Snapdragon 8 Gen 1を搭載機種として世界初で発売されたXiaomi 12シリーズですが先日にはグローバル市場でも発表。ただ日本での発売はなし。Xiaomiは本体の冷却/放熱機能を大幅に強化していることを明らかに。
ただ残念なことに海外サイトが公開したバッテリーテストのスコアから電池持ちはかなり厳しいことが判明。詳細は「Xiaomi 12 Proのバッテリーテストの結果判明。めちゃくちゃ悪い。」をご参照下さい。
さて今回XiaomiがXiaomi 12Sシリーズを正式発表したのでXiaomi 12 Ultraを中心にまとめたいと思います。
12と12Sの違い。
Xiaomiは2021年の12月にSnapdragon 8 Gen 1を搭載した初の機種としてXiaomi 12シリーズ発売。そして今年の11月にXiaomi 13シリーズが正式発表と予測されている中マイナーアップデートモデルであるXiaomi 12Sシリーズを正式発表しました。
まず既存モデルとの違いをざっくり確認します。一つ目としてはSnapdragon 8+ Gen 1を搭載していること。
Snapdragon 8 Gen 1はSamsungの4nmを採用しておりサプライヤーも当初はSamsungでしたがSnapdragon 8+ Gen 1はTSMCの4nmを採用しておりサプライヤーもTSMCとなっています。
肝心のパフォーマンスとしてXiaomi 12S Proのベンチマークは110万点を超えていることを今回明らかにしています。Snapdragon 8 Gen 1のベンチマークの一つの指標が100万点だったので10%近く改善。
ただほとんどのユーザーにとってベンチマークは60万点あたりから実際に使っていて差を感じない。なので個人的には100万点も110万点も大して重要ではないと思っておりそれよりも気になるのが発熱と電池持ちの方です。
今回の発表によるとXiaomi 12Sでテストした場合に消費電力はSnapdragon 8 Gen 1対比でが30%改善していること明らかにしています。
消費電力が30%改善したから電池持ちも30%程度改善するとは言えませんが消費電力が減れば発熱もよりしにくくなり電池の消費を抑えることが可能。
海外サイトのバッテリーテストの結果を確認するとXiaomi 12が82でXiaomi 12 Proが74と搭載しているバッテリー容量を考慮すると電池持ちはかなり厳しいです。
ちなみに一部情報でXiaomi 12シリーズ対比でXiaomi 12Sシリーズは電池持ちが15%程度改善しているとされているのでXiaomi 12Sは電池持ちが普通という感じでXiaomi 12S Proは電池持ちが悪すぎから悪いに改善されてている感じ。
あとは負荷がかかり発熱をしている時に電池の消費がどの程度抑えられるかでユーザーの体感も変わると思います。
実際に使ってみないと分からない部分でもありますがSnapdragon 8+ Gen 1を上手く制御できているなら電池持ちや発熱とユーザビリティの部分が改善されている可能性があります。
そして2つ目としてはライカ監修のカメラを搭載していること。Xiaomiはすでにライカとパートナーシップを結んだことを明らかにしていましたがその1弾として登場したのが今回の機種。
近年中華スマホを中心に海外のカメラの評価サイトでのスコアも本体の発表に合わせて発表する流れで高いスコアを獲得した際に大々的にアピールする流れでした。
Xiaomiに関しても初めて1位のスコアを獲得した時は大々的にアピールをしていましたが今回から廃止。
その理由としては海外サイトよりも単純にライカの開発者の方がより専門的な知識を有していること。そして今までレビュー依頼をしていたためのコストカットの面もあることを明らかにしています。
以前は海外サイトの評価が高かったですが多くのメーカーは高スコアを獲得するためのチューニング。その結果海外サイトが高評価を出す傾向のチューニングばかりになりまた噂に過ぎませんが同サイトも企業であることからお金目的。
