Xperia 1Ⅳが国内で6月3日より発売されて早速購入したので先行レビューで試しきれなかった部分をレビューしてみました。詳細は「Xperia 1Ⅳ開封レビュー。結局発熱はちょっと不安が残る感じに」をご参照下さい。
また国内でサイズ感からも人気が高いXperia 5Ⅲと価格差が約8万円ある中その価格差の価値があるのかXperia 1Ⅳと比較レビューをしてみました。
詳細は「約8万円の価格差をどう捉えるか。Xperia 1ⅣとXperia 5Ⅲ徹底比較」をご参照下さい。さて今回Android 13へのアップデート対象機種となっているXperiaの新たな噂が出てきたので簡単にまとめてみたいと思います。
アップデート対象機種。
多くのメーカーは新製品を発表する際にアップデートサポート期間も合わせて発表することが多いですがSonyに関しては発表することはほぼなくメジャーアップデートのタイミングにならないと分からない。
なのでユーザーからすればいつまでサポートされるか分からないのが最大のデメリットになります。ちなみにハイエンドXperiaの場合はメジャーアップデートが2回でセキュリティが3年のことが多い。
一方でミドルレンジに関しては従来メジャーが1回にセキュリティが2年という感じでしたがXperia 10IIに2回目のメジャーが配信されたことからも今後メジャーが2回にセキュリティが2回かも。
その上で今回の情報を確認するとAndroid13にアップデート対象機種となっているのがXperia 1Ⅳ/Xperia 1Ⅲ/Xperia 5Ⅲ/Xperia PRO-I/Xperia 10Ⅲの合計5機種になると予測されています。
一部噂ではXperia 1IIやXperia 5IIはメジャーアップデートが3回に拡張される可能性があると予測されていましたが今回の情報通りであれば従来と同じくメジャーアップデートが2回で終了になります。
またアメリカなどでは大幅値引き販売となっているXperia PROに関しても対象外となっています。
おそらくセキュリティアップデートはあと2年弱はあるという感じですがPROモデルの性質を考えるとメジャーアップデートももうちょっと頑張って欲しいように感じます。
ちなみにメジャーアップデートやセキュリティアップデートの目安は発売地域やキャリアによって対応が異なるので注意が必要です。国内で見ればSoftBank版はメジャーアップデートが1回で終了することが多いので同じ機種であってもauやdocomoと比較すると損した感じになるかも。
またauやdocomoでもセキュリティアップデートが2年程度で終了することがあるので海外版と比較すると短い時も。キャリアモデルに関してはSonyの手を離れているのでキャリアがアップデートをどうするかキャリアごとに決定するので差がでる。
またGoogleはセキュリティアップデートは毎月もしくは四半期に1回のペースでという感じにしているのでアップデートサポート期間が発表されていないXperiaの場合いつ終了したのかわかりにくくなります。
少なくともキャリアモデルは海外版と比較するとメジャーアップデートもセキュリティアップデートも配信時期が遅くセキュリティに関しては配信頻度も少ないので正直微妙という感じです。
Xperia 5Ⅳの存在。
そして先ほど合計5機種に言及させて頂きましたがここで一つ気になるのがXperia 5Ⅳの存在です。事前情報通りであれば今年の後半には正式発表される可能性が高いですがなぜ含まれていないのか。
今回の情報によるとXperia 5ⅣはAndroid13を標準搭載して発表/発売される可能性があるとの予測。今回の情報通りであれば2017年にAndroid8.0を標準搭載して発売されたXperia XZ1シリーズ以来です。
この当時Sonyはアップデートにかなり積極的でメジャーアップデートをより迅速に配信しておりまた下半期に登場する機種に関しては最新のAndroidを標準搭載して発売することにも積極的でした。
ちなみにXperia XZ1シリーズはアメリカでAndroid8.0を標準搭載して発売された最初の機種です。すでにPixelなどにAndroid8.0は配信されていましたが標準搭載されて発売された訳ではないので。
Xperia 5Ⅳが仮に標準搭載していた場合大きなメリットとしてはメジャーアップデート後に発生する不具合やバグを回避できる可能性があること。
もちろんSonyがどこまで詰められるかにもよりますがアップデートする機種と標準搭載している機種では基本標準搭載している機種の方が不具合が少ない。
一方でデメリットになってくる可能性があるのがアップデートサポート期間。
