長期レビュー。Pixel Fold 約半年使ってみて分かった7つの気になること

国内においては前モデルが安すぎたのか高価格化して批判されているGoogle Pixel 8 Proですが以前よりターゲット層が分かりやすく、さらにGoogleの拘りも明確になっています。

詳細は「使ってみて分かった。Pixel 8とPixel 8 Pro。どちらを買うべきか」をご参照下さい。また先日には12月のFeature Dropが配信を開始しており、これでようやくPixel 8 Proがスタートラインに立てたという感じです。

詳細は「まさに神アプデ。Pixel 8 Proが12月のアプデでゲームにカメラを強化」をご参照下さい。さて今回Google Pixel Foldを約半年使ってきたので気になった7つのポイントについて主観的にまとめたいと思います。

ヒンジがかなり重い。

2023年は様々な折畳式機種を購入して使ってきたこともあり今回は他の折畳式機種と合わせてPixel Foldがどのような立ち位置になるのかざっくりとまとめていきたいと思います。

まず一つ目としてはヒンジで発売当初話題となった180度まで完全に開かない問題は個人的に気になりませんが一方でヒンジは他の折畳式機種と比較してもかなり重く感じる。

GoogleはPixel Foldで流体摩擦技術を採用しておりその結果180度に開きにくいですがこの技術を採用したことでユーザーがより好みの角度調節が可能になるとしています。

あくまでも自分の使い方でみるとフレックスモードを使うパターンはビデオ通話もしくは動画なので決まった角度で調節することが多くヒンジを微調節することはあまりないかなという感じ。

タイムラプスやタイマーを使ったカメラ撮影をする人は微調節が出来た方がいいのかも。ただ自分の使い方と一致していないので角度調節をもっと絞ってヒンジを軽くして欲しいです。

すごくざっくり言ってしまえば90度の状態でちょっと触った程度でずれない程度であればよくここまで開閉が重いと他の機種を触った後に地味にストレスに感じてしまうという感じです。

結局フレックスモードで角度調節する機会よりもメインディスプレイを使用するために本体を開閉する頻度の方が圧倒的に多くメリットよりもデメリットの方が目立つという感じです。

本体が重い。

次に2つ目としては本体の重さでvivo X Fold 2に慣れていたこともあるのか購入当初はそこまで重いという感じではありませんでしたがその後にGalaxy Z Fold 5やOnePlus Openを使った後にPixel Foldを持つと約30gとはいえかなり重いなと感じてしまうことが多いです。

Honor Magic V2と比較すると雲泥の差でせめてGalaxy Z Fold 5と同じく250g前後がいい。重さを実感するのはやはりサブディスプレイを使っている時でメインディスプレイでは気にならず。

Pixel Foldの場合横幅が79mmもあるので片手操作が厳しいからこそ余計に重さも目立つ。Vivo X Fold 2は同じく280gちょいとはいえサブディスプレイの取り回しが良かったのでそこまで気にならなかったですが今年後半に登場した機種を触った後だとPixel Foldは気になる。

全体のデザインに影響することからも難しいところですが重さを実感しやすいサブディスプレイを使用している時のユーザビリティを改善することで全体的な満足度は高くなる感じです。

尚更Pixel Foldは他の折畳式機種と比較するとマルチタスク関連機能はちょい弱めです。マルチで使いたいならメインでスマホのように使いたいならサブを使ってねという感じに見える。

だからこそ他の折畳式機種よりもサブディスプレイにおけるユーザビリティの改善が必須だと思う。横長のデザインは個人的にありで全体的に見ても高級感を感じ個人的にはありだと思います。

ただデザイン関連でみた時にヒンジの重さと本体の重さは他社と比較すると目立つと思います。

ディスプレイ輝度が物足りない。

そして3つ目ですがディスプレイ輝度がメインディスプレイにサブディスプレイと暗く感じる。スペックでみるとメインディスプレイは1450nitsでサブディスプレイは1500nitsですがあくまでもピーク輝度で日常的な使用ではHDR表示以下になる可能性があるので1000nits前後。

Pixel Fold単体で使っている時はそこまで気になりませんが今年の後半に登場した最新機種が一気にディスプレイ輝度が底上げされたこともありどうしても暗く感じてしまう。

また真夏の屋外ではほとんどディスプレイが見えないという感じだったのでかなり厳しかった。

Pixel 8シリーズで一気に底上げされたから余計にそう感じるのかもしれませんがシーン問わず大画面で楽しめるのが最大の特徴なのにディスプレイ輝度のせいで発揮出来ず。

Pixel 7シリーズと比較すると十分という感じでしたが僅か半年で一気に置いてかれた感じです。屋内の室内灯の下でもOnePlus Openと比較すると明らかに違いを感じるので物足りなく感じる。

