先日には香港版のXperia 1Ⅴを購入して開封レビューをしてみましたが、Xperiaが好きなユーザーにとっては堪らない一台になっていると思います。詳細は「Xperia 1Ⅴ 開封レビュー。ずっとこんなXperiaを待ってました」をご参照下さい。
一方で先日にはXperia 5Ⅴの香港版を購入してみましたがネットで言われている人ほど悪くない印象で、Xperiaらしさがコンパクトな筐体に上手くハマった良機種という感じです。
詳細は「Xperia 5Ⅴ 開封レビュー。シンプルで分かりやすい進化を遂げた良機種」をご参照下さい。さて今回iPhone 15の開封レビューをしつつ何かと話題のXperia 5Ⅴと比較レビューをしてみたいと思います。
開封
まず開封をしてくと白を貴重とした化粧箱でiPhone 12シリーズ以降相変わらずの印象です。
付属品を確認すると説明書にSIMピン。
そして今回からはUSB-Cケーブルが同梱されています。ちなみにiPhone 15とiPhone 15 PlusはUSB-Cに対応したとはいえ転送速度はUSB2.0なのでLightningの時から転送速度が変わっていませんがA16 BionicがUSB2.0までの対応。
転送速度が改善しないのは仕方ないという感じですが一方でUSB-Cに対応したことは大きい。ネットではUSB-Cでも充電できるケーブルと出来ないケーブルがあると話題になっていますが何よりiPad ProやMacBookと共通してケーブルを使えるのは汎用性が高くなると思います。
そして開封と合わせて確認しておきたいのが毎度お馴染みですがSpigenのEZ Fitです。Spigenのガラスフィルムの多くは貼り付けをする際の専用ガイド枠が同梱されていますが今回のEZ Fitは専用ガイド枠とガラスフィルムが一体化しているので本体に合わせるだけ。
不器用な自分でも貼り付けを失敗することがないので非常に楽で便利なシリーズです。自分と同様に不器用な人には絶対おすすめしたいガラスフィルムという感じです。
デザインを確認。
そしてデザインを最初に確認したいと思いますが開封の時点で思わず声が出てしまいました。iPhone 11以降の無印はカメラの台座部分とサイドフレームがマット仕上げを採用。
一方でバックパネルが光沢仕上げだったので個人的にはあまり好きではありませんでした。なのでiPhone 12を最後に無印を購入していませんでしたがiPhone 15はマット仕上げを採用。
今回はブラックを購入しましたがiPhone 14 Proの時のように濃いめのブラックでかっこいい。カメラデザインは賛否両論があると思いますが無印でこの質感の高さは単純にやばいという感じ。
バックパネルはマット仕上げとはいえ指紋や汚れなどはちょっと目立つという感じですが他のカラバリではまた見え方が変わってくるのかもしれませんが自分はブラックでもお気に入り。
本体上部を確認すると何もない。
本体右側面には電源ボタンを搭載しています。
そして本体左側面に音量ボタンでiPhone 15 Proシリーズと異なりミュートボタンも健在です。
最後に本体下部を確認するとUSB-Cに2つのスピーカーグリルを搭載しておりなんか新鮮味がある。
Xperia 5Ⅴと比較するというべきかAndroidと比較するとiPhoneは音量ボタンの位置が逆。また最近のAndroidもそうですが電源をオフにする際に電源ボタンだけでオフに出来ない。
AndroidもiOSの直感的に電源をオフに出来なくなったのはちょっと悲しいという感じです。
Xperia 5Ⅴと筐体サイズを比較すると縦幅に大きな差があるためiPhone 15が小さく感じる。
一方でiPhone 15の方が横幅あるためXperia 5Ⅴの方が持ちやすそうに感じますが厚みに重さと差があることからもiPhone 15の方が取り回しは優秀に感じます。
iPhone 14とXperia 5Ⅳであれば取り回しの良さにデザインとXperia 5Ⅳを選んだと思う。ただXperia 5Ⅴで厚みが増した上で重くなったことからもiPhone 15が際立った感じです。
iPhone 15は縦幅が150mm以下なので謂わばコンパクトモデルに該当して貴重な選択肢です。本体価格が12万円を超えているので当たり前と考えるべきなのかはユーザー次第だと思いますがiPhone 15はデザインだけでも個人的にありという印象でこの質感でこの価格なら納得です。
ディスプレイを確認。
次にディスプレイを確認していくとiPhone 15はProモデルと同様にDynamic Islandを採用。
オシャレな感じ聞こえますがAndroidでいうデュアルパンチホールデザインを採用しておりパンチホール部分に通知が表示されタップすることでさらにアクセスが可能と役割を持たせた。
逆に言えばAppleは今後もこのデュアルパンチホールデザインを継続していく感じだと思います。