それ自体は全く問題ないですがお金をより多く払ったメーカーの機種こそしっかりレビューをした上で高評価を獲得しやすい傾向にあり逆にレビュー依頼のないメーカーの機種は明らかにおかしな条件でレビューをするなど偏りがひどい。
直近で見ればGalaxy S21 Ultraのズーム撮影の評価やPixel 6 Proのみフラッシュありで撮影など公平なレビューは期待できない。そのためトータルスコアに関しても参考にならないとの流れに。
こう考えるとXiaomiが今回から同サイトのスコアに依存しなくなったのはいい流れだと思います。
大きな違いとしてはこんな感じでマイナーアップデートです。あくまでも現地価格ですがフラッグシップシリーズでありながらもXiaomi 12Sが3999元から購入可能とSnapdragon 8+ Gen 1搭載機種としてみてもかなり魅力的です。
Xiaomi 12S Ultraの基礎スペック。
そして次に最上位モデルであるXiaomi 12S Ultraを確認したいと思います。ちなみにXiaomi 12 Ultra自体は開発されていたことが明らかにされており今年の4月頃に正式発表予定だったみたいですがキャンセルに。
その理由としてはライカ監修のカメラを搭載などより良いエクスペリエンスを提供するためだとしておりXiaomi 12S Ultraのみが存在に。また今年Xiaomi MIX 5シリーズがあまり期待できないことからも待望していたユーザーも多いと思います。
まずOSはAndroid12でSoCに関してはSnapdragon 8+ Gen 1を搭載しています。Snapdragon888と比較すると処理性能や電力効率は大幅に改善していますが注目すべきは新たな冷却システムを搭載していること。
リーフパルスコールドポンプ方式が採用されており構造としては植物の葉っぱに近い感じで冷却用の液体をより効率的に迅速に移動させることが可能。また従来のベイパーチャンバーと比較して伝導率は100%の改善と冷却効果が大幅に改善されています。
前モデルは負荷をかけるとかなり熱くなるという印象でしたがどの程度改善されているのか気になる。
また前モデルより小さく4860mAhのバッテリーを搭載していますがSnapdragon 8+ Gen 1の搭載に発熱対策の強化でパフォーマンス以上に発熱や電池持ちの改善の方がかなり期待できるかも。
ちなみにバッテリーを制御する2つの専用チップを搭載しており一つは充電効率を改善することを目的としているP1チップ。そしてもう一つは消費電力の制御やバッテリーのケアを行うG1チップ。
ちなみに海外サイトのバッテリーテストを確認すると95なので仮に1割電池持ちが改善しただけでもスコアが100を超えてきてそれ以上の改善をするならGalaxy S22 Ultraを超える可能性も。
ちなみにTikTokの再生時間で比較した場合iPhone 13 Pro Maxが13.8時間に対してXiaomi 12S Ultraは13.3時間と流石に及ばないものの今期最強クラスになる可能性も。
また有線の場合最大で67Wでワイヤレス充電の場合は50Wにバッテリーシェアは10W。
一部機種が120Wに対応している中その半分程度のスピードになっていることを考えるとバッテリーケアとの両立からこれ以上のスピードにするとバッテリーにかなり負荷をかけるのかも。
ディスプレイに関して前モデルは30/60/90/120の段階的な可変式リフレッシュレートに対応。ただ第2世代のLTPO技術を採用したディスプレイの採用で1Hz~からの可変式120HZ表示に対応。
また前モデルは最大1600nitsに対応していましたがXiaomi 12S Ultraは1500nits。表示解像度は2KとなっておりHDR+はもちろんDolby Visionに対応と問題なしのスペック。
Xiaomi Mi 11 Ultraの海外サイトのディスプレイテストの結果を参考にすると高輝度モードの状態で約1000nitsで表示。今回のイベントで確認しきれませんでしたがXiaomi 12S Ultraは高輝度モードでどの程度。
明るく表示できるようになっているのか気になりオートでもより見やすくなっていることに期待。
