Xperiaから折畳式機種が出る噂。ただ出すべきではないと思う決定的な理由

Xperia 1Ⅳが国内で6月3日より発売されて早速購入したので先行レビューで試しきれなかった部分をレビューしてみました。詳細は「Xperia 1Ⅳ開封レビュー。結局発熱はちょっと不安が残る感じに」をご参照下さい。

また先日には香港版のXperia 5Ⅳを購入して開封レビューをしてみましたが発熱以外は想像以上に良く良機種に仕上がっている印象を受けます。詳細は「Xperia 5Ⅳ 開封レビュー。満足度激高。けど発熱はひどめ」をご参照下さい。

さて今回海外の投稿フォーラムであるESATOにおいてXperiaの折畳式機種に関する噂が出てきたので簡単にまとめてみました。

拘りの強いディスプレイ

まず最初にXperiaから折畳式機種が出ればめっちゃ欲しいですが出さない方がいいと思っています。その理由の一つ目として拘りのあるディスプレイを折畳式機種では上手く活かすことが出来ない。

現行のXperiaはコンテンツを最大限化するためにアスペクト比21:9を採用していることを明らかに。この縦長のアスペクト比は賛否両論がありますがSonyがおそらく最大限としている映画などのコンテンツでは当たり前のアスペクト比です。

そしてコンテンツを最大限化するためにトレンドのパンチホールなどはコンテンツの邪魔になるものは一切採用しないことを明らかにしています。

つまりSonyが今後もこの方針を継続するのであれば今のベゼルありのデザインを継続するかUnder Display Cameraの搭載で完全にベゼルレス化の2択しかないように感じます。

コンテンツを作る側でもあるSonyの拘りが反映されているとも言えますがここまで拘っているのに折畳式機種のディスプレイの折り目を許せるのか疑問で個人的には許せないのではないのかと思います。

折畳式機種も2019年から登場しており世代を重ねるごとにディスプレイも進化しているとはいえ折り目に関しては完全にはなくなっていません。中華メーカーの機種で採用されている水滴型ヒンジはGalaxy Zシリーズなどと比較すると目立ちにくいですが折り目が完全にないわけではありません。

超薄型とはいえガラスを折り曲げられていることが自体がすごいことで紙でもなんでも曲げれば折り目やシワなどが発生するのは当たり前で今後も完全になくなることはないと思っています。

もしかしたらめちゃくちゃ高度なヒンジ構造を採用することでほぼなくなることはあるかもしれませんただ現時点では考えにくくそんな技術が今後登場する可能性は低くそれだったら巻き取り型の方が回避策としては有能かもしれません。

少なくとも現状ではSonyが満足できるディスプレイがないです。Galaxy Z Fold 4やvivo X Fold+などを使っていて折り目が気になることはほとんどありません。

ただパンチホールすら嫌だと考えているSonyがそこを妥協してくるとは正直考えにくいです。またサイズにもよると思いますが折畳式機種のメインディスプレイはそこまで画素密度が高くない。

折畳式機種をFHD+の表示解像度で出すとは考えにくいので表示解像度の問題も出てきます。

ほぼ間違いなく安くならない。

そして2つ目の理由としてこれが最大とも言えますがユーザーが簡単に買える価格にはならないです。Samsungは今後の自社製品の主力がGalaxy Zシリーズであることを明らかにしており本気で開発。

世代を重ねることで技術も成熟するため結果で生産にかかるコストも少しずつ下がってきてます。

初代Galaxy Foldの時はフレキシブルディスプレイの生産数がかなり限定されていたためSamsungも数量限定販売という形をとったのだと思いますが今はそんな話を全く聞かないので生産効率も改善された可能性。

ただフレキシブルディスプレイとして圧倒的なシェアを誇るのがSamsungで生産効率が改善したとはいえまともな競争相手もいないため原価コストもなかなか下がらない。

その上で原材料や人件費などのコスト増加に伴い安くなるどころか高くなっている可能性もあります。もちろん採用するディスプレイの世代にもよりますが最新世代かつ8インチ前後のディスプレイサイズだとディスプレイだけで10万円前後のコストがかかる可能性。

Googleが今年の後半に発表すると予測されているPixel Foldも販売価格は現時点で$1799になると予測されている一方でコストカットの為Galaxy Z Fold 3より古い世代のディスプレイを採用する可能性があると予測されています。

UTGは採用されているとは思いますがディスプレイの耐久性はイマイチでスタイラスペンに対応不可。またディスプレイの世代が古ければ消費電力も多いと思うので電池持ちに影響を及ぼす可能性。

