vivoやXiaomiにOppoなど。中華メーカーの機種に買い替えるのはありなのか

今年の上半期でみるとXiaomiが国内市場にかなり注力している印象でXiaomi 14 Ultraの発売に加えRedmi Note 13 Pro+やブランドは違えどPOCO F6 Proが発売されるなどコスパが良いと評価される機種が多い一方で中華スマホ自体に嫌悪感を示すユーザーもいます。

今回はXiaomiやOppoにvivoなど中華メーカーへの買い替えはありなのかまとめたいと思います。

Huaweiでイメージが悪化した。

近年でスマホ業界に激震が走ったのは2019年にHUAWEIがエンティティリストに追加されたことだと思います。アメリカ政府によるとHUAWEIはテロ組織に通信設備を提供していたことやスマホ自体にバックドアが仕込まれているなどセキュリティ上の懸念からも規制を強化したとの話です。

ちなみにエンティティリストに追加された企業はアメリカ政府の許可なくアメリカ企業との取引が出来ないので実質HUAWEIはアメリカ企業との取引が出来ない状態になります。

Android自体はオープンソースのため誰でも使うことが出来ますがGoogleの認証が必要なGMSに関しては使用不可能になったためHUAWEIの機種は抜け道があるとはいえ非搭載になりました。

またアメリカの特許を利用した技術に関してもアメリカ政府の許可が必要と規制強化しています。

Huaweiの独自SoCであるKirinチップはTSMCに製造してもらっていましたがTSMCはアメリカの特許技術に基づいて半導体の製造を行っているので実質HUAWEIは製造不可の状態に。

その結果Kirinチップの製造が出来ない上に半導体メーカーがSoCの供給をしてもらえないとスマホを作る上では致命的な状態になり当時のHuaweiはスマホ部門の売り上げが全体の50%でした。

そのためHUAWEI自体にも大ダメージを与えるなどアメリカ政府の狙い通りになりました。ただアメリカの国防総省のレポートだったと思いますがHuaweiを追い込んだ理由の一つが5Gにおいてアメリカが世界で覇権をとれないことを回避するためとも言われています。

5Gは大きくミリ波とSub-6に分けることができミリ波はざっくり言えば電波の通りが悪いけどよく言われる超高速通信ができSub-6は電波の通りはいいけど通信速度はそこまで速くないです。

少なくともミリ波に関しては多くの基地局が必要になるため人が集中する駅やスタジアムなどを中心に整備して広域で見ればSub-6を整備することで上手くバランスをとっています。

多くの国ではコストの問題などからもSub-6の整備を中心に進めていますがアメリカにおいてはSub-6の周波数が軍事用や政府用に使われている部分が多かったとされておりミリ波を中心に整備するしかない状況になり他の国と比較してコストも莫大で時間もかかるという感じです。

その当時HUAWEIはSub-6を中心とした基地局を提供しておりHuaweiに5Gで覇権を握られそうとなったからこそアメリカはある意味言いがかりをつけてストップさせたとの話です。

結局のところHuaweiの機種はセキュリティ的に危ない=中華スマホは危ないというイメージが強くなった感じですが政治が絡んでくると本当に危ないのかちょっとよく分からないです。

ユーザー自身の使い方の方が重要。

そして中華スマホが危ないかどうかについて個人的にはユーザーの自己責任だと思います。ただHuaweiに関してはGMS非搭載機種なのでGMSを入れて使っているとセキュリティよりもGoogleのアカウントがバンされる可能性がない訳ではないのでリスクがあると思います。

他の中華メーカーの大陸版は中国政府の方針でGMSが非搭載となっていますがHuaweiのようにGoogleと取引出来ないということではないので簡単にGoogle Play Storeをインストール可能です。

ただHuaweiの機種に関してはGoogleの許可なしで勝手にGoogle関連のアプリを動かせるようにしている感じなので何かあった時にGoogleに垢BANされるかもしれません。

ちなみにXiaomiに関してはアメリカのトランプ前大統領が任期終了直前にセキュリティの問題からブラックリストに追加しましたがXiaomiはこの判断に対してアメリカで訴訟しています。

その結果アメリカの裁判所は問題ないと判断した上でブラックリストから解除されています。何より中華スマホに限らずスマホを使う上でセキュリティ上のリスクがあるのは当たり前だと思う。

少なくとも中華メーカーは危険で国内メーカーは安心だと思うのが一番危険だと思います。
GoogleはGoogle Play Storeで配信されるているアプリを常にチェックするようにしており日本ではあまり話題になりませんが年間で見れば相当のアプリが削除されています。

その理由としてはユーザーの個人情報を盗むマルウェアが仕込まれていることがあるからです。

例えばあるアプリはインストール時点では全く問題ないですがインストール後にアップデートがくる仕様になっておりこのアップデートが完了することでマルウェアが動作するようになっている。

