国内の在庫状況が壊滅的。GoogleはPixel 9までは8aしか売る気がない？

2023年の5月には発売されたばかりのPixel 7aの売り上げが好調だったことも影響したのか国内では2位のシェアを獲得しておりApple以外では唯一二桁のシェアを誇るメーカーになりました。

一方で昨年末に発売されたPixel 8シリーズからは値上げの影響からも一気に高価格化しています。今回は国内おけるGoogle Pixelの在庫状況がかなり不安定なので簡単にまとめたいと思います。

Pixel 8の在庫状況が不安定。

やはり国内でのシェアを拡大するにはキャリアにいかに売ってもらえるかが重要になります。まず標準モデルかつ本体価格からも大幅値引きが比較的しやすいPixel 8から確認するとドコモに関してオンラインショップでは材価なしの状態で表記も販売終了となっています。

そのため今後在庫が復活する可能性はないと判断することができる一方でオブシディアンのみは実店舗に在庫がある状態みたいなのでオンラインショップ経由でも購入が可能となっています。

ただオブシディアンも在庫がなくなったら販売終了になる可能性があるのでかなり早めです。あくまでもdocomoオンラインショップにおける売れ筋ランキングにおいてもPixel 8は人気があまりあったという感じではなくdocomoとしても販売を早々に切り上げたいのかもしれません。

次にauオンラインショップを確認すると128GBモデルは全色在庫なしの状態となっています。また先日よりUQ Mobileで販売を開始したことからもそちらに優先的に供給しているのかもしれません。

オンラインショップでの表記を見ると販売停止となっているため今後復活するかどうか不明です。一方でオブシディアンの256GBモデルは在庫ありの状態なので普通に購入することが可能です。

ただdocomoと違って実店舗における在庫状況は反映されていないので店舗によってはあるかもしれません。ちなみにauはUQ Mobileにおいて取扱を開始したことに合わせのか一括価格を改定しています。

もともと大手キャリアの中でも一括価格は安かったですが今回の価格改定で7万4000円になりました。そのためPixel 8aの一括価格8万円より割引なしの状態で安くなるなど逆転現象が発生しています。

今後au本体の方で在庫が復活するか不明ですが価格優先のユーザーもPixel 8を狙った方がいいと思います。そしてSoftBankに関してはPixelにかなり力を入れてきたキャリアということもあり在庫を豊富に持っていたのかただ単に売れなかったのか不明ですが全色とも在庫ありの状態です。

ただauとは逆で256GBモデルは在庫なしの状態でdocomoはそもそも取扱がないという感じです。少なくともPixel 8aの次に安く購入できるとなればPixel 8ですがキャリアの在庫は不安定です。

一方で直販版に関しては限定色のミント以外は在庫ありの状態と選択肢でみれば直販版が一番充実しています。

Pixel 8 Proの在庫状況。

そして次に上位モデルであるPixel 8 Proを確認していきたいと思いますがキャリアによって取り扱っているモデルがバラバラでdocomoに関しては最初から128GBモデルの扱いはないです。

そしてポーセリンの取扱もなく256GBモデル限定のベイは在庫が10個以下と限定的です。

次にauに関してオンラインショップでの在庫状況になりますが256GBモデルはオブシディアンのみです。ただベイは在庫なしの状態に対してポーセリンは販売終了なので今後入荷予定はないことに。

またauとdocomoに関しては512GBモデルのオブシディアンの在庫はしっかりある感じです。一方でSoftBankに関しては全色全容量で在庫なしの状況なので購入することが出来ません。

やはりブランドの認知度が異なることも影響しているのか長きにわたってPixelを扱ってきたSoftBankに関しては上位モデルの方が売れやすい印象で逆に昨年より取扱が再開したドコモは無印からしっかり売れて上位モデルは価格の影響からもちょっと売れにくいという状況にあるのかもしれません。

そしてauに関しては一括価格が安いこともあるのか広く浅く売れているという印象を受けます。

また直販版を確認するとベイの256GBモデル以外は在庫ありの状態と比較的買いやすいです。最後に昨年の7月下旬より発売されたGoogle初の折畳式機種であるPixel Foldですがドコモは販売終了と表示されておりauに関しては製品ページすらないので購入出来ないです。

