一般層向けではない。Xperia 5Ⅴを安易に購入すべきではない4つの理由

先日には香港版のXperia 1Ⅴを購入して開封レビューをしてみましたが、Xperiaが好きなユーザーにとっては堪らない一台になっていると思います。詳細は「Xperia 1Ⅴ 開封レビュー。ずっとこんなXperiaを待ってました」をご参照下さい。

そしてSonyは先日にXperia 5Ⅴを正式発表しており、前モデルではデメリットにもなっていた安定性の部分をしっかり改善した良機種に仕上げてきています。詳細は「Xperia 5Ⅴがついに正式発表。安定性が抜群に改善され超欲し」をご参照下さい。

さて今回はXperia 5Ⅴを安易に買うべきじゃない理由について主観的にまとめたいと思います。

一般層向けの製品ではない。

一つ目として公式PVを見る限り今まで以上にファッション性を意識しているように感じますが決して一般層向けの製品ではないこと。数年前まではハイエンドモデルでも10万円以下で逆にミドルレンジの選択肢が国内でほぼなかったことからも誰でも基本ハイエンドでした。

ただ2019年に分離プランが導入されてからミドルレンジも積極的に導入され状況が一変。国内ではiPhoneが圧倒的に人気がありiPhoneの場合は基本ハイエンド向けのSoCを搭載。

廉価モデルであるiPhone SEでさえ型落ちとはいえハイエンド向けのSoCを搭載しています。一方でAndroidの場合はエントリー/ミドルレンジ/ハイエンドと大きく3つの区分がある中Xperia 5Ⅴはハイエンドでありハイエンドを分かって購入するユーザーは正直一般層じゃない。

自分の周りでみるとスマホを複数台持っているとか高頻度で買い換える人がオタクよりでそれ以外の人は一般層という感じに見えますが一般層は主にショップで購入するユーザー層。

ライトユーザーと言った方が分かりやすいのかもしれませんが基本スマホに10万円も投資しない。Xperia 5Ⅴは一般層を意識しているのに価格がこれで高かったらやばいと言われますがXperiaの中で一般層を意識した製品はXperia 10ⅤでXperia 5シリーズは売れ筋ではない。

Sonyの方針が変わっていない限りXperia 5Ⅴはハイエンドモデルなので利益重視の端末。またXperia 1シリーズほどではないとはいえ好きな人にところん好きになって貰えるようにと万人向けを意識したコンセプトを採用していない可能性が高いと思うので注意が必要です。

あくまでもXperia 5ⅤはXperia 1Ⅴと比較すれば万人向けで癖が弱めという感じで一般層を意識したXperia 10Ⅴと比較したかなり癖が強めであることに違いはありません。

Xperia 5Ⅴの公式PVをみる限りではターゲット層を大きく変えてきた印象を受けますが近年特有のXperiaの癖の強さは健在なので拘りがある人向けの製品であることに違いなし。

ガチのゲーマー向けではない。

次に2つ目としてXperia 1Ⅴと比較するとゲームをガチでやるには向かない可能性が高いこと。Snapdragon 8 Gen 2を搭載したことで前モデル対比でCPUの電力効率が改善。

さらに熱拡散シートが前モデル対比で40%改善していることから放熱性がより強化されています。実際に使ってみないと分からない部分でもありますが海外サイトのストレステストの結果を参考にするとXperia 1ⅤやXperia 5Ⅳと比較してパフォーマンスの持続性は悪化した可能性。

海外サイトによると発熱するときつめのスロットルダウンをすることからパフォーマンスが低下。ただ前モデルのようにリフレッシュレートが制限されないので動作性にそこまで影響はない。

また発熱に関してはゲームやカメラを使っても前モデルのような不快な熱さにはならないと評価。ただこれは主観的要素も入ってくるのでユーザーによって評価が変わってくる部分だと思います。

少なくとも原神などトップクラスで重いゲームをやるには不十分な可能性が高いと思います。Xperia 1ⅤのようにゲーミングギアであるXperia Streamが用意されているのであれば高負荷をかけても強力な冷却をしてくれるので問題ないと思いますがその選択肢もないです。

Xperia 5Ⅳの時は不十分でしたが発熱の原因となる消費電力を抑えるチョーニングを強化。その上で放熱性を強化することでパフォーマンスの持続性を改善したという感じです。

ハード部分の強化でみると搭載SoCによる電力効率の改善とグラファイトシートくらいでどうしてもトップクラスの発熱対策をしている中華スマホと比較すると見劣りします。

また筐体サイズが小さいため排熱が苦手なので負荷をかけた場合にどこまで熱くなるのか。ちなみにZenfone 10はベンチマークで負荷をかけると内部温度がかなり上昇するのでかなり不快に感じるくらいまで発熱しますがXperia 5Ⅴはどこまで抑制されているのか。

少なくとも小型モデルで原神など高負荷なゲームはあまり期待しない方が良く快適にやりたいなら同じXperiaでみればXperia 1Ⅴで他社であればゲーミングスマホを買った方がいいです。

