メーカーや機種での思い込みが激しいかも。Pixelが最も万人受けするカメラを搭載

国内においては前モデルが安すぎたのか高価格化して批判されているGoogle Pixel 8 Proですが以前よりターゲット層が分かりやすく、さらにGoogleの拘りも明確になっています。

詳細は「使ってみて分かった。Pixel 8とPixel 8 Pro。どちらを買うべきか」をご参照下さい。また先日には12月のFeature Dropが配信を開始しており、これでようやくPixel 8 Proがスタートラインに立てたという感じです。

詳細は「まさに神アプデ。Pixel 8 Proが12月のアプデでゲームにカメラを強化」をご参照下さい。さて今回MKBHDが行なったブランドインテストにおいてPixelが上位を独占していることが判明したので簡単にまとめたいと思います。

分かりにくい写真を高評価を獲得しにくい。

今回ガジェット系YouTuberで世界で最も有名と言っても過言ではないMKBHDが2023年に発売された機種の中から20機種を選びカメラのブランドインテストを行なったことが判明しました。

なので結果を確認しつつも主観的にスマホのカメラについてざっくりとまとめたいと思います。ちなみにブランドインテストは機種名やメーカー名を隠した上でどの写真がいいか選んでもらうこと。

その上で残念なことに今回のテストでビリだったのがXperia 1Ⅴで良さが伝わりにくいのかも。

現行シリーズのXperiaのコンセプトは現実をより忠実に撮影することに加えて撮影者がマニュアル撮影を最大限楽しめるように設定されておりRAW撮影によって編集する楽しみがあります。

ざっくり言ってしまえば一眼カメラのように撮影体験が重視されておりオート撮影が主軸ではない。オート撮影で物足りない部分をマニュアル撮影や編集でカバーしつつ楽しむというスマホなのでオート撮影だけだとちょっと物足りないと感じるユーザーが多かったのかもしれません。

市場のニーズとしてはSNSで話題を集められるような分かりやすい写真を撮れることだと思います。一方でXperiaは現実をより忠実に再現しようとしているため繊細な描写を撮影できるようにしている。

なので一般ユーザーからすれば分かりにくく多くのユーザーが求めている写真ではないことに。ニッチ向けなので問題ありませんが今のXperiaのコンセプトは好みがはっきり出やすいのかも。

一方で今回の結果でちょっとびっくりなのがXperia 1Ⅴが1240票に対してXiaomi 13 Ultraが1363票とそこまで差がない感じで逆に過剰な補正もあまり高評価を獲得しにくいという流れかも。

ちなみにスペックでは大きく劣るNothing Phone (2)が1388票なので僅かに下回っています。Xiaomi 13 Ultraはライカとコラボしてカメラの設計からソフトのチューニングまで行なっている。

以前のようなカメラソフトの弱さはだいぶ改善されたと思いますがライカとコラボしたことで表現力は大幅に改善した一方でちょっと独特とも言えるのであまり一般受けはしにくいのかも。

あくまでも今回のテスト結果においてはの話になりますが癖が強めと評価された可能性があります。

Galaxyが高評価。

そしてブランド別で見て面白いと思うのがSamsungでGalaxy S23 Ultraが1463票で16位。今回テストされたGalaxyの中で最もカメラが優秀でありながら評価が低いという感じになっています。

逆に一番評価が高いのがGalaxy S23で1568票を獲得して全体の5位とかなり健闘しています。ちなみに6位にGalaxy Z Flip 5で9位にGalaxy Z Fold 5とランクインしている感じです。

自分が使った印象の上でGalaxy S23 UltraよりGalaxy S23の方が上になった理由としてはGalaxy S23の方が加工感が少し強めで市場のニーズである分かりやすい写真が撮りやすい。

Galaxy Z Fold 5やGalaxy Z Flip 5もGalaxy S23 Ultraと比較するとちょい強めです。近年のGalaxyのチューニングは青は青で緑は緑と分かりやすいくらい誇張する傾向が強いです。

そのため好みも非常に出やすいですが分かりやすいからこそ一般受けしやすいのかもしれません。個人的には逆にちょっと落ち着いているGalaxy S23 Ultraの評価が低いのは残念という感じです。