ただSoftBankに関しては在庫なしですが予約はとりあえず出来る状況とはなっています。そして直販版に関しては全色とも在庫ありの状態でとりあえず問題なく購入できる感じです。

5月中旬よりPixel 8aが発売されたとはいえその他のPixelの在庫状況は非常に不安定です。直近で売れて在庫が不安定になったというよりは売れ残りだけがあるという感じにも見えます。

何よりユーザーからすれば選択肢があまりないので手を出しにくい状況であることに違いはない。このことを考えると今後Pixel 9シリーズが出るまではなかなか売り上げを拡大しにくいかも。

ただ当たり前といえば当たり前なのかもしれませんがGoogle Tensor G3の生産方式が違うと言われています。

事前情報通りであればパッケージング技術が違くPixelの販売台数の規模を考えると両方とも生産しているというよりは通常の生産方式である程度Google Tensor G3を生産したらあとはPixel 8a用に廉価なパッケージング技術を採用した生産方式に切り替えているかもしれません。

仮に推測通りであればPixel 8シリーズの在庫状況は改善しにくい可能性が十分にありえます。実際のところは分かりませんがGoogleとしてはもうGoogle Tensor G4に尽力の可能性かも。

直販版を買いやすくするべき。

何より昨年と同じで流れであればGoogleはPixel 9シリーズを10月に正式発表する可能性。となるとあと3ヶ月程度は在庫がほぼない状態で販売がギリギリ継続する感じになるのかも。

余計に在庫をもつこともコスト増加の要因になるためPixel 4シリーズの頃などは発売から1年以内にGoogle Storeで終売になっていたことがありましたが国内市場でみるとむしろGoogle Storeにおける在庫状況は豊富で大手キャリアにおける在庫があまりないです。

少なくとも直販版に対してキャリアでの売り上げの方が圧倒的に多いことを考えると今後Pixel 9シリーズが登場してくるまでGoogleはなかなかシェアを拡大しにくい可能性あり。

またGoogle Storeにおいて在庫があっても一般層からすれば購入しにくいのも事実です。

キャリアのように店頭に行って使い方や設定などを相談することも出来ず全てオンラインのみのサポートです。さらにキャリアのように手厚い保証サービスがあるわけではなくメーカー保証の1年のみです。

そのため万が一ちょっとでも落としてしまったなどユーザーに過失があった場合はメーカーの保証対象にならないため提携店舗において修理を依頼する流れになるので自己負担も高いです。

何より提携店舗がキャリアショップと比較すれば圧倒的に少ない時点でハードルが高いです。少なくともサポート店を今から増やすのは厳しい上にあまり合理的な判断とは言えません。

ただやはりGoogleは今後国内でも力を入れていきたいのであれば直営店は出してほしいところ。また日本市場に圧倒的に最適化出来ていない部分としては保証が弱すぎることだと思います。

個人的には無償でのサービスを拡充をしろとは思っておらずアメリカのように有料のプランを大手キャリアのように提供するだけでもかなり印象が変わってくるのかなと思います。

自分のような直販版の購入に慣れていて正直壊れたら買い直せばいいと思っている人間は別に直販版の在庫さえあればいいと思いますが現状だとGoogle Storeにおけるサービスが不十分で購入するハードルが高い上にキャリアモデルの在庫は不安定となんともです。

これだと折角一般層にリーチが拡大しているのに買えないという状況が続くのは良くないです。GoogleとしてはPixel 8aがしっかり売れればいいと考えているのであれば10月までに既存モデルの在庫がある程度はけてくれればいいという流れだと思うので在庫管理は順調かも。

少なくとも今年の後半に登場するのはフラッグシップであることからもターゲット層は限定的で本体価格もそこまで安くないからこそこのまま変に失速していないかだけちょっと心配です。

まとめ。

今回は大手キャリアにおけるPixelの在庫状況が不安定だったのでまとめてみました。ただGoogleとしてもマーケティング戦略を変更する必要はあり安さで勝負するフェーズから製品自体の魅力でしっかり勝負していくべき段階なので大きな転換期なのかもしれません。

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