結論が出た。Xperia 1ⅢとXperia 1Ⅳ。結局どちらがおすすめか

先日にXperia 1Ⅳの実機レビューをしましたがSonyの拘りを強化しつつも使い勝手にフォーカスした歴代で最も安定したXperia 1シリーズに仕上がっています。詳細は「PR)Xperia 1Ⅳ 実機レビュー。使い勝手がより進化したXperia」をご参照下さい。

一方でXperia 1Ⅳが国内で6月3日より発売されて早速購入したので先行レビューで試しきれなかった部分をレビューしてみました。詳細は「Xperia 1Ⅳ開封レビュー。結局発熱はちょっと不安が残る感じに」をご参照下さい。

今回価格差ばかり注目されますがどの程度進化したのかXperia 1ⅢとXperia 1Ⅳの比較レビューをしてみたいと思います。

結論。

ざっくり言ってしまえばXperia 1Ⅲから見てXperia 1Ⅳの進化しているポイントが価格差約1万円を納得させるものがあるかどうかだと思います。 なので今回もポイントを比較したいと思います。

デザイン比較。

まずデザインの気になる部分を確認したいと思います。筐体サイズは一緒で重さもほぼ一緒です。ただ細部は変更されておりユーザー次第の面もありますがGoogle Assistant専用ボタンの廃止。

個人的にはショーカットボタンとして物理ボタンを残すのもありだったとは思いますがこれはXperia PRO-Iとの差別化の面でもXperia 1シリーズには採用しなかったみたいです。

またXperia 1Ⅲのバックパネルは2.5Dガラスを採用していますがXperia 1Ⅳでは完全にフラット。デザインで見ればほぼ違いがないくらいですが万が一落とした時に2.5Dの方が割れやすかった。

そのためサイドフレームと高さを揃えることでどの程度差があるか不明ですが割れにくくなっている。

またサイドフレームがよりフラットになったことで持った時の印象がかなり違います。あくまでも自分の手の大きさだと慣れの部分もあると思いますがXperia 1Ⅲの方が馴染みやすい。

ちょっとXperia 1Ⅳの方が角ばっているなという感じで手にフィットしにくいと感じるかも。

また今回自分の手持ちだとXperia 1Ⅳはホワイトを購入したので比較対象がありませんがブラックとパープルに関してはXperia 1Ⅲ対比で僅かに色合いが明るくなっているそうです。

これは店頭で指紋の目立ちやすさ含めて確認してもらった方がいいです。ちなみにホワイトは自分の目だとはっきりと白という感じではなくちょっと緑がかった感じの色味です。

筐体サイズは一緒でもカメラの搭載位置などが異なることからアクセサリーの使い回しは不可能。デザイン全体で見た時はほぼ違いがありませんがチェックしてほしいのがGoogle Assistantボタン。

そして手に持った時のフィット感という感じで個人的にはXperia 1Ⅳの方が好きなデザインです。

ディスプレイ比較。

次に2つ目としてディスプレイですがディスプレイサイズや表示解像度に120Hz表示も一緒。ただXperia 1Ⅳはクリエイターモードにしている場合新機能としてリアルタイムHDRドライブに対応。

とりあず自分は直近でスタンダードモードで使っており特定のアプリで自動でクリエイターモードがオンになる自動クリエイターモードのオプションをオンにしています。

分かりやすいと思うのが現在開いているアプリがクリエイターモードで表示されているのかどうかクイックパネルで確認可能なこと。

全部のアプリを試したわけではありませんが自分がインストールしているアプリで見るとGoogle Photoを開いている時とNetflixで動画を再生している時はクリエイターモードで表示。

またPhotography ProやVideography Proの撮影画面もクリエイターモードで表示。その他YouTubeなどはコンテンツによるのかもしれませんがスタンダードモードで表示されています。

おそらくですがクリエイターモードでコンテンツを表示している時が最も明るくなっている可能性。そのため写真や動画を撮影している時と撮影後の画像や動画を確認する時はおそらく最大輝度。

晴れた屋外でみるとディスプレイ輝度が前モデル対比で50%で改善しているとはいえ十分とは言えない。

ただXperia 1Ⅲと比較するとかなり改善されており屋内であれば明らかに差を感じます。

今までSonyはディスプレイ輝度を厳密にソフトで制限することで焼き付けや電池持ちとのバランスをとっていたのかもしれませんがXperia 1Ⅳでは電池持ちが改善したこともあるのか。

ディスプレイ輝度の改善がほとんどの利用シーンで恩恵を受けることができるのが嬉しいです。4Kに対応しているXperia 1シリーズのディスプレイの特徴は何より高精細なディスプレイ。

ただXperia 1Ⅳではディスプレイ輝度が改善されたことでかなり見やすいディスプレイに進化。

基礎スペックを比較。

そして基礎スペックを確認したいと思います。同じdocomo版で見た場合容量構成は一緒です。ただ通信周りでの大きな進化がXperia 1ⅣはeSIMに対応したことでDual SIMとして使えること。

