Pixel Fold 最速自腹開封レビュー。想定以上に完成度が高いけど粗が目立つ

Pixel 6aの時に感じたデメリット部分がしっかり改善された上で、円安の影響の中僅か1万円程度の値上げに踏みとどまったGoogle Pixel 7aを購入したので開封レビューをしてみました。詳細は「Pixel 7a 開封レビュー。6万円で購入できる神機種がやってきた」をご参照下さい。

また早くも話題の中心は今年の後半に発表が予測されているPixel 8シリーズであり、先日の情報からもPixel 8シリーズは4色展開でそれぞれ限定色が用意されている可能性があります。詳細は「今年のGoogleは奇想天外。Pixel 8のカラバリ判明に加え廉価版SoCも」をご参照下さい。

さて今回アメリカ版のGoogle Pixel Foldを購入したので開封レビューをしてみたいと思います。

開封。

最初に開封をしていく白を基調とした化粧箱はいつも通りでGoogleらしいシンプルなデザイン。ただ中華メーカーの折畳式機種の化粧箱と比較するとちょっと安っぽさを感じてしまうかも。

付属品を確認するとお馴染みですがUSB-CケーブルにSIMピンに変換アダプター。

そして説明書で基本付属品はデータ移行用のために入っているくらいのイメージが分かりやすいかもしれません。

また自分が今まで買ってきた折畳式機種ではなかったですが折り畳んだ状態で梱包されていること。他社はディスプレイの負担を避けるためか開いた状態で梱包されているので化粧箱も大きい。

一方でPixel Foldは化粧箱は小さめですが折り畳んであるのは正直何とも言えない感じ。また公式ホームページでは詳細を確認しきれませんがUSB-PD3.0かつPPS対応の30W充電器で数分の充電で数時間分の電力供給となっており充電速度は最大で30Wなのかもしれません。

条件に当てはまる電源アダプターを持っていないなら純正30Wの電源アダプターがおすすめです。Pixelは充電速度が基本遅いので充電速度が気になる人は最大条件の環境を整えるべきです。

そして開封に合わせて確認しておきたいのがガラスフィルムでメインディスプレイは保護レイヤーが装着されていますがサブディスプレイは何も装着されていません。

Gorilla Glass Victusに対応とはいえ傷がつかない訳ではないのでSpigenのEzFitを購入。ガラスフィルムとガイド枠が一体化したタイプとなっておりサブディスプレイ表面を綺麗にして本体に合わせて装着して押すだけと非常にシンプルで不器用な自分にとって絶対的な見方です。

まだ物色している途中ですが手帳型のケースがほぼないのでサブディスプレイを保護するにはフィルムを貼ることが一番分かりやすく自分は単純に貼りやすいタイプを購入しました。

価格は2000円ちょいしますが2枚入りなのでフィルムが割れてもすぐに貼り替えられるのはあり。

デザインを確認。

日本での発売が世界で最も遅く1ヶ月もタイムラグがあるため個人的には待てなかった。なのでTwitterで話題のまめこさんにお願いして今回はアメリカ版の中古を購入してみました。

出来るだけ早く触りたい+レビューのために今回購入したので国内版と合わせて3台購入した馬鹿です。ただそれくらい自分にとって楽しみだった機種でリークが出た2021年からようやくご対面です。

まず開いた状態において本体サイズを確認すると158.7×139.7×5.8mmと他社と比較しても薄い。

閉じた状態で本体の上部を確認するとマイクにスピーカーグリルにミリ波用アンテナスリット。

本体左側面は何もなく本体右側面に指紋認証が統合された電源ボタンと音量ボタンが配置。

下部にはSIMトレイにUSB-CにスピーカーグリルとSIMトレイの位置がいつもと違う感じです。ヒンジ部分はアルミが採用されていることからも光沢仕上げとなっておりサイドフレームも質感を統一するためか軽く丸みを帯びた光沢仕上げと高級感を感じます。

ライバル機種であるGalaxy Z Fold 4と比較するとGalaxy Z Fold 4は縦長に対してPixel Foldは横長とかなり印象が違い本体を持った時にPixel Foldの方が大きく感じます。