ただそうなったとしてもディスプレイのコストが高く折畳式機種自体のコストが嵩みやすいことに。

もちろんスペック次第の面もありますがPixel Foldが$1799でGalaxy Z Foldより安くないと
意味がないみたいな声を聞きますが世界規模でインフレが発生している中Samsung自体も価格の据え置きで精一杯という感じの中Googleにとって初代の折畳式機種がSamsungの4世代目の機種と同じ価格設定になる可能性があることの方が異常です。

それだけ徹底的にコストカットをしている可能性。

GoogleがPixel Foldの販売台数の目標をどの程度にしているのか不明ですがGalaxy Zシリーズより売れる可能性は低くそうなれば一台あたりの生産コストも高くなる可能性が考えられます。

Googleですらめちゃくちゃ苦労している中Sonyが折畳式機種を出せばめちゃくちゃ高くなる可能性。今のXperiaは少ない販売台数で利益を確実にとる方向性なので他社より高くなる可能性が十分にある。

ちなみにアメリカ市場でみた場合の話ですが同じ512GBモデルでXperia 1Ⅳが$1599でGalaxy S23 Ultraは$1379でPixel 7 Proは$1099とXperia 1Ⅳが一番高い価格の設定です。

これは国内での販売価格で見てもXperiaが一番高く到底$1799とかの価格には収まらない可能性。

アメリカで$1799で販売されているものがキャリアモデルとはいえGalaxy Z Fold 4で見れば約25万円。こうなるとSonyが折畳式機種を出したとしても販売価格が30万円を超える可能性が十分にありえる。

そしてこの価格になった時自分のようなオタク以外の誰が買うんだとかなり疑問に思います。そもそも一般ユーザーをターゲットにする製品ではありませんが高過ぎて手が出ないという状況に。

Samsungは少しでも折畳式機種を安くすることを目標にしていますが現状はそれが出来ない状況なのでGalaxy Aシリーズからミドルレンジの折畳式機種を計画しているみたいで価格の据え置きすら難しい状況の中Sonyが無理に出しても高すぎと今まで以上に批判されるだけのように感じます。

折畳式機種の方が相性がいいことも。

そしてSonyがどのような判断をするか次第ですが現状のXperiaでの拘りを折畳式機種に活かすならGalaxy Z Fold 4のような横折りタイプではなくGalaxy Z Flip 4の縦おりの方が相性がいい。

クラムシェル型にすれば横おりタイプと比較すればディスプレイサイズも小さくなるため本体価格を抑えられるかもしれませんがそれでもSonyの場合は20万円を超える可能性があります。

Sonyが実際開発しているのか不明ですが正直前途多難であまり積極的に開発しているとは思えない。一方で折畳式機種を出すとしたら今のコンセプトと相性がいいと思えることもあり一つ目はスピーカー。

Xperia 5Ⅳのスピーカーは驚異的でよくあの筐体サイズで実現できたなと思うレベルですが筐体サイズが大きくなればなるほどスピーカーのために内部スペースを確保することが出来ます。

Xperia 5Ⅳに限らずXperiaのハイエンドモデルのスピーカーで物足りないと思うのは音量です。音質に関してはかなり優秀である一方で本体への共振を最小限にするためなのか音量は控えめな印象。

室内で楽しむには十分な音量だと思いますが室外で楽しむにはちょっと物足りないという感じです。仮に横折りタイプを採用するのであれば筐体サイズが大きくなるので改善させやすくなる可能性。

そして2つ目としてセルフィーでリアカメラを使いやすくなること。Galaxy Z Fold 4などはサブディスプレイをファインダー代わりにすることでリアカメラでセルフィーを撮影できる。

Xperia 1Ⅳなどでインカメラがようやく進化したとはいえもちろんリアカメラには劣ります。また世代を重ねるごとにPhotoProが進化しているとはいえインカメラはしっかり統合されていない。

現状ではBASICモードのみで使えますが従来のオート撮影のままでPhotoProと共通の体験ではなく実際のところリアカメラと共通化するのは難しくSonyもVLOG Monitorを用意してるのかも。

ただ折畳式機種であればリアカメラを使ってセルフィーを撮影することが可能になります。

まとめ

今回はXperiaから折畳式機種と出るのか勝手ながら推測をしてみました。個人的にはXperiaから折畳式機種が出る可能性は低いと思っておりむしろ出さない方がいいと思う。

Sonyは新しいプロダクトを作るより前にアップデートサポート期間の延長などやってほしいです。

購入は待ち時間・手数料不要のオンラインショップがおすすめ!

 DoCoMoはこちらで! auはこちらで!
SoftBankはこちらで! 楽天はこちらで!

LINEMOはこちらで! ahamoはこちらで!
最新情報をチェックしよう!
>Gazyekichi VLOG

Gazyekichi VLOG

記事ではなかなか伝えることが難しい機種のスピーカーや動画の手ぶれ補正などをYouTubeでよりわかりやすくご確認できます。

CTR IMG