Xperia 1Ⅳが国内で6月3日より発売されて早速購入したので先行レビューで試しきれなかった部分をレビューしてみました。詳細は「Xperia 1Ⅳ開封レビュー。結局発熱はちょっと不安が残る感じに」をご参照下さい。
また国内でサイズ感からも人気が高いXperia 5Ⅲと価格差が約8万円ある中その価格差の価値があるのかXperia 1Ⅳと比較レビューをしてみました。
詳細は「約8万円の価格差をどう捉えるか。Xperia 1ⅣとXperia 5Ⅲ徹底比較」をご参照下さい。さて今回6月上旬に発売されたXperia 1Ⅳを約2週間使ったので良かったこと/悪かったことについてまとめたいと思います。
残念だったこと。
最初に結論を言ってしまうとXperia 1Ⅳで感じた進化は一般ユーザーはもちろん自分のようなスマホオタクが求めている方向に進化しているのではなくクリエイターが求める方向に進化。
なので本体価格が今後値下げになったとしてもほとんどの人におすすめできないと思います。ただ自分はXperiaのターゲット層になっていないユーザーですが好きなのでしっかり使います。
まず残念に感じたことから確認していきたいと思います。
発熱に対する制御。
一つ目としては発熱。何方かと言えば本体の発熱というよりは発熱に対してソフトでかなりシビアに制御していることがかなり気になります。海外からの情報ではバッテリー温度が37度程度でもリフレッシュレートを60Hzに制限との話。
実際にバッテリー温度が都度何度になっているかと確認はしませんがChromeやTwitterでスクロールさせた際にちょっとカクツキを感じる時はリフレッシュレートが制限されている可能性。
Twitterを使っている時に本体は熱く感じない。つまり放熱がそこまでされてない状態でもカクツキを感じることが増えており最近は肌寒い日とちょっと暑い日が交互という感じですがちょっと暑い日だとカクツキが発生しやすい。
Sonyが電池持ちを改善させる上で消費電力の抑制。消費電力が多ければもちろん電池が減るのも早いし発熱もしやすいという状態になります。ただここをシビアに制御しすぎな印象で今後真夏になった時に動作性がかなり不安定になるかもしれません。
Xperia 1Ⅲの時ほどではないにしろゲームや動画を見ているわけでもなくブラウザをちょっと見ただけで本体が熱く感じる時もあります。なので今後外気温が高くなった時にゲームなど負荷をかけるのはかなり厳しい印象。
Sonyは発熱対策として今後ゲーミングギアを発売予定となっていますが外部冷却よりも温度制御をもっと最適化させた方がいいように感じます。
125mmの画角。
そして次にカメラですが新機能となった85mmから125mmの光学式シームレスズームが気になります。
個人的に技術としては非常に面白いと思っており望遠画角の範囲内とはいえ光学ズームでありながらズーム倍率が変更できるのは刺さる人には刺さると思う。ただ光学ズームとはいえ画質が何ともという感じです。
あくまでも自分の使い方だと85mmは画質的にも許容範囲ですが125mmになるとかなり気になる。自分が望遠レンズを使うタイミングは子供をポートレート撮影した時であって動いている時が多い。
やはりセンサーサイズが小型化したことが影響したのかちょっとちょっと物足りない感じがする。
上記の画像は125mmで撮影した画像です。モザイクをかけているせいで余計に分かりにくいですが高照度の環境かつ被写体が動いていなくてもノイズが乗りやすく解像感も足らない印象を受けます。
あくまでも自分は85mmから倍率を125mmにあげていくと画質の劣化が気になるので85mmがメインになります。ただそうなると今度は24mmと85mmの画角差がありすぎでちょっと使いにくい感じがします。
自分は今までXperia 1Ⅲを使っていた時に16mm/24mm/70mm/105mmとの4つの画角で撮影。