Xperia 5Ⅴと比較するとアスペクト比が違うため見えませんがディスプレイサイズは同じです。
一方でXperia 5ⅤはSonyがノッチデザインやパンチホールデザインなどコンテンツの邪魔になるデザインを避けているため上下ベゼルは他のハイエンドと比較しても太めでした。
ただ理由は明らかにされていませんがサイドのベゼルも太くなったため画面占有率に差があります。
一方で表示解像度は僅かですがiPhone 15の方が上ですが肉眼で識別するのは難しい。
先ほどの話とも重複しますがYouTubeで配信されている多くの動画が16:9を採用しているため黒帯が発生してパンチ部分が気になることはありませんが21:9の動画になると明らかに邪魔です。
ユーザーがどのようなコンテンツを見るかによって評価が変わると思いますがXperia 5Ⅴはどんな動画でもディスプレイのデザインがコンテンツの邪魔をすることはありませんがiPhone 15などはコンテンツによっては邪魔になるのでユーザーの好みが分かれるところ。
そしてディスプレイ輝度においてiPhone 15はiPhone 14 Proと同一の明るさに対応しました。ちなみにHDR表示の場合は最大で1600nitsで屋外の場合は最大で2000nitsに対応していますがこれはあくまでもピーク輝度なので日常的な使い方で最大値の恩恵を実感することはない。
海外サイトがiPhone 15のディスプレイテストを公開にしていなかったのでiPhone 14 Proを参考にすると標準で最大900nits弱程度で屋外で最大で1800nits程度は記録したとの話。
なのでiPhone 15でも同程度の明るさが出る可能性があり最大でも900nits程度のXperia 5Ⅴと比較するとスペック的には明るいという感じ。
ただ実際に比較するとXperia 5Ⅴの方が屋内では明るく感じる一方でiPhone 15の方がディスプレイが綺麗に見える。個人的にXperia 5Ⅴで困ることはありませんがiPhone 15の方が多くのユーザーのニーズを満たす。
その他意外にも一度に表示できる情報量はTwitterなどではあまり差がないという印象です。そして個人的に地味に差を感じるのはリフレッシュレートでiPhone 15は60Hzなのが痛い。
Androidで見れば10万円を超える機種で60Hzは叩かれるはずでiPhoneだから許される感じ。今まで使ってきた機種によって感じ方が変わり今まで60Hz対応機種であれば問題なしです。
一方で120Hz対応機種を使ってきた人からすれば残像がひどく間違いなくストレスに感じる。いまだにゲームをやらないので関係ないとの話も聞きますが残像のせいで目が疲れます。
個人的にはブルーライトカット効果のフィルムを使うより120Hz対応機種を使った方がいい。
この辺Xperia 5Ⅴは120Hz表示に対応しているため残像も少なく非常に快適だと思う。ただ全体的にみるとiPhone 15の方がユーザーにとって分かりやすいディスプレイを搭載している。
基礎スペックを確認。
そして基礎スペックに関してOSが違うため単純に比較出来ない部分もあります。例えばiPhoneはいまだにRAMが少ないと言われますがアプリの動作要件がAndroidと違います。
まずアップデートサポート期間に関して両機種ともいつまでとは正式発表されていません。ただ従来通りであればXperia 5Ⅴは最大で3年に対してiPhone 15は最低でも5年と大きな差。
この価格帯の機種になるとサポート期間をフルに使う人は割と限定的になるのかもしれません。ただ必ずしも全てのユーザーが発売された年に買うと限らないなので長いに越したことはないです。
また物理SIM+eSIMは一緒ですがiPhone 15はDual eSIMに対応しているのは強みです。さらにキャリアにもよりますがeSIM転送機能もあるのでeSIMがより扱いやすくなっている。
自分はeSIMの使用が限定的ですがeSIMを愛用しているユーザーこそ重宝されそうな機能。
そして容量構成に関してiPhone 15はSDカードスロット非搭載ですが最大512GBに対応。一方でXperia 5ⅤはSDカードに対応していますが直販版のみが256GBに対応しています。
SDカードをどのような使い方をしているかにもよりますがSDカードより内部ストレージの方が速い。また全てのデータをSDカードに移行できないことを考えるとストレージオプションは重要に感じます。
Xperia 5Ⅴのキャリアモデルが128GBしか選べないというのはちょっと残念かなという印象です。そして発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回してみました。
