Xperia 1Ⅳが国内で6月3日より発売されて早速購入したので先行レビューで試しきれなかった部分をレビューしてみました。詳細は「Xperia 1Ⅳ開封レビュー。結局発熱はちょっと不安が残る感じに」をご参照下さい。
また国内でサイズ感からも人気が高いXperia 5Ⅲと価格差が約8万円ある中その価格差の価値があるのかXperia 1Ⅳと比較レビューをしてみました。
詳細は「約8万円の価格差をどう捉えるか。Xperia 1ⅣとXperia 5Ⅲ徹底比較」をご参照下さい。さて今回今後のXperiaにあまり期待するべきではないことについて簡単にまとめたいと思います。
ミッドハイレンジモデルの存在。
まず一つ目としてミッドハイレンジが追加されること。
Xperia 5シリーズとXperia 10シリーズの間の機種が存在しないことからもXperiaには手が届きやすい8万円前後の価格帯の機種が存在せず出して欲しいと思うユーザーもいると思います。
ただざっくり言えば10万円近いミッドハイレンジモデルが欲しいかどうかということです。
Snapdragon765を搭載したミッドハイレンジであるバルミューダフォンは散々批判されたことからSonyが仮にミッドハイレンジを出したとしても価格が高いとめちゃくちゃ批判されるだけです。
中華メーカーのように薄利多売戦略でないことからも規模の経済に頼ることができない。
例えば世界1位のSamsungとSonyで似たような機種を作るとしてもSamsungの方が販売地域が広いことに加えまとまった数を生産するため結果Samsungが作った方が安くなる可能性が高い。
またOppoの日本支社の動画を見て思ったのがミドルレンジを求める人こそ欲張りな人が多い。求めるスペックや求める品質も高いけど価格に関してはかなりシビアだと評価しています。
より良いものをより安くユーザーからすれば購入したいですがメーカー泣かせとも言えます。またミドルレンジは中途半端な印象を与えないようにしつつコストカットする必要がある。
つまりスペックの取捨選択が非常に難しい。Sonyは大手メーカーのように規模の経済が使えないので競合機種と同じようなスペックにすれば競合機種より高くなる。
もしくは価格を合わせると今度はスペックがしょぼくなるという感じでXperia 10Ⅳをみる限りはどちらも中途半端。スペック的に競合機種に遜色ないかと言えばそんなことはなく価格的にはちょっと高い感じです。
SonyはXperia 1シリーズやXperia 5シリーズよりXperia 10シリーズの方が販売地域は狭い。また中価格帯の機種は競合も多いため販売台数もそこまで出るわけではなく利益もとりにくい。
そうなった時により中途半端な存在になる可能性があるミッドハイレンジに積極的にならない。よくSoCをSnapdragon 7 Gen 1あたりにして望遠レンズを廃止にして安くして欲しいとの声。
原価コストがどの程度が不明ですが一つ言えるのはXperia 5シリーズと比較してそこまで安くならい可能性。価格差がなければXperia 5シリーズでいいとなる人が多いと思う。
Xperia 5Ⅳでどの程度の価格になるか不明ですが新たにミッドハイレンジが追加されることに期待するのであればXperia 5シリーズをミッドハイレンジにして11万円前後の方がまだ現実的。
ただそうなるとXperia 1シリーズとの価格差もありすぎるので結局バランスが微妙。
個人的にはXperiaにミッドハイレンジモデルを期待するなら型落ちとなって安くなったハイエンドモデルを購入した方がよくユーザーにとってもSonyにとってもwin-winだと思います。
コンセプトの変更。
次に2つ目として今採用されている尖りまくったコンセプトが大きく変更されることです。規模の経済の話と重複してきますが販売台数が出ないことからコストカットは難しです。
そしてユーザーの声を無視しているとよく言われますがユーザーの声を出来るだけSonyが反映させていたシリーズがXperia Xシリーズで開発者インタビューでも明らかにされていますがそこそこのスペックでそこそこの価格になるように商品開発していたとされています。
Sonyが可能な限り頑張って価格設定をしていましたが結局価格も中途半端と売れずに失敗。言い換えればそこそこのスペックでそこそこの価格ではこの市場で生き残ることが難しい。
また利益を十分に確保できないことからもSonyは大胆に今のコンセプトに変更したんだと思います。
現行シリーズはユーザーの声を聞いていないのではなくそのほとんどの人がターゲットではない。各分野のプロから出来るだけフィードバックを集めて製品開発をしているので当たり前です。
