国内で発売される折畳式機種はグローバル市場と比較するとかなり限定的ですが、今年注目の折畳式機種であるGalaxy Z Fold 5とPixel Foldを比較してみたらコンセプトがかなり違うことが判明しました。
詳細は「方向性が真逆の存在。Galaxy Z Fold 5とPixel Foldを徹底比較」をご参照下さい。またPixel 8シリーズの登場が近づいていることも影響しているのかキャリアにおけるPixel 7シリーズの在庫状況は不安定となっていますがPixel 7 Proが非常に安くお買い得となっています。
詳細は「auオンラインショップ限定。Pixel 7 Proが約4万円と安くて超魅力」をご参照下さい。さて質問が多いiPhoneからPixelに買い換えるのはありなのか主観的にまとめたいと思います。
価格優先の考え方は危険。
最近iPhoneからPixelへ買い換えを悩んでいるとのコメントを多く頂くようになりました。
偏見も入っていると思いますがiPhoneを選んだ理由は結構曖昧な人が多い印象ですが逆にiPhoneからPixelへ買い換えるなら明確な理由がなければやめた方がいいと思います。
それだけiPhone含めたApple製品はプロダクトとして完成度が高いように感じます。ただ一方でiPhoneからAndroidへの買い換えを検討している人の理由はおそらく価格です。
Apple StoreにおいてiPhone 14が11万9800円と為替の影響はあるとはいえ安くないです。
海外でiPhoneは高嶺の花という存在でしたが国内ではキャリアが0円でばら撒いたことからあまり高いというイメージがなく2019年の分離プラン導入に加えここ数年の円安によりiPhoneの高さが目につくようになり中々最新機種に手を出しずらいという状況に。
ただユーザーからすればそうそうスマホに使える予算が変わるわけではなく予算内で購入できるAndroidはどうなのかと考えると思います。
その中でもコスパがいいと話題のPixelが注目を集めるのは当たり前なのかもしれません。ただ価格が安いという理由でiPhoneを諦めてPixelへ買い換えるのは個人的には絶対おすすめしません。
何を基準にミドルレンジやハイエンドモデルと判断するのは難しいが分かりやすいのはSoCです。これ見るとAndroidは大きくエントリー/ミドルレンジ/ハイエンドと区分することができる。
一方でiPhoneはざっくり言えば全てハイエンドになるので安いからと言ってハイエンドからミドルレンジに買い替えたら満足度が下がる可能性があります。分かりやすく言えばiPhoneからAndroidへ買い換えるなら同価格帯もしくはそれ以上の価格帯のものを選ぶべき。
結局この考え方だとiPhoneと同じく予算内に収まらない可能性があるのでiPhoneからわざわざ買い換える必要ないという結果になりますが正直これが実情だと思います。
なので例えばiPhone 14とPixel 7aで価格差が約2倍となっていますがこの価格差は満足度の差につながる可能性が高くPixel 7aのコスパがいいだけと考えると危険です。
スマホに限らず物事がそうですが高いものには高いだけの理由があります。なので繰り返しになりますがiPhoneよりAndroidの方が安いからだけで買い換えは危険です。
明確な理由に基づいて優劣を判断すべき。
とはいってもiPhone 14に対してPixel 7aがそこまで劣っているかは別の話になります。例えばディスプレイで見ると品質や発色の良さに明るさはiPhone 14の方が優秀です。
ただリフレッシュレートに差がありPixel 7aは90Hzなので残像を感じないというのが利点。TwitterやChromeなどをスクロールする際にリフレッシュレートが低ければ低いほど残像を感じやすい。
これは60Hz表示以上に機種を使ったことがない人には実感しにくい。なので問題ないと思うかもしれませんが結果的に目の疲れに繋がっている可能性もあります。
やはり高リフレッシュレートの機種に慣れてしまった後に60Hz表示の機種を使うと残像をかなり感じてしまいどんなに綺麗なディスプレイだとして目が疲れてストレスです。
同じディスプレイでもユーザーの使い方によって評価が変わりこれはユーザー次第でどちらが正義ということではありません。
またカメラも同様に好みがはっきり出る部分で少なくともiPhoneが絶対優れているとも思いませんが逆にPixelが絶対優れているとも思わない。
同じナイトモードならPixelの方がより明るくノイズを少なく撮れるという印象ですが夜の公園における外灯など強い光がある場合Pixelのカメラは白飛びやゴーストが発生しやすい。
また三脚が必須ですがPixelは最大4分かけて1枚の写真を撮影する天体写真モードに対応。夜空を綺麗に撮りたいならPixel 7aの方が圧倒的で合わせて4分の撮影を数秒の動画にまとめてくれるのも面白いです。
個人的に一番の差に感じるのが動体の撮影でPixelは広角と超広角で同時に撮影することで被写体の顔のブレを補正する顔フォーカスに対応。またポートレートモードでも動体の撮影がある程度いけるので子育て世代にはいいかもしれない。
iPhoneのポートレートは昔から最短撮影距離が長すぎて被写体が大きい場合は大丈夫ですが被写体が小さい場合や動体だと苦手など自分の用途ではPixelですが良し悪しがあります。
スマホのカメラ一つとってもメーカーごとに癖がありユーザーの使い方次第です。
