ネット上の評判はあまり良くありませんが後出しだからこそGoogle Pixel FoldはGalaxy Z Fold 5など他の折畳式機種と比較しても違うコンセプトを採用した良機種に仕上がっている印象を受けます。
詳細は「Pixel Fold 1ヶ月レビュー。本当にネットで言われるほど悪い機種なのか?」をご参照下さい。一方で先日にはついにGoogle Pixel 8シリーズが正式発表されましたが値上げされた一方でキャンペーンにはかなり力を入れているので実質負担金はかなり安く済みます。
詳細は「笑えるほど安く買えた。Google Pixel 8シリーズがついに正式発表」をご参照下さい。さて今回先日発表されたGoogle Pixel 8と廉価モデルであるPixel 7aのどちらがいいのかざっくりとまとめてみたいと思います。
基本Pixel 7aで事足りる。
本来廉価モデルであるPixel 7aとフラッグシップであるPixe 8は比較対象ではありません。ただGoogleはハイエンド向けとなるGoogle Tensorを採用しているから余計にややこしい事に。
少なくともPixel 7aのパフォーマンスがあれば多くのユーザーは満足できる可能性があります。逆に言えばPixel 7aのデメリット部分をPixel 8はどのようにカバーしているかが重要でその価格差をカバーできるだけの魅力があるのかどうかで判断するのが非常に分かりやすいです。
本体サイズの違い。
実際にPixel 7aを使っていて地味に不満に感じる一つ目として本体サイズが微妙であること。Pixel 7aの本体サイズを確認すると152.4×72.9×9.0mmとPixel 7シリーズの中では小さめ。
ただ気になる部分としては重さで193gもあることから決して軽いとは言えない機種になります。廉価モデルを求めるユーザーのニーズの一つとして取り回しのしやすいサイズ感があります。
縦横で見ればそこまで大きくないですが取り回しがしやすいサイズ感ではなくさらに重いと微妙。一方でPixel 8の本体サイズを確認すると150.5×70.8×8.9mmと本体の厚みこそほぼ一緒ですが縦横で見れば一回りいかないくらい小さく廉価モデルよりフラッグシップの方が小さいのは珍しい。
Pixel 8自体がコンパクトモデルとして見ればちょっと大きいですがPixelの中では小さい。
Pixel 4aやPixel 5の時のようなサイズ感ではありませんが現状では最も小さなPixelです。実機を触ってみないと手にどれだけフィットするとか重心がどうなっているのかわからない。
実際にPixel 8を持ってみたら思っていたよりは重く感じるということはあるかもしれません。ただスペックだけで見るとよりコンパクトなPixelを求めていた人にとってPixel 8はありです。
質感自体はほとんど一緒でサイドフレームはマット仕上げでバックパネルは光沢仕上げを採用。ただPixel 7aはプラスチックにコーティングなのでPixel 8の方が高級感を感じるかも。
Pixel 8の方が丸みを帯びたことからも手にフィットしやすい可能性がある一方で本体の厚みが逆に気になる可能性もありこれは実際に持ってみないと分からないです。カラバリは好みがあれど何よりサイズ感が絶対的に優先的な人はPixel 8を選ぶべきだと思います。
サポート期間の違い。
次に2つ目としてアップデートサポート期間の部分でPixel 7aはメジャーが3回にセキュリティが5年に対応していますがPixel 8はメジャーアップデート含め最大7年に対応しています。
良い機種を少しでも安く購入して出来るだけ長く使いたい人はPixel 8の方が分かりやすいです。またPixelはキャリアのAndroidと異なりGoogleが直接アップデートを配信しているのでXperiaやGalaxyのキャリアモデルのようにグローバルモデルとの配信時期にタイムラグがない。
さらにキャリアの判断次第ではアップデートが配信されないこともありますがPixelは関係ない。個人的には最大7年と聞くと単純にすごいと思いますがコストが増加しそうでちょっと不安です。
またPixel 8シリーズが今後どうなるのか不明ですがPixelの品質はあまり高くないです。
昨年の年末頃はPixel 7のカメラ部分が勝手に破損する現象やPixel 7 Proの音量ボタンなど物理ボタンがはずれてしまう現象。Pixel 5の時はディスプレイが浮いてくる現象など地味にハード上の不具合があるという感じで正直品質があまり高いとは言えない状況にあります。
また他のメーカーの機種も同様ですがよほど大切に使わないと7年は持たない可能性があります。少なくともバッテリーは7年も持たないので最低でも一度は修理依頼が必要になる可能性あり。
さらに修理や交換サポートも7年後まで対応しているのかは正直定かではないという感じです。なのでスペックで見れば最大7年のアップデートサポートはかなりすごいと思いますが一方で7年間使いきれる環境があるのかと言ったら正直微妙かなと思ってしまう部分もあります。
ちなみにPixelでみると7年前は初代Pixelで日本で発売されていないことからも何ともですがいまだに初代Pixelを修理できる環境がアメリカであるのかと言えば微妙な感じです。
国内で人気が高いiPhoneでみると2016年に発売されたのは初代iPhone SEとiPhone 7です。iPhoneですら正直サポートしてくれるのか際どいところだと思うので環境が追いついていない。
なので長く使えた方がいいと考えるよりはどれだけ使いたいかを決めて選んだ方がいいと思います。あとは少しでも安く買い替えたいならGoogleの下取りのタイミングを見て買い換えるのもいいかも。
安定性に違い。
