すでに国内ではPixel 9とPixel 9 Pro XLが発売しており9月4日に残りの2モデルが発売予定。Google Storeにおける販促期間を確認するとPixel 9 Proは発売日が遅いにも関わらずPixel 9などと販促期間が一緒であることから当初の予定より発売が延期された可能性もあります。
今回はGoogle Pixel 9シリーズの裏話について海外サイトの情報をもとに簡単にまとめたいと思います。
Qi 2が非対応な理由。
まず個人的にPixel 9シリーズでかなり残念だった部分としてはQi 2に非対応だったことです。マグネット内蔵のケースを使うことで擬似的に実現することは可能ですが自分は屋内において基本はケースをはずしたいタイプなのでやはり本体にマグネットが内蔵されていた方が便利でした。
一方で先日にGoogleはQi 2に非対応だった理由を明らかにしており簡単に言えば世界中でQi 2対応のアクセサリーよりもQi対応のアクセサリーが広く普及されているからだとしています。
Qi 2の最大のメリットとしてはマグネットによる位置合わせもありますが充電効率の改善です。少なくともGoogleとしてはQi 2に対応して得られるメリットはそこまでないと判断した可能性があります。
ユーザー視点で見ればマグネットタイプのアクセサリーを使えるようになるというメリットがあります。ただ充電効率はもちろん本体のコストを増してまで対応させる必要があるのか微妙なのかもしれません。
ちなみにPixel 9シリーズはQi対応の充電器だと最大12WですがQi 2に対応しても最大15Wです。一方で独自規格となっているのかPixel Standを使うことでPixel 9でも15Wで充電が可能です。
なので充電速度という面でもQi 2に対応させる必要がないと判断したのは合理的なのかもしれません。ただGoogle Storeでは相変わらずPixel Standの購入は不可の状態になっているのも謎です。
アメリカで見ればPixel 9ですら$100の値上げとなっておりQi 2対応にコストを回せなかった可能性があります。結局Appleに関してはMagSafeと実質同じなので対応していますがAndroidメーカーがイマイチ消極的なのは充電速度などコストに見合ったユーザビリティの改善が期待できないこと。
もちろん来年登場するPixel 10シリーズではどうなるか不明で来年初頭に登場すると予測されているGalaxy S25シリーズで対応する可能性がありますがPixelには頑張って欲しかった。
ただPixel 9シリーズ用のケースでみるとマグネット内蔵のものがかなり充実している印象なのでケースで代用しつつ来年登場するPixel 10シリーズでの対応に期待するしかない感じです。
パフォーマンス重視のチューニングをしていない。
次にGoogle Tensor G4のチューニングですが当初の予測通りかなり批判されている印象です。手持ちで見ても120万点前後となっているためライバル機種と比較すれば圧倒的に物足りないです。
また発売前にきつめのスロットルダウンの影響でパフォーマンスの持続性がかなり悪いとの記事が出ていましたが手持ちの個体で3D Mark Wild Life Stress Testを実施した感じでは75.6%です。
少なくとも他社と比較してトップスコアが半分以下という感じなので安定はしやすいと思います。ただ発売前に言われていたようなパフォーマンスの持続性の悪さは確認出来ないという感じです。
また発熱制御にかなりシビアになっている印象で屋内でベンチマークテストをした限りではミッドハイレンジモデルと同程度の発熱でフラッグシップモデルとして見れば全然発熱せずです。
Pixel 8シリーズの時にもかなり神経を使っていた感じですがPixel 9シリーズはさらに底上げした印象を受けます。
その上で今回海外サイトがGoogleの幹部にインタビューを行っておりGoogle Tensor G4はスピードや偉業のために設計しているわけでもなければ特定のベンチマークを打ち負かすような設計をしているわけではないこと明らかにしておりユースケースに合わせて設計しているとの話。
少なくともこれはGoogle Tensorを発表した時も同様の発言をしているので一貫しています。
何よりパフォーマンス優先であればSnapdragonを継続すれば良かったはずですがGoogleによるとPixelにAIをブレイクスルーするためには既製品で対応することは難しかったとの話。
つまりGoogleがやりたいことがSnapdragonでは実現出来ないからGoogle Tensorに移行したことになります。また今回の情報によると既存のPixelではアプリを開く際の挙動に問題があったことを明らかにしています。
なのでGoogle Tensor G4を設計する際にユーザービリティが改善するように尽力との話です。何よりこの改善によってアプリの起動速度は前モデル対比で17%も改善しておりウェブにおけるパフォーマンスも20%改善したことでより優れた応答性を実現することが出来たとの話です。