充電速度は最大7.5Wと速くはないですがワイヤレス充電に対応しておりPixel 7aはミドルレンジにしてはハイエンドに遜色ないスペックを搭載しているのである程度はカバー出来る。
ただもちろんコストカットしている部分はしっかりコストカットしている感じです。最初の話に戻りますがiPhoneからPixelに買い換えるなら明確な理由が持った方がいい。
この明確な理由に基づいてスペックの優劣を判断するのはありですが単純に機種の比較でどちらのスペックが優れているかの視点だけで判断すると失敗する可能性があります。
エコシステムの依存度。
また多くのiPhoneユーザーにとってAndroidへの障壁になるのがエコシステムの存在です。Appleはユーザーの囲い込みのためにソフト含めてApple製品同士の繋がりが強い。
なのでiPhone以外のApple製品にどれだけ依存しているかで変わってくると思います。ただ逆にiPhone以外のApple製品を使っていないのであればそこまで気にする必要はない。
もちろん優劣はありますがワイヤレスイヤホンで見ればPixel BudsがありスマートウォッチではPixel Watchが用意されているので最低限周辺アクセサリーを揃えることができます。
あとはソフト面でApple独自のアプリにどれだけ依存しているかだと思います。
写真アプリは使っているならGoogle PhotoにバックアッパしてしまえばよくSafariはChromeにブックマークなどは移動させることが出来るなど移行が出来るものもあります。
一方でApple Bookで購入したコンテンツはAndroidではどうすることは出来ません。自分は最初Apple Bookで購入していましたがAndroidで見れないことに不便さを感じて途中からApple Bookで購入した書籍の続巻以外は全てKindleで購入するようにしています。
Appleの狙いでもありますがユーザーとしてはiOSでもAndroidでも使えるアプリの方がいいです。自分はAppleのエコシステムを最大限活かすような使い方をしていないため問題はありません。
ただエコシステムに依存している人はAndroidでは代替がきかないので無理してAndroidに買い換えない方が良く価格が問題なら型落ちになったiPhoneを買った方がいいかも。
保証と品質の差。
最後に地味に大きな差を感じるのが本体の品質と保証で徹底的に生産体制が管理されている。iPhoneと比較するとPixelは製造上の品質がちょっと低いかなという印象です。
また使っている素材なども良くないのか構造上の問題なのかディスプレイが浮いてきたり電源ボタンや音量ボタンがはずれたりカメラ部分のガラスが割れたりなどiPhoneではほとんど聞いたことがないような不具合が発生。
またGoogleが開発しているのに何でと思いますがソフト面でも地味に嫌な不具合が多いかなという印象でiPhoneより多い。iPhoneの場合は不具合は少ないですが逆にあった場合は深刻なものが多いという印象です。
やはりハード面でもソフト面でも安定しているのはiPhoneという感じです。品質が安定しないからこそ重要になってくるのが保証ですがキャリアで購入している人は正直関係なくキャリアがしっかりとした保証プログラムを用意しているので加入すればいいだけ。
これで料金を下げるために加入せず何かあった場合に文句を言うのはお門違いだと思います。
ただ直販版に関してAppleはApple Care+を用意しているので手厚いサービスがある。一方でGoogle Storeでは保証がほとんどの機種が1年で有料の保証プログラムはないです。
また街中にApple製品のサポート店や修理店に加え直営店とありますがGoogleの場合は修理正規店が限定的で直営店はないので基本何かあった場合はオンラインでのサポートになる。
そうそう何かあるわけではありませんが保証の手厚さにはかなりの差を感じます。やはり毎日使うものとしてiPhoneの方が安心感がありサポートも受けやすい印象です。
まとめ。
この手の動画や記事をあげると必ずGoogleはAppleに勝てないと極端なコメントがつきます。
そもそもGoogleはAppleに勝とうと考えているとは思えず例えば北米市場で見ればiPhoneのシェアが6割近くある中でPixelは4%程度とこれをひっくり返すのは無理だと思います。
Appleが内部崩壊でもすれば別の話ですがこの差が逆転するならGoogleがすごいのではなくAppleがやばいということになります。長年スマートフォン市場はAppleとSamsungの2強で四半期ごとに一位が変わることがあってもどちらかのメーカーが1位と他社が割り込めない。
この流れを変える可能性があったのはHuaweiですが規制の影響で今は見る影もありません。そしてXiaomiも破竹の勢いでシェアを拡大しましたが結局は3位で最近は伸びていません。
スマートフォン市場が成熟期であることからもGoogleがどんなに頑張ったところでひっくり返す可能性はほぼゼロに近いです。だからこそGoogleはPixelで勝つためではなくAndroidのシェアを拡大するためにiPhoneの人気が高い市場で注力している感じです。
ただ今後Googleがどれだけシェアを拡大できるのか楽しみでiPhoneにシェアでは及ばずともiPhoneとしっかり比較できるような製品に仕上がっていくことに期待しています。
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