マルウェアを仕掛ける側の手口も巧妙になっているため完全にイタチごっこ状態になっています。そのため普段自分達が使っている上で分かりやすくリスクがあるとすれば純正以外のアプリです。

またAndroidの特徴としてサイドローディングが可能でapkを使っている人もいると思います。Google Play Storeを介したアプリではないことからもマルウェアを仕込むのも割りと簡単です。

ちなみにいつもレビューの時に使っているベンチマークもサイドローディングした上で使っているのでベンチマークするだけでもセキュリティ上のリスクがありインストール際も危険だと表示されるくらいある意味危険ですがレビューのためにインストールして使っています。

GoogleとしてはGoogle Play Storeで配信しているアプリのセキュリティを強化するために古いアプリはサイドローディングすら封じるなど徐々にですがアプリの規制を強化しています。

またAndroid自体に深刻な脆弱性が見つかることもあることからもセキュリティパッチで修正しています。YouTubeのコメントを見ていて特に思うのはセキュリティについて語っている人ほど意外とアップデートサポートがきれている機種を使っていたりと危険なことを認知していない。

中華メーカーが危険と考えるよりも前に自分自身がセキュリティ上リスクが高い使い方をしていないか見直す必要があり自分が例えばハッカーなら国内メーカーは安心だと慢心して使っている人の方が狙いやすいかなと思っちゃうくらい日々の使い方は重要だと思っています。

個人情報の価値。

そして中華スマホでみると例えば先日国内で発売されたXiaomi 14 Ultraですがざっくりと大陸版/グローバル版と分けることができ国内版はグローバルの一種という感じです。

少なくとも国内版に関しては技適という存在があることからも国の許可を得た機種になります。だからセキュリティ上問題ないとはいいきれませんがある意味国が認めているので安心かも。

一方で技適がないグローバル版や大陸版に関しては国内で使うことがそもそも想定されていないです。それに対してセキュリティどうこう言っても意味がないと思っておりこれはSamsungやAppleなど中華系以外のメーカーの機種であっても完全に自己責任だと思っています。

メーカー問わず国内で発売されることを想定していない機種に懸念を感じたとしても意味がない。

まして大陸版に関しては中国政府の意向に合わせて設計されている部分もあると思っています。さらにどの機種だったか忘れましたが初期設定の同意項目の中にデータを送信するみたいな項目があったと思うので逆に言えば中国のユーザーにとって情報を管理されることは普通です。

なので大陸版こそどんなに魅力的な機種であってもセキュリティが気になる人は使わない方がいいです。結局iPhoneやGalaxyも大陸版であればAirDropが使えないなどローカライズされています。

あとは中国政府が法律を改正して他国の人間からすれば好き勝手やっているように見えます。ただ政府としては余計な反乱因子を生み出さないようにするためにも管理した方が手っ取り早い。

またバックドアがあるとしても政治的に重要な人物を狙うための可能性があり自分のような他国の一般人のデータを盗んだところで管理できるわけでもなければ政治的な意味もあまりない。

また一般人を相手に金を巻き上げるとしても政府自らどうこうするような金額にもならない。あくまでも主観ですが自分のような一般人の個人情報は中国政府にとって価値があるとも思えないです。

むしろ少しでも金を巻き上げたいとか個人情報を売るという面では政府よりもハッカーの方が本業という感じでアプリに含まれているマルウェアの方がよほど危険なのかなと思います。

セキュリティ上のリスクを考えれば国会議員や国家公務員は万が一を想定して使わない方が安心なのかもしれませんが一般人がそこまで神経質になる必要があるのか個人的には疑問です。

またGalaxyやiPhoneなどから中華メーカーに乗り換える際のメリットやデメリットは?という内容の質問を頂きましたがこれはGalaxy S23 UltraからPixel 8 Proに乗り換える際のメリット/デメリットのような感じで中華スマホ全体でくくることは難しいです。

単純に自分が欲しい機種と比較した上でメリット/デメリットを調べるしかないです。

まとめ。

自分は中華スマホを購入する時は基本レビュー用途やカメラ用途のことが非常に多いです。なので銀行系のアプリやPayPayなど電子マネー系のアプリにログインすることもほぼない。

個人的には中華メーカーが危険だとも思わないですが安心して使えるとも思っていないです。なので使う場合は自己責任だと思っており自分の経験上では中華メーカーを使い始める前よりある家電系のアプリをインストールした時から迷惑電話が増えたのでそっちが気になります。

少なくとも中華メーカーだから危険で他のメーカーなら安心という使い方が一番危険でサイドローディングはしていないか/古いアプリは使っていないか/変なページをみていないか/アップデートサポート期間内であるかなど日常の使い方から見直した方がいいと思います。

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