これは先日より使っているPixel 9 Pro XLでも十分に実感できる感じで当初は大容量のRAMかタッチレートサンプリングでも改善されたことで操作性が改善されたのかなと思っていました。
実際に使っていて非常に滑らかでiPhoneと同系統のヌルヌル感が強めの操作感になっています。そのためかめちゃくちゃ速いという感じはしませんが以前のようにガタガタしていないです。
今回の情報を見てまさかSoCレベルでチューニングしていると思っていなかったので驚きです。ただこれは今までのPixelにちょっと物足りなかったことなので多くのユーザーに恩恵があります。
少なくともベンチマークで200万点とれることよりも恩恵を受けるユーザーが圧倒的に多いと思います。ちなみにゲームパフォーマンスにおいてピークパフォーマンスと持続性が改善したとの話です。
オタクがターゲットではない。
またGoogle Tensor G4を設計する上で最も重要視しているのはAIだとしていますが当たり前です。GoogleのAIに焦点を当てたDeep Mindリサーチラボと協力してデバイスがテキストや画像などをよりよく理解できるようにマルチモダリティでGemini Nanoを実行できるように最適化したとの話。
そして自分は初めて知ったのですがAIモデルのパフォーマンスは1秒あたりのトークン数で測定するみたいです。その上でGoogle Tensor G4は45トークン/秒となっており現状では業界トップクラスです。
少なくともAIを最大化するために大容量のRAMやGemini Nanoの最適化を行なっていますがそもそもとしてGoogle Tensor G4のTPUが強化されておりこれはよく使われるベンチマークでは計測することが出来ないから結果的にCPUのパフォーマンスが低くてスコアも低いという流れになります。
ちなみに発売前に話題となったCPUがストレステストで僅か2分でパフォーマンスが50%に制限されたとの記事に対して海外サイトによるとこのようなテストは製品を限界点に押し上げるような設計されているためテスト結果が必ずしもパフォーマンスの低下の証拠ではない。
Pixel 9 Pro XL .. Better Luck Next Year pic.twitter.com/cgFzM86oie
— Shazzam (@callmeshazzam) August 17, 2024
何よりGoogleは80%ルールを採用してPixelを開発していると言われており簡単に言えば80%のユーザーが満足できるように設計されており残り20%のオクタ層は考慮されていないです。
少なくともスマホでガチでゲームをやりたい人やスマホでガチで写真や動画を撮りたい人をターゲットに設計している感じではないので気になるユーザーは特化した機種を買った方がいいです。
少なくともゲームならゲーミングスマホという分かりやすいカテゴリーがあるので選びやすいです。そしてカメラに関してはガチで求めるならGalaxyやiPhoneなど国内で発売されている機種はラインナップ関係なく物足りないのでカメラ専用として中華スマホを買った方がいいと思います。
自分はPixelのカメラが好きですがvivo X100 Ultraに勝てる部分があるかと聞かれれば動体撮影くらいでガチで撮りたいと思う時はvivo X100 Ultra以外は使おうと思わないくらいです。
どんな製品でもそうですが100人中100人のニーズに完璧に応えるのは正直無理だと思います。だからこそメーカーはターゲット層を明確化した上で開発しておりPixelの場合は一般向けです。
またコメントをみていて一つ思うのはユーザー好みの機種にメーカーが仕上げてくる可能性は低いです。後継機種において自分好みの機種がいつになっても出てこないということはターゲット層からはずれたということでいつか登場することに期待するのではなく他社に買い替えた方がいいです。
また価格も同じでPixel 9シリーズもそうですが高いと思う人向けにPixel 8aが用意されています。あとは単純にPixel 9シリーズが高いと感じるなら他社を選べばいいだけで自由に買い換えるのが一番で現状Pixelユーザーが最も安く買い換えることができようになっておりこれは当たり前です。
自分はストアクレジットを貯めていたのでPixel 9 Proは2万4820円でさらに下取りも組み合わせあるので実質0円となっておりその上でストアクレジットも新たにもらえます。
無料になっているので文句もなければこのような買い方は他社でも不可能という感じです。
まとめ。
今回はGoogle Pixel 9シリーズの裏話についてちょっとまとめてみましたがベンチマークだけでスマホの性能を判断する人はGoogleのターゲット層から明らかにはずれているので何も考えず他社を選んだ方がよく自分は今のGoogleの方向性がかなり好きなので継続してほしい。
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