比較は出来ませんがまずアップデートに関してiPhone 14 Pro Maxはいつまでアップデートがされるか不明。
ただ5年以上はサポートされる可能性があります。
一方でAndroidはiOSと異なりiOSでいうナンバリングがアップデートされ新機能が追加されるメジャーアップデートとPixelの場合は毎月配信されるセキュリティアップデートと大きく2つに分類。
iPhone 14 Pro Maxと比較するとアップデートが配信される回数で見ればPixel 7 Proの方が多いかもしれません。
あとは不具合とバグですがiOSの方が安定しているイメージはかなり強いですがPixel 7 Proは不具合やバグ報告がないわけではありませんがGoogleにして落ち着いている感じ。
自分の環境では妻に渡したiPhone 14 Proがお馴染みの通信が安定しない不具合が発生しているので手持ちの環境でみればまだPixel 7 Proの方がスマホとして安定して使える状況になります。
ただこれは個体差があり必ずしもiPhoneは安心でPixelはダメということになりません。
また合わせて通信関連を確認するとeSIM込みでのDual SIMに対応は共通ですがiPhone 14 Pro MaxはDual eSIMに対応していることやキャリアのサービスなど充実しています。
一方でユーザーのライフスタイルによりますがPixel 7 Proはミリ波に対応していること。ただPixel 7 Proはdocomoのn79やB21とdocomo専用バンドに非対応なので最適化されていません。
ミリ波含めてこれはユーザーの住環境に影響されるためユーザーごとに評価が変わると思います。
容量構成に関してRAMに大きな差があれどiPhone 14 Pro MaxでRAM不足になることはほぼないです。
海外サイトによればAppleはApp Storeで配信されるアプリの仕様を厳密に管理していることからもiPhoneでも十分に快適に使えるようになっていますがGoogle Play StoreにおいてはApp Storeほどの厳密さがない。
そのため全てのアプリに快適に対応するためには本体のスペックを底上げするしかありません。ストレージに関してはSDカードスロットを搭載していないからこそiPhone 14 Pro Maxの方がユーザーのニーズに合わせやすい。
ただ一方でデータの移行を有線でする場合はLightningの転送速度が遅いためこの辺はUSB-Cの方が便利かもしれません。そして搭載SoCに関して発熱を調べるためにベンチマークを3回連続で回してみました。
iOS用とAndroid用ではベンチマークの計測方法が異なるためスコアを比較することに意味はない。一方で計測に合わせて外部温度を計測してみましたがPixel 7 Pro34.3/36.5/37.8度。
対してiPhone 14 Pro Maxは37.1/39.0/39.1度なので外部温度に少し差があります。
実際に触ってみるとiPhone 14 Pro Maxの方が熱いですがPixel 7 Proはサイドフレームがかなり熱くなるせいか結果Pixel 7 Proの方が持っている時に不快を感じるかもしれません。
もちろん負荷のかけた方次第ですが自分の使い方だとiPhone 14 Pro Maxの方が発熱を感じやすい。
パフォーマンスの持続性などはiPhone 14 Pro Maxの方が優秀ですが本体が熱くなるという面でiPhoneは大丈夫ということはなくiPhone 14 Pro Maxは割と簡単に本体が熱くなります。
バッテリーに容量に関してはiPhone 14 Pro Maxの方がかなり少ないですが電池持ちに関してiPhone 14 Pro Maxはかなりの安定性がある。
一方でPixel 7 Proに関しては使い始めばかりで何ともですがiPhone 14 Pro Maxほどの安定感はなく海外サイトのバッテリーテストの結果でも121を獲得しておりおそらく今年のハイエンドモデルの中で最高スコアになると思います。
Pixel 7 Proも前モデルと比較してかなり改善した印象を受けますがiPhone 14 Pro Maxが強すぎ。
生体認証に関して顔認証は共通です。ただPixel 7 Proはインカメラを利用した2Dカメラでセキュリティが低くロック解除のみに使用可能。またiPhone 14 Pro Maxのように赤外線がないため照度が足りないと認証が出来ずiPhone 14 Pro Maxのようにマスクありで認証も出来ません。
なので顔認証で比較すれば大きな差がありますが大幅に改善された画面内指紋センサーを搭載。
ユーザーのニーズに合わせて使い分けができるのが便利で個人的にはiPhoneがロック解除後にホーム画面を開くために都度スワイプをしなければいけないのが非常に面倒に感じてしまいます。
またジェスチャーナビゲーションですがiPhoneの戻るが左から右のスワイプのみなのも不便。
そして音量を50%に設定してスピーカーテストをしてみました。音量は明らかにiPhone 14 Pro Maxが大きくまたスピーカーのバランスも優秀な印象を受けます。
Pixel 7 Proは音量は大きいのですが音質が伴っていないというか世代を重ねても進化が見られない。なのでまだiPhone 14 Pro Maxの方が優れたスピーカーを搭載している印象を受けます。
カメラ比較。
そして最後にカメラですがメインカメラセンサーサイズは1/1.3インチ相当とほぼ一緒です。
またiPhoneの時はかなり話題になりましたが同じくピクセルビニングを採用しています。ただiPhone 14 Pro Maxは撮影条件によっては48MPで撮影出来ますがPixel 7 Proはユーザーの任意で切り替えることは出来ません。
