使っていて不安な部分もあるとはいえXperia 5Ⅳは今までのXperiaの中でも割り切った存在で分かりやすくより選びやすくなった存在に感じます。詳細は「Xperia 5Ⅳ 1週間レビュー。満足度激高だけど不満がないわけではない」をご参照下さい。
そして先日にSonyは新製品発表会を開催してXperia 1ⅤとXperia 10Ⅴを正式発表しており順当なブラッシュアップという仕上がりになっています。詳細は「超絶欲しい。Xperia 1ⅤとXperia 10Ⅴがついに正式発表」をご参照下さい。
さて今回評判があまり良くないXperia 10Ⅴが想定以上に仕上がっているように見えてきたので簡単にまとめたいと思います。
残念な部分を確認。
Xperia 10Ⅴは正直なところがっかりしたとの声が多く評判があまり良いとは言えない状況です。なのでまず残念に感じたところから確認していきたいと思います。まず一つ目としてはSoCが刷新されておらずSnapdragon695を継続採用していること。
リークではSnapdragon 6 Gen 1を搭載すると予測されていたことからも処理性能が30%近く向上すると期待されていましたがまさかの一緒です。
一時期SonyはXperia 10などSnapdragon630を多用していたことがあり最近は毎年SoCが刷新されていたので安心していましたがここにきて過去に戻った感じです。
SonyがなぜSnapdragon695を継続採用したのか不明ですがSnapdragon 6 Gen 1はコストが想定以上に高く可能な限り価格を抑えるために仕方なく継続したのかもしれません。
ただそうであってもユーザーの印象はあまり良くなく継続採用であることからも4K撮影は非対応。またカメラにおいてもSoCの進化による画像処理の進化がないためカメラソフトのみでの進化。
さらにシャッターボタンを押してから保存されるまでのタイムラグも改善していない可能性があり。一般層をターゲットにしていることからも仕方ないのかもしれませんがカメラの使いやすさは現行モデルからあまり変わらないかもしれません。
そしてもう一つは本体価格が地味に高いことで執筆時点で楽天版のみ価格が公開されており7万2800円と思っていたよりも高く感じます。
ちなみに楽天版のXperia 10Ⅳは発売当初5万9800円であったことからも1万3000円近く値上がり。またキャリアモデルの中で楽天版が最も安い可能性があるので大手3キャリアはもっと高いかも。
一応確認しておくとdocomo版Xperia 10Ⅳは約6万4000円なので7万7000円前後になる可能性。SoftBank版は約7万5000円だったのでXperia 10Ⅴは8万8000円前後になる可能性があります。
為替の影響で値上げは仕方ないとはいえミドルレンジが8万円前後になるとかなり高いです。
また同日に発表されたPixel 7aが直販版が6万2700円でキャリアモデルも7万5000円程度とXperia 10Ⅴの想定価格がかなり悪目立ちしてしまって余計に評判が悪いように見えます。
ターゲット層となっている一般ユーザーがスマホに8万円弱の価格を出すのか正直疑問もあります。Xperiaという知名度はまだまだ健在ですが価格の高さがネックになっていると思います。
長所が異常。
一方で海外サイトのレビューを見ると思っていたよりも使いやすくなっている可能性があります。
ディスプレイ輝度が改善。
一つ目としてはスペック的にはほとんど進化していないディスプレイですが見やすさが進化。前モデル対比で僅かとはいえ6.1インチに大型化されていますがリフレッシュレートは60Hzのまま。
ただディスプレイ輝度はしっかり改善しておりSonyの発表によると前モデル対比で1.5倍に強化。Xperia 10Ⅳも前モデル対比で50%近く改善していましたがXperia 10Ⅴではさらに強化。
海外サイトのディスプレイテストの結果を参考にすると手動調節で最大624nitsで自動調節は最大947nitsとXperia 10Ⅳが最大で683nitsであったことからも発表通りに強化。
ちなみにXperia 1Ⅴは手動調節で589nitsで自動調節で866nitsであることからもXperia 10Ⅴの方が明るいディスプレイを搭載しており歴代Xperiaの中でもトップクラスです。
屋内で見るには十分な明るさで屋外でも直射日光の下ではない限り1000nits近くあれば見やすい。
HDRのみ対応でHDR+やDollby Visionに非対応など物足りない部分もありますが単純にオールシーンで明るく見やすいディスプレイに進化しており一般層のニーズにも一致している。
