AQUOS Sense 10 開封レビュー。Xperia 10Ⅶと比較したら想定外の結果

年々スマホの高価格化が進んでいるからこそ従来より注目度を集めているのがミドルレンジモデルかなと思います。Sonyに関してもミドルが重要だと思っているからこそコストをかけてXperia 10Ⅶでデザインを刷新した可能性があります。

今回はAQUOS Sense 10を購入したので開封しつつXperia 10Ⅶの比較レビューを主観的にまとめたいと思います。

開封。

まず開封をしていきたいと思いますが個人的にAQUOS Senseシリーズを購入するのは初めてです。その上で付属品をを確認すると変換アダプターに説明書のみと化粧箱の厚みの割にはシンプルかなと思います。

おそらく海外版と付属品が異なる可能性があり海外版に合わせて化粧箱を統一しているのかもしれません。

アクセサリーは別途必要。

とりあえず付属品がないに等しいので必要な人は別途用意する必要があり自分は今回がラスフィルムを購入しました。ただAmazonであまり良さそうなのが見つからなかったのでとりあえず貼りやすそうな物を選びました。

装着後にタッチ感度を上げるオプションをオンにしましたが感度がちょっとイマイチに感じる時があります。本体の仕様なのかフィルムの問題なのか今後様子見をしていきたいかなと思います。

デザインを確認。

そしてデザインを確認していきたいと思いますが想定していたよりも質感はかなり高めです。本体上部を確認するとマイクにアンテナスリットで本体左側面を確認するとSIMトレイを搭載しています。

SDカードスロットも兼用しているためかXperiaと同様SIMピン不要で開閉が可能となっています。

そして本体右側面を確認すると指紋認証が統合された電源ボタンに加え音量ボタンを搭載しています。

最後に本体下部を確認するとマイクにUSB-Cにスピーカーグリルと多くのAndroidと一緒です。そしてちょっと調べきれていませんが筐体はアルミを採用の上マット仕上げと質感は高めです。

本体背面にもアルミを採用している機種は今のスマホ市場の中ではかなり珍しいと思います。一方でワイヤレス充電などを搭載しないからこそ割り切ってアルミを採用できた可能性もあります。

そしてカラバリは6色展開で自分はドコモで購入しましたがグリーン/ミント/シルバーの3色はオンラインショップ限定となっており販路によってカラバリが異なるので注意が必要だと思います。

Xperia 10Ⅶと比較。

次にここからは同じ国内メーカーのミドルレンジであるXperia 10Ⅶと比較したいと思います。

両機種ともサイドフレームはフラット形状で物理ボタンもほぼ一緒ですがXperia 10Ⅶはデュアルフロントスピーカーのため本体下部にスピーカーグリルがなくイヤホンジャックが上部に搭載しています。

そして筐体サイズを確認するとAQUOS Sense 10の方が横幅に本体の厚みとありますが軽いです。Xperia 10Ⅶは筐体にプラスチックを採用することで耐久性を担保しつつ軽量化している中でAQUOS Sense 10はアルミを採用しながらなぜここまで軽く出来のかちょっと気になります。

本体背面を確認するとAQUOS Sense 10は通信感度を担保するためかバックパネルとサイドフレームの繋ぎ目部分がアンテナスリットになっておりおそらく樹脂なのかなと思います。

ちょっと好みが出るのかなと思いますがAQUOS Sense 10は価格帯を考えれば高級感があります。

ちなみに実際に持った印象として自分の手の大きさだと単純に横幅の差からXperia 10Ⅶが僅かに持ちやすく両機種とも軽いからこそ持ちやすい分ずっしり感を感じることも特段ないです。

そして好みが分かれる部分としてカメラデザインでXperia 10Ⅶは並列型を採用しています。一方でAQUOS Sense 10はサークル型かつレンズの配置から何かのアニメのキャラに似ているようにも見えます。

とりあえずカメラバンプ込みで計測してみるとXperia 10Ⅶは10.5mmでAQUOS Sense 10は10.8mmとトータルでの厚みはありますがカメラバンプという部分でほぼ気にならないです。

ちなみにテーブルに置いた特にAQUOS Sense 10は本当に僅かにカタカタするという感じです。

デザイン全体で見た時は完全に好みですがAQUOS Sense 10の方が選択肢があって楽しいです。本来ミドルレンジこそコストカットのためにカラバリを限定すべき中で6色展開は単純にすごいと思います。

今回購入したAQUOS Sense 10のカーキグリーンはオンライン限定ですがかなり良さげです。

ディスプレイを確認。

次にディスプレイですがデザイン部分と重複する部分としてベゼルはちょっと太めに感じます。実際にXperia 10Ⅶと比較するとAQUOS Sense 10は全体的に均等に太いという感じです。