次に高評価を獲得するかなと思っていたiPhoneですがiPhone 15が1463票で全体の15位。そしてiPhone 15 Proが1550票で全体の7位とトップ5に入ることが出来なかったのは意外です。

Smart HDRに力を入れるようになってから加工感も世代を重ねるごとにどんどん強くなっている。そのため一般的に分かりやすい写真が撮れる感じでしたがGalaxyなど比較すると中途半端なのか。

またSmart HDRが裏目に出て変に加工されることもあるので安定性にはちょっと欠ける印象。そのためバランスで見た時にGalaxy S23などに劣りちょい分かりにくいという評価だったのかも。

そして完全に意外だったのがOnePlus Openで1585票を獲得して全体の4位になっています。メインカメラセンサーは実質Xperia 1Ⅴと同じですがチューニングの差が出た可能性がある。

OnePlus Openの方が明らかに分かりやすい写真が撮れる感じで加工感はそれなりに強め。ただ2層トランジスタ技術を採用したLYT-T808を搭載しているので繊細な描写もしやすいです。

この辺が上手くハマってブランドインテストを高評価を獲得できたという感じなのかもしれません。

Pixelが上位を独占。

最後に上位ですが1位がPixel 7aで2位がPixel 8 Proで3位がPixel Foldと独占。2022年は同様のテストでPixel 6aが1位を獲得していたことを考えると一般受けしやすい可能性。

過剰な補正をするわけではありませんがしっかりと補正するので全体的に安定した写真が撮れる。またコントラストがはっきりしている印象で特にAndroidの中ではHDRが強いという印象です。

Pixelが上位に入ると思っていましたがまさか独占するとは思っていなかったのでびっくりです。また今回のテスト結果を見るとメーカーやブランドによる思い込みが普段かなり強く出やすい。

よくiPhoneのカメラは綺麗と言われますがiPhone=カメラが綺麗という刷り込みが入っている。さらに今回の結果をみる限りカメラのスペックが高い機種=上位に入れるわけではない。

まして同じメインカメラセンサーだけで見ても大型センサーを搭載しているから強いわけではない。

今回選ばれた20機種の中でみるとPixel 7aが一番安いのではないのかという感じでPixel 7aのメインカメラセンサーはIMX787なので決して最新でもなく1/1.7インチなので大きいという感じでもありませんが1インチのvivo X90 ProやXiaomi 13 Ultraを抑えている。

ましてPixel Foldのメインカメラセンサーは1/2インチなので今回の20機種の中では最弱です。それでも上位を獲得できるということはスペックやブランドによって左右されがちということに。

オタクであれば機種は分からなくてもメーカーはブランドインテストでもある程度当てられるかも。ただ調査対象になっている人は生粋のオタクばかりではないので普通はそこまで分からないと思う。

そうなった時に限られた時間で直感的に選ぶとなれば分かりやすい写真を選ぶ傾向になる。

その中でGoogleのチューニングは多くのユーザーにとってある意味最適解なのかもしれません。あくまでも今回のテストは非常にシンプルで実際にユーザーごとの使用用途は異なると思う。

そのため拘りがある人は今回のテスト結果が参考になると思いませんが逆に一般層に対してカメラが綺麗な機種はどれ？と聞かれた時はPixelを勧めておくのが一番分かりやすいかも。

国内で見ればPixelもしくはiPhoneをおすすめしておけば多くのユーザーが納得できる感じに。今回の結果を見る限り自分もスペックやブランドによって大きく影響を受けていることを実感。

少なくとも機種名がわかった状態で同じサンプルテストを行えば全く違う結果になるのかも。

まとめ

スマホのカメラに絶対はないと思っており全ての人が好むカメラもないと思っています。今回の結果を見ても1位のPixel 7aが1660票に対して20位のXperia 1Ⅴは1240票とめちゃくちゃ差があるわけでもなく調査対象が異なれば結果も変わってきた可能性があります。

少なくとも自分のチャンネルをみてくれる人は一般層ではないと思うので一般受けしやすい。機種を選ぶよりもなにか拘りを持った機種を選んだ方が満足度が高くなるかなと思います。

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