Xperia 5Ⅲでも従来通りメジャーが2回にセキュリティが3年の場合Android13がアップデート1回にカウントされてしまうとメジャーアップデートは実質1回しかないとXperia XZ1シリーズと同じ状況になる可能性もあります。
個人的にはXperia 5ⅣがXperia 1Ⅳ以上のアップデートサポート期間に対応するとは思えないのでXperia 1Ⅳがメジャーアップデート2回にセキュリティが3年と言われているのでおそらく一緒です。
そうなった場合にXperia 5Ⅳが標準搭載したことでアップデートが1回しかなかったら寂しいです。そしてもう一つがXperia 5Ⅳの登場時期です。
例えばXperia XZ1シリーズはアメリカでAndroid8.0を標準搭載して9月頃に発売されましたがXperia XZ premiumなどにAndroid8.0の配信が開始したのは11月頃だったのでGoogleが本配信してから2〜3ヶ月のタイムラグがあるという感じです。
すでにAndroid13の本配信が開始したとはいえここから2ヶ月と見た場合Xperia 5Ⅳは早くても10月。遅いと11月頃になる可能性がありXperia 5ⅣのAndroid13は別枠で開発されている感じになるのか。
それとも既存機種と同じタイムスケジュールが目安になるのかでも登場時期が異なってきます。
仮に標準搭載の場合別枠なら9月に発表されてもおかしくないですが特別扱いではないならAndroid13を標準搭載することが逆に足枷になって発表/発売時期が大きくずれこむ可能性もあります。
正直今のSonyを見るとアップデートにそこまで積極的になっているとは思えず標準搭載よりは既存機種のアップデートサポート期間を拡張することを優先して欲しいようにも感じます。
アップデートの転換期。
個人的にXperiaのアップデートで大きな転換期になる可能性があるとすればAndroid14のタイミングです。Snapdragon888やSnapdragon 8 Gen 1は標準搭載含めて4回のメジャーアップデートに対応しています。
つまりハード面でも対応していることになるので後は対応するかどうかはメーカーの判断次第です。
なのでSnapdragon888を搭載しているXperia 1ⅢやXperia 5ⅢにXperia PRO-Iと2021年モデルがAndroid14へのアップデートに対応するのか。それともAndroid13が最後になるのかで大きく印象が違う。
これでAndroid13で終わってしまうようであればやはりSonyはそこまで積極的ではない感じになるかも。2019年以降少ない販売台数で確実に利益を確保できるようにXperiaの価格は上昇傾向にあり直近の世界情勢も合わさってかなり高いです。
例えば折りたたみ式機種は高いというイメージですがアメリカにおいてGalaxy Z Fold 4は$1799に対してXperia 1Ⅳは$1599とほぼ価格差がありません。Xperiaが好きだけど高くて手が出せないというユーザーも増えてきているからこそアップデートは重要。
国内のSony StoreにおいてもXperia 5IIやXperia 5Ⅲは購入しやすい価格になっていますがXperia 5IIはすでにメジャーアップデートが終了しておりセキュリティがあと1年程度という感じです。
安く新品が買えたとしてもアップデートサポート期間が短いので結果安いのか高いのか微妙なところ。国内の市場調査によるとユーザーの買い替えサイクルは4年半とされており平均を満たすのであれば最低でも4年には対応しないといけない。
個人的にはメジャーアップデートが3回にしてセキュリティは3年。もしくはメジャーが2回のままでセキュリティは4年と延ばしてあげないとキャリアモデルはまだしも直販モデルは購入しにくいようにも感じます。
またキャリアが2年で端末を返却して残債を相殺するプログラムを斡旋していることから2年で買い換える人が多いからSonyもそこまで積極的ではないのか不明。
Sonyはコストカットの一つとしてソフト開発時のデバックなどを外部委託するようになってからメジャーアップデートの際に不具合やバグが多発するようになってきたと言われていますが端末が高いからこそ少しでも長く使えるようにコストをかけてでもサポート期間を伸ばすべきに感じます。
まとめ。
今回はXperiaのAndroid13へのアップデート対象機種に関する情報が出てきたのでまとめてみました。
近年のXperiaは一般向けというよりはセミプロやプロを意識した進化がメインになってきており業務用の側面も強くなってきているから余計に長く使えるようにサポート期間に力を入れるべき。
またサポート期間も伸びれば一般ユーザーも使いやすくなると売上にも繋がるように感じます。
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