Pixel Fold 2週間レビュー。ガチで使って分かった7つのことを本音で語る

Google初の折畳式機種であるGoogle Pixel Foldのアメリカ版を購入してみましたが、販売地域が限定されていることもあるのかアメリカ版でも技適があり、国内版とおそらく違うのは保証とおサイフケータイだと思います。

詳細は「Pixel Fold 最速自腹開封レビュー。想定以上に完成度が高いけど粗が目立つ」をご参照下さい。一方で先日の情報からもGoogle Pixel Watch 2は筐体の素材が変更され軽量化に加え処理性能や電池持ちの改善とかなり魅力的になる可能性があります。

詳細は「朗報。Pixel Watch 2。処理性能に電池持ち改善に軽量化で価格据え置き」をご参照下さい。さて今回Google Pixel Foldを約2週間使ってきて感じた7つのことについて主観的にまとめたいと思います。

電池持ちがあまり良くない。

まず一つ目として電池持ちで当初の懸念通り電池持ちはあまり良くないという印象です。

購入以降忙しくていつもよりスマホを触っている時間が少なかったですが自分の使い方で寝る前の電池残量が50%という感じ。

いつも通り使えたかなと思った時は30%前後になってしまうので感覚的にはSnapdragon888搭載機種を使っていた時と同じ感覚です。今年に入って購入したハイエンド機種の中では一番悪く自分の使い方だとPixel 7シリーズよりも悪い。

Pixel 7aよりはまだマシかなという感じですが決して電池持ちが良いとは言えないです。

自分はメインが8でサブが2くらいの比率で使っているので燃費がいい使い方はではありません。

サブディスプレイの比率が多くなれば電池持ちはもうちょっと良くなるかもしれませんがそれだと自分の使い方と一致しないので今回検証などはあえてしていないです。

ただ待機状態における燃費は割といい感じで直近で見ればPixel 7aと本当に似ています。メインディスプレイでちょっと使うと簡単に電池が減りますが使わないと全然減らない感じ。

ただ折畳式機種を購入するようなユーザーが使う頻度が少ないとは考えにくいかなと思います。

発熱はしやすい。

次に2つ目として発熱ですが外気温が高いということもあり発熱は簡単にしやすいかなと印象。そこまで負荷がかかるようなタスクでもないのに簡単に暖かくなる感じのイメージです。

ただ不快に感じる熱さになるという感じでもないのでちょっとなんとも言えないです。

これが冬に近づけば印象が変わってくるのかもしれませんが現時点では簡単に発熱する。そのためユーザーによっては発熱しやすいという印象を受けるかもしれません。

ただゲームをやらない自分にとってちょっと暖かくなっても動作が不安定になることはない。なので心配しているわけでもなくちょっと置いておけば本体もすぐに冷えます。

一方でゲームをガチでやりたい人にとってはパフォーマンス的にも発熱的にも厳しいかなという印象で単純にSnapdragon 8 Gen 2搭載機種を選んだ方が良さそう。

写真と動画で画角が大きく異なること。

3つ目としてスペック上では全く意識していませんでしたがカメラの画角が気になること。

Pixel 7 Proなど大型センサーを搭載していることが影響しているのかプレビュー画面と実際に撮影した画像処理後の写真で画角が異なるようなことはないので写真は使いやすいです。

他の機種でも同様のことが発生している機種があるのかもしれませんがPixel Foldは写真から動画に切り替えると画角がかなり違い写真の2倍と動画の1倍がほほ同じ感じです。

なので写真で2倍にしている状態で動画に切り替えると4倍になってしまうイメージです。

逆に写真の1倍は動画の0.7倍と同じくらい印象ですが超広角センサーに切り替わるデメリット。これはバグなのか仕様なのか不明ですが個人的には写真と動画で画角を揃えて欲しかった。

自分が動いて画角を調節できる時は気にならないですが動けいない時はちょっと不便に感じる。カメラをこの2週間使いたい時に使った感じでは気になるのは画角の問題くらいです。

相変わらず動体の撮影にも強く動き回る娘もしっかり撮れるので満足度は高いです。

ポートレートに関してはPixel 7シリーズと比較するとちょっと濃いめという感じなのか。知識がなくて申し訳ないですがPixel 7のカメラに慣れていると最初違和感を感じます。

また2倍にすると画質はかなり厳し目で個人的には1.3倍程度でも厳しいかなという印象です。センサーが小さいので仕方ないですが1倍ではそれなりに撮れるけどそれ以上は厳しい。

通常撮影であればそこまで気にならないですがポートレートではかなり気になる感じです。一方で一部カメラ機能は削除されているとはいえオールマイティに使えるのは魅力に感じます。

あと自分が試した環境が悪かったのかフレックスモードで天体写真モードは無理でした。やはり天体写真モードで撮影したいとなると三脚に固定して撮影するしかないです。

ナイトタイムプラスは撮れるので天体写真モードも撮れるようにして欲しかったと思います。

スピーカーが地味に良い。

4つ目としてはスピーカーで最初聞いた時はちょっと残念に感じてしまいましたが普段使っていると地味に良く音量は小さくてもPixel 7 Proより音質がしっかりしている。

とりあえず音量を50%に設定してみました。まだまだ改善の余地があることに違いはないですがPixelの中で見れば音質はしっかりかも世代を重ねるごとに着実に進化しているので後継機種では更なる改善に期待です。

あとGoogleがどのような想定しているのか不明ですが縦向き表示だとスピーカーが上下の配置に。そのためフレックスモードならちょうどいいですが縦向きが使いやすいからこそ微妙に感じます。

