Android12の配信当時はホーム画面がクラッシュする深刻な不具合が発生していましたが一部地域では3月より配信が開始された修正用のアップデートである程度は修正。
とはいえ指紋認証の不具合など以前より発生している不具合には引き続き悩まされている感じですが復活した事例もあります。詳細は「Xperia 1II。Android12で指紋認証が劇的改善。復活した事例も」をご参照下さい。
さて今回SonyがXperia 1ⅣとXperia 10Ⅳを正式発表したのでデザインやスペックについてざっくりまとめたいと思います。
Xperia 10Ⅳ
まず一つ目の機種としてミドルレンジであるXperia 10Ⅳ。すでにデザインはリークしていたので特段驚きはありません。
デザインの確認。
本体サイズを確認すると153x67x8.3mmとなっており重さは161g。5000mAh以上のバッテリーを搭載した機種としては動画撮影時点で世界最軽量の機種に。前モデルと比較すると本体サイズは僅かに小型化していますが軽くなっているのが特徴。
サイドフレームはフラット形状となったことでよりデザインが洗練された印象を受けます。前モデルと比較して大きな違いとしてはサイドフレームの形状とGoogle Assistant専用ボタン廃止。ただバックパネルはガラスにサイドフレームは樹脂と変更はなく全体的に見るとほぼ違いはなし。
カラバリに関して日本では全色発売されると思いますがミント/ブラック/ホワイト/ラベンダー。ドコモオンラインショップを確認するとラベンダーはオンラインショップ限定カラバリとなっています。
基礎スペックを確認。
ディスプレイに関して6.0インチの有機ELディスプレイで表示解像度はFHD+にHDRに対応。ミドルレンジモデルということもありディスプレイでほとんど進化はありません。
また基礎スペックを確認していくとOSは不明でSoCはSnapdragon695を搭載しています。カタログスペックで見れば前モデルのSnapdragon690と比較して処理性能は15%程度の改善。さらにGPU性能は30%程度改善しています。
実機で比較したいところですがベンチマークスコアだとXperia 10Ⅲは33万点前後のスコアに対してSnapdragon695搭載機種は40万点前後という感じ。Xperia 10Ⅲの時はSnapdragon690を搭載したことでかなり操作性が改善しましたがちょっともたつきやカクツキがあった。
なのでSnapdragon695を採用したことでどの程度改善したのか気になるところです。またSoC的にみるとSnapdragon695を搭載したことでミリ波に対応できるメリットがある一方で4Kのビデオ撮影に非対応というデメリットがあります。
容量構成を確認するとRAM6GBでROM128GBでSDカードスロットは最大1TBに対応と変更なし。防水/防塵はIP68でイヤホンジャックに対応。また生体認証は電源ボタンに統合された指紋認証を搭載。
そしてバッテリー容量に関しては5000mAhで前モデル対比でバッテリー容量が500mAh増加。ただ残念なことにワイヤレス充電は非対応となっており充電速度も動画撮影時点で不明。SoCの進化に加えバッテリーの大型化に伴い単純にスペックだけで見れば電池持ちは改善しているかも。
Xperia 10Ⅲを実際に使っていても電池持ちは驚異的。海外サイトのバッテリーテストを見ても歴代Xperiaの中で最高クラスとなる137を獲得していますがさらに改善されている可能性があります。
もちろんOSの最適化の面などもあるため実機で確認する必要がありますが期待できる感じです。またスピーカーに関しては確認がとれていませんが上部スピーカーのデザインからもXperia 10Ⅲと
同じくモノラルスピーカーを継続している可能性。
音質や音量は実機で確認したいところですがミドルレンジでもステレオスピーカーに加えDolbu Atmosに対応している機種が出てきているのでオーディオに拘りがあるSony製品だからこそミドルレンジとはいえもうちょっと頑張って欲しかった。
ただイヤホンジャックの搭載など有線かワイヤレスイヤホンでは十分に楽しめる感じです。
カメラを確認。
そしてカメラに関しては12MP+8MP+8MPのトリプルレンズカメラと大きな変更なし。ただ大きな進化としては広角レンズのみとはいえ光学式手ぶれ補正に対応したこと。今まで電子手ぶれ補正だけのためかなりひどかったですがこれで実用性が大幅に改善した可能性。