またPixel Foldの方が重いですが持ちにくいことからスペックほど重く感じない。

そして閉じた状態を確認すると横幅が79.5mmもあるのでここでユーザーを選ぶ印象です。他社の折畳式機種でも閉じた状態での横幅は75mm前後のことが多い中で80mm近くになるとiPhone 14 Pro Maxより横幅があるので手が大きい人じゃないとストレスに感じるかも。

ただ縦幅がコンパクトモデルと同等であることからも持ちにくいけど小さく感じます。

おそらくGalaxy Z Fold 4と一番評価が分かれるのが閉じた状態におけるデザインで横幅を見ると13mmとかなり差があるので印象がかなり違いますが本体の厚みで見ると約3mm薄い。

持ちやすさや片手操作のしやすさは圧倒的にGalaxy Z Fold 4ですがPixel Foldはスペックの割には持ちにくいという感じではなく上手くデザインの差別化が出来ている印象。

本体背面を確認すると指紋が目立ちにくいマット仕上げが採用されておりPixelで見れば久しぶり。全体的にコンパクトにまとまっており本体の厚みはあるとはいえポケットへの収まりもいいです。

またPixel Foldは閉じた状態においてヒンジ部分周辺に隙間がないためすっきりして見えます。一方でGalaxy Z Fold 4は隙間がある上に分厚いため不恰好に見えるかもしれません。

個人的にはデザインよりもヒンジ周辺の隙間から塵や埃が入りやすくディスプレイに付着する。その辺Pixel Foldは持ち運んだ際に塵や埃が入りにくいのでユーザビリティが高いです。

ディスプレイを確認。

次にメインディスプレイを確認していくと7.6インチで2208×1840でアスペクト比は6:5です。上下のベゼルが太いことからもGoogleは技術が遅れているとの否定的な声もありますがヒンジの構造が他社と異なります。

多くの折畳式機種はディスプレイ下にコンポーネントを配置。その結果本体の厚みが増してしまいますがPixel Foldは上下にコンポーネントを配置。上下ベゼルは太くなりますが本体の薄型化に成功しておりベゼルが太いからこそインカメラも配置。

なのでGalaxy Z Fold 4のようにUnder Display Cameraもなくすっきり見えます。実際に使っていてベゼル部分は個人的には気にならない感じで通常のスマホであってもパンチホールやEdgeディスプレイが気にならないと同じ感じだと思います。

結局ベゼルが太いことはデザインを評価する上で気になるだけで実使用においては問題ないです。メインディスプレイは最大120Hz表示に対応しておりピーク輝度で最大1450nitsに対応。

HDR表示で最大で1000nitsとなっていることからも実使用では1000nits前後の認識でいいと思う。

そしてコンテンツの見え方をGalaxy Z Fold 4と比較してみるとまずYouTubeはトップ画面から異なりPixel Foldは3列表示に対してGalaxy Z Fold 4は2列表示なので検索性が違う。

実際に表示してみるとPixel Foldはサイドに関連動画が表示される分コンテンツは小さく表示。一方でGalaxy Z Fold 4は関連動画が下に表示されるためコンテンツ自体が大きく表示されます。

ただ全画面表示になると横幅が広い分Pixel Foldの方がコンテンツが大きく見やすい印象です。

次に本体を横向き表示にするとPixel Foldが縦長になってGalaxy Z Fold 4が横長になる。そのため見え方が先ほどと逆転するという感じでここはユーザーの使い方次第だと思います。

自分は見るコンテンツに合わせて本体の向きを回転させるのが面倒なのでPixel Foldの方が見やすいと思いますがその場合スピーカーの位置が上下のままなのでこれをどう捉えるべきか。

次に少年ジャンプ+で漫画を開いてみましたが表示方法が大きく異なりPixel Foldは基本見開き表示でGalaxy Z Fold 4は一枚表示でより大きく見せるという感じです。

これは好みが分かれるところで個人的には見開き表示の方が見やすいと感じます。そしてPixel Foldのメインディスプレイの表面はプラスチックの保護レイヤーでカバー。