アプリの最適化が不十分。

5つ目としてアプリの最適化でこれからとはいえ現状は不十分としか言えない状況です。例えばYouTuberは間違いなく使うYT Studioですが純正でありながら最適化されていない。

サードパーティ製のアプリはほとんど最適化されていないと思った方がいいくらいです。メーカーによって対応が異なりますがGoogleは無理に拡大表示しないようにしています。

そのため最適化されていないアプリは両端に大きな余白が発生する感じです。

一応タップで表示する場所を調節することはでき自分が操作しやすいように配置ができます。ちなみに自分がよくやるLINEポコポコなと縦ゲーは16:9で表示されている印象を受けます。

一方でUber Eatsなどは4:3くらいで表示されている印象でアプリによって違いがあります。あと自分がよく見る漫画アプリで見ると少年シャンプ+やKindleは基本見開き表示です。

ただサイコミに関してはメインディスプレイで開くと完全にバグるので不便です。

またLINE漫画やピッコマなどで配信されている縦読みのウェブトゥーンはメインディスプレイだと4:3で表示されているのか横幅が大きくなるため見にくくなります。

縦読みの漫画は個人的にはサブディスプレイの方がストレスなく見れるかなという印象。

ちなみに見開き表示が嫌だというコメントを頂きましたが1ページ表示をしたいなら本体を縦向きにすれば逃げることができますが個人的には本体の向きを都度変えてまでみたくない。

一応確認の意味でメインディスプレイでアプリを何か開いた後に作業を中断して次にサブディスプレイで開くとリロードが発生しこれは逆のパターンでも一緒です。多くの折畳式機種は同様の仕様となっており不具合と捉えそうですが実際には違います。

あとChromeで唯一気になるのがGoogle Adsenseのページをサブディスプレイで開くとサイズ調節で迷うのか画面が小刻みにブレるという現象が見られますが他は特に気にならない。

現状だと一つのアプリを大画面で楽しみたい人にとっては物足りなく感じてマルチタスクで楽しみたいと思う人にとっては横幅が広いことからもちょうど見やすいかなという印象です。

ディスプレイの耐久性はそこまで問題に感じない。

6つ目として話題となったディスプレイの耐久性ですが個人的には問題はないです。海外サイトがディスプレイが故障した際にディスプレイ表面についたチリが折り畳んだ時にディスプレイを圧迫して故障したとされていましたが正直いちいち気にしてられない。

指紋などで汚くなったなと思う時は拭くようにしましたが基本は毎回掃除したりしないです。

他の折畳式機種を使うのと同じように使ってもここ2週間で問題は発生しませんでした。一応Amazonでメインディスプレイ用のアクセサリーを購入しましたが現状は様子見です。

ちなみにコメントで教えて頂きましたがGoogleに問い合わせたところ保護レイヤーを剥がしたり貼り替えたりした場合は保証対象外になる可能性がある一方でコーティングは保証範囲みたいです。

一部店舗でディスプレイのコーティングサービスを行ってますが店舗と相談して問題ないということであればコーティングをして問題ないみたいな話でした。

ただAmazonで販売されているコーティング材などは素人が判断するのが難しいので避けた方がよく結局一番なのは最初の保護レイヤーから貼り替えずに使うことだと思います。

そして保護レイヤーが不調になってきたらサポートに問い合わせをするのが一番です。

少なくとも自分は他の折畳式機種と同程度に雑に使っても問題なかったので一安心でした。手持ちで見れば破損報告は初期ロット特有のハズレ個体だと考えた方が分かりやすいかも。

爪をたてたり尖ったものでつっつけば傷がつく可能性がありますが通常の使い方ではない。あと完全に180度に開きにくい時がありますがその分ヒンジの角度調節はしやすいです。

ただ90度以上に開くとカメラ部分の方が重くて不安定になることはありますが仕方ない。逆にいえばそれだけヒンジがしっかり角度調節ができるという裏返しともいえます。

シンプルな操作感。

7つ目としてユーザーにって折畳式機種としての機能はある程度シンプルになっていること。開封後から何となく思っていましたがあえて多機能にしないでシンプルにしている印象です。

例えば一部機種はアプリごとのアスペクト比の設定が出来ますがPixel Foldは出来ない。またサブディスプレイとメインディスプレイのアプリ配置は一緒で別々に設定出来ない。

マルチタスク機能も2分割が限界でGalaxy Z Fold 4のように3分割表示やフローティング機能なども使えないのでユーザーにとっては物足りないと感じるかも。

ただ個人的には折畳式機種でマルチタスクでバリバリ使いたいと思っていなかったので特段問題はなくあくまでもコンテンツを大きく表示して楽しみたいにはちょうどいいです。

動画アプリを2つ同時に使用する機能などもSamsungのSound assistant機能がないのでやはりカスタマイズ性を優先するならGalaxy Z Foldが最有力な選択肢に感じます。

自分みたくコンテンツの消費にフォーカスしている人にとってはちょうどいいかなという感じ。

まとめ。

定価で見ればGoogle Storeで25万円でしたがキャンペーン中は5万円分のストアクレジット。さらに自分は10万円分のストアクレジットに下取りを利用しているので実質5万円くらいです。

そのため折畳式機種が5万円程度で購入できたと思っているので全く高いと思わないです。初代ということもあり物足りなさを感じる部分もありますが完成度はまずまず高い感じ。

これで完成度を世代を重ねるごとにしっかり重ねていけばかなりいい感じになるかも。何より買って良かった機種でありレビュー時期以外はしっかり使いたいと思います。

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