先日にはPixel 8シリーズが正式発表されたばかりですが早くも来年の5月に正式発表される可能性がPixel 8aのデザインもリークしています。詳細は「Pixel 8aのほぼ確定的デザイン判明。想定していたほど小型化せず」をご参照下さい。
一方で今年のフラッグシップモデルとなるGoogle Pixel 8とGoogle Pixel 8 Proを購入したので開封レビューをしてみました。詳細は「Pixel 8 & 8 Pro 開封レビュー。この機種の魅力はまだまだ語りきれない」をご参照下さい。
さて今回注目度が地味に高いiPhone 15 Pro MaxとGoogle Pixel 8 Proの比較レビューをしてみたいと思います。
価格で安易に選ぶな。
自分の拘りが強すぎるだけかもしれませんがOSを跨ぐ機種変更は明確な目的が必要だと思います。逆に言えば価格だけでiPhoneからAndroidへ買い換えるのはおすすめしないことが前提です。
また逆に自分の場合で見ればiPhoneに買い替えたい明確な目的がないので買い替えしないです。
デザイン比較。
最初にデザインを確認していくと本体サイズは意外にも近いという感じのは驚きです。iPhone 15 Pro Maxは前モデル対比で横幅がスリム化しましたがPixel 8 Proは僅かに増した。
ただそれでもPixel 8 Proの方がサイドフレームが丸みを帯びていることもあるのか持ちやすい。一方でPixel 8 Proはカメラ部分に重心がよっているのか持った時にずっしりくる感じがある。
意外にもiPhone 15 Pro Maxの方が個人的な印象としては軽く感じるのが驚きです。正直ほとんど差がないくらいですがiPhone 15 Pro Maxの方が僅かに手にフィットしにくい。
なので余計にiPhone 15 Pro Maxの方が僅かですが軽く感じるのかもしれません。
サイドフレームを確認するとiPhone 15 Pro Maxはフラットデザインを採用しつつも角に丸みを持たせたため前モデルのように片手で持った時に手に刺さるような感じはありません。
一方でPixel 8 Proはサイドフレームが丸みを帯びておいて手にフィットしやすい感じです。さらに両機種とも四隅が前モデル対比で丸みを帯びましたがPixel 8 Proの方が印象が強い。
物理ボタンに関してAndroidを起点にするとiPhoneは音量ボタンの搭載位置が逆で違和感。
また今回からiPhone 15 Pro Maxは所謂ショートカットボタンであるアクションボタンの追加。ただ個人的に見ればアクションボタン自体の大きさに搭載位置はちょっと中途半端に感じる。
自分の手の大きさの問題もあると思いますが気軽に押せる位置という感じではなくわざわざ押す。なので自分は購入してから使用頻度はめっちゃ低くiPhone 15 Proなら印象が変わったかも。
また質感に差がありPixel 8 Proはアルミを採用した上で光沢仕上げと前モデルと同じ。高級感の演出ということもあると思いますが指紋が目立ちやすいのが個人的にはマイナスです。
一方でiPhone 15 Pro Maxはチタンを採用した上でブラッシングで仕上げており独特の質感。光沢仕上げと比較すると指紋が目立ちにくいのは好印象で個人的にはこっちの方が好きです。
ちなみにチタンは表面1mm程度でしか使われておらずフレーム自体はアルミという話です。
そしてバックパネルを確認すると両機種ともマット仕上げを採用しており高級感を感じる。iPhone 15 Pro Maxはミーハーなのでナチュラルチタニウムを購入しましたが正直中途半端。
これだったら最初からブラックを買っておけばよかったと思っており逆にPixel 8 Proはブラックを購入したので満足度が高いです。カメラのデザインは好みがでますがPixel 8 Proは並列型を採用しているためテーブルなどにおいた時に左右にガタつかないのいいところです。
あとPixel 8 Proは前モデル対比でフラットディスプレイになったことでベゼルが太い。正直自分は気になりませんがiPhone 15 Pro Maxと比較すると明らかに太いという感じです。
やはり全体的なデザインでみるとiPhone 15 Pro Maxの方が美学を感じますが個人的にはPixel 8 Proのデザインの方が気に入っており愛着がかなり沸いているという感じです。
ディスプレイを比較。
次にディスプレイを確認していきすがディスプレイサイズは一緒ですがアスペクト比は違います。Pixel 8 Proの画面占有率が87%に対してiPhone 15 Pro Maxが89%であることからもPixel 8 Proの方がベゼルが太いことも影響しているのかPixel 8 Proの方が縦長に見える。
一方で表示できる情報量などに大きな差がある感じではなくどちらも十分に見やすいサイズ感。