触り心地としては他の折畳式機種と比較すると同じ感じでガラスと比較してもそこまで違和感なし。

ただ塵や埃のつきかたは他社と比較するとちょっとつきやすいかなという印象で四隅にくっつく。

折り目に関してはGalaxy Z Fold 4と比較してそこまで差がある印象はなく目立つと言えば目立つ。何方かと言えばはPixel Foldはセンター部分が盛り上がっているのが気になる感じです。

自分は音ゲーなどをやらないため何ともですがゲームをやる人は折り目部分の手触りを確認するべき。ただ普段使っていて気になることはあまりないのでそこまで心配する必要はないかなという印象です。

次に好みが大きく分かれそうなのがサブディスプレイでアスペクト比が大きく異なるため印象が違う。Galaxy Z Fold 4は縦長すぎでPixel Foldは横長すぎと両極端な印象を受けます。

もちろん縦長の方が表示できる情報量が多いですがコンテンツが小さく見にくいというデメリット。また文字入力の際のキーボードも小さくなるため個人的にはデメリットに感じてしまいます。

一方でPixel Foldは表示できる情報量は少なくなりますが見やすく文字入力もしやすいです。これはユーザーの視力や持ちやすさと合わせて判断するべきで単体で判断するべきではないです。

一応先ほどと同様にコンテンツを表示してみるとYouTubeにおいては関連動画など一度に表示できる情報量はGalaxy Z Fold 4の方が多いですがコンテンツ自体は圧倒的に小さい。

全画面表示だとアスペクト比16:9に近いPixel Foldの方が最適化されるコンテンツが多いかも。個人的にはメインディスプレイやサブディスプレイの使いやすさで決めた方がいいと思います。

結局サブディスプレイは折畳式を通常のスマホとして使うのと同じに感じになると思います。あれだけXperiaで縦長と批判されていることを考えるとPixel Foldを選ぶ人が多いかも。

ちなみにサブディスプレイは普通にガラスなので他の機種と同様の手触りでも耐久性も同程度。最大120Hz表示に対応していることからも操作感はかなり快適で特段文句なしという感じです。

ディスプレイスペック的には大きな差があるわけではないのでアスペクト比などで選ぶべきかも。繰り返しになりますがベゼルの太さやディスプレイの折り目などデザイン的側面で選ぶとおそらく失敗する可能性がありこれは基本使っている時そこまで気にならないと思います。

折畳式特有の機能。

次に折畳式機種特有部分であるヒンジを確認していきたいと思います。ガラケーの時のように簡単に片手で開ける感じではなく両手でしっかり開いてあげる必要あり。

記憶違いだったら申し訳ないですがガラケーも片手で開くのは推奨されていなかったと思います。

ちなみに発表直後に話題となったヒンジが完全に180度に開きにくい現象ですがGoogleによると流体摩擦技術を採用している結果だとしており確かに真っ直ぐは開きにくいです。

ただカメラバンプがあることからもケースなしでは真っ直ぐに開かなくても平台ではガタツク。ケースは物によっては高さが揃う可能性があるのでその時はちょっと気になるかもしれません。

角度で見れば1度から2度程度で本当に些細なレベルですが他の折畳式機種ではほぼないことです。

ただ流体摩擦技術の採用で角度調節はしっかりしており軽く刺激を与えても動かないです。機種によってはちょっと刺激を与えるとフレックスモードが解除されたり自分の狙った角度で止めにくい機種もありますがPixel Foldはちょっと硬めだからこそ安定している印象を受けます。

フレックスモードに対応しているアプリはまだまだ限定的ですがカメラやYouTubeはしっかり対応。

YouTubeをスタンドなしで見たい時にフレックスモードは便利でインカメラを使ったビデオ通話をする時も同様に便利でユーザーの使い方の幅が拡がる折畳式特有の機能です。

