今年に入ってからGoogle Pixelに対してセキュリティ上の深刻な脆弱性が発見。少なくともアメリカ政府の関係者は、脆弱性が改善されるアップデートをしなければPixelを使うことを禁止するとの話がありました。
ただGoogleは迅速な対処をしたことからアップデートすれば問題はありませんが、Androidは時折セキュリティ上の問題が見つかります。今回Phone Arenaによると犯罪ネットワークで使用されていたMatrixは主にPixelユーザーだったと報告しているのでまとめたいと思います。
Matrixと呼ばれるアプリの存在。
今回の情報によると、ヨーロッパ当局はMatrixと呼ばれるメッセージアプリを閉鎖したことが判明したとしています。
Matrixは、Mactrix、Totalsec、X-quantum、Q-safeとも呼ばれ、犯罪活動を促進する暗号通信プラットフォームでした。それは12月3日に、主にオランダとフランスの法執行機関によって取り下げられました。
自分は初耳だったのですが、このアプリは様々な国際的な犯罪ネットワークによって使用されていたアプリだとしています。その特徴としてユーザーは自分の身元を隠したり、ビデオ通話をしたり、さらには取引を追跡することが可能だったと言われています。
またアプリのセキュリティは高度に保護されており、世界中に40台以上のサーバーが設置。そのためかコストも高く6ヶ月のサブスクリプションは€1300と日本円では約22万円となっています。
またアプリ自体は招待制となっており犯罪者の中では割と有名だったのかもしれません。そもそもこのアプリの存在が知られたのは2021年に犯罪ジャーナリストであるピーター・R・デ・ヴリーズ氏が襲撃された際に、犯人の車からこのアプリをインストールしたデバイスが見つかったことがきっかけとされています。
Pixelで最も使用されていた。
このアプリの存在を知った当局はメッセージのトラフィックを数ヶ月間にわたって監視したとしています。この監視によって33以上の言語で合計230万通のメッセージを傍受することができたとしています。
また主なユーザーは「南ヨーロッパ」に集中していたことが明らかになっており、調査結果からあるユーザーを特定することに成功。ちなみにこの特定されたユーザーは国際的な麻薬の密売や武器の取引など犯罪に加担していたとしています。
一方で今回の情報によるとこのアプリはPixelで使われていることが最も多かったとしています。おそらくアプリの審査基準からApp Storeでは審査がおりにくい。そのため審査が緩いと言われるGoogle Play Storeが狙われるのは分かりますが、なぜPixelユーザーが多かったのかは不明です。
Matrixはスマートフォンユーザーにアプリの形で提供され、主にGoogle Pixelユーザーによって使用されました。
犯罪ネットワークにおいてPixelを使うことに何か利点があるのか。それともヨーロッパを中心にPixelは入手しやすいデバイスとして広く認知されているのかは不明です。
ただ個人的にはPixelがなんか犯罪の片棒を担がされていた感じでちょっと嫌です。何よりアプリは閉鎖されたため問題ないかもしれませんが、また類似のアプリが出てくる可能性は十分にあるのかなと思います。
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