本体サイズに関して163.17×74.97×9.06mmで重さは225gと思っていたよりは全然いい感じ。それこそGalaxy S22 Ultraと比較すると重さは僅かに軽い程度ですが横幅に大きな差がある。
なので最上位モデルかつ中華スマホとして見た場合にその取り回しはかなりしやすい可能性。またバックパネルはレザー基調となっておりカメラのシボ加工を意識しているような感じ。
中華スマホではレザーを採用している機種が増えていますがXiaomi 12S Ultraはそのカメラのコンセプトともマッチしている印象で所有欲が満たされるデザインになりそう。
最大の特徴であるカメラ。
そして最大の特徴ともいえるカメラですが年々カメラ部分が大きくなっているとはいえ最大クラス。何よりメインカメラセンサーにSony製かつモバイル向けとしては最大となる1インチのIMX989を採用。
決してXiaomi専用のセンサーではないとされていますがその開発費は1500万ドルとされており開発費はSonyとXiaomiで折半したとされています。この感じからもXiaomiがSonyに話を持ちかけてXiaomiが欲しいと思うカメラセンサーをSonyと共同して開発した感じなのかも。
1インチといえば現状ではXperia PRO-IやAQUOS R7と選択肢はかなり限定されていましたがIMX989が登場したことで今後採用するメーカーが増える可能性がありXiaomiも継続採用する可能性。
またライカのプロレベルのスミクロンレンズがメインカメラに搭載しているとされており光の反射率は0.2%に対して光透過率は93%とかなりの高照度や逆光の環境での撮影での改善。
またiPhone 13 Pro Maxのメインカメラセンサーと比較した場合感光領域が172%大きく写真の撮影が32.5%高速化。さらに感光性容量が101%増加して起動速度が11%高速化しています。
なので1インチという大型センサーに加えレンズと合わせてみると低照度から高照度の環境でより精細な写真や動画を撮影できる可能性がありXiaomi 12シリーズでも特に力を入れている高速撮影が楽しみという感じ。
またセンサー自体が大きいためポートレートモードを使わなくても光学式のボケでより自然な撮影が可能。さらに大型センサーを搭載した機種のデメリットとして最短撮影距離が長めになりがちですがマクロ撮影と組み合わせることでカバーしている可能性あり。
カメラ構成としては50MP+48MP+48MPの構成で望遠に関しては最大120倍に対応したIMX586。カメラに関してはライカ監修ということもあり作例もかなり公開されていましたがこれは実際に試してみないと分からない部分も。
やはり技術がある人が撮影すればかなりの写真が撮れるので鵜呑みには出来ませんが楽しみです。
そして容量構成と価格を合わせて確認していくと8GB/128GBが5999元で12GB/256GBが6499元。そして12GB/512GBが6999元となっており日本円で税抜約12万円くらいとめちゃくちゃ安い。
仮に輸入したとしてもよほど品薄とかにならない限りは15万円以下で購入できる感じです。公式サイトを確認すると7月8日まで予約期間で7月8日より支払い期間となっています。
また支払い完了から2日以内に発送開始となっているので早いユーザーだと7月9日や7月10日は手元に届くといいう感じで正式発表から発売までがめちゃくちゃ早いという感じです。
個人的には勝手に20万円を超えると思っていたのでめちゃくちゃ安く感じます。
まとめ
今回はXiaomi 12Sシリーズが正式発表されたのでXiaomi 12S Ultraを中心にまとめてみました。いよいよXiaomiの最上位モデルが発売されるとなれば欲しかったのですがここまで安いと買うしかない。
日本では発売されないと思いますがキャリアの夏モデルと比較するとかなり安い印象です。
ちょうどライカに1インチとなればAQUOS R7がライバルになりますが自分含めたオタクはXiaomi 12S Ultraの方が欲しいと思うユーザーが多いかもしれません。
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