ディスプレイ輝度を比較。
気になる部分としてまずディスプレイ輝度で残念なことに動画撮影時点でPixel 8 Proのディスプレイテストの結果が公開されていないため実際にどの程度出ているのか不明です。
ちなみにPixel 8 ProはHDR表示で最大1600nitsでピーク輝度で最大2400nitsに対応。一方でiPhone 15 Pro MaxはHDR表示かつピークで1600nitsで高輝度モードで2000nitsに対応。
なので単純にスペックで見るとPixel 8 Proの方が常に明るいディスプレイを搭載しています。海外サイトを参考にするとiPhone 15 Pro Maxは手動調節で846nitsで自動調節で1787nits。
iPhoneで見ると分かりやすいですが実使用においてピーク輝度と同じ数字が出ることはない。ただiPhone 15 Pro Maxはピーク輝度と大きく乖離しているわけではないのが魅力です。
なのでPixel 8 Proが実際にどの程度の明るさが出ているのか非常に気になるところです。ちなみに屋内で比較するとiPhone 15 Pro Maxの方が僅かに明るいという印象を受けます。
また高照度の環境でカメラのサンプルを撮影した時はiPhone 15 Pro Maxの方が明るい印象。なのでPixel 8 Proはピーク輝度と実使用面での輝度が地味に乖離している可能性あり。
コンテンツの見え方を比較。
またYouTubeを再生してみると僅かにiPhone 15 Pro Maxの方が明るいかなという印象です。海外サイトがディスプレイテストの結果を発表すればわかることで自分の体感と違う可能性も。
ただ自分が試した感じではiPhone 15 Pro Maxの方が平均的に明るい印象を受けます。そして個人的に気になる部分としてはiPhone 15 Pro Maxのデュアルパンチホールデザインです。
アスペクト比が16:9のコンテンツなどは黒帯部分に隠れてしまうため気になることはないです。ただアスペクト比21:9などシネマライクな動画だとパンチ部分が欠けてしまうので気になります。
パンチホールデザインを採用しているPixel 8 Proも欠けますがiPhoneほどではないです。なので普段どのようなコンテンツを見るかでユーザーの評価が変わってくるかなと思います。
個人的にDynami Island自体は面白いと思いますが必須の機能には感じないという印象です。そのためよく見るコンテンツが大きく欠ける方が地味にデメリットになっている感じです。
リフレッシュレートの差を比較。
またリフレッシュレートですが両機種とも1Hzからの可変式120Hz表示に対応しています。Pixelは90Hzまでは体感としてサクサクという感じですが120Hzになると滑らかという感じ。
Pixel 8と比較してもPixel 8 Proの方がより滑らかという感じでちょっと印象が違います。滑らかよりになってくるとiPhone 15 Pro Maxの方がより快適に感じるかなと思います。
iPhone 15 Pro Maxは指に吸い付いてくる感じのような動きをするのでかなり快適です。ただiOSの問題なのかアニメーションの問題なのかPixel 8 Proと比較すると重く感じる。
本当に僅かな違いという感じですが毎日使うものだからこそ地味に気になる部分だと思います。輝度に関してもディスプレイの発色の良さも個人的にはiPhone 15 Pro Maxの方が優秀という感じでPixel 8 Proが悪いというよりはiPhone 15 Pro Maxが強すぎという感じ。
基礎スペックを比較。
そして基礎スペックを確認していきたいと思いますがOSが違うため単純な比較は難しいです。ただアップデートサポート期間は分かりやすくiPhone 15 Pro Maxは近年を見ると5年後前後。
一方でPixel 8 Proはメジャーアップデート含めて最大で7年となっているので分かりやすい。少なくともアップデートサポート期間を先に発表してくれているのはユーザーフレンドリーです。
OSが違うため操作性の違いも地味にありますが個人的に一番の違いに感じるのはアプリ複製です。少なくともiOSではアプリの複製が出来ないので2台持ちを1台にまとめることが出来ない。
なので両機種ともDual eSIMに対応していてiPhone 15 Pro Maxは物理SIMからeSIMへの移行やeSIM転送機能が充実していたとしても自分はAndroidという感じになっちゃいます。
容量構成を比較。
容量構成を確認していくとアプリの動作要件が違うためiPhoneは少ないRAMでも快適です。少なくとも一部Androidに発生したRAM問題が出るようなことはほぼないとも言えます。
