Nubia Z60 Ultra 開封レビュー。10万以下で購入できるゲーミングスマホ

国内においては前モデルが安すぎたのか高価格化して批判されているGoogle Pixel 8 Proですが以前よりターゲット層が分かりやすく、さらにGoogleの拘りも明確になっています。

詳細は「使ってみて分かった。Pixel 8とPixel 8 Pro。どちらを買うべきか」をご参照下さい。また先日には12月のFeature Dropが配信を開始しており、これでようやくPixel 8 Proがスタートラインに立てたという感じです。

詳細は「まさに神アプデ。Pixel 8 Proが12月のアプデでゲームにカメラを強化」をご参照下さい。さて今回Xで話題のまめこさんにNubia Z60 Ultraをお借りしたので開封レビューしつつGoogle Pixel 8 Proと比較レビューをしてみたいと思います。

開封。

X(Twitter)では正式発表前にNubiaが日本進出をする可能性があると界隈では地味に話題に。今後日本進出するかどうかを見極めるために試験的にNubia Z60 Ultraを公式サイトで販売。

そして自分はサポート店舗であるまめこさんからお借りしたので触っていたきたいと思います。まず開封をしていくと化粧箱は黒を基調としていますが部分的に赤を採用など拘っている。

付属品を確認するとUSB-Cケーブル。

80W対応の電源アダプター。

そして説明書にSIMピンという感じです。

そしてユーザーとしてありがたいのはクリアケースが同梱されていることです。ただ注意点としてはサイドフレーム部分はほとんどカバーせず背面のみを保護してくれる感じ。

そして今まで使ってきた機種の中では初めてになりますがガラスフィルムも装着されていること。

中華メーカーの機種を中心にEdgeディスプレイや画面内指紋センサーとの相性からも保護フィルムが標準装着されていることはよくありますがフラットディスプレイを搭載した機種でガラスフィルムが装着されているとなるとめちゃくちゃ珍しいかなと思っちゃいます。

何よりユーザーとしては付属品だけで最低限のアクセサリーが揃うのはありがたいかなと思う。

デザインを確認。

次にデザインを確認していきたいと思いますが本体サイズは163.98×76.35×8.78mmです。サイズ感的には他社の最上位モデルと同等でこの時点でユーザーを選ぶと思います。

ちなみに国内で販売されている機種だとPixel 8 Proが162.6×76.5×8.8mmなのでかなり近い。

なので気になる人でサイズ感がピンとこない人はPixel 8 Proを参考にしてもらうのがいい。一方で気になる部分としては本体の重さで246gと折畳式機種を除けばトップクラスに重いです。

あまり調子が良くない自分の手首が簡単にイカれたのがiPhone 14 Pro Maxで本体サイズを合わせて確認すると160.7×77.6×7.85mmで重さは240gで片手操作がしにくく持ちにくいです。

Nubia z60 Ultraは横幅が抑えめなのでマシですが多少持ちやすい横幅だからこそ余計に重さを実感する感じで今や一部ブック型の折畳式機種の方が軽いという感じです。

サイズ感的には問題ありませんがかなり重いので取り回しはあまり良くないという印象です。

そして本体上部を確認するとマイクにアンテナスリットが2つあるという感じでシンプル。

次に本体右側面を確認すると音量ボタンに電源ボタンとスライドスイッチが搭載されています。

簡単に言えばショートカットボタンのようなものでデフォルトではカメラの起動ですがその他ボイスレコーダーやサウンドモードの切り替えなどちょっと便利な物理ボタンです。

本体左側面を確認するとアンテナスリットのみで本体上部と同じく非常にスッキリしています。

最後に本体下部を確認するとUSB-CにスピーカーグリルにSIMトレイという感じです。

サイドフレームは完全にフラットでバックパネルもディスプレイもほぼ完全にフラットなので分かりやすいデザインだと思いますが逆にサイドフレームから見ると湾曲などが一切ないため本体がスペック以上に分厚く感じてPixel 8 Proよりもかなり厚いなという印象を受けます。

