世代を重ねるごとにSoCのパフォーマンスは上昇していますが、ここ数年でみるとベンチマークのインフレがすごいです。今やDimensity9400やSnapdragon 8 Eliteは300万点を超えるなど正直ついていけない感じに。
今回SonyがXperia 1Ⅵで採用したチューニングを今後他社も真似する可能性があるので主観的にまとめたいと思います。
ユーザーの使い方は変わらない。
中華メーカーは分かりやすい「数字」をマーケティングで使うことが多いです。そのためカメラにおいては「画素数」でアピールしておりパフォーマンスでみれば「ベンチマークスコア」でアピールしている印象で、ディスプレイで見れば「ピーク輝度」でアピールしています。
少なくともユーザーに対してインパクトを与えやすいと思いますが、必ずしもユーザーの実使用の部分に結びついてくるとは限りません。例えばピーク輝度に関して最大5000nitsとしてもHDR表示で1300nits程度のことはざらにあります。
つまりユーザーとして恩恵を受けるのは1300nitsの方で表面的な数字だけを見て期待はずれと感じることもあるかもしれません。一方でiPhoneはピーク輝度は2000nitsに対してHDR表示で1800nits程度でる機種もあるのでかなり明るく感じます。
これはベンチマークに関しても一緒でおそらく多くのユーザーにおいて実使用の面でみれば100万点でも300万点でも差を体感できないと思います。むしろ実使用の面になると他のスペックの方が重要で、ベンチマークは200万点だけど60Hzの機種よりもベンチマークが100万点で120Hz表示に対応している機種の方が快適に使える可能性があります。
最近中華メーカーを中心に処理性能のベンチマークとして「原神」におけるパフォーマンスを例にあげますが、正直原神をやっていない人からすれば参考にならないです。
何よりベンチマークがどんなに進化してもユーザーの使い方がそれに合わせて変わるわけではありません。そしてスマホの基礎的な部分は数年前からかなり完成度が高かかったからこそ、新しいスマホに買い替えても以前ほどの感動が薄くなっているのかもしれません。
パフォーマンスよりも実使用を重視。
一方で直近の最新機種をみるとトップパフォーマンスを優先するよりもパフォーマンスをあえて制限して消費電力を抑えることで電池持ちの改善などにフォーカスしているメーカーが増えている印象を受けます。
中華系だと特に分かりやすいのがOppo Find X8シリーズで、単純にDimensity9400が当たりなのかもしれませんがバランスモードでもベンチマークが200万点を超える上に発熱はかなり抑制されて電池持ちも良いです。
今後この傾向を採用するメーカーが増えるのかなと思っており、昨年発表されたXperia 1Ⅵは分かりやすい例です。Snapdragon 8 Gen 3のトップパフォーマンスを優先するよりも最適化を優先した結果長年のXperiaの課題だった発熱抑制に加え電池持ちの大幅改善に成功しています。
少なくとも現時点でXperia 1Ⅵの電池持ちはフラッグシップモデルの中でトップクラスです。Xperia 1Ⅵが発表された当初はベンチマークが低すぎとかかなり批判されましたが、他社でみても今のSoCの処理性能はオーバースペック気味と感じているのかもしれません。
だからこそユーザビリティの改善にフォーカスしている印象で、SonyはXperia 1Ⅶでさらに一歩先を進んでほしいところです。
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