ネット上の評判はあまり良くありませんが後出しだからこそGoogle Pixel FoldはGalaxy Z Fold 5など他の折畳式機種と比較しても違うコンセプトを採用した良機種に仕上がっている印象を受けます。
詳細は「Pixel Fold 1ヶ月レビュー。本当にネットで言われるほど悪い機種なのか?」をご参照下さい。一方で事前情報においてPixel 8シリーズは値上げされる可能性が高いと予測されている中ヨーロッパにおいては2割程度の値上げは覚悟する必要がある状況にあります。
詳細は「Pixel 8の新価格情報判明。下取り強化で実質負担金は安いかも」をご参照下さい。さて今回Pixelが今後国内でシェアを拡大するために絶対的に必要なことについて主観的にまとめたいと思います。
品質の改善。
売上拡大のために保守的になると使いやすいかもしれませんが製品に面白味がなくなる。今回は現状国内でシェアを拡大するために足りないことについて確認していきたいと思います。
一つ目としては本体の品質管理でこれはコンポーネントの問題なのか製造の問題なのか不明。ただ昨年の年末頃から気温が問題なのか一部Pixel 7ではカメラ部分のガラスが破損する現象。
Pixel 7 Proでは同様の現象が発生していませんが音量ボタンがはずれる現象が発生。
Pixel 5の頃にはディスプレイが浮いてきて隙間が発生するとの現象が一時期話題に。おそらくですがディスプレイを筐体に固定している粘着剤の劣化が原因だとされていますがGoogleは仕様だとしています。
またPixel 5の頃から音量ボタンや電源ボタンが外れる現象が発生しており世代によって発生報告件数にばらつきがありますが今だに改善していないことに。
さらに今や終売となっている初代Pixel Standですが一部Pixelをワイヤレス充電するとなぜかバッテリーが膨張する原因になり結果バックパネルがはずれるとの報告もありました。
自分がPixelの情報をよく追っていることもありますが地味にハードの不具合報告があります。ちなみに他のメーカーであればハードの不具合報告がないというわけではありません。
海外で見れば一部Galaxyや一部iPhoneの発火報告があるくらいで逆にPixelはないくらいです。ただ何より他社関係なくPixelの品質を改善させることは今後重要になってくると思います。
直近で見ても初期ロット特有の不具合だっと思いますがPixel Foldのメインディスプレイの保護レイヤーが開封数時間後に勝手に剥がれてディスプレイが破損するなど話題になりました。
本体の耐久性とは別軸の話で生産する際の品質を均一化もしくは全体的に底上げしてほしい。一部情報によると2023年に発表/発売される新型PixelはPixel Fold以外ベトナムで生産。
Pixel Foldは特殊なヒンジやディスプレイとサプライヤーとの兼ね合いからも今まで通り中国で生産されると言われていますが他はベトナムで生産すると言われています。
Pixel 6シリーズの頃からGoogleはベトナムのMicrosoftの元工場を買収して生産拠点を設けたから生産すると言われていましたが現地での人材育成に想定以上に時間がかかっている。
世界の工場化した中国と比較するとベトナムはこれからの国で最初は品質が安定しないかも。ただこれ以上悪化してしまうと流石にヤバいと思うので頑張って踏みとどまってほしいところ。
価格が安いからハードの品質を我慢すべきと考えるべきなのか品質もしっかりと求めるべきと考えるかは何ともですが今後品質管理が改善すればユーザーからの評価はさらに高くなる。
Google Storeにおける購入方法の改善。
次に2つ目としてGoogle Storeにおける話になりますが購入方法です。Google Assistantの日本語対応が遅れたことから日本でのPixelの展開が遅れたとの話。Nexus 6Pなどから3年近くあいてPixel 3シリーズから国内で展開されました。
日本での展開にGoogleは最初から積極的でキャリアが扱ったということもあると思いますがFelicaを搭載しており当時は珍しかった直販版もGoogle Storeで販売されました。
ただ積極的にCMをやったりしてプロモーションを強化しましたが販売は不振だったと言われています。Docomoに関しては大量の在庫を処分するのに相当苦労したと言われておりPixel 3aを最後にしばらくPixelの取り扱いを見送っていましたがPixel 7aとPixel Foldから復活。
今まではdocomoが取り扱っていなかったことからも国内バンドに最適化されていないのが最大のネックという感じでしたがdocomoが取り扱ったことで直販版含めて改善しています。
だからこそ魅力的になってくるのが直販版ですがユーザーサポートがイマイチという感じです。
原因はメンテナンスの問題とも言われていますが6月中旬頃から分割支払いの購入が不可能に。今までは分割購入が可能だったのにPixel Foldの予約直前のタイミングで出来なくなった。
Pixel 6シリーズの予約特典の時は分割支払いをすることでストアクレジットがさらに増額になるなど分割支払いを推していましたがちょっとネックだったのは最大で12回払い。
