先日にはSonyの新製品体験会に参加させて頂き、短時間とはいえXperia 1Ⅴの進化をしっかり感じることが出来たので今から発売が非常に楽しみです。詳細は「実際を触ったら超やばかった。Sony新製品体験会でXperia 1Ⅴをチェック」をご参照下さい。
さらに先日には香港版のXperia 1Ⅴを購入して開封レビューをしてみましたが、Xperiaが好きなユーザーにとっては堪らない一台になっていると思います。詳細は「Xperia 1Ⅴ 開封レビュー。ずっとこんなXperiaを待ってました」をご参照下さい。
さて今回香港版のXperia 10Ⅴを購入したのでXperia 10Ⅳと比較しつつ開封レビューをしてみたいと思います。
開封。
まず開封をしていきたいと思いますがXperia 1Ⅴの時と同じ新パッケージが採用されていますこのパッケージをどう評価するかはユーザー次第ですが付属品が全くないのがちょっと寂しいです。
2022年モデルの時点から付属品はカットされていましたが他社はUSB-Cケーブルなどは付属。
Sonyは付属品のカットを行うのが他社より遅いなと思ったら全部カットというのはある意味大胆です。
ミドルレンジを購入するユーザーの方が買い替え頻度も低く電源アダプターも最新のものを持っていない可能性があることを考えると電源アダプターとUSB-Cは付属してもいいように感じます。
そして今回開封に合わせてアクセサリーを購入しておりガラスフィルムはお決まりのSpigenのもの専用の貼り付けガイド枠が用意されているため本体に装着してガイド枠に合わせて貼り付けるだけ。
Xperia 5Ⅳ用がTPUフィルムになったのでちょっとヒヤヒヤしていましたがガラスフィルムが継続。
ディスプレイはGorilla Glass Victusが採用されているとはいえ傷がつかないとは言えない。なので出来るだけ傷をつけたくない人はガラスフィルムなど合わせて購入するのがおすすめです。
また今回香港版を購入した際に予約特典として純正ケースが無料で貰えました。デザインはXperia 1Ⅴ用みたく刷新されておらず従来と同じデザインでスタンドが背面中央に。
相変わらず質感は高くサイド部分が大きく開いているからこそ持ちやすさに影響しないのもいい。ちなみにスタンド部分に指をひっかけて使っている人がいますが破損した場合は自己責任です。
基本スタンドは破損防止のために負荷がかかるとはずれるようになっおり指かけ用ではないです。
デザインを確認。
次にデザインを確認していくとミドルレンジモデルなので仕方ないですがXperia 10シリーズのデザインはここ近年ほとんど変わっていない。ここ数年で見れば本体の軽量化にかなり注力しており筐体はプラスチックが採用されマット仕上げの採用と想定以上に質感が高くてびっくりしました。
カラバリの違いもあるのかもしれませんがXperia 10Ⅳの時よりかっこよく見えます。マット仕上げのため指紋はほとんど目立ちにくくサイドフレームも同じ質感の採用で統一感がある。
本体上部を確認するとイヤホンジャックにマイクを搭載しており従来通りです。
左側面を確認するとキャリアモデルは不明ですが表裏型のSIMトレイを採用していることを確認。
Xperia 1シリーズやXperia 5シリーズは内部スペースの確保のためハイブリットSIMトレイをやめ本体下部に移動させましたがXperia 10ⅤでもSIMトレイの位置に変更がないのは余裕があるのかも。
そして本体右側面を確認すると音量ボタンと指紋認証が統合された電源ボタンを搭載しています。
最後に本体下部を確認するとUSB-Cにマイクと他社と違ってスピーカーグリルがないのですっきり。前モデルと比較してデザインはほぼ一緒という感じですが筐体サイズは僅かに大きくなっています。
横幅が1mm増しただけと思うかもしれませんが実際に持ち比べをすると地味に持ちにくくなっている。ぱっと見はほとんど一緒に感じますがもち比べるとなんかスペックは一緒に分厚くなったように感じる。
上位モデルのXperia 1Ⅴはバックパネルに独自テクスチャーの採用やサイドフレームにスリットを採用などデザインの拘り兼実用性の改善などがありますがXperia 10Ⅴは何より軽量化が優先。
また筐体はプラスチックですがガラスより破損しにくくIP68に対応と耐久性は問題ないです。
それで軽くて持ちやすいとなるとユーザーのニーズに上手く応えたデザインを採用しているのかも。ちなみに4色展開でセージグリーンのみはドコモオンラインショップ限定のカラバリになります。
ディスプレイ確認。
次にディスプレイですが変更点の一つ目としてはディスプレイサイズが僅かに大きくなっていること。なぜ0.1インチ大きくしたのか定かではありませんが一度に表示できる情報量は僅かに増えている。
ただ表示解像度は一緒のままのため画素密度は僅かに下がっていますが気になるレベルではない。