フレックスモードの視認性は横幅がある機種だからこそ分割されても見やすい印象を受けます。

ちなみにフレックスモードにしている時は本体が横向きになるためスピーカーがステレオ扱いにPixel Foldは縦向きの全画面表示でコンテンツを十分な大きさで表示できるからこそわざわざフレックモードにするべきか悩みの種になりスピーカーを考えると横向きの方がいい。

そしてGalaxy Z fold 4と比較して地味に違う部分があり一つはタスクバーの表示です。

Galaxy Z Foldは基本マルチタスク時などはタスクバーが常時表示となりますがPixel Foldは使いたい時にディスプレイ下部をタップしてタスクバーを一時表示する感じです。

これはユーザーの使い方次第で現状だとどちらの機種もオプションがないのが微妙なところ。一部情報によるとAndroid14ではオプションが用意されるとしているので共通化するかも。

そして2つ目としてはサブディスプレイとメインディスプレイのアプリの共通化です。Galaxy Z Fold 4はメインディスプレイで設置したアプリをサブディスプレイでも共通化可能。

メインディスプレイで配置されているアプリを縦に大きく2分割してサブディスプレイでは1ページ目に2ページ目と表示することも出来ればそれぞれ別に設定することも可能です。

一方で自分が見逃しただけなら申し訳ないですがPixel Foldには別々の設定オプションがない。どちらが便利かはユーザー次第で自分は共通化の方が分かりやすいと思っているので問題なしです。

あとはアプリの切り替えですが基本サブディスプレイからメインディスプレイに作業途中で切り替えた場合はそのまま拡大表示になりますが逆のパターンも設定することができます。

Galaxy Z Fold 4はメインディスプレイからサブディスプレイに切り替えた場合に作業を継続した場合はアプリごとに全て設定が必要でオプションがオフの場合は閉じた後に再び作業を継続した場合はアプリを再度開いてあげる必要がありますがPixel Foldの場合はそもそもオプションが見当たらないです。

ただ折り畳んだ後に電源ボタンを押すとアプリが開いた状態のままなのでGalaxy Z Fold 4のようにアプリを開き直す必要なし。ちなみに自分はメインディスプレイを閉じた際にサブディスプレイで継続できるようにしておくと不便。

作業を終わらせるという面で本体を閉じることがあるので閉じたあとに継続されるとさらに電源ボタンを押して画面を消灯させるという流れになるので個人的にはオフにしています。

そして先ほどのKindleやYouTubeの部分とも重複する部分ではありますがアプリの最適化です。

Pixel Foldは横長ということもありますが最適化されていないアプリは無理に拡大表示しない。そのためコンテンツによっては左右に大きな余白が出来ますがGalaxy Z Fold 4は縦長に加えアプリを基本拡大表示するというスタンスなのでここはGoogleと大きな違いがあると思います。

ユーザーによってどちらがいいかという話になりますが個人的にはPixel Foldの横長で拡大表示されていればコンテンツが縦に潰れるので非常に見にくかった可能性があるので無理に拡大表示しなくてよかったです。

アプリにもよりますが拡大表示されるため最適化されているように見えるのはアスペクト比の違いからもGalaxy Z Fold 4かもしれません。

あとはマルチタスクをどれだけ使うかでPixel Foldの方が横長のため分割時も見やすいです。

ちなみに他社の機種ではアプリごとにアスペクト比を設定できたりしますがPixel Foldはアスペクト比の設定項目が見たらない感じでソフトで最適化して表示している感じになります。

だいたいが16:9で表示されている感じなのでマルチタスクを使う時に分かりやすいかも。

基礎スペックを確認。

そして基礎スペックを確認していくとアップデート期間はGalaxy Z Fold 4の方が長いですが発売時期の違いからもメジャーアップデーとは同じでセキュリティはPixel Foldの方が長いです。

ソフト自体の作り込みはGalaxy Z Fold 4の方が優秀でOneUIで実装されていた機能がAndroid13など追加されているのでカスタマイズ性を求めるならGalaxy Z Fold 4です。

あとは直販版の選択肢がGalaxy Z Fold 4にはないのでユーザーにとって別れ道だと思います。アメリカにおいてはストレージオプションがありますが国内では選択肢がなく一緒です。

