ネット上の評判はあまり良くありませんが後出しだからこそGoogle Pixel FoldはGalaxy Z Fold 5など他の折畳式機種と比較しても違うコンセプトを採用した良機種に仕上がっている印象を受けます。
詳細は「Pixel Fold 1ヶ月レビュー。本当にネットで言われるほど悪い機種なのか?」をご参照下さい。一方で先日にはヨーロッパ向けのPixel 8シリーズの価格とカラバリがリークしており現行モデル対比で大幅に値上げされる可能性があります。
詳細は「Pixel 8の欧州における価格判明?めちゃくちゃ値上げでやばい。」をご参照下さい。さて今回海外の開発者がGoogle Pixel 8シリーズのeSIM専用モデルの存在に言及しているので簡単にまとめたいと思います。
eSIM専用モデルの存在。
事前情報通りであればカメラにディスプレイに容量構成に搭載SoCと大方の主要なスペックがすでに判明していることに加えほぼ確定的なレンダリング画像が公開されていることからもティザー動画と合わせてデザインも確認でき全体像をある程度イメージすることが可能です。
そして今回の情報によると先日リークしたレンダリング画像からもPixel 8シリーズの一部モデルはeSIM専用モデルになる可能性があるのではないかと予測されています。
今年の3月にはPixel 8シリーズのCADを基に作成したレンダリング画像が公開されています。
そのレンダリング画像からも従来SIMトレイがあった場所にSIMトレイがないことを指摘。
ちなみに同氏が過去に公開したPixel 7シリーズやPixel 7aにPixel 6シリーズの画像ではSIMトレイの存在を確認することができPixel 8シリーズでは誤植の可能性は低いとしています。
ちなみに今回の情報源の人物がレンダリング画像を公開したリーカーに確認したところCADで詳細を確認出来ない部分は推測として反映させておらず全てカットしていることが明らかに。
つまり同氏が参考にしたPixel 8シリーズのCADにはSIMトレイがないことがほぼ間違いない。
一方で先日は新機能である温度測定センサーのティザー動画がリークしましたがこの動画で使われているPixel 8 ProではSIMトレイのようなものを確認することが出来ます。
このことからもPixel 8シリーズではSIMトレイがあるモデルとeSIM専用モデルが存在かも。eSIM専用モデルは国内で見ればありえないと思うかもしれませんがAppleはすでにiPhone14のアメリカモデルでは採用しておりSIMトレイがないのでユーザーはeSIMを使うしかありません。
アメリカで最も人気が高いiPhoneの最新モデルですでにSIMトレイが廃止されたことを考えるとGoogleが仮にSIMトレイを廃止したとしてもそこまで違和感を持つユーザーは少ないのかも。
もちろんユーザーからの抵抗はあったとしてもそこまでの反発はないののかもしれません。おそくらeSIM専用モデルが用意されたとしてもアメリカ向けのモデルのみで他の市場は従来通りSIMトレイを採用しており物理SIM+eSIMのDual SIM構成になると思います。
eSIM関連機能の強化。
今回の情報だけで見るとGoogleがPixelでeSIMを突拍子もなく進めているように感じるかも。ただAndroid 13 QPRではeSIM関連の機能をより充実させるために開発が進められていたことが明らかになっており逆にいえばGoogleにとってある程度の準備が整ったということなのかも。
Android13の開発コードから判明しておりすでに実装された機能の一つがDual eSIM機能です。iPhoneではだいぶ前に実装された機能ですがPixelでも3月のFeature Dropでついに対応。
例えばメイン回線をeSIMで使っておりサブ回線を物理SIMで使っていたユーザーは従来の仕様であれば海外旅行の際に現地SIMを使う場合サブ回線の物理SIMを入れ替えて使う形。
一方でDual eSIMに対応したことでメイン回線とサブ回線の両方をeSIM化しておけば現地の物理SIMカードを入れて本体の設定でどちらかの回線をオフにして切り替えればいい。
Dual eSIM+物理SIMで合計3枚のSIMを同時通信できる訳ではありませんが汎用性が増します。
そしてもう一つがeSIMの転送機能への対応で国内においても一部キャリアのiPhoneが対応。例えばiPhone 14ユーザーが今後iPhone 15を購入してデータ移行する際にiPhone 14にeSIMが入っている場合データ移行と合わせてeSIMも転送してくれるので設定の手間が省ける。
eSIMを愛用しているユーザーであれば非常に便利な機能。そしてもう一つのパターンとしてiPhone 14では物理SIMを使っていたけど物理SIMの情報を読み込みiPhone 15ではeSIMとして使うことも可能。
