少なくとも2024年下半期においてSonyはその当時Xperia 5シリーズから最新機種を出さないと明言しています。そして2025年においても特段動きがなくシリーズが終焉した可能性があるのかなと思います。
一方でXperia 5シリーズユーザーからすれば次の行き先がちょっと困るという感じです。今回はXperia 5ⅤとXperia 10Ⅶの比較レビューを主観的にまとめたいと思います。
デザインを比較。
Xperia 5シリーズからの買い替え候補として現時点のXperiaは丁度いい機種がない状態です。そして価格的にも両極端な状態だからこそXperia 10Ⅶがありなのか気になるユーザーも多いのかなと思います。
その上でデザインから確認していきたいと思いますがアスペクト比の違いからも印象が違います。
特に横幅が4mmも違うことからも実際に持った時の印象はまるで違いXperia 5シリーズを今まで使ってきたユーザーからすればXperia 10Ⅶはかなり持ちにくくなったと感じる可能性があります。
一方でXperia 10Ⅶの方がそもそも軽いことに加え持ちにくいことからもバカみたく軽いです。そしてXperia 10Ⅶの方がデカい割には軽い理由の一つとしては筐体にプラスチックを採用していることだと思います。
サイドフレームの形状も同じフラットとはいえアルミを採用しているXperia 5Ⅴと印象が違います。Xperia 10Ⅶはプラスチックでもマット仕上げを採用したことで質感は悪くはないですが高級感は全然ないです。
ただ下手にガラスやアルミを採用しないからこそ軽量化しつつ耐久性も担保出来ると悪くないです。
そして本体背面を確認するとXperia 10Ⅶは繰り返しになりますがプラスチックで高級感はないです。ちなみにXperia 5ⅤのバックパネルはGorilla Glass Victus 2でマット仕上げを採用しています。
またデザインの印象を分ける部分としてカメラデザインでXperia 10Ⅶは並列型を採用しています。ちなみにガラスフィルム+カメラバンプ込みで厚みを計測してみるとXperia 10Ⅶは10.5mmです。
一方でXperia 5Ⅴは11mmとなっておりデザイン的には控えめですが全体的にみると厚みがあります。本来であれば2世代分型落ちしていることになるので仕方ないですがXperia 5Ⅴはハイエンドの機種であることを考えると本体は地味に分厚いからこそトータルの厚みは増しやすい感じです。
デザイン自体は好みですが何より持ちやすさに大きな違いがありXperia 10Ⅶでも男性なら多分片手でいけると思います。個人的にはXperia 10Ⅶの横幅でも十分で何より軽いからこそ余計におもちゃみたく感じます。
ディスプレイを比較。
次にディスプレイを確認していきたいと思いますがインチ表示でみればサイズは一緒です。
ちなみにベゼルを比較してみると上下に関してはXperia 10Ⅶの方が太いですが横はほぼ一緒に見えます。何よりフラッグシップモデルであることを考えるとXperia 5Ⅴは太かったことを改めて実感します。
一方でベゼルがほぼ一緒にみえるからこそアスペクト比の違いをより顕著に感じます。
コンテンツの表示を比較。
とりあえずコンテンツの表示を確認するためにYouTubeを再生してみると自分の目でみる限りXperia 5Ⅴの方が青みがちょっと強く見えますが黒がくっきりしていることで臨場感があるようにも見えます。
また再生している動画やコンテンツを自動判定した上でクリエイターモードへの切り替えもあります。
一方で同じディスプレイサイズとはいえやはり動画一つとってもコンテンツの大きさに違いを感じます。これは本体の取り回しにも直結する部分なのでユーザー次第ですがXperia 10Ⅶは単純に持ちにくい分見やすいです。
ディスプレイ輝度を比較。
そしてディスプレイ輝度に関して海外サイトを参考にするとXperia 5Ⅴは自動調節で875nitsを記録しています。一方でXperia 10Ⅶは1064nitsと実際にに屋内で比較してみると僅かに明るく感じます。
さらに屋外でサンプルを撮影してきた時もXperia 10Ⅶの方が明るく感じることが多かったです。
リフレッシュレートを比較。
またXperia 10Ⅶでは120Hz表示に対応したことで前モデルの時のようなもっさり感がだいぶ改善しました。動作性に関してはリフレッシュレートだけの問題ではないと思いますがだいぶよくなった印象です。
ただまだxperia 5Ⅴの方がカクツキやもっさり感が少なめでやはりハイエンドという感じです。何よりディスプレイの見やすさという部分では単純にXperia 10Ⅶの方が優れている印象です。
一方でリアルタイムHDRドライブなど動画に拘り続けたい人にとってはXperia 5Ⅴが魅力です。
基礎スペックを比較。
次に基礎スペックを確認していきいたいと思いますが世代が違う分OSのバージョンも違います。そして何よりアップデートサポート期間に違いがありXperia 10Ⅶの方が単純に2倍長いです。
