2020年に発生したパンデミックの影響からも半導体不足が発生してスマホのコストに大きな影響。さらに世界的なインフレの発生などに加え国内では為替の影響からどんどん高くなっています。
今回Pixel 10シリーズはTSMC製のGoogle Tensor G5を搭載するこえおでかなり値上がりする可能性が出てきたのでまとめたいと思います。
TSMC製が需要過多に。
直近の情報からもGoogleはPixel 10シリーズで搭載予定のGoogle Tensor G5を台湾でテストを開始すると予測されており取引データベースからもサプライヤーはTSMC製で確定しています。
少なくともSamsung製だった従来のGoogle Tensorと比較するとコストが爆増する可能性がある。そして今回の情報によると今年の10月に正式発表される可能性が高いSnapdragon 8 Gen 4はSnapdragon 8 Gen 3対比で原価コストが最大で30%近く増加する可能性があるとの話です。
ちなみにSnapdragon 8 Gen 3はスマホ向けのSoCとしては最もコストが高く$190前後です。ただ今回の情報によるとSnapdragon 8 Gen 4では$250を超えてくる可能性があるとの予測です。
ちなみにAppleのA16 Bionicのコストは$105前後と言われていたのでQualcomm製のSoCのコストがいかに高いか分かりやすく何より原価コスト上昇の原因としてはTSMCへの需要過多との話。
Qualcomm含めた主要な半導体メーカーの多くが今後TSMCに製造を依頼していることが判明しています。スマホ向けでみてもAppleにQualcommにMediaTekとTSMCに発注をかける流れとなっています。
さらに原材料自体も高騰していることからもTSMCは値上げを行なった結果コストが爆増の流れに。またAppleはA17 Proで3nmプロセスルールを採用していますがSnapdragon 8 Gen 4やDimensity9400でも同様に3nmプロセスルールを採用するとの予測から余計にコストが上がる。
なので今年の後半に登場するSnapdragon 8 Gen 4搭載機種はDimensity9400搭載機種からコスト増加の影響を受ける可能性があり来年登場するフラッグシップの多くも値上がりの可能性。
中華メーカーでみると無印と中位モデルはDimensityを採用して最上位モデルのみSnapdragonを採用してコストを抑えている感じでしたが値上げ回避自体が厳しくなりそうです。
何よりGoogleに関してもGoogle Tensor G5ではTSMC製の3nmプロセスルールを採用してTSMCの最新のパッケージング技術の採用とGoogle Tensor G3と比較にならない可能性もある。
これはGoogleだけの話ではありませんが価格にアドバンテージにあったPixelだからこそ現行モデル以上に高くなっていくとイメージがどんどん悪くなっていく可能性は十分にあります。
良くも悪くもPixelのシェア拡大に大きく貢献したのは価格の強さで他社のように価格がすでに高いのとどんどん高くなって価格差がなくなっていくのではやはりイメージが違います。
何より前々から推測はできましたが今回の情報通りなら値上げ要因はかなり強めという感じです。
Samsungがグタグタ。
またTSMCに需要が集中している理由としてSamsungの信頼性のなさもある可能性があります。昨年3nmプロセスルールを採用した半導体の製造を開始した時は歩留率が60%以上とかなり好調だったように見えましたがExynos2500で見ると今年の第一四半期では10%以下との話。
つまり100個生産した時に製品として出荷できるものは10個以下と製造が超不安定です。また第2半期に入って歩留率は改善したみたいですがそれでも20%以下との話が出ています。
Exynos2500はSamsungの第2世代の3nmプロセスルールを採用していると予測されています。さらにGalaxyとの最適化を進めるためか専用の開発チームが別途設けられたとの話もあります。
ただ直近の情報をみる限りExynos2500自体を全く安定して製造出来ない問題に直面しています。Exynos2500はGalaxy S25シリーズで採用する流れになってくると思うので大量生産は今年の10月頃からとまだ歩留率を改善させるための時間はありますが間に合うのか不明です。
ちなみに海外サイトの情報によると歩留率が60%を超えないと大量生産を開始しないとの話です。
Snapdragon888やSnapdragon 8 Gen 1は近年で見れば爆熱SoCと話題になりましたがその当時SamsungはQualcommに対して歩留率の虚偽のデータ報告をしていたとの話もあります。