多くのユーザーが24回支払いで購入することが多いことからも今後分割回数に幅が出ることを期待していましたがなぜか出来なくなったのでユーザーは一括で購入するしかありません。
あとはどうしても分割支払いにしたい場合は支払いに利用したクレジットカードの方で分割払いに変更するしかありませんが今度は分割手数料が加算されるので高くなります。
Pixelは他社と比較して安いとはいえ年々高価格化していることもあり一括購入する人は限定的。積極的な割引が行われる直販版で買いたいと思っている人のニーズに一致していないです。
たまに分割支払いが出来たとの報告も頂きますが基本は出来ないことがほとんどで今後復活するのかどうかも不明と何ともですがGoogleには支払い方法を拡充してほしいところ。
有料保証プランの拡充。
そして3つ目としてこれもGoogle Storeにおける話になりますが保証プランの拡充です。現状だと機種問わずPixelの保証期間は1年となっており決して長くありません。
Googleはかなりアップデートに力を入れており最新記事でみればメジャーアップデートが3回にセキュリティアップデートが5年とAndroidの中ではそれなりに長く使える方です。
アップデートサポート期間の手厚さが魅力に感じて購入する人もいる中保証期間1年は短い。
また何かあった場合の修理代金などを確認することが出来ずGoogleの正規修理代理店が全国各地にありますが認知度はかなり低く店舗数もかなり限定的と何ともいえない感じ。
少なくとも何かあった場合のサポートが弱く一般ユーザーが直販版を買うには敷居が高い。だからこそ保証期間を延ばすのではなく購入時に加入可能な有料の保証プランを用意してほしい。
Appleは以前よりApple Careを提供しておりSamsungで見ればGalaxyケアプランを提供。あくまでも有料のため加入するかはユーザー次第だとしてもあるのとないのでは意味が違う。
多少条件が悪くても日本人の性格から加入する人はかなりいるのではないかなと思います。
先ほどの購入方法と合わせてみると直販版の方がキャリアモデルより安いですがハードルが高い。逆にキャリアモデルは直販版より高いですが安心を合わせて購入しているという感じです。
キャリアで購入したのであれば近くの店舗でサポートを受けることができ有料プランに加入していれば万が一故障したとしても翌日には交換機が手元に届くように手配できます。
故障した場合の修理代金と交換機の手配料のどちらが高いかはその時々だと思いますがディスプレイが故障した時などは交換機を手配した方が安く済む可能性が高いように感じます。
Googleとしてはキャリアモデルでも直販版でもどちらでもいいから売れればいいと思う。ただ結局製品の評価をするのは一般層よりオタク層の方が多くオタク層は直販版を買う可能性。
直販版をより買いやすい状況にしてオタク層からの評価が上がれば結果的に売れる気がします。
ブランドロイヤリティの改善。
最後に4つ目としてシェア拡大よりもブランドロイヤリティを早めに高めることです。5G対応に加え世界的なインフレなどからもスマートフォンの高価格がとまならない中でPixelの価格は他社と比較して安いことからも年々注目度が高くなっている印象。
Googleとしては特別なことをしておらず他社が値上げしている中で価格を据え置きにしている。現地価格で見ればPixel 4シリーズの頃からほとんど価格が変わっていないという感じ。
むしろ無印に関してはPixel 4よりも安くなっているのがご時世を考えるとすごいくらい。国内ではPixel 3シリーズがあの当時10万円前後で高いと売れませんでしたが
今は他社が高くなったことからも10万円前後で購入できるから安いとなっているだけです。
だからこそコスパ機種として注目を集めていますが安いが特徴になるとジリ貧になります。
少なくとも海外サイトが行った市場調査においてPixelのブランドロイヤリティは低い。AppleやSamsungのユーザーは50%前後あるのに対してGoogleはそこまでありません。
ブランドロイヤリティが低いということはリピーターが生まれにくいことで価格勝負になる。そして価格勝負になるとインフレ状況ではジリ貧になり高くすれば売れなくなるとジレンマに。
もちろんシェアを拡大させるために価格は重要ですが先のことを考えるとロイヤリティは重要。日本国内でみれば分かりやすくiPhoneだからという理由で買ってくれるようになれば御の字。
そのために競争力のある価格設定と同時に安さ以外の部分でユーザーを惹きつける必要。ブランドロイヤリティを上げるために先ほども触れたハードの品質向上や直販版の購入ハードルを下げることも重要になってくる感じで徐々に改善していってほしいところです。
何よりキャリアに依存せず販売してきたPixelの強みを今は最大限活かしてほしいところです。
まとめ。
今回は今後国内でPixelが最強になるために必要なことについて主観的にまとめてみました。個人的にはPixel 4 XLからめちゃくちゃ好きなメーカーでここまで人気が出たのは嬉しい。
今後もどんどん面白い機種を出して欲しいですがその際に保守的になってほしくないからこそある程度ユーザーの心をつかんでしっかり売れる機種になってほしいと思います。
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