iPhoneで初めて実装された時に誤って物理SIMからeSIMに変えてしまったと話題になりましたが使い方次第ではeSIMがより身近な存在になると思います。これらiPhoneではすでに実装されているeSIM転送機能がPixelでも今後対応する可能性。
調べた感じまだ実装されていませんがPixel 8シリーズの登場に合わせて実装されるのかも。eSIMの転送や使い勝手が改善するのであればSIMトレイが廃止になってもそこまで困らないかも。
ただeSIM転送機能などは現地キャリアのサービスに依存するためPixelが対応したとしてもキャリアが対応しなければ使うことは出来ません。
特に今まではdocomoがeSIM対応のPixelを取り扱っていなかったこともありPixelはdocomoのeSIMに非対応となっていました。ただPixel 7aから取り扱いを開始したことで国内でのeSIM環境はより強化してくる可能性。
一方でアメリカと比較すると遅れている印象が否めないので対応にはまだ時間がかかるかも。おそらくですがeSIM専用モデルが実際に登場したとしても国内向けのモデルはそうならない。
eSIMが全然普及していない状況でeSIM専用モデルを出せば購入する人はかなり減るかも。ただAndroidメーカーの中ではかなり積極的な動きでありSamsungなどに同様の動きはない。
ちなみに中華メーカーは政府との問題からもeSIM対応自体が現状全く進んでいないので仮に中華メーカーからeSIM対応機種が出るとしてもだいぶ先の話になるかもしれません。
登場するとしてもグローバル版が先で大陸版が後という感じになりそうですがメーカーがそこまで需要が高くないeSIMをグローバルモデルだけ先に対応させるのか正直疑問が残ります。
Googleの意図は不明。
少なくともiPhone 14シリーズを見ている限りSIMトレイを搭載している否かで基礎スペックに差があるという感じではなくSIMトレイを廃止したことでスペックにほとんど影響がないかも。
ただ個人的に気になる部分としたiPhone 15シリーズではeSIM専用モデルの販売地域を拡大するのか現行モデルと同じくアメリカモデルに留めるのかで今後eSIM専用モデルが主流になるのであればSIMトレイをなくした分内部構造の見直しが入る可能性もあります。
現状だとおそらくSIMトレイありでの内部設計だと思うのでSIMトレイがなくても恩恵ないのかも。国内でもeSIMの環境が少しずつ構築されてきたという感じですが早くも次世代技術もあります。
Snapdragon 8 Gen 2は対応していたと思いますがSoCの中にSIM用のスペースを確保するiSIM。
eSIMはざっくりいえばSIMトレイとは関係なしに本体内部にSIMカードのようなものが設置。そこにSIMのデータを書き込みすることで使えるようになっていますがスペースを地味にとってる。
ただiSIMはざっくいえばSoCに直接SIMカードのデータの書き込みが可能になるためeSIM用に確保しているスペースもカットすることができ内部スペースをより効率的に利用可能。
さらにiSIMにすることで電力効率が改善され結果本体の電池持ちが良くなるといわれています。現状iSIMに対応したスマホはありませんがeSIMがある程度普及してきたらiSIM対応機種の選択肢も少しずつ増えてくる可能性がありSIMトレイもいずれは過去の産物になるのかも。
iSIMをいち早く実装するかは定かではありませんがAppleは数年前からポートレースを採用したiPhoneの開発を進めていると言われておりiPhone 15シリーズではEUの規則からもUSB-Cに変更するみたいですが技術が成熟すればそもそもUSB-CではなくMagSafeに一本化。
また音量ボタンや電源ボタンなど物理ボタンを廃止してMacBookのtrack padのように感圧フィードバック方式を採用したいと言われており仮に実現すれば見た目がかなりすっきりに。
充電ポートもなくなればデータ移行などは全てワイヤレスになるため転送速度の問題もある。ただ実装されれば物理ボタンであるからこその故障のリスクも減り隙間がなくなるので防水性能もさらに改善する可能性。
今回の情報でPixel 8シリーズでeSIM専用モデルが用意されたとしてもGoogleにどのような狙いがあるのかは不明でリスクがないともいえない。ただGoogleがPixelのデザインや開発で何か大きく変えたいことがあるからこそeSIM専用モデルを用意してユーザーのeSIMへの抵抗感をなくしていくのかもしれません。
まとめ。
今回はPixel 8シリーズでeSIM専用モデルが用意されている可能性が出てきたのでまとめてみましたが国内で導入されたら自分はサブ回線をとりあえずeSIM運用のままにしてメイン回線はちょっと様子見という感じです。
結局レビューをする時に全ての機種がeSIMに対応しているわけではないのでメイン回線をeSIM化してしまうとちょっと不便になる。
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