ネット上の評判はあまり良くありませんが後出しだからこそGoogle Pixel FoldはGalaxy Z Fold 5など他の折畳式機種と比較しても違うコンセプトを採用した良機種に仕上がっている印象を受けます。
詳細は「Pixel Fold 1ヶ月レビュー。本当にネットで言われるほど悪い機種なのか?」をご参照下さい。またGoogle Pixel 8シリーズの登場が近づいていることもあるのか一部市場でのAmazonではPixel 7シリーズの割引が行われています。
詳細は「在庫処分開始?英AmazonがPixel 7を大幅値引き」をご参照下さい。今回海外のリーカーによるとGoogle Pixel 8シリーズが値上げされる可能性が高くなってきたので簡単にまとめたいと思います。
Googleの企業努力。
GoogleはPixel 6シリーズで独自SoCとなるGoogle Tensorを搭載してからSamsung製のコンポーネントをより多く採用するようになっており分かりやすいのがカメラです。
Pixel 5a 5GまではSony製のカメラセンサーしか採用していませんでしたがPixel 6 Proはメインカメラセンサーに望遠にインカメラとほとんどSamsung製に切り替わっています。
この流れはPixel 7シリーズでも踏襲されており事前情報を確認する限りPixel 8 Proも超広角にIMX787を採用している以外全てはSamsung製のセンサーを採用しています。
海外の調査会社の調査結果によるとPixel 7 Proのコンポーネントの半分はSamsung製と推測。
これだけSamsung製のコンポーネントを採用している理由としてはGoogle Tensorの開発費を少しでも補填するためにSamsung製のコンポーネントを採用することで全体的にコストカット。
以前Googleの元幹部が現状大して利益を生まないGoogle Tensorに対して莫大な開発費をかけていることを明らかにしており上手くコストカットしないと本体価格に影響がでる。
現状Google TensorはSamsungのExynosをベースにしたカスタマイズSoCであることに加えサプライヤーもSamsungだからこそSamsungを上手く利用することでコストカットしているかも。
Googleは価格を維持するためにかなりの企業努力をしていると思いますが今回の情報によるとPixel 8シリーズで値上げは避けられない可能性があることに言及しています。
We will be seeing a $50 – $200 price jump on all major flagships depending upon the variants.
This includes:
– Google Pixel 8 series
– iPhone 15 series
– Xiaomi 14 series
– Samsung Galaxy S24 series— Yogesh Brar (@heyitsyogesh) August 17, 2023
同氏によるとiPhone 15シリーズやXiaomi 14シリーズにGalaxy S24シリーズに加えPixel 8シリーズも一部モデルは&50から$200の値上げが行われると予測しています。
ちなみに同氏は以前Pixel 8の価格に言及しておりPixel 7が$599に対してPixel 8は$649で256GBモデルは現行モデルと同じく$699のままになると予測しています。事前情報と今回の情報を合わせて考えるとPixel 8 Proも最低でも$50の値上げになる可能性。
つまり$949の可能性がありますが上位モデルがどの程度の値上げになるのか不明です。
現時点でPixel 8シリーズの容量構成はリークしていますがストレージの規格は不明です。仮にSamsung製を採用するとなると128GBモデルはUFS3.1で価格はまだ抑えやすいかも。
ただ256GBモデル以上で最新となるUFS4.0を採用しているならコスト増加は避けられないです。現行モデルだとPixel 7 Proの256GBモデルがギリギリ$999という感じですが今回の情報通りなら中位モデルであっても$1000オーバーは覚悟しないといけない可能性あり。
ただ他社も合わせて高くなるのであればGoogleだけ高くなったようには見えないと思います。
値上げ幅に差がある可能性も。
また当たり前かもしれませんが事前情報を確認する限りPixel 8とPixel 8 Proで値上げ幅が異なる可能性もあり例えばカメラで見るとメインカメラセンサーはGN2に共通で刷新の可能性。
一方で超広角に関してPixel 8は古いIMX386を採用すると予測されているのでコストは現行モデルと変わらない可能性がありますがPixel 8 ProはPixel 7aと同じくIMX787を採用。
Pixel 7aと同じセンサーを採用することでコストカットしている可能性がありますが現行モデルよりも新しく大型センサーを採用するとなればコストが増加するのは妥当な流れ。
またPixel 8 Proのみ現行モデルと同じとはいえ望遠センサーを搭載することに加えレーザーオートフォーカスセンサーの刷新に赤外線温度測定センサーを新たに追加する可能性。