そして2つ目としてはディスプレイ輝度でSonyの公式発表によると1.5倍に明るくなっています。
ただSonyは詳細な数値までは明らかにしていないので海外サイトのディスプレイテストを参考にすると手動調節は624nitsで自動調節の場合は最大947nitを計測できたとしています。
ちなみにXperia 10Ⅴは最大で683nitsであったことからも公式発表通り約1.5倍の改善。Xperia 1ⅤやXperia 5Ⅳはクリエタイーモードでの表示と限定されますが同等の明るさを実現。
なので見やすさという面では歴代Xperiaの中で見るとトップクラスの明るさを実現しています。
高照度の環境でなくてもふとした時にXperia 10Ⅳより明らかに明るくなっていることを実感。最近のXperiaは最大値よりも平均値が改善した印象で常に明るくみやすくなったという印象。
ちなみに海外サイトによると最大輝度で表示するには自動調節をオンにした状態で近接センサーが動作しないようにする必要があるため上部フレーム部分の近くには何も置くことができない。
あとは公式ホームページだと確認出来ませんでしたが同サイトによるとHDR/10bitに対応と指摘。個人的に残念なのは60Hz表示でやはり他社のミドルレンジと比較しても競争力はありません。
Snapdragon695を継続採用ということもありますが動作性という部分はほとんど変わらない。また普段高リフレッシュレート対応機種を使っていることもあり残像をかなり感じてしまい疲れます。
電池持ちがめちゃくちゃいい機種だからこそXperia 1IIの時のように擬似的90Hzに対応しても良かったのではないかと思うくらいで次期後継モデルではリフレッシュレートの進化に期待したいです。
基礎スペックを確認。
基礎スペックを確認していくとアップデートサポート期間に関して公式発表はないため従来通りなら最大2年とこの価格帯を求めるユーザーの平均機種変更サイクルを考えるとかなり短いです。
ただいつも思いますがSonyはアップデートサポート期間を決定する際にどこの市場を中心に考えているのかで日本であるならせめて1年は伸ばしてもいいように感じます。
ただサポート期間を伸ばすとその分コストがかかるので本体価格に跳ね返る可能性があり何とも難しいところです。また前モデルやdocomo版のみeSIM非対応でしたが今回からはeSIM対応のDual SIMに対応。
他のキャリアのユーザーからすれば何も変化がないですがようやくキャリアで統一された。容量構成は変わらずSDカードスロット搭載も一緒でちょっと残念に感じたのがSoCも一緒だったこと。
それだけ今のSoCはミドルレンズ向けでもかなりコストが高いということなのかもしれません。とりあえず発熱の程度を調べるためにベンチマークを3回連続で回してみました。
ベンチマークが最新のバージョンに移行したことでちょっとむちゃくちゃな感じになっています。
同じRAM6GBですがXperia 10Ⅳは3D Lite版になりXperia 10ⅤはLite版になりませんがエラーが発生してGPUのスコアが0になったことで全体のスコアも低いとめちゃくちゃです。
少なくともスコアが下がったからスペックダウンではなくベンチマークがおかしくなった感じ。
発熱に関してはほとんど変わらずでXperia 10Ⅴの方が僅かに少ないかなという感じです。ちなみに気のせいのレベルかもしれませんが僅かに動作性が改善したような印象を受けます。
バッテリー容量は一緒でSoCも一緒であることからも電池持ちは同程度になるかなと思っていました。ただ海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にすると175を獲得しており驚異的な電池持ち。
ちなみに同世代のライバル機種となるGalaxy A54は119でPixel 7aは76と圧倒的な差があります。ここまで見ると電池持ちが良くて軽くて操作しやすいという部分に全振りしている感じです。
何よりSonyはソフトの最適化をかなり頑張ったのか電池持ちの良さは異常なレベルまでに達しておりライトユーザーであれば3日くらいは充電なしで持つのではないかとという印象です。
何より電池持ちがいい機種が欲しいと思うユーザーにとってXperia 10Ⅴは絶対的な選択肢です。
また海外サイトによると最大充電速度の公式発表はないとしながらもおそらく21Wだと指摘しています。
ちなみにXperia 10Ⅳは充電開始で28%まで充電可能でフル充電には2時間30分ですがXperia 10Ⅴは充電開始30分で37%まで充電可能でフル充電は1時間58分とだいぶ改善されています。
ただ搭載しているバッテリー容量に対して充電速度が遅いためどうしても充電には時間がかかる。一方でターゲットとなっているユーザーは充電速度をそこまで気にせず寝る前の充電という流れ。