Xperia 1Ⅳでは所謂バンド潰しがほぼなくなっており他のキャリアのバンドにも幅広く対応。さらにSIMロックも最初からかかっていなかったと思うので直販モデルに少し近づいた感じです。

eSIMがありかどうかはユーザー次第ですが直販モデルはDual SIMに対応しているとはいえSDカードスロットを使う場合はSIMが一枚しか入れらない。

ただXperia 1Ⅳの場合はeSIMなのでSDカードを入れながら物理SIMも入れられるためある意味SDカードスロットが排他的となっています。

今後Xperia 1Ⅳの直販モデルがどうなるか不明ですがXperia 1Ⅲの直販モデルと比較した場合Dual SIMでSDカードも同時に使いたいと思う人にとってはXperia 1Ⅳは魅力的だと思います。

発熱の違い。

次にSoCですがXperia 1ⅣはSnapdragon 8 Gen 1でXperia 1ⅢはSnapdragon 888を搭載。

先日原神を起動する時に本体外部の温度を測った時はXperia 1Ⅲは50度を超えるのに対してXperia 1Ⅳは47度くらいとXperia 1Ⅳの方がマシ。今回は内部温度を調べるためにベンチマークを3回連続で回してみました。

今回のテスト結果で見れば最高スコアはXperia 1Ⅳ。ただそこまでの差があるわけではなく何よりXperia 1Ⅳは内部温度の制御にかなりシビアの印象。

ざっくり言えばXperia 1Ⅲは最高温度が43度を超えてもパフォーマンスを持続させようとする。一方でXperia 1Ⅳはパフォーマンスの持続よりも内部温度の抑制を優先している印象を受けます。

今回のテスト結果を見る限りではどちらの機種も対策なしで高負荷のゲームを長時間は厳しいと思う。

ちなみにゲームやっている途中に画面がカクツクようになったらクロックダウンでリフレッシュレートを制限した結果でカクツキが発生している可能性があるのでやめ時かもしれません。

少なくともXperia 1Ⅳの方が熱くなりにくいですがパフォーマンスは維持できないと思います。

ちなみにXperia 1Ⅲの時は室温にもよりますが30分とかKindleで漫画を読んでいる時でも熱くなる時がありましたがXperia 1Ⅳだと同じような使い方で熱く感じることはありません。

なので日常的な使い方だとXperia 1Ⅳの方が熱いなと思う確率は下がっていると思います。

電池持ちの差。

また電池持ちに関してまだXperia 1Ⅳは記事執筆時点では数日しか使っていませんがそれでも明らかに良いのが分かります。自分の手持だとXperia 1Ⅲは朝から使って夜23時頃まで充電なしでギリギリもつかどうか。

よく19時頃に50%くらいまで充電して回復させていましたがXperia 1Ⅳはバッテリーの最適化も終了していない段階でも充電が途中で必要に感じない。

海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にするとXperia 1Ⅲは82でXperia 1Ⅳは100と3割程度改善していますが記事執筆時点での体感だとそれ以上に電池持ちがいいように感じます。

バッテリーの最適化が終了したら改めてしっかりと評価したいですが電池持ちはかなり良くなった。

オーディオ比較。

そしてオーディオ関連ですがまず音量を50%に設定してスピーカーテストをしてみました。Xperia 1Ⅲの方が音の広がりがはっきりしている感じでその分音量も大きく聞こえる印象。

一方でXperia 1Ⅳは比較すると音が篭っているようにも聞こえますが音の輪郭がはっきりしている。もちろん再生する曲にもよると思いますがスピーカーの進化の方向性が変わった印象があります。

そして明らかに違うなと思うのがイヤホン接続時。

体験会で試した時も明らかに違いましたが手持ちのWH-1000XM4でもWF-1000XM4と有線でもワイヤレスでも試してみましたが音の輪郭がよりはっきりしており明らかに臨場感が強化されていることを確認することが出来ます。

Sonyの公式発表だとイヤホン接続時に関してはあまりアピールしている感じではありませんが個人的にはスピーカーよりもイヤホンの方が進化を感じられ音楽を楽しみたい人はイヤホン必須。

スピーカーはちょっと好みが出るようになってイヤホンは明らかに進化したという感じです。

カメラを比較。

そして最後にカメラに関して写真は使い勝手が改善。動画には関しては別物という感じです。まず写真と動画のサンプルを基本BASIMモードで撮影してきたのでご確認下さい。

16mmで撮影。

まずXperia 1Ⅲで撮影。

次にXperia 1Ⅳで撮影。

そしてXperia 1Ⅲで撮影。

次にXperia 1Ⅳで撮影。自分の目だとこれといった違いがないように感じます。

24mmで撮影。

次にXperia 1Ⅲで撮影。

そしてXperia 1Ⅳで撮影。この写真だと被写体以外のボケ感がXperia 1Ⅳのほうがはっきりしている印象。

そしてXperia 1Ⅲで撮影。

次にXperia 1Ⅳで撮影。特段フォーカスをタップして合わせていませんがXperia 1Ⅲの方が花全体にフォーカスを合わせておりXperia 1Ⅳは手前のみという感じです。

