Xperia 1Ⅳが国内で6月3日より発売されて早速購入したので先行レビューで試しきれなかった部分をレビューしてみました。詳細は「Xperia 1Ⅳ開封レビュー。結局発熱はちょっと不安が残る感じに」をご参照下さい。
また先日には香港版のXperia 5Ⅳを購入して開封レビューをしてみましたが発熱以外は想像以上に良く良機種に仕上がっている印象を受けます。詳細は「Xperia 5Ⅳ 開封レビュー。満足度激高。けど発熱はひどめ」をご参照下さい。
さて今回Xperia 1ⅣやXperia 5Ⅳは周回遅れのスペックとなっているのか簡単にまとめてみたいと思います。
周回遅れの時代は確かにあった。
最初に結論を言えば少なくともハイエンドXperiaは周回遅れのスペックではないと思います。
一方で以前の記事でも触れさせて頂きましたがSonyが市場のニーズを読み間違えてそこそこのスペックにそこそこの価格を採用したXperia Xシリーズは周回遅れに感じました。
RAMはいつになっても4GBを超えることはなくストレージは多くても128GBと少なめ。またキャリアモデルに関してはほぼお決まりのようにストレージは64GBで固定で不満もありました。
この当時RAM4GBをいつになっても採用していたのはPixelとXperiaというくらい。
また当時のリーク情報ではスペックが大幅に強化されるものが多かったですが実際には当たらず個人的にはいつになっても基礎スペックが底上げされないという印象でした。
ただXperia XZ premiumに関しては割と積極的なスペックを採用してきた印象でそのデザインは別としてもXperia XZ2 premiumはXperia初のRAM6GBに対応。
そして初のデュアルレンズカメラを搭載しておりXperia XZ3では初の2Kに対応した機種に。
2018年は近年のXperiaの中でも極限まで迷走した時だと評価されがちですがいつになっても進化しなかったスペックが少しずつ進化し始めた時で希望を持てた時。
そして2019年からは現行シリーズに移行してトリプルレンズカメラの搭載やRAM6GBなどようやく他のメーカーの機種と比較すると最低限は追いついてきたという印象です。
またSonyは以前よりバッテリーに関しては最新の注意を払っておりいつになっても大容量のバッテリーを搭載しなかったのはバッテリーの膨張を懸念した結果だとされています。
海外のスレットなどを確認するとバッテリーが劣化して万が一膨張し始めてもすぐに支障をきたさないようにバッテリー部分は多めの内部スペースが確保されていたとしています。
ただバッテリー技術自体の進化に加えバッテリーケアが進化したからこそ最新のXperiaは内部スペースを最大限使った上で大型バッテリーを搭載することが可能になったのかも。
なので最近のXperiaは数年前と比較すると電池持ち自体もかなり改善した印象です。
最新のXperia 1Ⅳで見ればRAM16GB/ROM256GBにSnapdragon 8 Gen 1の搭載と同世代の他社機種と比較しても見劣りはせずストレージは市場によっては512GBも選択可能。
国内の直販モデルに関してはRAM16BGBを搭載していることから他社より進んでいます。
バッテリー容量に関しては5000mAhと他社と比較しても遜色なくむしろこれ以上のバッテリーを搭載した機種はかなり限定的でXperia Xシリーズの時は確かに周回遅れの印象がありましたが最新のハイエンドXperiaをみる限りは周回遅れとは思えません。
方向性の違い。
そしてコンセプトの違いからもあえて搭載していないスペックなどもあり例えば充電速度。
一部中華スマホはミドルレンジでも最大120Wの急速充電に対応していますがXperia 1Ⅳで見れば最大30Wとミドルレンジの4分の1と周回遅れに感じるかもしれません。
もちろん中華メーカーもバッテリーの劣化防止には力を入れている印象がありますが一方でSamsungやSonyにPixelはバッテリーケアにかなり力をいれている印象でこれは周回遅れというわけではなく方針の違いです。
例えばSamsungの技術力があれば中華メーカーのように超急速充電に対応することは可能だと思いますがGalaxy S22 Ultraは最大45Wに対応しているとはいえ45Wでフル充電に要した時間と25Wでフル充電に要した時間は10分程度しか変わらないので実質25Wです。
バッテリーは充電時に最も負荷がかかると言われているので少しでも負荷を減らす充電方法を採用しており電池残量が増えるほど充電速度も遅くしています。
そのためGalaxy S22 Ultraの場合45Wで充電しても最大速度で充電されるのは充電開始数分程度であとは25W以下で充電されることが多いので充電時間にほとんど差がないです。
Xperiaに関しても電池残量に合わせて充電速度を制限しているため充電に要する時間は多く最近の機種はバッテリー容量は大きいためより時間がかかりやすい傾向に。
またざっくりみた場合充電速度が速い機種ほど電池持ちが悪いという傾向が強く逆に充電速度が遅い機種こそ電池持ちが良い傾向が強いです。これはどちらが正しいということはなくユーザーの使い方で選ぶべきという感じです。