ただディスプレイ輝度を強化すれば燃費が悪くなるので電池持ちとのバランスも重要になる。

電池持ちが悪い。

4つ目としては電池持ちで同じブック型の折畳式機種の中でも電池持ちが悪く感じることが多い。

Android14にアップデートしたことで電池持ちは僅かに改善した印象を受けますが自分の使い方だと寝る前の電池残量は40%以下のことが多く休日にカメラを積極的に使うと電池残量が10%以下になることもあるので1日は持つとはいえ余裕がある電池持ちではありません。

他のブック型も電池持ちが良いとは言えませんがGalaxy Z Fold 5やOnePlus Openの方が余裕があるという感じで使ったなと思う日でも電池残量が20%以下になることはほぼないです。

自分はゲームをしないためまだ燃費がいい使い方をしている方だと思いますが心許ないです。ただ一方でチューニングだけでは限界があると思うのでGoogle Tensorの抜本的な改革が必要。

せめてSnapdragon 8 Gen 2を搭載している他の折畳式機種と同程度になってほしい。現状の電池持ちだとスペックを底上げ=電池持ちがさらに悪化の負のループになる可能性大。

カメラが物足りない。

5つ目としてはカメラでやはりフラッグシップと比較すると物足りなく感じることが多いです。今までも単体で使っている時にノイズが気になるシーンがありましたがOnePlus Openのカメラを知ってしまうとズーム性能はもちろん通常の1倍撮影でも地味に差を感じてしまう。

またPixel 8シリーズと比較すると尚更ですせめてPixel 7aと同じくIMX787を搭載していれば違った印象だったのかもしれませんが現状だとソフトでカバーしきれていない。

また動体の撮影もPixel 8シリーズに劣る感じでポートレートも変に加工感が強く感じる。Pixelのカメラが好きだからこそ余計にPixel Foldのカメラが物足りなく感じてしまうのかも。

またハードの問題なのかシネマティック撮影に非対応なのは個人的に大きなマイナスです。基礎スペックで見るとディスプレイ輝度に電池持ちが物足りなくカメラは課題がかなりある感じ。

アプリごとにアスペクト比の設定が可能に。

そして6つ目として12月のFeature Dropでアプリのアスペクト比の設定が可能になった。最初自分は見逃していましたが試験運用版とはいえ設定ができるようになったのは嬉しい。

今までの表示でも余白が大きいことはそこまで気になりませんが余白が大きいということはその分コンテンツが小さく表示されているので個人的にはYT Studioなどが見にくかった。

ただこれがアプリごとに全画面表示を選択することが可能になったのでより大きく表示可能。

一方でアプリの最適化がとは違うのでコンテンツは大きく見やすくなる一方でアプリによっては全体の情報量が減るので逆にみにくくなる感じで良し悪しがあるという感じです。

Galaxy Z Fold 5は基本拡大表示でオプションとしてアスペクト比の設定もできる感じ。Pixel Foldは今回のアップデートで拡大表示がオプションで新たに選べるようになった感じでGalaxyやOppoなど他社のようにアスペクト比の選択肢はないのでちょい物足りないかも。

ただ全てのアプリで拡大表示をする必要もないのでシンプルで分かりやすいと思います。アスペクト比の変更も簡単にできるので正規版になった時にどうなるのか非常に楽しみです。

アプリ複製機能がない。

最後に7つ目としてはAndroid14で実装されると言われていたアプリ複製機能がないのは残念。少なくとも内部コードからGoogleが開発していることが判明していますが実装されるかは不明。

また実装させるとしてもPixelの独自機能にするのかAndroidの標準機能にするのか不明。何より同じ折畳式機種でみた時にGalaxyやOppoにvivoやXiaomiとアプリの複製機能がある。

Xiaomiのようにほとんどのアプリが複製できるようにしろよとは思いませんがせめてLINEなどSNS関連アプリの複製に対応してくれれば個人的により1台持ちがしやすくなる。

何よりスマホを一台持ちにしたいと思っているのでPixelが対応してくれれば嬉しいところ。Islandなど実質複製アプリもありますが挙動がおかしくなる時もあるので使いたくない。

これでアプリ複製機能に対応してくれれば折畳式機種+一台持ちの理想にかなり近づきます。

まとめ。

今回気になった7つのことをまとめてみましたが他社と比較したら気になるという部分で個人的にはGoogleが折畳式機種を出してくらたことに意味があると思っており気に入っています。

後継機種ではどのような進化を遂げるのか不明ですが伸び代はかなりあると思っています。また不満があれど国内で購入できる折畳式機種の中でPixel Foldが一番だと思っています。

2024年に後継機種が登場するのか不明ですがそれまで大切に使っていきたいところです。

PR)購入は待ち時間・手数料不要のオンラインショップがおすすめ!

 DoCoMoはこちらで! auはこちらで!
SoftBankはこちらで! 楽天はこちらで!

LINEMOはこちらで! ahamoはこちらで!
最新情報をチェックしよう!
>Gazyekichi VLOG

Gazyekichi VLOG

記事ではなかなか伝えることが難しい機種のスピーカーや動画の手ぶれ補正などをYouTubeでよりわかりやすくご確認できます。

CTR IMG