またSDカードスロット非搭載も共通でeSIM対応のDual SIM対応も共通という感じです。

とりあえず発熱の程度を調べるために本体を開いた状態でベンチマークを2回連続で回してみました。ちなみにベンチマークを計測した環境はエアコンを25度に設定した室内で直射日光は当たりません。

スコアで見れば雲泥の差という感じですが気になるのは発熱の方で計測終了ごとに外部温度を計測してみましたがGalaxy Z Fold 4は40.1/41.1度に対してPixel Foldは35.4/34.7度。

Galaxy Z Fold 4の方が内部温度も外部温度も上昇しやすいという印象を受けます。次に合わせて折り畳んだ状態で先ほどと同じようにベンチマークを3回連続で回してみました。

やはり熱がこもりやすいのか開いた状態の時と比較して閉じた状態の方が内部温度が上がりやすい。

両機種とも42度近くまで上がっていますがスロットルダウンをかけて内部温度を抑制。一方でGalaxy Z Fold 4はスロットルダウンをかけるのは一緒ですがちょっと落ち着くと制御を解除しているのか内部温度が上昇していることを確認することができます。

ちなみに計測終了のタイミングで外部温度を計測しましたがPixel Foldは36.5/37.2/36.8度でGalaxy Z Fold 4は40.7/42.2/40.5度と同じ条件で負荷をかけた場合は熱くなりやすい。

実際に持ってみてもGalaxy Z Fold 4の方が明らかに熱いという感じで差を感じます。ただPixel Foldの方がパフォーマンス自体が低いから発熱しにくいと言えるのかも。

あくまでも7月中旬頃の環境で見ればGalaxy Z Fold 4は基本熱くならず負荷をかけると熱い。一方でPixel Foldはちょっと使うとすぐ暖かくなるけど負荷をかけても不快にはならない。

なのでユーザーからすればPixel Foldの方が発熱しやすいなという印象を持つかもしれません。

バッテリー容量に関してはPixel Foldの方が明らかに大きいという感じですがGalaxy Z Fold 4の方が安定しているという感じです。

Pixel Foldは開封したばかりでまだバッテリーの最適化が終了していないと思いますがここ数日使った印象としては思っていたよりは悪くないという感じで現時点では海外サイトのバッテリーテストにおいて100前後の機種と同程度という感じですが今後使っていけば評価が変わる可能性が高いです。

残念なことに執筆時点で海外サイトがバッテリーテストの結果を公開していません。ただ多くのサイトは電池持ちが良くないと評価しているのであまり期待しない方がいいかも。

その他イヤホンジャックは非搭載で防水防塵はIPX8に対応。ちなみにIPX8に対応していてもお風呂など使っていいという訳ではなく使う場合は保証対象外になるので注意が必要です。

生体認証を確認すると電源ボタンに統合された指紋認証を側面に搭載されており分かりやすいです。一部折畳式機種は画面内指紋センサーを搭載していますが多くの機種は側面に搭載しています。

逆にPixel 6シリーズ以降の画面内指紋センサーが嫌な人にとってはPixel 5a以来の物理式です。ちなみに指紋認証は本体を閉じた状態でも開いた状態でも出来ますが顔認証は閉じた状態のみ。

理由としてはカメラセンサーの違いでサブディスプレイ側のインカメラのみDPAFに対応しています。Galaxy Z Fold 4は開いた状態でも閉じた状態でも認証することが出来るので分かりやすいかも。

逆にそれだけ2Dとはいえ顔認証のセキュリティは出来るだけ配慮している流れなのかもしれません。またセルフィーを撮る時もスペックを考えれば閉じた状態で撮影するか開いた状態でもファインダー状態でリアカメラを使えというメッセージの裏返しとも受け取ることができます。

そして音量を50%に設定した上でスピーカーテストをしてみました。音量にしろ音質にしろGalaxy Z Fold 4の方が明らかに優秀という感じでかなりの差を感じます。