そしてストレージに関してiPhone 15 Pro Maxは販路にカラバリ関係なく1TBまで選べる。一方でPixel 8 Proはカラバリがオブシディアン限定でちょっと自由さはあまりないです。
ちなみに本家本元であるアメリカでみるとPixel 8 Proは512GBまでは全色で選べる。一方で1TBモデルはオブシディアン限定と統計的に黒系が一番売れるのかもしれません。
両機種ともSDカードスロット非搭載のため大容量モデルは選択肢としてあった方がいいです。その中でiPhone 15 Pro Maxの方がユーザーのニーズにより柔軟に対応できる感じです
発熱とパフォーマンスを比較
そして発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続でまわしてみました。計測条件が一緒なのかスコアを比較することに正直意味がないと思っており逆にスコアがどれだけ安定したかの方が重要でiPhone 15 Pro Maxは10万程度しか落ちていない。
一方でPixel 8 Proは30万点近くおちているのでスロットルダウンの影響の可能性。ちなみに計測終了時点で外部温度を計測してみましたがiPhone 15 Pro Maxは33.0/36.5/36.8度に対してPixel 8 Proは35.3/37.4/38.1度と温度が高いです。
実際に触ってみても明らかな差がありiPhone 15 Pro Maxはぬるい程度という感じです。Pixel 8 Proは前モデル対比でだいぶ熱くなりにくくなりましたがiPhone 15 Pro Maxは発熱改善のためのアップデートをしてからは不思議なくらい発熱がしにくくなりました。
正直これだけアップデートの改善が実感できるアップデートもなかなかない印象です。
また合わせて3D Mark Wild Life Stress TestもしてみましたがPixel 8 Proは52.3%でiPhone 15 Pro Maxは71.2%なので安定率で見ると20%近くの差があるという感じです。
ちなみにPixel 8 Proの50%がめちゃくちゃ悪く感じると思いますがどちらかと言えばiPhone 15 Pro Maxが異常なほど安定しているという感じで悲観する必要はない感じです。
自分はゲームをやらないので何ともですがベンチマークだけで見ればiPhone 15 Pro Maxはゲームも十分に出来るという感じでPixel 8 Proはゲームに最適化されていない感じです。
バッテリー関連を比較。
そしてバッテリー関連を確認していくと搭載しているバッテリー容量には地味に差があります。残念なことに動画撮影時点で海外サイトがバッテリーテストの結果を公開していないためPixel 8 Proのスコアは不明ですがざっくり触った感じでは正直及ばないという感じです。
まだ最適化も終了していないと思いますがiPhone 15 Pro Maxほどの安定性はない感じです。海外サイトを参考にするとiPhone 15 Pro Maxは充電開始30分で46%でフル充電に1時間49分。
なのでPixel 8 Proの方がバッテリー容量の差を加味しても僅かに早い可能性が高いです。そしてややこしいのがワイヤレス充電でiPhone 15 Pro MaxはMagSafeで最大15Wで充電。
ただQi対応充電器になる7.5Wと半減します。ただ今後Qi 2に対応すると言われており対応の充電器を用意することでMagSafeと同じく最大で15Wで充電することが可能になります。
一方でPixel 8 ProはPixel Stand 2を使うことで最大23Wで充電することが可能。ただQi対応充電器では12Wも落ちて今後Qi2に対応することはないと予測されています。
その他を比較。
その他IP68対応にイヤホンジャック非搭載などは一緒で生体認証を確認していくとiPhone 15 Pro Maxは指紋認証非対応ですが3D顔認証であるFace IDに対応しています。
一方でPixel 8 Proは画面内指紋センサーに加え2Dの顔認証に対応と汎用性は高いです。特に2Dとはいえ支払いにも使えるようになったことを考えるとセキュリティが強化されたみたい。
ただそれでもiPhone 15 Pro Maxの3D顔認証にセキュリティでは及ばないという感じです。
そして音量を50%に設定してスピーカーテストをしてみました。Pixel 8 Proは前モデルのように高音がキンキンする感じではなくなりましたが音量が小さい。ただiPhone 15 Pro Maxと比較すると音量差が顕著で音質に関してもまだまだ及ばず。
スピーカーに関してはPixelにとって大きな課題という感じでまだ他社には及ばないです。
カメラを比較。
最後にカメラを確認していきたいと思いますがiPhone 15 Pro Maxのセンサーの詳細は不明。メインカメラセンサーはIMX803の改良版とも言われておりだとすれば1/1.28インチです。