すでにXperia 5Ⅴはメジャーアップデートが終了していてセキュリティアップデートはあと1年弱だと思います。一方でXperia 10ⅦはAndroid16の配信が開始しており新機能という部分でも差があります。
そしてAIに関してXperia自体が強いわけではありませんがXperia 5Ⅴはかこって検索も使えないのは残念です。そもそもAIの差を気にして購入するような機種ではありませんがかこって検索だけでもだいぶ違います。
容量構成を比較。
次に容量構成に関してRAMの容量は一緒となっていますがXperia 5Ⅴの直販版には256GBがあります。ただSDカードは最大1TBまでとなっているためユーザーの使い方に合わせて選ぶのがいいです。
とはいえSDカードに対応していてもストレージに余裕がないと長期間使う上では厳しい可能性もあります。そしてXperia 5Ⅴはフラッグシップ向けSoCとしてみればすでに3世代分の型落ちになっています。
とりあえず発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回して負荷をかけてみました。
発熱とパフォーマンスの持続性を比較。
スコアに関しては2年前の機種とはいえXperia 5Ⅴの方が約2倍ですが今やそこまで高い印象はないです。
ちなみに計測終了ごとに外部温度を計測してみたところXperia 10Ⅶは30.2/30.7/34.2度でXperia 5Ⅴは33.2/34.6/34.5度と思っていたよりXperia 5Ⅴは発熱しなかったという印象です。
そして持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testをしてみました。
トップスコアでみればXperia 5Ⅴの方が4倍高いですが安定率で見ればXperia 10Ⅶの方が圧倒的に高いです。ただXperia 5ⅤのロースコアでさえXperia 10Ⅶのハイスコアの約2倍なのでかなり差のがあります。
自分がよくやるホワイトアウトサバイバルであればXperia 10Ⅶでも十分に動くので文句はないです。ただベンチマークにかかる時間や計測時のカクツキをみる限りXperia 5Ⅴと大きな差があります。
バッテリー関連を比較。
そしてバッテリー関連を確認するとバッテリー容量は一緒ですが電池持ちには差があります。海外サイトのテスト結果を参考にするとXperia 5Ⅴは16時間オーバーなのでかなり安定しています。
流石に今年登場した一部機種には敵わないですがスコアだけでみればXperia 1Ⅶよりも優秀です。ちなみに海外サイトによるとXperia 10Ⅶのスコアが悪い理由の一つとして120Hz表示に対応したことだと思います。
両機種ともLTPSの120Hz表示ということは一緒ですがXperia 10Ⅶに関してはほとんどのアプリで120Hzで表示してしまうことからも消費電力が多く電池持ちの悪化に繋がっていると指摘しています。
今後アプリごとの最適化が進めば印象が変わるのかもしれませんがXperia 5Ⅴには及ばないです。そして充電速度に関してXperia 5Ⅴは充電開始30分で50%でフル充電に要した時間は93分です。
一方でXperia 10Ⅶは充電開始30分で40%でフル充電に要した時間は107分と地味に差があります。両機種とも充電最大速度は正式発表されていないですがxperia 5Ⅴの方が単純に速いです。
またXperia 10Ⅶはミドルレンジモデルなので仕方ないかもしれませんがワイヤレス充電は非対応です。
その他を比較。
その他IP68にイヤホンジャックの搭載は一緒で生体認証に関しては電源ボタンに指紋認証を統合しています。Xperia 5ⅤだとAndroid15の状態でも電源ボタンを押して認証をするオプションが残存しています。
なのでちょっと羨ましいという感じでXperia 10Ⅶと比較した限りでは正直そこまで差がないです。そして音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみました。
世代差があってもXperia 5Ⅴの方が音量が大きい上に音圧もしっかりしており比較にならないです。
カメラを比較。
最後にカメラを確認していきたと思いますがデュアルレンズに画素数だけで見れば似ています。ただXperia 5Ⅴの広角は2層トランジスタ技術に対応した1/1.35インチのIMX888を採用しています。
一方で久しぶりにXperia 5Ⅴを触って感じた部分としてはPhoto Proを採用した最後の世代です。Xperia 10シリーズは最初から搭載していないので関係ないですがPhoto Proが懐かしいです。
とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。
超広角で撮影。