ちなみにベイパーチャンバーを搭載しなかったから不十分な可能性が高いという声も見ます。Xperia 1Ⅴの企画担当者に聞きましたが筐体のデザインと内部構造からもベイパーチャンバーが必ずしも最適解ではなく効率性が悪かったから非採用だったことを明らかにしています。

逆に言えばベイパーチャンバーを搭載したら今より発熱対策が不十分だった可能性も。

カメラの癖強め。

そして3つ目としてカメラの癖がかなり強めであることで一つ目の一般層向けではないこととかなり被ってくる部分でもあります。まず他のメーカーの機種と大きく異なるのがカメラアプリでXperia 5ⅤはPhoto Pro/Video Pro/Cinema Proの3つのアプリに分かれています。

基本はPhoto Proで完結するようになっており写真撮影も動画撮影も可能という感じです。そしてすごくざっくりと言うとVideo Proはオート撮影もできる動画撮影アプリという感じでCinema Proは完全にマニュアル撮影という感じでVideo Proが登場してからCinema Proは正直空気になっている印象も受けます。

写真撮影はPhoto Proでビデオ撮影はVideo Proと考えると分かりやすいですが他社のユーザーからすると敷居が高いように感じてしまうかも。特にVideo Proは設定項目が英語だったりするので余計に使いにくいと感じるかもしれません。

またマニュアル撮影に力を入れているからこそ撮影モードによって差別化されています。例えばノイズリダクション機能や画像重ね合わせ技術はPhoto ProのAutoもしくはBasicのみ。

マニュアル撮影の醍醐味という感じでもありますがオート撮影と比較するとハードルがあがります。またiPhoneユーザーであれば違和感がないかもしれませんがナイトモードは自動で切り替え。

なので他社のようにユーザーが任意でナイトモードを選択することが出来ず撮影シーンによってはナイトモードになったりならなかったり分かりにくいと感じる部分もあるかもしれません。

Xperia 1II以降はαシリーズの入門機という側面からもマニュアル撮影にかなり力を入れてきた。ただ直近で見ればオート撮影にも力を入れてスマホらしい撮影のしやすさも強化しています。

またXperia 5Ⅴは現行シリーズでSonyがカメラに対して大きく考え方を変えた一台に感じる。Xperia 1でトリプルレンズカメラを搭載した時に画角の異なるシングルレンズカメラを3つ搭載したという流れでしたがXperia 5Ⅴは一つのセンサーに2つの役割を持たせています。

メインカメラセンサーは24mm/48mmの撮影に対応したことからもXperia 1Ⅴの望遠とも違う。ただ一方でiPhoneやGalaxyの一部機種は超広角レンズでマクロ撮影が可能ですがXperiaは非対応とちょっと中途半端に感じてしまう部分もあるので調べないと分かりにくい。

基本Xperiaのカメラは動体の撮影をより強化した上でより現実を忠実に撮影する感じです。極端な言い方をすれば下手な人が撮れば本当に下手な写真になるし上手い人が撮れば本当に上手な写真が撮れるという感じで他社の機種と比較しても振れ幅が大きい機種に感じます。

拘りが強い人向け。

そして最後に4つ目として価格が優先の人はXperia 5Ⅴに限らずXperia自体と合わないと思う。スマホに何を求めるかはユーザー次第であり価格を求める人がいるのももちろん当たり前です。

ただSonyは価格を求める人のニーズに一致するような開発をしておらずおすすめ出来ない。また他社も一緒ですが近年のハイエンドは以前のような分かりやすい進化をしていないです。

そのため表面的なスペックだけでは進化しているのか判断しにくくなっていると思います。結局分かりやすい進化がないのに高くなるとコスパ最悪と批判されがちですがSonyが拘っている部分はスペックで分かりにくい部分が多く実際に使ってみないと分からない。

スピーカーとか最たる例で結局ユーザー自身で試してみないと分かりにくい部分だと思います。ハイエンドを折角購入するなら何か拘った部分があった方がいいと思うユーザーや逆に絶対的な拘りを持っているユーザーにおすすめしやすい機種でスペックや価格だけで判断するユーザーにはお勧めできない感じです。

メインカメラセンサーの大型化などスマホ市場のトレンドにそこまで興味がなく自分が拘っている部分を気にするユーザーにXperia 5Ⅴはハマれば他に選択肢がないという感じになる可能性もあります。

まとめ。

今回はXperia 5Ⅴがあまりお勧めできない人について主観的にまとめてみました。ざっくり言えば失敗したくない人はiPhoneやGalaxyを選んでおけば間違いないと思います。

ただGalaxyやiPhoneはバランス型なので何か拘りがある人にとっては刺さりにくいです。一方でXperia 5Ⅴは何か拘りを持った人に少しでも刺さるように開発されている感じです。

Xperia 1Ⅴより安く癖も弱めだけどsonyの拘りを体感してみたい人におすすめという感じです。

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