充電をこまめにできる環境にない人は電池持ちが良い方がよく充電回数も減らすことができます。一方で常に充電できる環境にある人は電池持ちが悪くてもすぐに充電できれば問題はないです。
ただ充電回数が増えれば結果バッテリーが劣化するのも早くなるので注意は必要です。
海外サイトのバッテリーテストを確認するとXiaomi 12S Ultraが93でHonor Magic 4 Proが82に対してXperia 1Ⅳは100にGalaxy S22 Ultraは108と全ての機種で該当するわけではありませんがバッテリーケアに力を入れている方が電池持ちが良い機種の割合が多い。
なので充電速度はW数が高い低いだけで判断するのは難しいです。
対応できない可能性があるスペックも。
また直近の情報で見るとXperia 1Ⅴは可変式120Hz表示に非対応と噂されていますが可変式に対応すれば固定式と比較すれば消費電力を抑えることができるメリットがあります。
とはいえ可変式に対応しているから必ずしも電池持ちがいいというわけではなく例えば固定式を採用しているXperia 5ⅣやZenfone 9の電池持ちはかなり優秀と単純に可変式を採用していればいいというわけでもない。
またSonyがXperia 1Ⅳでどうやって4K/120Hz表示に対応させたのか詳細を明らかにしていないため不明ですが単純にSoCの制約の可能性。
ちなみにSnapdragon 8 Gen 1は4Kの表示解像度の場合最大で60Hzまでしか対応していません。120Hzで表示する場合に表示解像度を制限するのか。それともSnapdragon 8 Gen 1が最大で対応している2K/144Hzの範囲内にXperia 1Ⅳが含まれているのか。
SonyがXperia 1Ⅳで4Kと表現している表示解像度がQualcommの規定している4Kに満たず実質2Kから最大の144Hzではなく120Hz表示にしていることからもギリギリ対応できているという考え方もあります。
現状で見ると4Kの表示解像度に対応しているスマホはXperia 1シリーズくらいでQualcommもSoC自体を4K/120Hzになかなか対応させてこないです。もちろんこの噂が正しいかどうかも分かりませんが対応しない=周回遅れではなく対応出来ない理由がある場合もあります。
ただこれで原価コストの問題で対応しないだけであれば周回遅れと言われても仕方ないです。
表示解像度も自動で調節してリフレッシュレートも自動で調節となると万が一バグが発生した時に悲惨なことになりそうですが必ずしも可変式=正義とは言えないと思います。
特定のシーンで最大の力を。
そして最後に批判が多いカメラですがSonyはカールツァイスレンズの採用など現実をより忠実にというコンセプトをより強化しているため加工感は最低限という感じです。
現実をより忠実にという割には黒潰れや白飛びはしやすく低照度の環境では見たままどころか実際よりもかなり暗く撮れるなどちょっと中途半端に感じます。
なのでXperiaが好きとはいえカバーしきれない感じですがSonyとしてはデジカメユーザーのセカンドカメラの位置付け。
そしてαシリーズの入門機的な立ち位置を目指しており今のスマホのカメラに求められる方向とは全く違うのでスマホカメラのような進化をしていないため合わないユーザーが多く批判もその分多いです。
Sonyのデジカメを購入したユーザーへのアンケートでデジカメを選ぶ際に一番何を重視して購入したかという質問でユーザーが選ぶ割合が高いのがオートフォーカスの速度と速射です。
なのでXperia 1Ⅳでは全画角で秒20コマのバースト撮影。さらに全画角でのリアルタイムトラッキング機能に対応など一部分に集中している感じです。デジカメで撮影する時もそうですが夜の撮影は三脚に固定した上でマニュアル撮影が基本。
なのでデジカメと同じく高照度の環境で被写体が動体の場合に最大限力を発揮できるように開発される可能性がありペリスコープを搭載していますが高倍率ズームで撮影するためではなく中距離でもバースト撮影できるようにするためと非常に割り切ったカメラを搭載。
Autoモード以外はノイズリダクションがないなどもうちょっとスマホ寄りにしてほしい部分もありますが他のメーカーとコンセプトが違いすぎて個人的には周回遅れだとは思いません。
単純にスマホカメラが使いたいなら他のメーカーの機種を使えばいいだけでこれをXperiaに求めるとコンセプトがぶれぶれになってそれこそもっと中途半端になります。
まとめ
個人的に今のXperiaは以前のように周回遅れになっているという印象はありません。単純にコンセプトや方向性を理解していない人がスペックだけ見て批判しているように感じます。
ちょっと辛口目ですがスペックに異常に拘る人ほど最先端の技術を搭載している中韓製のスマホは嫌悪してその他のメーカーのスマホのスペックを散々文句を言っているという印象です。
購入は待ち時間・手数料不要のオンラインショップがおすすめ!
DoCoMoはこちらで! | auはこちらで! |
SoftBankはこちらで! | 楽天はこちらで! |
LINEMOはこちらで! | ahamoはこちらで! |