Pixel 9は神機種かも。Google Tensor G4で完全に独自SoCに?

先日にGoogle Pixel 7とPixel 7 Proを購入して開封レビューをしてみましたが思っていた以上に前モデルのデメリットがしっかり改善されておりかなりの完成度に仕上がった印象を受けます。

詳細は「Pixel 7とPixel 7 Pro 開封レビュー。発熱が想定以上に改善でめっちゃいい」をご参照下さい。またPixel 7 Proの満足度が高い理由としてPixelの周辺アクセサリーが充実してきたことでPixel自体の満足度がより高くなっている印象を受けます。

詳細は「Pixel 7 Pro 長期レビュー。これで約3万円ってめっちゃコスパいい」をご参照下さい。さて今回Pixel 9シリーズが搭載するGoogle Tensor G4に関する情報が出てきたので簡単にまとめたいと思います。

Google Tensor G4で大躍進?

今年の後半に正式発表が予定されているPixel 8シリーズはGoogle Tensor G3を搭載予定。

ちょっと情報が錯綜しており最先端となるSamsungの3nmを採用するとの話もありますが未発表となっているSamsungのExynos2300をベースとしたカスタマイズSoCとも言われています。

3nmプロセスルールを採用するかは定かではありませんがGoogle TensorはExynos2100がベースでGoogle Tensor G2がExynos2200をベースにしていることを考えるとGoogle Tensor G3がExynos2300をベースにしているとの話に何の違和感もありません。

一方で最近のSamsungのプロセスノードを採用したSoCを評判が良くなく5nmを採用したSnapdragon888や4nmを採用したSnapdragon 8 Gen 1の発熱がひどくスマホ本体の発熱対策が大幅に強化される機会にはなりましたがハズレSoCであったことに違いはない。

またSamsungの半導体部門にトドメをさすかのように半導体部門が開発していたExynos2300はSnapdragon 8 Gen 2と比較してパフォーマンスが大きく劣ることからもモバイル部門が採用をキャンセルしたと言われています。

なので結果Galaxy S23シリーズでは例年と異なりグローバルモデルもExynosは採用していません。

Snapdragon 8 Gen 1の頃はSamsungの歩留率が30%前後とぶっちゃけハズレ個体に近いSoCが出荷されていたことからSoCが安定せず採用したスマホの発熱もひどいという感じだったのかも。

今更ですが歩留率もだいぶ改善しており4nmプロセスルールを採用したSoCは70%前後と高水準です。とはいえSamsungのプロセスノードを採用しつつSamsungが製造しているSoCに不信感がある。

そして今回の情報によるとGoogleは自社で半導体の製造を計画してからQualcommより積極的に人材の引き抜きを行っていたことが判明したとしています。

優秀な人材を引き抜いたとしてもすぐに製品化できるわけではなく3年近くのタイムラグが発生するとした上でGoogle Tensor G4ではExynosベースではなくQualcommベースのアーキテクチャを採用して生産される可能性。

ちょっとこの手の話に疎いので何ともですが別のリーカーもGoogle Tensor G4に言及しておりSamsungのプロセスノードを採用せずにTSMCのプロセスノードにQualcommベースのアーキテクチャを採用して開発されている可能性があるとしています。

さらにGoogle Tensor G4ではTSMCの4nmを採用している可能性があるとしており生産自体もTSMCが行う可能性があるとしています。ただこのリーカーは注意点としてTSMCに製造を委託する際のコストが高過ぎてSamsungを継続すると真逆の情報もあるとしています。

現時点でどうなるか不明ですが今回の情報通りであればGoogle Tensor G4はTSMC製に切り替わる可能性がありSoC自体の完成度が高くなる可能性。またGoogle Tensor G5ではTSMCの3nmプロセスルールを採用するとの話があります。

この流れだとGoogle Tensor G3はSamsungの4nmを採用する可能性が高いように感じます。

発熱対策に注力。

ただ現時点でGoogle Tensor G4の詳細なアーキテクチャなどは不明で現状メインコアを2つと異質なアーキテクチャとなっていますが継続されるのか不明。

現状でみるとGoogle Tensor G2を搭載したPixel 7シリーズのベンチマークは80万点前後なので比較する機種にもよりますがSnapdragon888以上でSnapdragon 8 Gen 1以下でSnapdragon 8 Gen 2には遠く及ばない。

Googleが明らかにしているようにGoogle Tensor G2は発熱抑制が一つのテーマになっています。メインコアはSnapdragon888時代と同じでCortex-X1と同じでSnapdragon 8 Gen 1などと同じCortex-X2を採用しなかったのは発熱がひどいから。

また事前情報ではSamsungの4nmを採用と予測されていましたが5nmを継続採用。構造的に見ればちょっと古くパフォーマンスが他社のSoCと比較して劣るのは当たり前でGoogleもそれだけ発熱を回避したかったんだと思います。

Google Tensorとほぼ同じアーキテクチャでCPU側のクロック数を僅かにあげてGPUは強化。結果的にはSnapdragon888以上のパフォーマンスで発熱も比較的控えめという仕上がりです。

