HUAWEI Pura70 Ultra 開封レビュー。カメラ激強で想定以上に普通に使える

アメリカのエンティティリストに追加される前はdocomoがHUAWEI P20 Proを取り扱うくらい中国はもちろんヨーロッパやアジアの一部で勢いがあったHUAWEIですが規制強化以降失墜。

一時期はスマホの製造すら厳しい状況に追い込まれていましたが昨年より独自SoCが復活で中国政府の後押しもあり今年大幅にシェアを拡大する可能性があるなど復活の兆しがあります。

今回はHUAWEI Pura70 Ultraの大陸版を購入したので開封レビューをしつつvivo X100 Proと比較レビューをしてみたいと思います。

開封。

従来上半期にHUAWEIはphotographyの頭文字をとったと言われている写真特化型のHUAWEI Pシリーズを発表してきましたが今回リブランディングしてHUAWI Pura70に刷新しています。

また個人的に折畳式機種以外のフラッグシップを購入したのはHUAWEI P40 Pro+以来です。まず開封をしていくと化粧箱はおそらくカラバリ関係なく白を基調としておりちょい大きめです。

またただの白い箱という感じではなく本体のデザインと合わせたのかちょっとした加工がある。

そして付属品を確認すると100W対応の電源アダプター。

次にUSB-Cケーブル。

そして説明書にSIMピンという感じです。

個人的に気になった部分としては同梱されているケースでカラープリントされていて面白い。今や国内で販売されているメーカーで見れば専用ケース自体が同梱されていないことが多いです。

一方で中華系は同梱していることも多いですがHUAWEIはその中でも拘っている印象を受ける。少なくとも他社のように付属ケースという感じではなくこれだけでも十分に使えます。

また開封時点で本体にスクリーンプロテクターが装着されているため問題なく使うことが可能です。

純正ケースを購入。

ただ付属品は個人的には出来るだけ使いたくないので今回は純正レザーケースを購入しました。ちなみに純正ケースを確認するとマグネットを内蔵したプリントケースに今回購入したレザーケースに冷却ポンプを内蔵した上で本体の発熱に合わせて冷却する3種類の純正ケースがあります。

純正ケースのレパートリーがこれだけ豊富なのは嬉しいところで多くのユーザーのニーズを満たせる。

昨年アメリカでiPhone用ケースで流行ったものと非常に似たデザインを採用しておりサイドフレーム部分は硬いのでしっかり保護してくれる一方で背面はクッション素材になっている。

持っている時に通常のケースより柔らかいこともあり手にフィットしやすい印象を受けます。

何よりHUAWEI Pura70シリーズは純正ケースが充実しているので他社も見習って欲しい。

デザインを確認。

次にデザインを確認していきたいと思いますがHUAWEI Pura70 Ultraはグリーン/ブラウン/ホワイト/ブラックの4色展開で今回自分が購入したのは最近ハマっているホワイトです。

まず本体上部を確認するとIRブラスターにアンテナスリットにマイクと非常にシンプルです。

そして本体左側面は何もなく本体右側面に音量ボタンと電源ボタンが搭載されていることを確認。

最後に本体下部を確認するとSIMトレイにマイクにスピーカーグリルにUSB-Cという感じです。物理ボタンの配置は他の機種とほぼ同じという感じでサイドフレームにはアルミを採用しています。

ちなみに手持ちはホワイトなのでサイドフレームはシルバーですがカラバリによって異なります。サイドフレームが光沢仕上げの方が高級感を演出させやすいのかもしれませんが指紋が目立ちやすい。

そしてバックパネルが特徴的でデザイン加工されたレザーを採用しており質感は柔らかい感じです。Xiaomi14 Ultraはカメラを意識したシボ加工に近い雰囲気のレザーとなっていますがHUAWEI Pura70 Ultraは何方かと言えばファッション性を意識したレザーという感じです。

もちろん指紋も目立たなくカメラデザインに関してはなんて表現するのが正しいのか不明ですが多くの中華メーカーがサークル型を採用している中でHUAWEI Pura70 Ultraはトライアングル型を採用。

カメラフレーム部分がアルミを採用しているからこそデザインのアクセントになっているのはいい。

vivo X100 Proとデザイン比較。

そして今回は自分のお気に入りの機種であるvivo X100 Proと簡単に比較していきたいと思います。

サイズ感を比較してみるとHUAWEI Pura70 Ultraの方が僅かに縦幅はコンパクトですが横幅に重さはほぼ一緒で僅かに薄いという感じで持った感じとしてはほとんど一緒に感じる。