このことを考えると充電速度が遅いことは問題なく電池持ちの良さやバッテリーの劣化防止が優先かも。
指紋認証は側面に搭載されており認証はしやすいですが認証速度はかなり遅く変わっていないです。
顔認証に非対応で生体認証とは関係ないですがXperia 1Ⅴと同様にLED通知ランプが廃止に。
そしてXperia 10Ⅴの数少ない進化点の一つがスピーカーでようやくステレオスピーカーに対応。
前モデルでもモノラルとはいえチューニングを大きく変更してかなり改善していましたが音量を50%に設定した上でスピーカーテストをしてみました。何回も設定を見直してみましたが今回テストを試した感じだと音量自体はほとんど一緒。
そして音質は僅かにXperia 10Ⅴの方がいいかなというレベルで比較しないと分からないレベル。念願のステレオスピーカーに対応したことからも期待していましたが想定以下のレベルです。
何か自分がミスってたら申し訳ないですが現時点でスピーカーの進化はあまり感じられない。
カメラを確認。
最後にカメラを確認したいと思いますがメインカメラセンサーが1/2.8インチのIMX486から1/2.0インチのIMX582に変更されておりセンサーサイズで見れば約1.6倍大型化しています。
ただミドルレンジモデルとしてもまだまだ小さいセンサーであることに違いはありません。また画素数が48MPに強化されていますがセンサーを刷新した結果高画素化しただけなのかも。
その他超広角と望遠センサーに変更はなく写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。
超広角で撮影。
今回のサンプルはXperia 10ⅣにXperia 10Ⅴの順番となっているので予めご了承ください。超広角の時点でも明確な差があり色味もそうですが白飛びが大幅に改善されていることを確認できます。
正直同じセンサーを採用して同じメーカーの機種なのかと思うくらい差があります。
広角で撮影。
最初に接写してみましたがフォーカス精度は甘めで何より手ブレが発生しやすいです。ただXperia 10Ⅴの方が僅かに処理速度が速くなっている印象を受けます。
カメラはちょっとここまでくると完全に別物くらいの認識の方がいいかもしれません。
ボケ感は僅かに強くなっている印象を受けます。
次に小さい被写体は接写で撮影してみましたが、Xperia 10Ⅳはなんとかピントが合いましたがXperia 10Ⅴは何回やってもダメだったので諦めて撮影したという感じです。
望遠で撮影。
まずは1倍で撮影してみました。
同じく光学2倍ですがXperia 10Ⅴで撮影した方が明るく補正されているのを確認できます。
AI超解像ズームはオンにしていますが最大となる10倍になる正直あまり差がないように感じます。
ナイトモードで撮影。
手持ちかつナイトモード/1倍で撮影してみましたがXperia 10Ⅴの方が白飛びが抑えられておりノイズも少ないことを確認できます。
Xperia 10Ⅴの方が手ブレもより補正されている印象を受けます。
ちなみにビデオ撮影に関してはようやく光学式手ぶれ補正に対応しており色味も全く違う。ただ残念なことにSoCの問題から4K/60fps撮影に対応はしていません。
そしてバグなのかレンズを拭いて確認しましたが低照度の環境だとXperia 10Ⅴはずっとぼやけている感じで正直使い物にならない感じです。ただこれは今後見守る必要があります。
まとめ
今回はXperia 10Ⅴの香港版を購入したので開封レビューをしてみましたが価格が気になるところ。執筆時点で国内における価格はRakutenのみ発表しており約7万二千円とかなり値上がり。
Rakutenは他社より安いことが多いことからもdocomoやauなどは8万円近くの価格設定になるかも。この価格帯になってくると正直なところかなり物足りない機種で正直割高に感じてしまいます。
ちなみに今回もまめこさんのところで購入しており香港版で見ると僅かな値上げ程度です。
ただ為替の影響もあったのかXperia 10Ⅳの時より安く購入することができた感じですが国内では為替の影響をもろに受けると思うので円安はミドルレンジにとってかなり厳しい状況に。
何よりXperia 10Ⅴはミドルレンジでありながらも電池持ちと持ちやすさと狭く深く進化させた感じ。やはりオールマイティに使いたいとなった時には他の機種が候補に入ってくるかもしれません。
ただ店頭で購入するユーザーにとっては非常に分かりやすい機種で一般層には受けがいいのかも。
購入は待ち時間・手数料不要のオンラインショップがおすすめ!
DoCoMoはこちらで! | auはこちらで! |
SoftBankはこちらで! | 楽天はこちらで! |
LINEMOはこちらで! | ahamoはこちらで! |