今回のサンプルはXperia 5Ⅴ/Xperia 10Ⅶの順番になっているので予めご了承下さい。

シーンによっては意外にもXperia 10Ⅶの方が明るく補正されますが、全体的な色味がちょっとおかしいときがあります。
広角で撮影。

やはり全体的に見るとXperia 5Ⅴの方がより自然に近い色味を採用している印象を受けます。

接写してみましたが色味が全く違います。

Xperia 5Ⅴは色味で誤魔化していない印象を受けますが、全体的に暗いです。
ボケモードで撮影。

Xperia 10Ⅶはワンタップでボケモードに切り替えが可能ですがXperia 5ⅤはPhoto Proなので切り替えがわかりにくいです。

色味が全然違うことを確認することができ、この時代のXperiaはボケモードがHDRに対応していなかったと思うので白飛びしやすいです。
望遠で撮影。

まず2倍で撮影してみました。

次に5倍で撮影してみましたがセンサーサイズの差を考えると想定していたほどの差がないです。ちなみに両機種とも最大6倍まで対応しています。
ズームで接写。

次に2倍で接写をしてみました。

正直そこまでの差がない印象を受けます。
超広角(低照度)で撮影。

次に低照度の環境で手持ちでサンプルを撮影してきました。


Xperia 10Ⅶの方が明るく補正されている分白飛びがしやすい印象を受けます。
広角(低照度)で撮影。

ちなみに両機種ともナイトモードは自動判定で固定することは出来ないです。

広角になるとXperia 10Ⅶも割といい勝負が出来ている印象を受けます。
望遠(低照度)で撮影。

まずは2倍で撮影してみました。

次に3倍で撮影してみました。


最後に4倍で撮影してみましたが意外にも大きく変わらずです。むしろXperia 5Ⅴの方が手ブレが発生しやすい感じです。
まとめ。
今回はXperia 5シリーズユーザーがXperia 10Ⅶの買い替えはありなのか確認するために比較してみましたがXperia 5Ⅴの発売当時の価格は約14万円に対してXperia 10Ⅶは約7万円です。
なので世代が違うとはいえ価格差がそもそもかなりありSonyらしさの部分では物足りないです。ただスマホとしてみた時にXperia 10Ⅶでもかなり良さげになったのかなとは思います。
とはいえXperia 5Ⅴから買い替えた場合に退化を感じる部分はあっても進化を感じる部分はかなり限定的でSonyに拘りがない限り使いやすさを重視するのであれば他社でもいいかもです。
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