ただvivo X100 Proは背面にディスプレイと湾曲しているのでサイドフレームはかなりスリムでHUAWEI Pura70 Ultraはバックパネル部分は湾曲しているとはいえディスプレイはほぼフラット。

そのためサイドフレーム部分の厚みがそれなりにあるように感じるので尖った感じはないです。とはいえその分HUAWEI Pura70 Ultraの方が厚みを感じやすく手にフィットしにくい印象。

ただ一方で自分が以前使っていた時HUAWEIの機種は他社よりちょい小さめという感じだったのでその頃はディスプレイサイズが小さかったこともありますが横幅も抑制され持ちやすかった。

あくまでも自分の中で時間がとまっているだけですが他社と比較した時のアドバンテージはない。

またフロント部分を比較するとパンチホールデザインは共通ですがEdgeデザインに違いありHUAWEI Pura70 UltraはXiaomi 14 Ultraのようにベゼル部分だけ湾曲している感じです。

そのためvivo X100 Proと比較するとベゼル部分の誤反応もなくストレスなく使える感じ。何よりvivo X100 Proのカメラデザインは個人的に見慣れていますがHUAWEI Pura70 Ultraのカメラデザインは全く見慣れておらずデザイン上で大きく好みが分かれる部分だと思います。

ディスプレイを確認。

次にディスプレイを確認していきたいと思いますがディスプレイサイズは6.8インチで表示解像度からも1.5Kという感じでアスペクト比はおそらくですが20:9という感じだと思う。

なのでvivo X100 Proと比較してもそこまで大きな違いがあるという感じではありません。

リフレッシュレートの違い。

ただ地味に違いがあるとすればリフレッシュレートでvivo X100 Proは 8T LTPOに対応。実際に比較してみても両機種とも可変式120Hzなので残像も感じにくく十分に滑らかに表示。

ただ強いて言うならHUAWEI Pura70 Ultraの方がより滑らかに表示される印象を受けます。

ディスプレイ輝度の違い。

そして次に違いがあるとすればピーク輝度でHUAWEI Pura70 Ultraは最大2500nitsと控えめ。一方でいつも参考にしている海外サイトがディスプレイテストの結果を公開していないため何ともですがXであるユーザーがテストした結果HDR表示で1800nits程度出てた感じです。

今後のテスト結果を待つ必要がありますが海外のテスト結果通りなら現状トップクラスで1800nits近くでるのであればディスプレイがめちゃくちゃ明るいiPhone 15 Pro Maxと同程度。

ちなみに海外サイトを参考にするとvivo X100 ProはHDR表示で最大1400nitsという感じです。

実際に屋内で比較してみるとvivo X100 Proの方が僅かに明るく感じますがサンプルを撮影しにいった時はHUAWEI Pura70 Ultraの方が明るく感じることが多かった印象です。

あくまでも主観ですがHUAWEI Pura70 Ultraの方が平均的に明るく感じることが多いです。

耐久性の違い。

一方で最近中華メーカーはGorilla Glassに頼ると感じではなく独自で耐久性を改善しています。HUAWEI Pura70 Ultraは第2世代のKunlun Displayを搭載しておりスクラッチ防止性能は1世代目と比較して300%改善した上で対落下衝撃性能は前モデル対比で100%改善しています。

自分は実際に試してみたいと思わないですがTikTokなどを見ると階段からわざと落としたりディスプレイ部分で胡桃を割るなどしても割れていないので日常使いではほぼ傷がつかないかも。

おそらくですが耐久性という部分ではvivo X100 Proより優れている可能性がありますが自分はそこまでスマホを雑に使うことはないので正直どちらであっても問題ない感じです。

何よりYouTubeを再生してみても十分に発色も良く明るくて見やすいディスプレイだと思う。他社の機種のようにDolby Vision非対応などスペック的に見劣りしますが個人的に十分です。

基礎スペックを確認。

そして個人的にはHUAWEIの大陸版を購入したのは久しぶりで初めてのHarmonyOSになります。グローバル版は結局いまだにHarmonyOSに切り替わっていないのでちょいビビっている感じ。

周知の通りHUAWEIの機種はエンティティリストの影響からGoogleと取引が出来ないです。そのためGMSは非搭載となっておりGoogle Play Storeを他社の大陸版のように入れられません。