またズームに関してPixel 7 Proはペリスコープを搭載しています。まず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。
超広角で撮影。
まずPixel 7 Proで超広角で撮影してみました。
次にiPhone 14 Pro Maxで同様に撮影してみました。画角が同じく0.5倍と一緒ですが色味に関してはこの時点で違いを確認することができます。
次にPixel 7 Proで撮影してみました。
次にiPhone 14 Pro Maxで撮影してみましたが全体的にiPhone 14 Pro Maxの方が暗めという感じでしょうか。
広角で撮影。
次にPixel 7 Proで1倍で撮影してみました。
次にiPhone 14 Pro Maxで撮影してみましたがメインカメラセンサーになると色味もより鮮やかに。ただそれでも全体的にはPixel 7 Proの方が明るく鮮やかという感じです。
次にPixel 7 Proで接写してみました。
そしてiPhone 14 Pro Maxで撮影。iPhone 14 Pro Maxのこのくらいの距離感でマクロに切り替わるためオフにして撮影しています。フォーカス精度やボケ感はPixel 7 Proの方が強いことを確認できます。
次にPixel 7 Proでポートレートで撮影してみました。
iPhone 14 Pro Maxでも同様に撮影しようとしましたがこれ以上はズームなしでは寄れず無理に寄ろうとするとピンとが全然合わなくなります。
Pixel 7 Proのポートレートで撮影。ちなみもっと寄って撮影することができます。
iPhone 14 Pro Maxはこれ以上寄ることは厳しくメインカメラセンサーのサイズがほぼ一緒であることを考えるとiPhone 14 Pro Maxの最短撮影距離はハードの問題なのか使い勝手が非常に悪いです。
またPixel 7 Proでマクロ撮影をしてみました。
次にiPhone 14 Pro Maxでも撮影。iPhoneの場合はチューニング不足なのかマクロに切り替わるタイミングがかなり早いことからメインカメラセンサーで接写できる距離感はかなり限定的です。
望遠で撮影。
次にPixel 7 Proで2倍で撮影。
そしてiPhone 14 Pro Maxで同様に2倍で撮影。48MPに高画素化されたことから新たに追加された2倍撮影ですが画質には大きな差なし。
次にPixel 7 Proで3倍で撮影。
そしてiPhone 14 Pro Maxで光学となる3倍で撮影。
次にPixel 7 Proで光学となる5倍で撮影。
次にiPhone 14 Pro Maxで撮影してみましたがデジタルズームであることを考えると頑張っています。
次にPixel 7 Proで10倍で撮影してみました。
そしてiPhone 14 Pro Maxで撮影してみましたがノイズが多くなってきていることを確認できます。
そしてPixel 7 Proで15倍で撮影してみました。
そしてiPhone 14 Pro Maxでも撮影してみましたが明らかにノイズが多い。ただ今回のサンプルのように被写体がある程度の大きさがあるなら10倍程度まではなんとか頑張っている感じです。
今回サンプルを撮っていて何より気になったのはiPhone 14 Pro Maxはマクロ撮影や低倍率ズームありきの仕様という感じでPixel 7 Proの方が使いやすい。
一方でサンプルはありませんがPixel 7 ProではiPhoneでいうシネマティックモードに対応しましたが大きな差。
iPhoneの方が色味がかなり濃くなりPixel 7 Proの方がそのままという感じですがフォーカス精度がまだまだPixel 7 Proの方が甘くこれからの改善に期待したいところです。
次にナイトモードで三脚に固定した上で写真と動画のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。
低照度撮影。
まずPixel 7 Proで撮影。
次にiPhone 14 Pro Maxで撮影してみましたが全体的に赤みがかっている印象。
次にPixel 7 Proで撮影。
次にiPhone 14 Pro Maxで撮影してみましたがちょっと無理に明るくしているのかなという印象で細部でノイズが気になるという感じです。
まとめ。
今回はiPhone 14 Pro MaxとPixel 7 Proの比較レビューをしてみました。
直販モデルの128GBモデルで比較するとPixel 7 Proは12万4300円に対してiPhone 14 Pro Maxは16万4800円となっており価格差が4万円近くありこの価格差をどう捉えるかだと思います。
ただこの価格差があるとiPhone 14 Pro Maxを一台買うのに対してPixel 7 ProとPixel Watchと購入可能でクーポンなどがあればPixel Buds Proも合わせて購入することが出来るという感じです。
ただこの3点を揃えてもPixelらしい使い方を現時点で出来るという感じではなくあくまでもGoogle製品で揃えている感じでAppleのエコシステムには及ばない感じです。
Appleのエコシステムにがっつりハマっている人ほどPixelを選ぶべきではなく逆にiPhoneユーザーは価格の安さからもPixel 7 Proと何かアクセサリーを購入するのはありかなという印象です。
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