一方でPixel 8 ProはGNVを搭載していると言われており1/1.3インチと僅かに小さいことに。
また超広角はオートフォーカスに対応しているため両機種ともマクロ撮影に対応しています。さらにPixel 8 Proは光を1回屈折させるペリスコープに対してiPhone 15 Pro Maxは4回屈折させているテトラプリズムに対応してズーム性能を強化しつつスペースを節約。
とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。
超広角で撮影。
今回のサンプルはPixel 8 Pro/iPhone 15 Pro Maxの順番になっているので予めご了承下さい。
iPhone 15 Pro Maxの方が黒潰れしていることを確認することができます。
広角で撮影。
両機種ともフレアが改善されたと言われていますがPixel 8 Proの方がフレアが目立つ感じです。
次に接写してみましたがiPhone 15 Pro Maxは寄れないという感じで、さらに色味が派手になりがちです。
ポートレートで撮影。
iPhone 15 Pro Maxはポートレート撮影にすると最短撮影距離がかなり長めになります。
また被写体の色が濃いめになるとiPhone 15 Pro Maxは色潰れも発生しがちという感じです。
次にポートレートで2倍で撮影してみましたがiPhone 15 Pro Maxの最短撮影距離は相変わらず長めで、フォーカス精度もちょい甘めという感じです。
相変わらずというべきかiPhone 15 Pro Maxのポートレートは基本人を撮影することがメインという感じです。
マクロで撮影。
今回のサンプル撮影をした時はiPhone 15 Pro Maxの方が寄りやすい印象でした。
自分はあまり使わないので評価がしにくいですがiPhone 15 Pro Maxの方が汎用性が高そうな印象です。
望遠で撮影。
最初に2倍で撮影してみました。
次に両機種とも光学となる5倍で撮影してみました。
次に10倍で撮影してみましたが時計部分を見るとiPhone 15 Pro Maxの方がノイズが多い印象を受けます。
15倍になるとiPhone 15 Pro Maxの方が明らかにノイズが多いことを確認できます。
次に20倍で撮影してみました。
最後にiPhone 15 Pro Maxとしては最大となる25倍で撮影してみましたが差が顕著でズーム性能は正直及ばないという感じです。あくまても中距離撮影の強化のためと認識しておいた方がいいかもしれません。
超広角(低照度)で撮影。
白飛びはiPhone 15 Pro Maxの方が抑え気味。
ちなみにiPhone 15 Pro Maxは撮影シーンによってナイトモードがトリガーされるので今回のサンプルのように被写体が明るいとナイトモードにならないことがあります。
広角(低照度)で撮影。
近い距離の光源に関してはiPhone 15 Pro Maxの方が白飛びが抑制される感じですがPixel 8 Proは遠い距離の光源はしっかりと抑制してくれる印象です。
やはりiPhone 15 Pro Maxの方が僅かに白飛びが抑制されている印象を受けます。
望遠(低照度)で撮影。
2倍で撮影してみましたがiPhone 15 Pro Maxはライトアップされている色に引っ張られている印象です。
同じく光学5倍ですが低照度になるとPixel 8 Proの方が強めという感じです。何より写真で見れば明らかにPixel 8 Proの方がオールマイティに使いやすいという感じです。
特に自分が多用するポートレートに関しては大きさがあることを確認できます。
まとめ。
今回はiPhone 15 Pro MaxとPixel 8 Proの比較レビューをざっくりとしてみました。直販版で見るとiPhone 15 Pro Maxは18万9800円に対してPixel 8 Proは16万9900円でdocomoで見るとiPhone 15 Pro Maxは23万6940円でPixel 8 Proは19万8000円。
なので基本はPixel 8 Proの方が2万円以上は安いかなという感じであとは購入方法次第です。iPhoneはAppleのエコシステムを使うことで真価を発揮する感じで端末単体でみると非常にバランスがいい機種だと思いますが何かすごく際立ったものがある感じではありません。
また個人的にデザインのデメリットを改善してくれたのは嬉しいですがポートレート撮影が使いにくいことなど自分の用途では明らかにPixel 8 Proの方が合っているという印象です。
ただ端末の完成度で見るとiPhone 15 Pro Maxなので選んで失敗しにくという印象です。
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