本体背面はおそらくガラスでマット仕上げを採用しており指紋は全然目立たないという感じ。またカメラデザインも特徴的でカメラバンプがないわけではありませんが全体的にフラットに。

そのため全体的にメカメカしいデザインに感じサイドフレームの厚みもそこまで違和感ないです。またカメラ部分は光沢仕上げとなっていますが意外にも指紋が目立たないのもポイントです。

フロント部分を確認するとUnder Display Cameraを搭載しておりパンチホールは採用せずパンチ部分がないだけでもかなりスッキリしておりベゼルもかなりスリムという感じです。

カメラデザインはかなり好みが出ると思いますが思っていたよりは質感が高くて悪くないです。

ディスプレイを確認。

次にディスプレイを確認していきたいと思いますがディスプレイサイズは6.8インチでフラット。表示解像度は2480×1116で画素密度は404ppiと1.5KとFHD+の間という感じで普通です。

ちなみにYouTubeを再生してみると特段違和感なく少なくとも画素数が足りないとは思わない。そしてアスペクト比20:9なのでいわゆる縦長のディスプレイに該当するためコンテンツによっては余白や黒帯がちょい多めに出る一方でパンチ部分がないのでコンテンツの邪魔になることはない。

Under Display Cameraがやばい。

合わせてUnder Display Cameraを確認するとびっくりするくらい認識出来ないレベルです。少なくともGalaxy Z Fold 5と比較するとしっかりとディスプレイに擬態化できている感じ。

ここまでの技術はすごいと思いますが逆にインカメラとしての画質はかなり残念なレベルです。カメラを強化している機種ではないのでこの辺はめちゃくちゃ割り切って使う必要があります。

想定以上に明るいディスプレイ。

そして公式サイトでの情報が少ないため何ともですがおそらくピーク輝度で最大1500nitsです。ただ近年のXperiaと同じ感じですがスペックの割にはめちゃくちゃ明るく感じます。

最大輝度が低いため屋外の環境だと暗いと感じることはありますが屋内だとめっちゃ明るいです。実際に暗いと感じることがないPixel 8 Proと比較してもめちゃくちゃ明るく感じるくらいです。

屋内でゲームをしっかりやりたいと思うユーザーにとってはかなり魅力的なディスプレイかも。ちなみに海外サイトのディスプレイテストの結果待ちですが自動調節で1000nits前後かも。

サクサク感強めのリフレッシュレート。

そしてリフレッシュレートに関しては可変式ではなく最大120Hz表示に対応しています。正直十分に滑らかに表示される感じでゲームをやらない自分にとっては文句なしという感じ。

Pixel 8 Proと比較するとよりサクサク感が強めなのでユーザーによっては好みが出るかも。何よりスペックを見ると露骨にコストカットしているのではという印象でしたが実際に触って見ると特に屋内ではかなり明るく感じるので結果非常にみやすいディスプレイに。

基礎スペックを確認。

そして基礎スペックを確認していきたいと思いますがAndroid14をベースとしたMyOS14を搭載。アップデートサポート期間はちょっと調べても出てきませんでしたが前モデルと一緒であれば最大3年になると今や他社では5年が当たり前になりつつあることを考えるとちょっと短めです。

そして容量構成に関して国内向けはRAM8GB/ROM256GBにRAM12GB/ROM256GBにRAM16GB/ROM512GBモデルの3モデル構成となっておりベースモデルはブラックのみの取り扱い。

そして256GBモデルと512GBモデルはブラック/シルバーの2色展開とカラバリが異なります。ストレージはUFS4.0に対応していることからも十分に高速である一方でゲーミングスマホなので容量構成は余裕を持たせた方がいいかなと思うので最低でも中位モデルは選んでおきたいところ。

ちなみにSDカードスロットは非搭載なのでアダプターが面倒な人は512GBを購入した方がいい。

発熱とパフォーマンス。

そして搭載SoCはSnapdragon 8 Gen 3でベンチマークを3回連続で回してみました。ちなみに今回はある意味真逆の立ち位置となるPixel 8 Proと比較してみましたが
やはり予想通りPixel 8 Proはパフォーマンスが低い分発熱はしにくいという結果に。