そして3つ目としてPixel 7aの最大のデメリットになっている部分である安定性です。Pixel 7aは一部情報によるとPixel 7と同じGoogle Tensor G2でもパッケージング技術を採用。
よりコストが低いパッケージング技術を採用した結果本体価格を抑えることに成功したのかも。一方でデメリットとしては発熱しやすいと言われていますがまさにその通りだと思います。
発熱自体がユーザーの使い方に大きく左右される部分であり主観的要素もかなり強いと思います。例えば基本発熱がしにくいミドルレンジを使っていた人からすればPixel 7aは発熱しやすい。
一方でSnapdragon888など爆熱SoCを使っていた人からすれば特段違和感がない感じかも。当たりSoCと言われているSnapdragon 8 Gen 2搭載機種であっても負荷をかければ発熱します。
なのでパフォーマンスが高いSoCを搭載している機種の宿命という感じですが電池持ちが良くない。
Pixel 4以降電池持ちの改善に注力していた感じでPixel 5aでは歴代最高の電池持ちを記録。ただGoogle Tensorに切り替わって電池持ちが悪化してGoogle Tensor G2ではちょい改善。
価格帯的にもミドルレンジの立ち位置になるPixel 7aは海外サイトのバッテリーテストで76と悪い。同世代のライバルであるGalaxy A54は119でXperia 10Ⅴは175とスコアで大きな差があります。
この3機種の中でPixel 7aが一番高いパフォーマンスを誇るので仕方ないと言えば仕方ないかも。ただ決して電池持ちがいいとは言えないので電池持ちを優先したいならPixel 8の方がいいかも。
とはいっても執筆時点では海外サイトがバッテリーテストの結果を公開しておらず不明です。またGoogle Tensor G3が実使用の面でどれだけ発熱してどれだけ電池持ちが良いのか不明。
SoCのスペックだけで見れば電力効率は改善している可能性がありバッテリー容量も拡大。そのため電池持ちが改善していると期待したくなりますが筐体サイズが小さくなった分排熱は苦手。
なので発熱しやすい可能性もあり現時点ではどれだけ安定しているのか判断出来ないです。少なくとも電池持ちや発熱も地味に気になる人はPixel 8の評価を待った方がいいと思います。
正直発熱や電池持ちの部分だけはメーカーの公式発表ほど参考にならないものがないという感じ。
ちょっと欲を出したいか?
個人的には必ず押さえておいてほしいポイントはサイズ感/サポート期間/安定性の部分です。もちろんPixel 8はフラッグシップなので120Hzに対応した高品質なディスプレイを搭載。
さらにIP68に対応や充電速度などスペックで優れている部分もたくさんあります。最後に4つ目としては欲にもなりますがカメラに少しでも拘りを持ちたいかどうかだと思います。
Pixel 7aはPixel 8シリーズと比較すると小型で1/1.7インチのIMX787を搭載しています。カメラセンサーで見れば決して特徴があるわけではないですがGoogleのカメラソフト技術でミドルレンジの中で見れば十分な写真が撮れる機種に仕上がっている印象を受けます。
また望遠レンズを搭載していないことや最大8倍ズームは共通でズームを求める機種ではない。さらに小型センサーであるからこそ変にボケ感が強くなったり最短撮影距離の問題もないので多くのユーザーにとって取り回しがしやすいカメラです。
ただPixel 8のようにシネマティックや新機能であるベストテイクに音声消しゴムマジックどに対応しておらずGoogleが力を入れているAIを最大限楽しむことが出来ない。
細かい画質の部分は実際に比較しないと不明で思っていたより差がないかもしれませんが少なくとも上位モデルに勝ることはないと思います。
また執筆時点でPixel 8のメインカメラセンサーの詳細が不明でGN1を継続採用との話もあればセンサーサイズが1/1.3インチ同じであるSamsung GNVを搭載している可能性があるとの話も。
GN1自体はすでに生産が終了したと言われておりGNVがGN1の改良版とも言われています。どの程度画質が改善しているのか不明ですがセンサーサイズが一緒であることからも。
使い勝手は一緒の可能性がありPixel 7より僅かな画質改善に留まる可能性があること。
現時点で分かることとしてPixel 8のみが新機能に加えシネマティックなどに対応していること。またGoogle Tensor G3を搭載していることからも画像処理性能は強化されていること。
さらに超広角レンズを使ったマクロフォーカス撮影に対応しているという感じです。少しでも良いカメラで撮影したいと思うユーザーはPixel 8を選んだ方が間違いない。
まとめ
今回は気になっている人が地味に多いと思うPixel 7aとPixel 8を改めて比較してみました。Pixel 7aとPixel 8では価格差をしっかりつけてくるかなと思っていましたが想定上の価格差。
Google StoreにおいてPixel 7aが6万2700円でPixel 8は11万2900円で約2倍でここまで価格差がつくとキャンペーンなどなくてもPixel 7aの安さが際立ちます。ただ一方でPixel 8は予約購入キャンペーン中なので条件を満たせば3万9800円から購入可能。
下取りなしで見ても8万3000円程度で購入できるので期間内であれば価格差がそこまでない。また近年のPixelを見ると予約購入期間中が一番安く買えることが多いのでチャンスかも。
コスパ機種としてゲーム含めてオールマイティに使いたい人はPixle 8を選んだ方がよく一方でスマホにエンタメ要素を求めずツールとして見れているならPixel 7aで十分だと思います。
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