ハイエンドXperiaと比較してオート撮影に力を入れている流れとなっておりHDRも強めの感じ。ただXperia 10Ⅲの時に感じたのがシャッターボタンを押してから保存されるまでのタイムラグ。どんなに素晴らしい画質だとしてもタイムラグがあるとシャッターチャンスを逃すことになります。
これは実機で確認しないとわからない部分ですが改善されていればだいぶ使いやすくなると思います。
価格と発売時期
ざっくりまとめるとミドルレンジに求められる要素の一つである電池持ちと操作性の改善。ただ全体的に見ると大きな違いはない。記事執筆時点で発売時期は7月上旬以降とされており大手3キャリアより発売予定。
執筆時点でdocomo版のみ価格が明らかにされており一括価格で6万4152円と値上げとなっています。ちょっと割高な印象を受けるかもしれません。
Xperia 1Ⅳ
次に2022年のプレミアムモデルになる可能性が高いXperia 1Ⅳについて確認したいと思います。一部情報では命名規則が変更されると予測されていましたが特段変更はなく継続した感じ。歴代Xperiaで見ると3年以上シリーズが継続するのは初でSonyにとって現行シリーズは順調の証。
デザインを確認。
まずデザインを確認していくと本体サイズは165x71x8.2mmで重さは187g。重さに関しては発売地域かつミリ波対応か非対応かで重さが変わってくる可能性があります。サイドフレームがよりフラットな形状になりGoogle Assistant専用ボタンが廃止に。
またSIMトレイの位置も本体下部に変更されており全体的に見れば大きな違いはありませんが細部を確認すると地味に変更されています Sonyの拘りの一つであるコンテンツを邪魔しない。そのため他のメーカーのようにパンチホールなどは採用せず。
ベゼルが今後スリム化するならUnder Display Cameraを搭載する時もしくは本体がさらに小型化する時だと思われます。ユーザーとしてありがたいのがフラットディスプレイを踏襲。さらにマット仕上げも踏襲しています。
本体のカラバリはブラック/ホワイト/パープルの3色でグレーが廃止でホワイトの復活。また確認しきれていませんがXperia 1Ⅲの時中国では限定カラーとしてグリーンがありましたが今回はシルバーがあると有名リーカーが言及しているので地域によっては4色展開かもしれません。
ディスプレイの確認。
ディスプレイサイズは6.5インチの有機ELディスプレイで表示解像度は4Kと特段変更はない。また事前情報では世界初の可変式4K/120Hz表示に対応すると予測されていましたが可変式は非対応。
個人的にディスプレイスペックに不満はありませんが今後しっかり確認したいのはディスプレイ輝度。Sonyの発表によればXperia 1Ⅲでディスプレイ輝度は50%程度明るくなっているとしています。
Sonyがディスプレイ輝度を公式発表していないため海外サイトのディスプレイテストを確認すると最大輝度は627nitsとしています。ただこれはカタログスペックではなく最大の計測値です。単純に600nitsとして50%明るくするとなると900nitsとなるためだいぶ見やすさは改善する可能性。
以前よりXperiaのディスプレイ輝度が改善されなかった理由としては電池持ちや焼き付け問題とされてきましたが採用しているディスプレイのハード的制約とも言われています。
単純に強化されるのは嬉しいですが外で使うにはまだ足りない印象で今度は電池持ちや焼き付けの問題とどのようにバランスをとっているのか非常に気になるところです。
基礎スペックの確認。
そして基礎スペックに関してOSは非公開でSoCは残念と言えば残念ですがSnapdragon 8 Gen1。SoCに関してはSnapdragon 8 Gen 1+を搭載しているのではと期待されていましたが実際には順当とも言えますがSnapdragon 8 Gen 1を搭載。
Xperia 1Ⅲの時は放熱対策を強化。グラファイトシートをより広範囲に貼っていましたがそれでも発熱がひどく放熱もすごいので熱い。その後アップデートを重ねることでアプリの温度管理するなどソフトで改善してきた印象。