とはいえ個人的には価格帯関係なくベゼルは気にならないのでAQUOS Sense 10も同様です。

スペックを部分を確認するとディスプレイサイズに表示解像度はほぼ一緒でアスペクト比も一緒かなと思います。

コンテンツの表示を確認。

とりあえずYouTubeを再生してみるとXperia 10Ⅶの方が自分の目だと発色が良さげです。ただコンテンツの大きさ含めてそこまで明確な差はなく個人的にきになったのは輝度の方です。

ディスプレイ輝度を確認。

海外サイトを参考にするとXperia 10Ⅶは自動調節で1064nitsとなっており悪くはないです。ちなみにSonyはピーク輝度を明らかにしていない一方でAQUOS Sense 10は2000nitstとしています。

とりあえず屋内で比較してみるとXperia 10Ⅶの方が明るく感じることが多い印象です。

一方カメラのサンプルを撮影しにいった時は曇りで微妙なところですが屋外での明るさは同程度に感じました。ただAQUOS Sense 10はかなりこまめに明るさを調整する印象でXperia 10Ⅶは常に明るい感じです。

リフレッシュレートを比較。

また操作感に直結する部分としてリフレッシュレートですがXperia 10ⅦはLTPSなので注意が必要です。さらに海外サイトによるとチューニングの問題かGoogle純正アプリ以外は最適化が不十分と指摘しています。

そのため無駄に120Hzで表示してしまうことからディスプレイの消費電力が増えがちとの話です。

一方でAQUOS Sense 10は1Hzからの可変式に対応していますが滑らかというよりサクサク感が強めです。ちなみにAQUOS Sense 10は黒画面を挟むことで一部アプリは最大240Hzで表示することが可能です。

個人的には全体的に見た時明るく感じるXperia 10Ⅶの方が視認性が優れている印象です。

基礎スペックを確認。

そして基礎スペックを確認していきたいと思いますがアップデートサポートはXperia 10Ⅶが一年長いですがメジャーアップデートでみれば両機種とも最大でAndroid19までと一緒です。

両機種ともキャリアでの取り扱いがあることからもローカライズはしっかりと行われています。

AIを確認。

またAIに関してAQUOS Sense 10は登録が必要ですが通話時に登録した声以外の騒音を抑制してくれるVocalistや録音内容を文字起こししてくれる伝言文字起こしなどに対応しています。

一方でXperia 10Ⅶはかこって検索くらいなので個人的にはちょっと寂しいかなと思います。

容量構成を確認。

そして容量構成に関してXperia 10Ⅶは128GBモデルの一択ですがAQUOS Sense 10はRAM8GB/ROM256GBの上位構成があるのでユーザーのニーズに応えやすくなっています。

ただ上位構成は販路が限定的で今回購入したドコモ版はカラバリ関係なく128GBモデルです。またSDカードに関しては両機種とも最大2TBと日本市場を意識しているからこその対応だと思います。

そして発熱の程度と持続性を調べるためにベンチマークを3回連続で回して負荷をかけてみました。

パフォーマンスの持続性と発熱を確認。

細かい部分で比較すれば変わってくると思いますがベンチマークスコアでみれば誤差のレベルかなと思います。正直この程度の差であればSnapdragon 6シリーズでも十分なのかなと思っちゃいます。

そして計測終了ごとに外部温度を計測してみたところXperia 10Ⅶは31.0/32.0/33.3度でAQUOS Sense 10は28.0/28.4/29.4度とさらに発熱しにくいのがちょっと驚きです。

ただAQUOS Sense 10はAnTuTuの3D計測がLite版じゃないと計測が出来ない影響もあるかもしれません。そしてパフォーマンスの持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testをしてみました。

何より初期設定の時にAQUOS Sense 10はかなりガタガタになったのが気になるところです。Xperia 10Ⅶの初期設定の時はここまでガタガタにならなかったのでちょっと気になります。

バッテリー関連を確認。

バッテリーに関して両機種とも5000mAhと共通で海外サイトを参考にするとXperia 10Ⅶは12時間57分と今やフラグシップでも15時間超えが普通になってきたことを考えると良くはないです。

特に120Hz表示に対応したことが原因かここ数年のXperia 10シリーズの中でも悪い方です。一方でAQUOS Senseを使うのが初めてなので現時点で評価することは厳しいですがベンチマークでの消費電力を見てみるとXperia 10Ⅶは13%に対してAQUOS Sense 10は11%です。

なので同じ負荷をかけた場合だとAQUOS Sense 10の方が消費電力が抑制されている感じです。

また充電速度に関してSonyはXperia 10Ⅶの充電速度を明らかにしていませんが海外サイトを参考にすると充電開始30分で40%でフル充電に要した時間は107分と決して速いとは言えません。

