先日にGoogleは現地時間の8月13日より新製品発表会を開催することを明らかにしています。合わせて公開されたティザー動画やイベントの招待状からもPixel 9シリーズがおそらく発表されると思います。
このことからも従来と比較して2ヶ月近く前倒しで新製品が発表されることになります。今回はGoogleがGoogle Pixel 9シリーズなど新製品の発表時期を前倒しにした理由について推測してみたいと思います。
今年だけは余裕のある買い物ができる。
少なくとも昨年にGoogle StoreにおいてPixel 8シリーズを購入した人にとって嬉しいのが発表時期が前倒しになったことでストアクレジットの有効期限に地味に余裕があることです。
Googleはストアクレジットの有効期限がきれないように最低限の配慮はしてくれていました。ただユーザーからすれば新製品が発表された後にあまり悩んでいる時間がなかったですが今年は2ヶ月近く猶予期間があることになるので評価がある程度固まるまで様子見をすることができます。
おそらく8月13日に正式発表されれば予約購入特典もあるとは思いますがストアクレジットを活かして最大限安く購入するのもありで予約購入特典を諦めて確実に購入するのもありという感じ。
何より今年は8月に正式発表することからも来年も8月頃に正式発表されるという流れになるかも。つまり今年だけはストアクレジットの有効期限に余裕があるという感じだと思います。
そしてGoogleがPixel 9シリーズの発表時期を前倒しできる理由の一つとしてAndroidの開発進捗だと思います。
基本GoogleのフラッグシップモデルはAndroidの最新バージョンを標準搭載しています。つまり発表時期を前倒しにするにしてもAndroidの開発進捗の影響を非常に受けやすいと思います。
近年で見るとAndroid12の開発進捗の悪さからもPixel 6シリーズの発売時期は例年より2週間近く遅れたイメージでむしろ今までは後ろにずれることはあっても前倒しはなかった。
ただ一方でPixel 9シリーズはAndroid15を標準搭載している可能性が高いことからも逆に言えば8月13日頃までには対象のPixelに対してもAndroid15の本配信が開始する可能性があります。
ちなみに現時点だとGoogleの公開したタイムスケジュール通りにAndroid15はβ3に入っています。
この段階になると安定期と言われており新機能の開発などは一通り終了している段階であとは細かいバグや不具合の調整に加えβ4含めてアプリの開発者がAndroid15にアプリを最適化させるための期間とも言われているので開発段階としては本当に最終段階になっています。
このまま順調にいけば7月下旬から8月上旬にはβ版が完全に終了するという流れになります。少なくともGoogleがAndroid15の開発を順調に進められているからこそ前倒しにできた可能性。
一方で最悪の想定としてはそもそもAndroid15関係なくAndroid14を標準搭載していること。ただこれは正直考えにくいですが先日リークしたベンチマークだとAndroid14を搭載しています。
何よりソフト開発で何か変わったのかアップデートの開発が順調であることも大きな要因です。
AIをアピールするためのリファレンス機。
そしてGoogleがPixelの発表時期を前倒しする理由の一つとしてAI関連の可能性があります。5月に開催されたGoogle I/OにおいてGoogleは第2世代のGemini Nanoに言及したりGemini LiveなどAIの各種新機能をアピールしておりPixelはある意味リファレンス機です。
Pixel 9シリーズでGoogleの新しいAI技術をアピールすることで他社にもGeminiを利用してもらう狙いがある可能性がありGalaxy AIも一部機能はGoogle CloudにGemini Proを利用していることに加えGalaxy S24シリーズはGemini Nanoを統合しているとの話です。
また一部情報によると来年登場するGalaxy S25シリーズは第2世代のGemini Nanoを統合するとの予測もありGalaxy AIが無料で使える最後の年になることも明らかになっています。
結局SamsungとしてもGoogleのサービスに依存しており使用料が発生していることからも今後一部機能は有料化するとの話になっておりGoogleにとっては新たな収益源になっています。
またOppoやOnePlusも今年の後半に登場する機種からGeminiを利用することを明らかに。
中華メーカーの大陸版に関してはBaiduのAIサービスを利用していることがほとんどですがグローバルモデルになるとvivoで見ればGoogleのGeminiを利用しておりOppoやOnePlusも今後その流れになる可能性がありGoogleとしては利用してくれるメーカーを増やしたい。