実際には40%もなかったところをQualcommに虚偽のデータ報告をしてサプライヤーとして生産を請け負ったものの生産数は全く安定せず不良品に近いSoCを出荷した結果爆熱と話題に。
Qualcommは途中で虚偽のデータ報告に気付いたとされておりTSMCに切り替えたとの話です。
何より歩留率で見るとSamsungは近年でも派手にやかしているのでユーザー視点からすれば無理にExynos2500を頑張って欲しくないという感じですがSnapdragon 8 Gen 4に統一でコストカットが難しくなるのでGalaxy S25シリーズはかなり値上げされるとの話もあります。
ちなみに信憑性は定かではありませんがSnapdragon 8 Gen 4 for Galaxyのコストがかなり高いことからもGalaxy S25 Ultraは現行モデル対比で$200近く値上げとの噂もあります。
少なくともExynos2500をまともに製造できずにGalaxyの値上げになれば自滅になります。一方でSamsungが3nmプロセスルールを採用した半導体をまともに製造できないことに加え直近でやからしたからこそ信頼性もないのでTSMCに極端に需要が寄っていると思います。
何よりExynos2500はどうなるのか不明ですがSnapdragon 8 Gen 4などTSMC製のSoCを採用する機種に関しては値上げされる可能性があり各社も採用方法を考える必要があります。
ベンチマークで良し悪しは判断出来ない。
少なくともAppleのApple intelligenceを見るとAIはベンチマークが高ければ対応できるわけではないことが判明しており最適化なしで対応するにはMチップクラスが必要です。
iPhoneでみるとA17 Proを搭載しているiPhone 15 Proシリーズに現時点では限定されています。少なくともSoCのパフォーマンスが必要な上にAppleの幹部によるとRAM8GBは必要としています。
これらハード的要件を満たしていない機種でもApple intelligenceを動作させることは可能。ただAppleが求める快適な動作性を実現できないからこそ対象機種を絞ったとされています。
少なくともユーザーが使うかどうかは別として今後AIが主軸になることに違いはありません。そうなった時にAIを上手く強化できるかが今後の売り上げに大きく影響する可能性があります。
ちなみにSamsungのGalaxy AIやGoogleのGoogle AIがユーザーが親しみを持ちやすいようにするためなのか機能としてアピールしていますがApple intelligenceに関してはiPhoneがより快適に動作するために深いレベルで統合させることを明らかにしており機能というよりは普段使っている時に知らず知らずAIの恩恵を受けている感じになる可能性がある。
またGoogleはオフライン処理がメインでSamsungは有料化させるためかオンライン比率も高い。何よりメーカーによって違いはあれどAIにかなり力を入れてくることに違いはないと思います。
その中で自分たちがやりたいAIを実現するためにSoC自体からチューニングを行うのがAppleやGoogleという感じで独自SoCを開発しているメーカーの大きな強みになると思います。
少なくともA16 Bionicでもスマホ向けとしては世界トップクラスのパフォーマンスでありながらAIという側面では不十分でベンチマークスコアだけで今後良し悪しがよりはかれなくなると思う。
できることに違いはあれどベンチマークで見れば大きな差があるA16 BionicとGoogle Tensor G4で対応できるAIに大きな違いがありベンチマークの優劣だけではもうSoC自体のパフォーマンスをしっかり計測できなくなっていることは明白とも言えます。
逆にAppleが対象機種を限定したことでGoogleのやってきたことが証明されたという感じです。一方で独自SoCを開発していないメーカーは搭載するSoCのパフォーマンス内で調節が必要です。
そのため出来る範囲が限定されやりたい部分は結局オンラインに頼るしかないという流れです。その結果同じAIでも有料化するメーカーとそうではないメーカーで大きく分かれる可能性があり。
まとめ
今回はTSMC製SoCは今後コストが爆増する可能性が高くなってきたのでまとめてみました。GoogleがTSMC製に切り替えることはAIを強化するためとリークを見る限りは明白です。
一方でAIを強化してGoogleがやりたいことを実現した時にユーザーがついてこれる価格なのか。まずは今年後半に登場が予測されているPixel 9シリーズでどうなるのか非常に楽しみです。
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