HONORの大陸版もそうですがGoogle Play Storeを気軽にインストール出来ないのがネック。

またグローバル版のようにlight Houseも使えないのでちょい自分で弄る必要があります。少なくとも手持ちにあるvivo X100 Proはグローバル版なのでGMS関連では雲泥の差です。

ただちょっと弄った感じだと想定以上にGoogle関連のアプリが動作する感じで通知も割とくる。初期設定に関してはめちゃくちゃ面倒に感じますが終わってしまえば思っていたより普通に使える。

容量構成を確認。

容量構成に関してはHUAWEI Pura70 Ultraは最上位ということもありシンプルでRAMは16GBのみ。そしてストレージも最大1TBの2択となっておりSDカードスロットは非搭載となっています。

次にHUAWEIの公式ホームページでも一切言及がないのが搭載SoCでここまで頑なに隠すのは何か後ろめたいことをしているのかと思ってしまいますが実際にどうなっているのか不明です。

少なくともHUAWEIはアメリカの特許に基づいた半導体の技術を使うことが出来ないので以前のようにTSMCにお願いすることも出来ない状況の中昨年よりKirinチップが復活しています。

一時期はQualcommと5G非対応という条件で取引していましたがHUAWEI Mate60からKirinを復活させたことで5Gにも対応しておりHUAWEI Pura70 Ultraでは衛星通信もサポートしている。

ちなみにKirin9010は7nmプロセスルールを採用しておりSnapdragon855あたりと一緒です。

発熱とパフォーマンス。

とりあえず発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回してみました。HUAWEI Pura70 Ultraのスコアは自分が使った機種の中ではPixel 7シリーズに近い感じです。

Dimensity9300が200万点を超えることを考えると半分以下のスコアで物足りないですが実際にゲームをガチでやる勢以外は80万点前後のスコアの機種でも十分に快適に使える感じです。

ちなみにHUAWEIの発表によると6000mm2のベイパーチャンバーを搭載して放熱性能を強化。ただそもそも内部温度を確認すると3回目で40度を超える感じで発熱がしにくい印象を受けます。

一応計測終了ごとに外部温度を計測してみましたがvivo X100 Proは39.5/44.1/44.3度。一方でHUAWEI Pura70 Ultraは37.0/40.1/40.4度で実際に触ってみても体感が全く違います。

またvivo X100 Proはサイドフレーム部分がかなり熱くなるのでより不快に感じやすいかも。

さらにパフォーマンスの持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testを実施。トップスコアが圧倒的に低いですがHUAWEI Pura70 Ultraの安定率はまさかの99%です。

なので下手なミドルレンジよりはスコアが高いけどパフォーマンスの持続性も安定している印象。一方でvivo X100 Proはトップスコアも高いですが安定率が50%以下なのでちょっと不安定。

バッテリー関連を確認。

そしてバッテリー関連を確認するとバッテリー容量はvivo X100 Proの方が僅かに多いです。また海外サイトのバッテリーテストの結果を確認すると13時間53分なのでフラッグシップの中ではかなり優秀な方で電池持ちの評価が高いGalaxy S24 Ultraよりもスコアは優秀です。

今後実際に使っていく必要がありますがvivo X100 Proを越えることが出来るのか微妙なところ。以前はKirinチップとのチューニングも完璧だったので電池持ちが良いというイメージでしたがSnapdragonに切り替わってから電池持ちは微妙でKirinチップが復活してどうなったのか。

ここ数日使った感じでは思っていたより電池は減らないという感じで悪いという印象はないです。充電速度に関しては有線の場合は一緒でvivo X100 Proが充電開始30分で98%でフル充電に31分です。

HUAWEI Pura70 Ultraの方がバッテリー容量が少ないので充電時間も僅かに速いと思います。また最近話題にするメーカーは減りましたが最大20Wのリバースワイヤレス充電に対応しています。

その他。

その他IP68は共通でイヤホンジャックなしも同じで生体認証はインカメラを利用した2D顔認証。そして光学式画面内指紋センサーを搭載しており実際に試してみると十分に快適に認証できる。

ただ両機種とも共通ですが指紋認証の搭載位置が低いのでちょっと違和感が出る人もいるかも。また音量を50%にした上でスピーカーテストをしてみました。

そもそもvivoのスピーカーはイマイチということもありますがHUAWEI Pura70 Ultraの方が音量も音質もかなり優秀という感じでここまで安定している機種はなかなかないようにも感じます。

カメラを確認。

そして最後にカメラですがHUAWEIの機種としては初の1インチセンサーを搭載した機種になり両機種ともSonyのIMX989を採用していますがHUAWEI Pura70 Ultraは格納式を採用。