Nubia Z60 Ultraは内部温度が最高45度を超えていますがPixel 8 Proは39度前後に。

同世代のSoCと比較するとスコアが大きく劣るとはいえゲームをそこまでやらない人は逆にこの程度で十分でむしろ発熱をある程度抑えてくれた方がいいという流れになるかも。

ちなみに計測終了ごとに外部温度を計測しましたがPixel 8 Proは32.4/33.4/35.1度でNubia Z60 Ultraは36.8/40.3/39.5度と内部温度が高い分外部温度も高めという印象。

そして合わせて3D Mark Wild Life Stress Testをしてみましたが 意外にも安定率は69%とほぼ一緒である一方で気になるが外部温度でPixel 8 Proは41.4度に対してNubia Z60 Ultraは52度とサイドフレーム部分が分厚いからこそ余計に気になる。

パフォーマンスの持続性はかなり優秀ですが一方で熱くて持っていられない感じです。ケースなどをつければ印象が変わると思いますが何かしらの対策が必要かなという印象です。

大容量バッテリーを搭載。

そしてバッテリー容量は自分が今まで使ってきた機種の中では最大となる6000mAhを搭載。まだ開封したばかりなので電池持ちは調べられていませんが前モデルを参考にするとバッテリー容量が5100mAhで海外サイトのバッテリーテストを参考にすると12時間29分。

電池持ちが良いと評価されているiPhone 15 Pro MaxやXperia 5Ⅴが16時間オーバーで電池持ちが悪いと評価されているPixel 8などが11時間ちょいであることを考えると微妙です。

これも海外サイトのテスト結果待ちですが今世代で13時間を超えてくれば御の字という印象。仮に13時間を超えてくればGalaxy S23 Ultraやvivo X100 Proなどと同じくかなり安定。

ただバッテリー容量を考えると電池持ちがめちゃくちゃ良いわけではないという感じになるかも。そして充電速度は最大で80Wでおそらく40分前後でほぼフル充電になる可能性があります。

一方でワイヤレス充電に非対応なのはちょっと残念でしっかりと対応して欲しかったところ。

その他を確認。

そして生体認証は光学式画面内指紋センサーとインカメラを利用した2D顔認証という感じ。ガラスフィルムが装着されている状態でも十分に反応してくれるので個人的には文句なし。

Pixel 8 Proと比較しても遜色ないですがユーザーによっては相性が出やすい可能性。その他防水/防塵はIP68に対応している一方でイヤホンジャックは非搭載という感じです。

そして音量を50%に設定した上でスピーカーテストをしてみました。高音が多めの曲だとスピーカーのスカスカ感が目立つという感じでそこまで良くないです。ただあまり良くないPixel 8 Proと比較するとまだマシかなという印象で最低限という感じ。

カメラを確認。

最後にカメラを確認していきたいと思いますがメインカメラセンサーは1/1.59インチのIMX800を搭載。センサーサイズで見れば癖がない感じですが画角が35mmなので他のスマホでみると常に1.5倍という感じなので慣れるまではちょっと扱いにくいと感じる可能性もあります。

そして50MPの超広角カメラに64MPの望遠レンズでペリスコープを採用しており無難という感じ。全画角で光学式手ぶれ補正に対応しているのは嬉しいところで手持ち撮影でも優しい。

ゲーミングスマホのためカメラは抑えめであるNubia Z60 Ultraに対して今回はほぼ真逆の立ち位置となるPixel 8 Proを比較対象にしてみましたが注意点として
Nubia Z60 Ultraは標準で35mmなので24mm換算で1.4倍とかなり癖があります。

今回はあくまでも35mmを1倍扱いでPixel 8 Proも1倍で撮影しており画角が同じになるように合わせていなのでその上でサンプルをご確認ください。

超広角で撮影。

今回のサンプルはNubia Z60 Ultra/Pixel 8 Proの順番となっているので予めご了承下さい。

Nubia Z 60 Ultraは18mmで撮影していますが画角にかなりの差があります。より広角気味で撮影出来ないというデメリットが大きいですが、その分超広角特有の歪みがあまりないという感じです。