海外サイトによれば超広角レンズは刷新されていますがメインカメラセンサーは一緒という感じで実際に今回のサンプルを確認しても大きな差はなくXperiaらしい写真が撮れる感じです。

70mmで撮影。

次に望遠に関してXperia 1Ⅲは70mmと105mmが光学ズームの可変式望遠レンズを搭載。ただ70mmと105mmの間で撮影する場合はAI超解像ズームなのでデジタルズームです。

なのでざっくり言えば16mm/24mm/70mm/105mmと基本4つの画角で楽しむ感じです。一方でXperia 1Ⅳは16mm/24mmは一緒。けど望遠画角は85mmから125mmmの間は光学ズームです。

まずXperia 1Ⅲで撮影。

そしてXperia 1Ⅳで撮影。

次にXperia 1Ⅲで撮影。

そしてXperia 1Ⅳで撮影。Xperia 1Ⅳは望遠レンズが小型化しているため画質が悪化していると話題。今回のサンプルはXperia 1Ⅲに合わせているためXperia 1Ⅳは70mmの場合デジタルズームです。

Xperiaに限らず光学ズームで撮影した方が画質がいいのは当たり前といえば当たり前です。なのでセンサーが小型化したというよりはデジタルか光学かの差の方が気になります。

105mmで撮影。

次にXperia 1Ⅲで撮影。

そしてXperia 1Ⅳで撮影。

次にXperia 1Ⅲで撮影。

そしてXperia 1Ⅳで撮影。両機種とも光学ズームになるとほぼ差を感じません。

低照度撮影。

次に低照度の環境で三脚に固定した上でBASICモードでサンプルを撮影してみました。まずXperia 1Ⅲ/16mmで撮影。

次にXperia 1Ⅳ/16mmで撮影。僅かにXperia 1Ⅲの方が明るい感じ。

次にXperia 1Ⅲ/24mmで撮影。

そしてXperia 1Ⅳ/24mmで撮影。今度はXperia 1Ⅳの方が僅かに明るい感じ。

次にXperia 1Ⅲ/70mmで撮影。

そしてXperia 1Ⅳ/70mmで撮影。デジタルズームということもあると思いますがXperia 1Ⅲの方が僅かに明るい感じ。

次にXperia 1Ⅲ/105mmで撮影。

そしてXperia 1Ⅳ/105mmで撮影。Xperia 1Ⅳの方が明るく感じますがノイズがひどいという感じです。ちなみにXperia 1Ⅳの望遠は光学式手ぶれ補正に対応していますが自分が使った範囲ではその恩恵を照度関係なく受けることができませんでした。

最後にXperia 1Ⅲ/24mm/Mモードで撮影。ISOをあげるのを忘れたのでかなり暗いです。

そしてXperia 1Ⅳでも同様に撮影。設定は同じはずなのですが色味が全く違くてびっくりしました。

動画性能の違い。

そしてXperia 1ⅣではVideography Proに対応したことでオートでもマニュアルでも撮影可能。

さらに瞳オートフォーカスやオブジェクトトラッキングに対応したことでフォーカスが早く以前よりもボケ感があるポートレート動画の撮影が可能で動画のクオリティが上がった印象。

今まではBASICモードの動画モード。そして4K/60fps撮影などをしたい場合はCinema Proの2択。ただ今回Videography Proに対応したことで高精細な動画が撮りやすくなった感じ。

またfpsは制限されますが16mmから375mmまで撮影中でもシームレスに画角の変更が可能に。さらに全画角で4K/120fps撮影に対応しており写真においてバースト撮影も全画角で対応しています。

今までは24mmでしか出来なかったことが全ての画角で同様にできるようになったと考えるといいです。

写真に関しては大きく変わった印象がなくバースト撮影を多用する自分にとっては望遠画角においてXperia 1Ⅲのようにワンタップで切り替えれた方が分かりやすいですがこれは慣れの問題かも。

ただ何より画像処理に時間がかかるためインターバル必要ですがHDRでバースト撮影できるのが楽しい。

そして動画に関しては圧倒的に使いやすくなりフォーカスが改善したことから動体の撮影はもちろんよりポートレートライクに撮影ができるようになったことで映像の臨場感が増した印象です。

まとめ。

個人的にはXperia 1Ⅲから乗り換えをめちゃくちゃおすすめという感じではありません。

ただXperia 1Ⅳは今までのXperia 1シリーズにあったディスプレイ輝度や電池持ちなどが大幅に改善したことで使い勝手がめちゃくちゃよくなっています。

少なくともSoftBankで見れば価格差が1万円程度なのでこの2機種で悩むならXperia 1Ⅳを選んだ方が幸せです。一方で難しいのがXperia 1Ⅲの直販モデルでdocomo版と比較しても価格差が5万円くらいあります。

Xperiaの尖りやすさは好きだけどもうちょっと安定性や使いやすさもほしい人にはXperia 1Ⅳ。ただ直販モデルの購入を考えている人はXperia 1Ⅳの直販モデルを待つのが分かりやすいと思います。

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