これがGoogle Tensor G3でメインコアがSnapdragon 8 Gen 2などと同じくCortex-X3にジャンプアップした上でSamsungの4nmプロセスルールを採用すると予測されていますが実際は不明。

Google Tensor G3が事前情報通りであればSnapdragon 8 Gen 1以上のパフォーマンスを実現できる可能性がありますがやはりSamsungのプロセスルールを採用とだけでも不安になります。

もちろんTSMCに切り替えたからといってTSMCで完全に安心できるというわけではないので難しい。ただSamsungとTSMCではTSMCの方が技術力が高いことに違いはなく生産能力も高いです。

まずはGoogle Tensor G3を搭載しているPixel 8シリーズがどのような仕上がりになっているか。

先日には早くもPixel 7aの分解動画が公開されておりPixel 6a対比でグラファイトシートのカバー領域が拡大しているとは他のPixelと同様にグラファイトシート以外の対策がほぼない。

つまりGoogleが今後もグラファイトシートによる発熱対策を継続するならSoCの完成度に左右されます。Snapdragon 8 Gen 2を搭載している機種の評判は良く電池持ちもここ近年で見れば改善傾向です。

Pixelに感じる物足りなさがパフォーマンスなのでもうちょっと頑張ってほしいところです。

80%ルールが採用されており一般ユーザーが満足できるように開発されていますが結局評価するのは残り20%のオタクなのでオタクからの評価が上がればもっとPixelの評価が上がる可能性。

現状ではSoCがかなり重要視されがちなのでGoogle Tensor G4などに期待したくなります。

繋ぎの購入もありかも。

あくまでも今回の情報通りとなれば本命となるのはGoogle Pixel 8シリーズではなくPixel 9シリーズやPixel 10シリーズという感じになりそうですがあまり先のことを考えて買い控えするのも正直何とも言えないところです。

Pixel 8シリーズの予約/購入特典がどうなるか現時点で不明ですがPixel 7シリーズの時のように下取り込みで大盤振る舞いをしてくれるなら今後の下取り状況やセール状況などをみつつ一度買い替えておくのはありかなと思います。

あくまでも仮の話ですがPixel 7シリーズの時に下取りを強化したのは発売から約1年経過したPixel 6シリーズと約3年経過したPixel 4シリーズです。なのでこのパターンが継続するならPixel 9シリーズを照準にするならPixel 8シリーズもしくはPixel 6シリーズを所持しておきたい。

そしてPixel 10シリーズに照準を合わせるならPixel 9シリーズもしくはPixel 7シリーズです。

Google Tensorを搭載したPixelはメジャーアップデートが3回にセキュリティが5年です。

なのでメジャーアップデートサポートが切れる3回のタイミングで下取りを強化しているの不明で今後メジャーアップデートが強化されれば下取りが強化されるタイミングが変更される可能性。

Googleが下取りを強化する狙いは明白でiPhoneユーザーの買い替えを促進と既存Pixelユーザーの囲い込みなのでアップデートサポート期間を基準に調節してくる可能性は十分にありえます。

なので今の状況で考えればPixel 9シリーズやPixel 10シリーズまで待ちたい人は最低でもPixel 7シリーズに一度買い替えておくのがありかなと思いますがこれは推測に過ぎないので自己判断でお願い致します。

最初に軍資金が必要とはいえ個人的には同じものを長く使うより価値が下がりきる前に買い換えるのが叩き売りなどを除いて一番お買い得に感じます。出来るだけ長く使うのが日本人らしいととも言えますがキャリアやGoogleの施策と一致していない。

例えばGoogle Storeで見れば先ほど話とも重複しますが毎年の買い替えから3年おきの買い替えが実質負担金を安くできる可能性がありキャリアのプログラムは基本2年を想定しています。

2年使った後に端末を返却して買い換えるのか継続使用するのかはユーザー次第に感じます。

プログラム利用前提のため一括価格が直販版と比較して高めになりがちなのがデメリットですが値崩れの激しいAndroidが2年後の価値を担保しておくのは魅力的に感じて分かりやすいです。

少なくとも同じPixelでも直販版を買うのかキャリアモデルを買うのかで施策が異なるため買い替えのタイミングも異なりますがちゃんと合わせて買い替えをしていけば余計な心配も必要ない。

昔のスマホと違ってバッテリーがへたりにくくなっており3年くらいはなんとか持ち堪えてくれる。また三年程度であればアップデートサポート期間も多くの機種がカバーしてくれる範囲です。

個人的には本命の機種に乗り換えるためにあえて繋ぎとして買い換えるのもありかなと思います。

まとめ

今回はGoogle Tensor G4についての情報が出てきたので簡単にまとめてみました。SoCが全てではありませんがSoCが大きく飛躍するならPixel 9シリーズ以降がかなり魅力的。

そしてExynosベースをやめることで完全にGoogleの独自SoCと呼べこれこそが初代と言えるかも。

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