そのためにもPixel 9シリーズで新しいAI機能をしっかりお披露目したいという狙いがあるかも。ちなみにAppleに関しても今後Geminiを使えるようにしたいことを明らかにしておりGoogleとしてはPixelを販売するにあたっての収益よりもGeminiの方が効率的なのかも。
Appleをみる限りAIは機能としてアピールするのではなくOSへの深いレベルで統合させたいとの話。
そのためGoogleの音声消しゴムマジックのように機能としてアピールするとユーザーによっては使う/使わないとの話になりますがAppleとしては普段ユーザーが日常的につかっているものをAIを組み合わせることで底上げする感じのイメージで知らず知らず使っている感じになるのかも。
GoogleやSamsungが今後AIをどのように強化していくのか不明ですがGeminiはまさにAppleが目指している方向性と同じような進化を遂げる可能性がありGoogleにとっては新たな金のなる木になるからこそGoogle I/Oで発表した技術を少しでも早く実装したいのかも。
他社への牽制。
そして2つ目としては他社への牽制で特にGoogleはAppleに対してかなり意識していると思います。多くのメーカーはやはりAppleを意識しており特にフラッグシップモデルになると太刀打ち出来ず。
地域別かつプレミアム部門でみるとほとんどの地域でAppleがシェア1位を獲得しています。だからこそか下半期においてはAppleより先に新製品を発表して発売できるかが重要です。
Googleは従来10月に新製品を発表して10月中旬から10月下旬にかけて新製品を発売してきた。この流れだとAppleの方が先に新製品を発表して発売しているのでiPhoneに興味があるユーザーに牽制をかけるのは難しい状況にありましたが8月に正式発表すればAppleに牽制をかけられる。
少なくともAppleより先に発売したからといって売り上げが拡大するわけでもないと思います。
ただブランド力やハードにソフトにおける品質も劣るGoogleがAppleより後に発表の流れだとGoogleがどんなにマーケティングを強化してもユーザーを奪うのはかなり厳しい状況でした。
またQualcommなど半導体メーカーも売り上げ確保のためかどんどん前倒しになっています。以前はQualcommが12月の最初に最新のSnapdragonを正式発表して翌年の2月中旬頃にSamsungが新製品を発表して2月下旬に開催されるMWCで新製品ラッシュが開始する流れでした。
ただ近年でみるとSamsungの縛りが消えたのか最新のSoCが発表されたらXiaomiなど一部メーカーは12月中に新製品を発表しては発売の流れで昨年でみればSnapdragon自体が10月中旬に正式発表されたこともありXiaomiは10月下旬に新製品を発表してMediaTekに関しても同様にどんどん前倒しになっており今年は昨年よりさらに前倒しになるとも予測されています。
つまり10月の正式発表に発売だと同じ月に実質翌年モデルが登場と周回遅れにみえてしまう。
さらにベンチマークだけで判断するべきではありませんがGoogle Tensorは他社と比較して劣っている中で10月に正式発表だとすぐに最新のSnapdragonやDimensityが発表されるので周回遅れどころの話ではなくGoogleとしてはApple以外の他社の動きも意識している可能性あり。
ちなみにSoCは16ヶ月周期とされており5月頃から各種テストを開始したと言われているのでGoogle Tensor G5は来年の今頃にはほぼ開発が完成している可能性がありますがちょい遅め。
実際にいつからTSMCと開発を開始したのか不明ですがもう一つの可能性としてはTSMCに初めて切り替わるGoogle Tensor G5とPixel 10シリーズに合わせて今年は前もって発表時期を前倒しにした可能性もありますが現時点では情報がないため正直何ともという感じです。
少なくとも2ヶ月も前倒しにするには相当な理由があるはずなので今後の動向が気になります。
まとめ。
今回はGoogleがPixel 9シリーズの正式発表日を前倒しにした理由についてまとめてみました。実際のところは不明ですがGoogleとしても何か焦っているように見え上半期に発表されている。
Pixel aシリーズに関しても従来通り5月だと今度はバランスが悪いという感じになります。つまりaシリーズの発表時期も今後前倒しになるのかカットになる可能性も出てくると思います。
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