バージョン9まではiPhoneのスコアを3割増しにするとAndroidと大体一緒との話でした。バージョン10になったことで似た様なスコアが出るようになりましたがスコアを比較していいのか不明であくまでも参考程度に。
iPhone用だと内部温度が見れないのが残念で計測終了ごとに外部温度を計測してみましたがiPhone 15は35.2/37.2/38.7度に対してXperia 5Ⅴは36.8/38.3/38.7度で外部温度だけで見るとほとんど変わらないという感じ。
ただ負荷をかけた際に温度が上がりやすいのがXperia 5Ⅴという感じでスロットルダウンも早め。そのためスコアの下落率も高くパフォーマンスの持続性はあまり優秀とは言えないです。
ただ発熱した時にiPhone 15の方がサイドフレームが熱くなるため持っている時に不快に感じる。
まだ短期間しか使っていませんが最近の気温だとカメラのサンプル撮影時も熱くなることはない。一方でiPhone 14 Pro Maxの時に割とすぐに発熱した印象なのでiPhone 15も不安です。
ここは今後しっかり試していきたいところですが現時点だと発熱が不快に感じやすいのはiPhone 15ですが放熱性が優秀なのかパフォーマンスの持続性は優秀なのでゲーム向きかも。
そしてバッテリー関連に関してAppleからの公式発表はありませんがバッテリー容量に大きな差。執筆時点でいつも参考にしている海外サイトがバッテリーテストの結果を公開していない。
ただ他のサイトを参考にすると残念なことにiPhone 14より悪化していることを確認できます。ちなみにいつも参考にしている海外サイトにおいてiPhone 14は90のスコアを獲得しています。
一方でXperia 5Ⅴは130のスコアを獲得していることからも電池持ちに大きな差があります。どんなにSoCの電力効率が良くてもバッテリー容量の絶対的な差まではカバー出来ないです。
電池持ちが優先の人は間違いなくXperia 5Ⅴを選んでおいた方がいいと思います。
生体認証に関してiPhone 15は3D顔認証であるFace IDを搭載しておりマスクがほぼ不要になった今で見れば汎用性が高い。Xperia 5Ⅴは顔認証に非対応で側面に指紋認証を搭載していますがFace IDの方が個人的には失敗もなくストレスなく使えるかなという印象です。
ただFace IDでロックを解除した後にスワイプしないとホーム画面を開けないのは地味に不便です。その他IP68などは一緒ですがイヤホンジャックはXperia 5Ⅴのみ対応しています。
次に音量を50%に設定した上でスピーカーテストをしてみました。音の輪郭やバランスはXperia 5Ⅴの方が優秀に感じますがiPhone 15の方が絶対的に音量がデカい。またステレオ感全開という感じでiPhone 15の方が分かりやすいスピーカーの印象です。
カメラを確認。
最後にカメラですがiPhone 15ではメインカメラセンサーが刷新されており48MPに高画素化。センサーの詳細は不明でiPhone 15 Proシリーズが搭載しているような大型センサーではなく1/1.5インチ程度と言われていますが高画素化したことでピクセルビニングを採用しています。
一部機能が制限されますがディテールをより意識した2400万画素で出力することも可能ですが一方で1200万画素で出力することも可能で4800万画素とフルで出力することも可能です。
とりあえず高照度の環境で写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。
超広角で撮影。
今回のサンプルはXperia 5Ⅴ/iPhone 15の順番となっているので予めご了承下さい。
今回のサンプルでみるとXperia 5Ⅴの方がまだ黒潰れがマシかなという印象です。
広角で撮影。
あえて逆光になるように撮影してみましたがiPhone 15は白飛びして太陽がどこにあるのか不明という感じです。
色味が全然異なることを確認できiPhone 15は過剰補正という感じです。
接写してみましたがiPhoneは相変わらず被写体が小さい場合や細かいとうまく撮れないという感じです。
ポートレートで撮影
ある程度被写体の造形が分かりやすい場合はiPhone 15の方が寄れるという感じです。
ただ被写体が複雑になるとXperia 5Ⅴの方が寄って撮影できるという感じです。やはりiPhoneのポートレートモードは人物を撮ることに特化しているという印象です。
そのため花など被写体が小さくなると最短撮影距離が長くなり非常に撮影がしにくい印象。また無理して撮ろうとするとフォーカス精度も甘くいい写真を撮るのかなり難しい印象です。
少なくとも他のAndroidと比較して撮影する際に一番気を使う必要がある感じです。
望遠で撮影。
最初に1倍で撮影してみました。
次に高画素を活かしたロスレスズームとなる2倍で撮影してみました。