スピーカーの進化。
そして2つ目として個人的には待望中の待望だったステレオスピーカーを搭載したこと。
リークしたレンダリング画像からも上部スピーカーのデザインが従来から変更がなくモノラルスピーカーを継続採用あのではないかと思っていましたがやっと進化して良かった。
Xperia 10Ⅳはモノラルとはいえチューニングを相当頑張ったのかXperia 10Ⅲより進化。これでステレオに対応したとなればXperia 10Ⅴはようやく最低限のスピーカーに対応に。
ちなみにDollby Atmosなど上位機能には対応していませんがモノラル卒業だけでもいい。
Xperia 10Ⅳの時は360 Reality Audioへの対応が大きな特徴の一つとなっていましたが一般層がわざわざ360 Reality Audio対応のイヤホンを買うのかという疑問もありました。
なので個人的にはステレオスピーカーへの対応を優先してほしかったと正直思っていました。
海外サイトの評価を確認するとステレオスピーカーに対応したとはいえXperia 1Ⅴなどのように左右対称のスピーカーでははなく2番目のチャンネルが追加されたハイブリットスピーカーみたいです。
ただ2つのスピーカーのバランスは非常に良く音量自体も前モデル対比でかなり大きくなっている。そして大音量にしても目立った歪みがないと非常に優れたステレオ設定を作り上げたと評価。
実際に使ってみないと分からない部分でもありますが進化したのは非常に魅力的に感じる。
電池持ちの改善。
また3つ目として電池持ちが大幅に改善していることです。スペック的に見ればSnapdragon695に5000mAhのバッテリーの搭載と電池持ちに大きな影響を及ぼすスペックは変更はありません。
一方で先ほどの話とも重複しますがディスプレイ輝度の改善でむしろ悪化する要素もある。その中で海外サイトのバッテリーテストの結果を参考にすると驚愕となる175のスコアを獲得。
個人的にはXperia 10Ⅳの時点でも電池持ちが異常だと思っていましたがそれでも163です。Xperia 10Ⅴはおそらくソフトの最適化で電力効率を改善した結果ここまでの電池持ちを実現。
ちなみに同世代でライバルとなるGalaxy A54は119でスコア的には良い方ですがXperia 10Ⅴと比較すると寂しいくらいで執筆時点でスコアが公開されていませんがPixel 7aはここ数日使った感じだと100はいかない印象で下手したらダブルスコアってこともあるかも。
また電池持ちが安定してきたXperia 1Ⅴが115で電池持ちがいいと評判のXperia 5Ⅳが116なのでXperia 10Ⅴのスコアが際立ちすぎておりライトユーザーなら3日以上は持つと思う。
またSnapdragon695を搭載していることからもパフォーマンスは低い分発熱もしにくいです。安定性という部分では抜群でミドルレンジと比較してもかなり優秀な方に入ると思います。
多くのメーカーが1日持つとアピールする中Xperia 10Ⅴは2日持つと言ってもいいくらいです。
ただここまでの電池持ちを実現できるなら60Hz表示ではなく擬似的でもいいので90Hzに対応してくれればSoCが一緒でも操作感がより快適で目の疲れも改善したい可能性があるので残念。
ちなみに充電速度は相変わらずで65Wの充電器で30分充電したこと37%まで充電ができてフル充電に2時間弱かかったとしているので充電速度はかなりのんびりという感じです。
ただこれだけ電池持ちが良いと寝る時に充電すれば十分なので遅くても問題ないのかもしれません。個人的にはこれで10W程度でも良かったのでワイヤレス充電に対応してくれれば良かったです。
その他メインカメラセンサーが刷新されておりIMX486から1.6倍大きいIMX582を搭載。IMX582は1/2.0インチの48MPとなっておりセンサーサイズの大型化はまだしも高画素化は意外。
スペックは平均以下という感じですが長所だけは異常に強いとある意味アンバランスです。
まとめ
今回はXperia 10Ⅴが思っていたよりもいいのではないかと思ったのでまとめてみました。
ミドルレンジは多くのユーザーのニーズを満たすために広く浅くという感じですがSonyはコストカットのためかミドルレンジでありながらも狭く深く進化させたという感じに見えます。
その結果スペックが全体的にはしょぼく見えますがハマる人にはめっちゃハマる感じです。海外では6月で国内では7月上旬以降の発売となっており今から発売非常に楽しみです。
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