先日にはGoogleの売れ筋である廉価モデルの最新機種であるGoogle Pixel 6aの開封レビューをしてみたので詳細は「こんなスマホを待っていた。Google Pixel 6aは想定以上に丁度いいスマホ」をご参照下さい。
また有名なリーカーによると来年に延期されたと噂されているPixel NotePadと最上位モデルとなるPixel 7 Ultraの製造を中国のFoxconnが請け負う可能性が高いとしています。
詳細は「超朗報!FoxconnがPixel NotePadと最上位Pixel 7 Ultra生産」をご参照下さい。さて今回9To5GoogleがGoogle Tensor G2の仕様に言及しているので簡単にまとめたいと思います。
Google Tensor G2の仕様。
すでにGoogleはPixel 7シリーズで2世代目のGoogle Tensorを搭載することを明らかにしています。プレス画像を確認する限りではG2と記載。読み方は現時点で不明ですが今後ナンバリングになるかもしれません。
事前情報からもSamsungの4nmプロセスルールを採用すること。そしてPixel 7のプロトタイプのブートログから多くのコアが初代から変更がないと予測されていましたが今回の情報からもその通り。
メインコアがCortex-X1で2つ/ミドルコアがCortex-A76で2つ/高効率コアがCortex-A55で4つ。採用されているコアやコア数などは初代と全く同じです。ただ初代と異なるのがクロック数です。
メインコアは2.85Ghzにミドルコアは2.35GHzと僅かにクロック数が高くなっています。さらに今回の情報によると4nmプロセスルールと半導体が小型化したことで処理性能が10%改善との話。
初代でさえSnapdragon888に劣るスコアでGoogle Tensor G2でも10%程度しか改善していない。となればSnapdragon 8 Gen 2はもちろんSnapdragon 8+ Gen 1やSnapdragon 8 Gen 1にも劣る可能性があります。
これを聞いてがっかりするユーザーも多いかもしれませんがGoogleがGoogle Tensor G2でクロック数の変更に留めた理由として近年のARMのコアは電力効率を犠牲にしてパフォーマンスを改善する傾向が強いこと。
電力効率が悪ければ発熱もしやすく燃費も悪くなりがち。これはSnapdragon 8 Gen 1やSnapdragon888で顕著に出た傾向でありユーザーの不満に繋がります。
一方でGoogleに関しては直近のパフォーマンス重視のコアを採用するのではなくあえて古いコアを採用することで電力効率を優先した可能性があるとしています。
つまりSnapdragonやExynosと比較して発熱がしにくく電池持ちもいいかも。SonyがXperia 1Ⅳの発熱対策として採用したのはソフト制御で発熱や電池持ち悪化の原因になる消費電力を抑えるチューニングをしています。
Googleはざっくりいえばコアレベルから消費電力を抑えることを意識しているのかもしれません。Googleが初代を発表した際にベンチマークでハイスコアを獲得するための仕様にしていないと言及。
Google Tensor G2でこの流れがより明確になりほとんどのユーザーが気にしないベンチマークに注力はせずそれ以外の部分をさらに強化するための進化を遂げていると完全に別路線になるかもしれません。
期待できる進化。
ただ処理性能が10%程度の改善だけでは正直物足りないですがGoogle Tensor G2ではGPUを強化。Mail-G710を採用することで初代のGPU対比で処理性能が20%/電力効率が20%/AIが35%改善。
なのでCPUの処理性能はパッとしませんがGPUに関してはしっかり進化していることになります。
Pixel 6シリーズで話題になった文字書き起こし機能やリアルタイム翻訳機能に消しゴムマジックなどPixelの特徴でもあるAI関連機能やカメラ機能はCPUではなくGPUによって支えられています。
GoogleはPixel 7シリーズでさらにPixelらしい機能を強化するためにGPUはしっかり強化した可能性。ただ残念なことに記事執筆時点ではPixel 7シリーズでどのような新機能が追加されるのか不明です。
少なくともPixel 7シリーズのメインカメラは現行モデルと同じくSamsungのGN1を搭載との予測。
そして超広角はIMX381でPixel 7 ProはSamsung GM1とされており事前情報通りであれば超広角と望遠はカメラセンサーのカタログスペックはほとんど変わらない感じでコストだけを下げた感じ。
これはGoogle Tensor G2による画像処理の改善でカバーしようという感じだと思います。ただGPUがしっかり改善されていれば消しゴムマジックの処理や被写体の認識がより精密になるかも。
またAI超解像ズームの画質もさらに改善する可能性。とはいえ分かりやすい進化とはいえず使ってみて分かる程度の良さになる可能性があり少なくともユーザーを惹きつけるほどの改善ではないかも。
何よりカメラセンサーでコストカットして画質低下した分をGoogle Tensor G2でカバーする感じ。結局のところGoogle Tensor G2でGPUが強化されたのを分かりやすく体感できる機能が必要不可欠。