次にXperia 5Ⅴでは最大となる6倍で撮影してみましたがノイズなどあまり変わらないという印象です。
iPhone 15は最大10倍まで対応していますがノイズもひどく個人的には実用性はないように感じます。少なくとも風景を撮る上ではそこまでの差があるという感じはしないです。
次に2倍で被写体を変えて撮影してみました。
正直気になるほどの差があるという感じはしません。
合わせてポートレート/2倍で撮影してみましたがiPhone 15はフォーカスを合わせるのが非常に大変だった。
かなり時間をかけましたが被写体が小さいとやはり上手く撮れない。結局のところiPhoneのポートレートは人物を撮影することを主軸にしているため最短撮影距離も長めで問題ないという感じなのかもしれません。
そして次に低照度の環境ですが両機種ともナイトモードは撮影シーンによって自動でトリガーされる。その上で手持ちで写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。
超広角(低照度)で撮影。
どちらも白飛びが発生していますがiPhone 15の方がゴーストが訳わからないことに。
明るさに大きな違いがあるところが面白いです。ただどちらもノイズはひどいという感じです。
広角(低照度)で撮影。
意外とXperia 5Ⅴも頑張っている感じです。
水の描写の仕方で好みが分かれるかもしれません。
照明がある環境だとどちらも白飛びもフレアもゴーストもダメですが、Xperia 5Ⅴの方がさらに派手という感じでしょうか。
望遠(低照度)で撮影。
次に2倍で撮影してみましたがXperia 5Ⅴの方がノイズが少なく見える。
Xperia 5Ⅴではナイトモードに対応したこともありだいぶ健闘できているという感じです。iPhone 15はちょっと無理に明るく補正しようとした場合に写真の完成度が下がるという感じでしょうか。
PITAKA MagEZ Case 4.0
そして今回本体の購入に合わせてPITAKAさんにMagEZ Case 4.0を提供して頂きました。iPhone 15では軽さが特徴のため今回は最初からPITAKAさん一択だと思っていたところにご縁があり提供して頂きました。
何よりの特徴としては薄くて軽いのに堅牢性がしっかりとあること。
ケース単体の重さは19gと堅牢性が担保されたケースの中では非常に軽いと思います。
さらに先ほどご紹介したガラスフィルム+ケース+本体で計測すると198gなのでギリギリ200g以下。アクセサリーを使うとどうしても重くなってしまいますがその中で200g以内なのは嬉しいところ。
普段大型モデルを使っていることもあり個人的には198gでも十分に軽いなという印象です。
そして自分は屋内ではケースを外したい人間ですが以前より取り外しがしやすくなったかも。とはいえ落とした時に簡単にはずれるようなゆるさがあるわけではないので心配する必要はない。
あとはこの薄さに軽さでありながらもマグネットが内蔵されているためMagSafeにも対応している。
iPhone 15はQi2に対応するといわれていますが現状では対応しておらずQi対応の充電器であれば7.5Wに制限されてしまうためワイヤレスで充電するのであれば15WでできるMagsafeがいいです。
正直なところ純正ケースがどんどん微妙になっている割には高くなっている中でPITAKAのようなサードパーティ製のケースが盛り上げてくれるのはiPhoneの魅力の一つだと思います。
本体価格は8999円と純正並みの値段はしますが失敗したくない人におすすめという感じです。
まとめ。
今回はiPhone 15を購入したので開封しつつXperia 5Ⅴと比較レビューをしてみました。ちなみに同じ直販版で見るとiPhone 15の256GBが13万9800円でXperia 5Ⅴは13万9700円なのでXperia 5Ⅴの方が100円安くキャンペーンを合わせると1万円近く安いという感じになります。
iPhone 15は12万4800円から購入することが可能でほとんどの人にとって丁度いい機種だと思う。おそらくですが8割以上の人はiPhone 15で満足できると思いますが価格が見合っているか不明。
Xperia 5Ⅴは高いと批判されますがイヤホンジャックSDカードスロットにバースト撮影など拘りを持ったユーザーにとっては刺さる仕様がありますがiPhone 15にはそれがない。
多くの人を満足させられることができる一方で残り2割の人には絶対刺さらない仕様でありXperia 5Ⅴは逆に残り2割の人にとってハマる人にハマる機種なのかなという印象です。
デザインも良く電池持ちや発熱は微妙ですがオールマイティに使える良機種だと思います。
商品提供: PITAKA
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