例えばXperia 1シリーズやXperia 5シリーズのカメラの特徴としては高速オートフォーカスにバースト撮影ですがSonyが自社のデジカメユーザーからフィードバックをとった際にカメラに求めることとして高速オートフォーカスやバースト撮影だからこそXperiaにも反映。
これがスマホユーザーからフィードバックをとっていたらきっとナイトモードの強化とか手ぶれ補正の強化や高倍率ズームなどと今のスマホカメラのトレンドが重視されると思います。
またXperia 1Ⅳで新機能として搭載されてビデオ撮影やゲームの生配信機能がありますがほとんどの人にとってはそこまで重要度が高くない。ただ何よりすごいと思うのが何の縛りもなくYouTubeのアカウントを設定すればYouTubeでライブ配信ができることです。
YouTubeをやっていない人からすればピンとこないと思いますがライブ配信をやるためにはそもそも登録者数が1000人を超えていること。
ヒカキンさんやハジメ社長などトップクラスが1000万人を超えていることからも1000人なんて楽勝じゃない?と思うかもしれませんが全YouTubeアカウントの9割近くは登録者数が1000人以下でそもそも1000人を超えること自体が最初のめちゃく高いハードル。
このハードル関係なくXperiaで配信できるのは何気にすごい。またMusic Proはレコーディングをするためと思われがちですがざっくり言えばXperiaだけで高音質の収録環境が作れること。
月額費用がかかるとはいえ例えば動画を撮る際に映像はカメラで撮影してXperiaをマイク代わりにして後で編集で音声を重ねれば下手なマイクを購入するよりも高音質な音撮りができる可能性があります。
Xperia 1ⅣでかなりPROシリーズ寄りになってしまったため今後PROシリーズがどうなるか不明。ただクリエイターの人がこんな機能があったら嬉しいと思う機能が世代を重ねるごとに搭載。
そしてこれが競合機種との差別化に繋がっており欲しい人にはより欲しいと思える機種に。なので今後もこのコンセプトは継続する可能性が高く逆に途中でやめたら終わりの始まりです。
エコシステムの構築。
そして3つ目としてはXperiaブランドで今後エコシステムがより拡大していくことです。
例えばSonyがwenaとスマートウォッチを発売しておりXperiaとペアリングして使うことでPhoto Proのシャッターボタンを遠隔操作できたり再生している音楽のコントロールをしたりすることが可能。
ただそもそもwena自体はiPhoneでおサイフケータイが使えるようにと開発されたスマートウォッチでありXperiaと合わせて使うことを前提に開発されたものではないので最適化もされているわけではない。
またWF-1000XM4などもXperia用に開発されたものではなくXperiaと合わせて使うことが出来るという感じでXperia専用の機能があるとはいえ完全に最適化されていない。
個人的には今後Xperiaブランドの製品が増えてくれたら嬉しく例えば2015年以降最大輝度が登場していないタブレットの存在。さらに一部メーカーは積極的に開発している折りたたみ式機種なども欲しいところです。
単純にXperiaブランドの製品を増やすこと自体はそこまで難しくないと思います。
ただラインナップが増えた=エコシステムの完成ではなく重要のは連携して使えるためのソフトです。
少なくともXperiaだけ見ていても不具合やバグが多くアップデートサポート期間に関してはいつになっても延長されないなど基幹となるXperiaのソフト開発が正直イマイチです。
Xperiaが安定しない限りどんなに周辺機器を充実させても快適に使えるとは思えません。なので個人的にはエコシステムを強化する前に現時点でのXperiaのソフト関連の課題を先にしっかり改善することを優先して欲しい。
それである程度安定したら周辺を充実させて欲しい。何よりエコシステムで評判が高いApple製品の強みはソフトによる連携性です。この域に達するのは正直難しいと思うのでその前にXperiaで出来ることをやって欲しい感じです。
まとめ
今回はXperiaにあまり期待するべきではないことについて簡単にまとめてみました。
Sonyとしてはグローバル市場でも通用する企業ですがXperiaとしてみれば弱小ブランドであり大手メーカーの真似事をしても結局差別化も出来ず売れず縮小の流れになるだけです。
なので個人的には大胆にターゲットを限定させた今のコンセプトは魅力的で応援したくなります。
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