カメラを使う時はレンズが飛び出す仕様にした結果カメラバンプを他社と比較して抑えめにできた。

ちなみにこの格納式は30万回の格納には対応しているみたいなのでそれなりの耐久性はある。注意点があるとすればカメラアプリを終了してから格納するまで僅かなタイムラグがあるのですぐにポケットに入れたりすると個人的には故障の原因になりそうでちょっと怖いかなという印象。

また現時点だとカメラセンサーの詳細は不明で光学3.5倍にデジタル100倍に対応しています。さらに両機種ともテレマクロに対応していますがHUAWEI Pura70 Ultraは最短撮影距離が5cmです。

とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

今回のサンプルはvivo X100 Pro/HUAWEI Pura70 Ultraの順番になっているので予めご了承下さい。

HUAWEI Pura70 Ultraの方が加工はちょっと強めですが以前のように「派手」という感じではないようにも感じます。

広角で撮影。

あえて逆光になるように撮影してみましたがHUAWEI Pura70 Ultraの方がフレアがちょっと目立つ印象を受けます。

HUAWEI Pura70 Ultraは可変絞りに対応していることもあるのか大型センサーを搭載している割には撮影がしやすい

広角になるとHUAWEI Pura70 Ultraの方がまだ色味が落ち着いている印象を受けます。

ポートレートで撮影。

ボケ感はvivo X100 Proの方が強いかなという印象を受けます。

一方でポートレートになると顕著になるのがフォーカスの合わせやすさでvivo X100 Proの方がなかなか合わない時があり、挙句のはてにピンとがずれていることがある感じです。

次に2倍で撮影してみました。

HUAWEI Pura70 Ultraの方がフォーカス精度が優秀なことが多い。

そしてvivo X100 Proは3.7倍でHUAWEI Pura70 Ultraは3.5倍で撮影してみました。

全体的にHUAWEI Pura70 Ultraの方がよって撮影しやすくフォーカス精度も優秀という感じです

マクロで撮影。

両機種ともマクロモードを先にオンにしてから撮影しています。

今回試した感じだとvivo X100 Proの方がマクロ撮影におけるフォーカス精度が優秀かなという印象です。

望遠で撮影。

最初に1倍で撮影してみました。

次に2倍で撮影してみましたがvivo X100 Proの方が僅かにノイズが少ないようにも見えます。

そして両機種ともデジタルズームとなる5倍で撮影しましたがHUAWEI Pura70 Ultraは一気にノイズが増えた印象

次に10倍になるとかなりの差がでてきた印象。

20倍の時点でHUAWEI Pura70 Ultraはかなり厳しい感じです。

そして30倍で撮影してみました。

50倍になるとvivo X100 Proが不安定になってくるので逆に差がなくなってきた印象。

最後に100倍だとほとんど一緒です。一方で動体の撮影ですがブレをAIで補正してくれる感じでポートレートモードだと違和感を感じる時がありますが、通常モードだと気軽に撮れることが多いです。

超広角(低照度)で撮影。

次に手持ちかつナイトモードでサンプルを撮影してみました。

HUAWEI Pura70 Ultraは超広角だとプレビュー画面はかなり暗く撮影しにくい。あくまでも撮影後に補正されることでここまで明るくなる感じです。

広角(低照度)で撮影。

HUAWEI Pura70 Ultraの方が全体的に濃いめです。

白飛びはvivo X100 Proの方が抑制されていることが多いです。

強い光源でもvivo X100 Proの方が安定している印象です。

望遠(低照度)で撮影。

まず1倍で撮影してみました。

次に2倍で撮影してみましたがHUAWEI Pura70 Ultraの方がノイズが多い。

最後に3.5倍で撮影してみましたがHUAWEI Pura70 Ultraは光学ズームということもありまだマシです。やはり低照度の環境だとvivo X100 Proの方が安定している印象を受けます。

まとめ。

今回はHUAWEI Pura70 Ultraの中国版を購入したので開封レビューをしてみました。やはりGMS非搭載は大きなネックでグローバル版に慣れている自分からすると快適とは言えないです。

ただカメラに関しては面白いくらいでライカとのコラボをやめてマイナスのイメージもありましたがやはりHUAWEIのカメラを強いく個人的には娘をよく撮影するので動体撮影に強いのは嬉しい。

今回もお馴染みのまめこさんのところで購入しており自分が購入した時は約28万円でした。

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