ただ一方でPixel 6aではPixel 6シリーズと同じく初代を搭載しながらも発熱を抑えつつ電池持ちが改善しておりパフォーマンスの持続性も改善しているのが大きなポイントの一つという感じ。
Google Tensor G2でSoCレベルで消費電力を意識しつつソフトでしっかりチューニングをすればPixel 7シリーズの電池持ちや発熱は前モデル対比ではしっかりと改善している可能性もあります。
むしろユーザーからすればGPUの進化という分かりにくい部分よりも電池持ちや発熱などユーザビリティに直結する部分がしっかり改善してくれていた方が単純に嬉しいと思います。
少なくともベンチマークよりも電池持ちや発熱の改善を優先して欲しい人にとっては嬉しい構成に。一方でベンチマーク至上主義の人からすれば残念ですがスペックを求めるならPixelを選ぶべきじゃない。
またPixel 6シリーズが発売直後から約半年にわたりバグや不具合にかなり悩まされましたが最近は個体差があれどようやく落ち着いてきた感じ。ようやく従来のPixelのバグに落ち着いた印象。
個人的にはGoogle Tensor G2でかかったコストをカメラセンサーなどをコストカットしてどの程度カバーしきれているのか。SoCの進化は非常に重要ですがユーザーの買い替え動機にならない。
結局SoCが進化して本体価格を据え置きにすることができたのか値上がりになるのか気になるところです。
Pixel Watchの価格。
そしてGoogle Tensor G2の話とはちょっとずれますがPixel Watchの価格が新たにリークしました。以前の情報からもLTEモデルの価格が$399であることが判明しておりWi-Fiモデルはこれよりも安い。
今回の情報によると小売店の情報からPixel WatchのWi-Fiモデルの価格は$349.99との話。LTEモデルと比較してもうちょっと安くなるかなと思いましたが妥当な範囲に収まった感じです。
このことからもGalaxy Watch 5とApple Watch series 8のちょうど中間くらいの価格設定です。またカラバリにも言及しておりまずバンドはスポーツバンドで共通で40mmの1サイズのみの可能性。
そしてWi-Fiモデルはブラック/オブシディアンにシルバー/チョークにゴールド/へゼルの組み合わせ。LTEモデルはブラック/オブシディアンにシルバー/チャコールにゴールド/へゼルの組み合わせ。
今回の情報を見る限りではスポーツバンド以外のバンドのオプションがある場合は別途購入が必要かも。
事前情報ではスポーツバンド以外に7種類近くのバンドが開発されているとの話がありますが記事執筆時点で具体的な情報はなし。とりあえずスポーツバンドのみと考えた方がいいかもしれません。
ちなみに事前情報ではPixel 7シリーズと同時期の発売になるとの予測でしたが今回の情報だとPixel 7シリーズより発売が遅れる可能性がある。Pixel 7シリーズが10月13日になるとの予測がある一方でPixel Watchは11月4日頃と3週間近くずれこむ可能性。
ただなぜPixel Watchだけがここまで発売が遅くなるのかその理由は不明です。単純に生産の問題なのか半導体不足の問題なのか。10月6日のイベントで発表されることに違いはありませんが発売まではちょっと待つ必要があるかも。
ただ個人的にはPixel NotePadが発表されなければPixel Watchはかなり注目しているのでおサイフケータイに対応しているのであれば3週間でも2ヶ月でも十分に待てるという感じです。
一方でおサイフケータイに非対応だったら迷わずApple Watchを買うかという感じです。個人的にはおサイフケータイを使えないスマートウォッチをわざわざ購入しようと思えないので。
Pixel 7シリーズの価格。
そしてPixel 7シリーズのアメリカでの価格がリークしておりPixel 7は$599でPixel 7 Proは$899となっているので現行モデルからの据え置き。
円安の状況を考慮しなければPixel 7は7万4800円でPixel 7 Proは11万6600円とかなり安めの価格になる可能性もあります。円安を考慮してももしかしたらiPhone 14シリーズほど高くならない可能性が十分にありえます。
Xperia 5Ⅳの動画でも触れさせて頂きましたが以前はSoCなり他のスペックを抑えて価格も抑えるべき。なのに実際に発表されたらペリスコープやSnapdragon 8+ Gen 1非搭載でかなりの批判。
そして発熱や電池持ちをもっと抑えるべきだととの声が多かったのに今回の情報通りならがっかりとすでにGoogleは終わったとまで言われているくらいです。
メーカーがユーザーの声をどの程度聞いているのか不明ですがどのような選択肢をとっても結局は避難されるのでメーカーが好きなように開発した方がよほどいいという感じです。
この辺Google Tensor G2を見る限りGoogleがやりたいことを最大限反映させるための仕様で市場のトレンドに媚びておらず個人的には高評価です。実際にPixel 7シリーズがどんな感じなのかは使ってみるまで不明ですが今から非常に楽しみです。
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