広角で撮影。

次にNubia Z60 Ultraは35mmで接写して見ましたが思っていたよりも寄れないことに加えフォーカスもちょい合いにくいという感じです。

あえてフレアが入りやすい角度で撮影してみましたがPixel 8 Proの方が全体的に入りやすい印象です。

改めて思うのは画角がかなり違うことです。

ポートレートで撮影。

Pixel 8 Proのポートレートモードは1.5/2倍になるため画角がほぼ一緒になるという感じです。

ただPixel 8 Proの方が寄って撮影しやすいという印象です。

次にポートレートですが2倍で撮影してみました。

ただ被写体によってはフォーカス精度に大きな差がある印象でPixel 8 Proの方が安定した写真を撮れるという印象です。

望遠で撮影。

次にズーム撮影ですが出来るだけ同じ画角になるように撮影しており、まず35mmは24mm換算で約1.5倍なのでPixel 8 Proは1.5倍で撮影しています。

次にNubia Z60 Ultraは85mmで撮影したのでPixel 8 Proは3.5倍で撮影してみました。Pixel 8 Proはデジタルズームになるため不利ですが、それでもしっかり描写できていることを確認できます。

最初に35mmで撮影。

次に50mmで撮影。メインカメラセンサーをクロップして撮影している感じです。

そして85mmで撮影。

次に170mmで撮影しており、85mmのボタンをタップすることで切り替えることができます。

次に10倍で撮影してみましたがこの時点でかなり厳し目です。

そして最大ズーム倍率となる30倍で撮影してみましたが今回試した感じでは5倍までが実用範囲という感じで、被写体によると思いますが望遠レンズはおまけ程度に捉えておくのが分かりやすいです。

ただ最初はゲーミングスマホなのでカメラはイマイチかなと思い込んでいましたが、実際に使ってみると想定以上に撮れるという感じで、あとは35mmという画角をどう捉えるかだと思います。

次に低照度の環境で手持ちかつナイトモードで撮影してきたのでご確認下さい。

超広角(低照度)で撮影。

先ほどと同じくNubia Z60 Ultra/Pixel 8 Proの順番で撮影しています。

Pixel 8 Proの方が白飛びしやすいこともあり全体的にちょっと残念な感じに。

広角(低照度)で撮影。

思っていたよりもNubia Z60 Ultraはしっかり撮れるなという印象です。

色味に関してはPixel 8 Proの方が加工感はちょい抑えめです。Nubia Z60 Ultraはそれっぽく見えるようにかなりチューニングしている感じ。

ゴーストは同程度ですがフレアはNubia Z60 Ultraの方がひどく白飛びはPixel 8 Proの方がひどいという感じです。

望遠(低照度)で撮影。

ズームに関しては出来るだけ画角が揃うように撮影しています。

最後にPixel 8 Proでみると3.5倍でNubia Z60 Ultraは85mmで撮影という感じで、Pixel 8 Proの方が明るめですがデジタルズームの分ノイズが目立つという感じでしょうか。

正直Nubia Z60 Ultraには全く期待していなかったのですが想定以上に良いです。個人的には全体的に安定しているように見え無理に明るくしていないのが良く見えます。

何よりカメラ全体で見た時にNubia Z60 Ultraは想定以上に安定している印象です。

まとめ。

今回はまめこさんにNubia Z60 Ultraをお借りしたので開封レビューをしてみました。

個人的にフラッグシップに求めるのはゲーム性能よりカメラ性能なので相性は良くないです。ただカメラはこれ以上の進化は不要だとの声もよくききカメラよりも電池持ちなど安定性を強化して欲しいと思う人にとってはゲーミングスマホの方が分かりやすく快適だと思います。

ベースモデルは9万9000円なのでSnapdragon 8 Gen 3を試してみたい人にもいいかも。ただ繰り返しになりますが日本の公式サイトで販売されていてもおサイフケータイや技適に対応バンドなどは最適化されておらずあくまでも海外スマホなので注意が必要です。

商品貸し出し:まめこmobile

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