他の折畳式機種と比較してもちょっと劣っているという感じで個人的には期待はずれでした。Google Tensor G2の搭載でパフォーマンスが物足りないというイメージがあるかもしれませんがRAMが12GBもあることからもマルチタスクでもたつく感じではなく個人的にはストレスに感じない。

ただ一方で発熱はしやすく高負荷なゲームはパフォーマンス不足になる可能性があります。あくまでも動画や漫画などのコンテンツの消費がメインと考えた方がいいかもしれません。

カメラを確認

次にカメラを確認していくとセンサーは当初予測されていた時よりもかなり控え目という印象。ただセンサーサイズだけで見るとメインカメラセンサーは及ばないものの他は地味に大きめ。

またズーム倍率に差がありGalaxy Z Fold 4は光学3倍にデジタル30倍ですがPixel Foldは光学5倍にデジタル20倍ズームに対応。

ちなみに折畳式機種らしい使い方としてはリアカメラを使ったファインダーモードでセルフィーをリアカメラで気軽に撮れるのは魅力だと思います。なのでインカメラの性能に制限されることもなく画角なども変更して臨機応変に撮影可能。

あとGalaxy Z Fold 4だとリアカメラで撮影中にプレビューモードで撮影した画像を確認可能。

一方でPixel Foldはカメラアプリ自体は対応していないのでマルチタスクでGoogle Photoを開いて確認する流れで出来なくないけど最適化されている感じではないです。

とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

今回のサンプルは全てPixel Fold/Galaxy Z Fold 4の順番で撮影しているので予めご了承下さい。

全体的にGalaxy Z Fold 4の方が明るく補正されているとも言えますが、過剰な補正といえるくらい色味が正直おかしいです。Pixel自体も決しておとなしめな方ではありませんが、Pixel Foldのカメラがかなり地味に見えるくらいです。

広角で撮影。

やはりセンサーサイズの影響か、今回のように雲が多めの日で暗いシーンだとPixel Foldの方がノイズが多く感じます。

接写してみましたが僅かにPixel Foldの方が優れているようにも見えます。

次にポートレートで撮影してみましたが、Galaxy Z Fold 4は被写体が小さいと寄れないです。また無理して寄ってもフォーカス精度がかなり甘めという印象を受けます。

次にポートレートで3倍で撮影してみましたが、Pixel Foldはかなり厳しめの感じ。一方でGalaxy Z Fold 4はワンタップで切り替えられるのが1倍か3倍ということもあり、Galaxy Z Fold 4の方が綺麗に撮れていることを確認できます。

フォーカス精度を考えるとPixel Foldの方がやはり撮りやすく使い勝手がいいように感じます。

望遠で撮影。

最初にGalaxy Z Fold 4にとって光学ズームとなる3倍で撮影してみました。

次にPixel Foldでは光学ズームとなる5倍で撮影してみましたが、この時点でGalaxy Z Fold 4の方がよりクリアに撮影できていることを確認できます。

 

ただ10倍になるとPixel Foldの方が全体的にノイズが少ない印象を受けます。

15倍でもPixel Foldの方がノイズが少ない。

Pixel Foldにとって最大となる20倍で撮影してみましたがペリスコープを搭載している分高倍率で差がついたのかもしれません。個人的には低倍率の方がPixel Foldが優秀かなと思っていましたがむしろ逆という感じです。

最大30倍に対応しているとはいえ10倍以下が実用範囲という感じだと思います。

低照度(超広角)で撮影。

手持ちかつナイトモードで撮影してみました。

比較的光量があるシーンだとまだまともですが真っ暗な環境になるとかなり残念な感じに。Galaxy Z Fold 4よりは明るいですが全体的にひどいという感じ。

低照度(広角)で撮影。

全体的にGalaxy Z Fold 4の方がくっきり撮れている印象ですがフレアが発生していることを確認できます。

一方である程度光量があるとそこまで差がある印象も受けない。

明らかにGalaxy Z Fold 4の方が白飛びやゴーストが抑えられていることを確認できます。

地味に差に繋がっていると感じるのがGalaxy Z Fold 4の方がフォーカスが迷いやすいです。

低照度(望遠)で撮影。

2倍で撮影。

3倍で撮影。

最後に5倍で撮影してみました。全体的にPixel Foldはセンサーサイズの割には頑張っている印象を受けますが、Pixelの得意なナイトモードという感じではなく、Pixel 7 Proのカメラなどを知っているとどうしても物足りなく感じます。