おそらく30W以下となっておりAQUOS Sense 10の方が充電に要する時間は短いと思います。

その他を確認。

その他IP68は一緒ですがAQUOS Sense 10はボディソープで洗ったり除菌シートで拭けます。一方でXperia 10Ⅶはイヤホンジャックに対応しておりユーザー次第で大きなアドバンテージなのかなと思います。

そして生体認証に関して電源ボタンに統合された指紋認証は両機種とも共通となっています。ただAQUOS Sense 10は本体のロック解除のみとはいえ顔認証に対応しているのはポイントです。

次に音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみました。音量は明らかにAQUOS Sense 10の方が大きいですが音の輪郭はXperia 10Ⅶの方が安定している印象を受けます。

カメラを確認。

最後にカメラを確認していきたいと思いますがAQUOS Sense 10のセンサーは意外にデカいです。広角に関しては1/1.55インチで超広角は1/2.5インチとXperia 10Ⅶよりデカいです。

また俯瞰撮影の際に入ってしまう影を除去したりガラス越しで撮影する際の反射を除去するショーケースモードへの対応など日常使いで地味に気になる部分の補正にAIを使っています。

とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

今回のサンプルはAQUOS Sense 10/Xperia 10Ⅶの順番になっているので予めご了承下さい。

AQUOS Sense 10の方が明るく撮れることが多いのに対してXperia 10Ⅶは色味がちょっとおかしく見える印象です。

広角で撮影。

一方で広角になるとXperia 10Ⅶはだいぶ安定する印象です。ちなみにAQUOS Sense 10の標準はOV50Eで超広角はOV50Eとセンサー全てがオムニビジョン製を採用しています。

接写してみましたが色味が大きく異なることが気になります。

上記のサンプルだとXperia 10Ⅶが青みが強いというべきか、AQUOS Sense 10が赤みが強いという感じです。

ポートレートで撮影。

AQUOS Sense 10の方が被写体に寄りやすい印象です。

ただシーンによってはAQUOS Sense 10は色潰れが発生しています。

またXperia 10Ⅶはポートレートモードだと倍率の変更が出来ませんが、AQUOS Sense 10は最大2倍で撮ることが可能です。

望遠で撮影。

次に2倍で撮影してみました。

そして5倍で撮影してみましたがXperia 10Ⅶの方がノイズが多い印象を受けます。

そしてAQUOS Sense 10にとって最大となる8倍で撮影してみました。ちなみにXperia 10Ⅶは最大6倍までとなっています。

ズームで接写

次に2倍で接写してみました。

Xperia 10Ⅶの方が色味が安定している印象を受けます。

マクロで撮影。

そしてAQUOS Sense 10はマクロ撮影にも対応しており想定以上に取り回しがいいです。

超広角(低照度)で撮影。

次に手持ちかつ低照度の環境でサンプルを撮影してきました。

超広角に関してAQUOS Sense 10の方が白飛びが抑制されておりノイズも少ない印象を受けます。

広角(低照度)で撮影。

一方で広角になるとXperia 10Ⅶはかなり安定します。

ただ白飛びはAQUOS Sense 10の方が抑制されている印象です。

望遠(低照度)で撮影。

まず2倍で撮影してみました。

次に3倍で撮影してみました。

最後に5倍で撮影してみました。ざっくり今回試した感じだと例えば望遠のサンプルを撮る際に2倍/5倍/8倍と切り替えて撮影しますがAQUOS Sense 10は画像処理が追いつかないのかシャッターボタンが反応しない時があります。

またショーケースモードもそうですが画像処理が遅いと感じることが地味に多いかなと思います。Xperia 10Ⅶの方がSoCのパフォーマンスは低いとはいえ全体的にサクサク撮れる印象です。

まとめ。

今回はAQUOS Sense 10を購入したので開封しつつXperia 10Ⅶと比較をしてみました。直販版でみるとAQUOS Sense 10は6万2700円でXperia 10Ⅶは7万4800円と約1万円の価格差があります。

ちなみにドコモオンラインショップにおいてMNPでみるとXperia 10Ⅶは4万1360円でAQUOS Sense 10は現時点で特段割引がなくXperia 10Ⅶの方が安く買えると逆転します。

なので販路が多い機種だからこそ自分が購入したい販路での価格をしっかり確認した方がいいと思います。何よりAQUOS Sense 10はスペックと価格の見せ方がうまいので安く感じやすいかなと思います。

 

最新情報をチェックしよう!
>Gazyekichi VLOG

Gazyekichi VLOG

記事ではなかなか伝えることが難しい機種のスピーカーや動画の手ぶれ補正などをYouTubeでよりわかりやすくご確認できます。

CTR IMG