Snapdragon888と比較するとSnapdragon 8 Gen 1は発熱がまだマシという感じですが不安です。やはり発熱がひどいと必然的に燃費が悪くなるので結果電池持ちにも影響してきます。容量構成はRAM12GBでストレージは発売地域によって256GB/512GBで最大1TBのSDカードに対応。
前モデルからもそうですが今やSDカードスロットにイヤホンジャックにデュアルフロントスピーカーに対応しているハイエンドモデルはかなりレアという感じでこれだけでもかなり付加価値があります。
防水/防塵はIP68で生体認証は電源ボタンに統合された指紋認証を搭載しています。バッテリー容量は5000mAhで前モデル対比で500mAhと大型化しておりワイヤレス充電に対応。スペックだけで見れば電池持ちは改善しているかもしれませんが全ては発熱対策次第という感じ。
またオーディオに関しては録音機能が強化されており新機能の一つとしてMusic Proを新たに搭載。もちろんアプリを通して収録した音声を編集できるのが魅力の一つですが録音性能が大幅に強化。またスピーカーも新たにボックススピーカーを搭載しておりフルステージステレオスピーカーを強化。
スピーカーのドライバーとエンクロージャーを変更したことで低音を1.5倍強化したとしています。また今後LE Audioにも対応予定としておりワイヤレスイヤホンでの音質の改善に期待。
カメラを確認。
そしてカメラに関しては地味に見えますが大幅に進化 12MP+12MP+12MP+TOFの構成に。Xperia 1ⅢではDual PDに全ての画角で対応していたためリアルタイム追跡機能が全ての画角で対応。ただ今度は全ての画角でリアルタイム追跡機能に加え秒20コマのバースト撮影も可能に。
個人的にはXperia 1Ⅲでポートレート撮影する際に使っていた105mmで残念だったのがバースト撮影非対応。ただXperia 1Ⅳでは全画角で対応したことで汎用性がかなり高くなっています。
またズーム機能が進化しており85mmから125mmの光学式ズームに対応 Xperia 1Ⅲでは70mmと105mmに対応しておりこの間はAI超解像ズームでカバーしていましたがXperia 1Ⅳに関しては85mmから125mmの間はAI超解像ズームとデジタルズームではなく光学式ズームになっています。
ちなみにAI超解像ズームを組み合わせることで最大375mmまでのズーム撮影も可能に。Xperia PRO-Iにはないズームの強みをさらに強化したことで差別化を図っていると思われます。またインカメラに関しても12MPに画素数が強化されておりセンサー自体が大型化で4K/HDRに対応。
インカメラにSony製が採用されたことでようやく全てのカメラセンサーがSony製になりました。特にインカメラは今までお粗末だったので今回でどれだけ改善したのかかなり気になります。
ビデオ機能が大幅に進化しており今まではXperia PRO-I専用となっていたVideographyProに対応。さらにVlogモニターにも対応しておりXperia PRO-Iのような使い方が可能になっています。またVideo Proで撮影している動画をそのままYouTubeへ直接配信できるようになったのが魅力。
発売時期と価格。
国内においては大手3キャリアから6月上旬発売予定でdocomoのみパープル。SoftBankはブラックのみの取り扱い予定です。また価格をすでに明らかにしているdocomo版は一括価格で19万872円とほぼ予測通りの価格設定という感じです。
まとめ。
今回はようやく新型Xperiaが正式発表されたのでとりあえず発表内容をもとにざっくりまとめました。またキャリアモデルに関しては関係ないですがグローバルモデルに関しては電源アダプターがカット。
そのため他のメーカーのように化粧箱が大幅に薄型化して環境に配慮したことを明らかにしました。
ハイエンドを中心にそうですが以前のようなわかりやすいスペックの進化ではなくなってきており価格も高いため特にXperiaに関してはコンセプトに共感してくれる人向けがターゲット。
グローバルモデルとキャリアモデルのどちらが先に発売されるか現時点で不明ですが少しでも先に発売される方を先に入手してしっかりとレビューをしていきたいと思います。
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