正直ソフトでカバーしきれていない印象で広角以外はかなり厳しいかなという印象です。

アクセサリーを購入。

そして今回の開封に間に合ったアクセサリーですが一つ目はSpigenのクリアケースを購入しました。

安定の品質で本体のデザインを隠したくない人やしっかり保護したい人におすすめという感じです。

ただ折畳式機種あるあるですがサブディスプレイ側のケースが粘着テープでの固定式です。

個人的には外出する時にしかつけないのでいつもはただ合わせた状態だけにしています。

またもう一つがPIATAKのMagEZ Case 3で特徴としては堅牢性に加えケース自体が軽いことです。そして特徴の一つがケース部分にマグネットが内臓されているためMagSafeを使えることです。

残念なことにPixel StandだとPixel Foldの充電コイルが低めに内蔵されている影響か相性が悪い。

ただMagSafeなら確実に固定されることに加え充電中にも使えるののも魅力になります。

またMagSafe対応のアクセサリーとの相性もよく使い方に幅が出るのもユーザーにとってもいいかも。

あと合わせて確認しておきたいのがPixel Foldのメインディスプレイにおける破損報告です。

海外では地味に発生している現象でひどい個体だと開封数時間で故障するなど深刻な場合も。

現時点で原因が不明ですが海外サイトの推測によるとメインディスプレイの保護レイヤーとベゼルとの間に僅かな隙間がありこの隙間に塵や埃が侵入する可能性があること。

また他の機種だとディスプレイ部分よりベゼル部分の方が高いため折り畳んだ時に内部スペースが生まれるため塵や埃が入っていてもディスプレイに負荷がかかりにくいですがPixel Foldはベゼル部分とディスプレイの高さが一緒で水滴型ヒンジの採用と折り畳んだ時に余裕がありません。

このことから異物がディスプレイについた状態で折り畳むとディスプレイに負荷がかかり破損。あくまでも海外サイトの推測ですがユーザーとしては最低限の対処はしっかりしたいところです。

ちなみに折畳式機種で勘違いされやすいのがディスプレイ表面に貼ってあると保護レイヤーです。通常のスマホにおけるフィルムが標準装着されているのと違いPixel FoldはGalaxy Z Fold 4の保護レイヤーはディスプレイの一部と思ってもらった方がよく剥がしたら破損する可能性あり。

現にPixel Foldの説明書にも保護レイヤーは剥がさないで下さいと記載されているので注意です。何より実機で見たらベゼルとディスプレイでは思っていたよりも段差があるので安心したこと。

そして保護レイヤーのふちの部分に埃などがつきやすいですがそこまでやわな印象を受けません。耐久性がないことは別としても保護レイヤーが勝手に剥がれたりディスプレイの破損は初期ロット特有の現象なのではないかなと思います。

短期間使っている上では特段心配がなく他の折畳式機種と同じ感じで使っていても何か異常が発生しているという感じもなく安心です。ただ不安な人は保証に入ることが絶対おすすめで分かりやすいのがキャリアモデルだと思います。

まとめ。

今回はPixel Foldのアメリカ版を購入したのでGalaxy Z Fold 4と比較レビューしてみました。待ちに待っていた機種がようやく手元に届いたので個人的にはテンションマックスという感じです。

びっくりだったのがアメリカ版でも技適があり国内版と違うのは保証とFelicaという感じです。あとは国内版も予約してあるので今回間に合わなかったアクセサリーと合わせて紹介したいです。

今回もまめこさんに無理いって仕入れてもらいかなり高くつきましたがめちゃくちゃ満足。Galaxyや他の折畳式機種のようにカスタマイズ性を最低限にすることで最適化を優先。

アプリはまだまだ不十分ですがこれから最適化が進めばかなり使い勝手も変わるとお思います。

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