Pixel 8はGN2に変更されるくらいでGN2自体が新しいセンサーでもないためコストが一気に増加するとは考えにくいですがPixel 8 ProはG超広角とレーザーオートフォーカスに加え赤外線温度センサーの搭載など現行モデル対比で見ればコストが増加する可能性が高いです。
さらにディスプレイにおいてもPixel 8はリークしたレンダリング画像からベゼルがスリム化。そのためコストの高いディスプレイを採用している可能性がありリフレッシュレートが強化かも。
Pixel 8 Proは60Hzから120Hzの間は可変式に対応すると予測されているので現行モデルが採用しているディスプレイより更に新しい世代のSamsung製ディスプレイを採用している可能性。
また事前情報通りであれば顔認証はインカメラが同じとされているのでコストは変わらない。ただ指紋認証に関しては超音波式画面内指紋センサーを搭載すると言われているのでコスト増加。
もちろん共通化できる部分は共通化してコストカットしていると思いますが事前情報通りならPixel 8よりPixel 8 Proの方がコスト増加になる要因が多いという感じなのでPixel 8が現行モデル対比で$50の値上げならPixel 8 Proはそれ以上でもおかしくないです。
またGoogle Tensor G3に関してもSamsungのExynos2300をベースにしているとの予測。ただアーキテクチャはどんどん独自性を持たせるようにしているみたいなのでコストが増加。
単純にGoogle Tensor G2が5nmプロセスルールを採用しているのに対してTensor G3は4nmプロセスルールを採用するだけでもコストが増加する可能性がありアーキテクチャもメインコアがCortex-X3の採用など刷新に近いのでコストが増加している可能性が高いです。
結局どんなに企業努力をしてもスペックがしっかり進化すれば値上げ回避は厳しい感じ。
またPixel 8は可能な限りコストを抑えて値上げ幅は最小限にしてPixel 8 Proは上位モデルということもありしっかり値上げすることで利益を確保してくる可能性もあります。
Pixel 8 Proは特に値上げを覚悟しておいた方が分かりやすいのかもしれません。
価値観のアップデートも必要。
現状のラインナップでみるとGoogleは為替に対してかなり頑張ってくれている印象を受けます。ちなみにPixel 7aは税込で1ドル=139円/Pixel 7は約138円/Pixel 7 Proは約138円。
そしてPixel Foldは税込で約140円と多少の差はありますが1ドル=139円前後という感じ。あくまでもこれは税込での価格になるので消費税分をGoogleが頑張ってくれている感じです。
Googleがどの時点での為替を元に国内向けの価格を決めるのか不明ですが直近で見れば円安傾向。少なくとも為替の影響からも現地価格が一緒だとしても値上げされる可能性があります。
もちろんユーザーからすれば値上げは避けてほしいところですがこればかりは仕方ないです。あとは自分含めてユーザー自身の価値観も世界情勢に合わせてアップデートするしかないです。
ひと昔前はスマホで10万円なんてありえないと思われていましたが今や最上位は20万円です。そして折畳式機種で見れば25万円という感じで今後の情勢によっては30万円を超える可能性も。
世界情勢が変化したからといってユーザーの使える予算も合わせて変更できるわけではありません。ただ以前の感覚と同じ尺で考えるのは危険で価格の予想においても同様だと思います。
自分は過度の期待をしても仕方ないと思っているので値上げされても仕方ないと思っています。それで想定より安かったら例えそれが20万円だとしても安く感じるのでモチベーションが上がる。
キャリアモデルということもありますが今やミドルレンジでも8万円弱になってきており今年で見ると値上げ回避のために実質スペックダウンさせるか現状維持で多少の値上げ。
フラッグシップでみれば値上げの要因が強くなるの高くなるのは当たり前に感じてしまいます。今年で見ればフラッグシップの無印は15万円以下で御の字で最上位は20万円以下で御の字。
数年前であれば無印が10万円前後で最上位が15万円前後でしたが今や通用しない感じです。その中でPixel 8シリーズはおそらくPixel 8が10万円前後でPixel 8 Proは15万円前後。
これより安かったらラッキーくらいの感覚で厳しいと感じる人はミドルレンジを検討した方がいい。GoogleでみればPixel 7aがあり型落ちの中古品などを狙うのもありなってくるかも。
改めて価格調べて面白いのは2018年に発売されたPixel 3の64GBモデルが9万5000円でPixel 3 XLの64GBモデルは11万9000円とストレージを考えるとPixel 7シリーズより高い。
とはいってもほとんど一緒くらいの価格で5年前は高いと全く売れなかったのに今は同じような価格でも安いと売れているので価値観のアップデートは必要に感じてしまいます。
まとめ
今回はPixel 8シリーズはやはり値上げ傾向にあることが判明したのでまとめてみました。自分はいくらだとしても絶対買おうと思っており特にPixel 8 Proはかなり楽しみという感じ。
何より値上げされたとしても他社より安いことを考えるとかなり注目を集める可能性がある。今のポジションを維持することが出来れば今後さらに勢いがつくかもしれません。
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