基本光学式の範囲内で使うようにしてあとは被写体との距離が合わない場合はズーム倍率を変更するのではなく自分が動いて調節していたので画角間をAI超解像ズームで補完することはほとんどありませんでした。
もともとズーム撮影をする頻度はそこまで高くないのでめちゃくちゃ気になるわけではない。
ただ16mmから24mmであればXperia PRO-Iという絶対的な存在がいるのでXperia 1Ⅳは差別化としても望遠レンズはもうちょっと頑張って欲しかったように感じます。
前モデル対比で望遠レンズが小型化したのは秒20コマのバースト撮影や4K/120fps撮影など書き出し速度を優先するために変更したとされています。
個人的にはXperia 1Ⅲと比較した場合Xperia 1Ⅳのズーム撮影がそこまで劣っている印象は受けませんが良くて同等という感じで少なくともXperia 1Ⅲを上回っている印象はない。
もともとペリスコープを搭載したとはいえ他の機種のように最大ズーム倍率を強化するのではなく中距離の撮影にフォーカスしている感じ。その中でXperia PRO-Iが光学式2倍までなのでせめて5倍までの画質は頑張って欲しかった。
自分の中では85mm以上を使わなくなっているので折角の新機能がちょっと勿体無く感じる。ただ85mmの画角でバースト撮影や4K/120fps撮影できるのはめちゃくちゃ楽しく感じます。
コーティングが剥げやすい。
そして3つ目として地味に気になるのが塗装が剥げやすく感じること。
先日の記事でも触れさせて頂きましたがイヤホンキャップの利用シーンを撮影している時に誤って撮影台にぶつけてしまったのでサイドフレームの一部の塗装が剥がれてしまいました。
ただこれは完全に自分の過失なのでショックでしたが仕方ないと思っています。
一方でぶつけた後はこれ以上を傷をつけたくないので自宅ではケースなしで使っていたとはいえかなり丁寧に扱うようにしていましたが気が付いたら今度は本体上部の塗装が剥げている。
特段探したわけではありませんが自分がTwitterで見ていた中でもボタン周辺部分の塗装がすでに剥がれてしまったとtweetしていると人もいてもしかしかたら剥がれやすいのかもしれません。
ただこれは自分の個体がハズレ個体の可能性もあるので一概に剥がれやすいとは言えません。結局上部の塗装剥がれが見つかってからは常にケースをつけて使うようにしています。
Xperia 1Ⅳに関しては撮影台のぶつけたことを除けば本体を落としたりぶつけたりしていない。一方で今まで同じように使ってきたXperia 1Ⅲでは落とした時もありましたがXperia 1Ⅳのように塗装が剥がれたことがない。
個人的にはサイドフレームがよりフラットになったことで好みのデザインになりましたが一方で角ばったことで今まで以上に擦れる確率が高くなり結果塗装が剥げやすくなっているのかもしれません。
これ以上状態を悪化させたくないので早くalumaniaのバンパーが発売して欲しいところです。
良かったこと。
約2週間使った上で自分が残念に感じたことは大きく3つです。
カメラの発熱に関してはこれから真夏になった時にまた評価が変わるかもしれませんが現在使っている感じでは暖かくなることはあっても発熱が原因で強制終了するようなシーンには遭遇していない。
自分は長時間撮影などしないから余計だと思います。ただ例えば写真を数枚撮影しただけでかなり発熱するような感じであれば不良個体の可能性もあるのでサポートに相談はありかも。
頂いたコメントでもカメラではないですが発熱がひどくサポートに相談して交換したら劇的に改善したとしているのでキャリアモデルのメリットを活かした方がいいように感じます。
電池持ちが安定。
一方で良かったなと思うことは大きく2つあり一つ目は購入前から分かっていましたが電池持ちが明らかに改善したこと。
自分はXperia 1シリーズが好きで愛用してきていますがXperia 5シリーズと比較して残念に感じていたのが電池持ちにかなり差を感じていたところ。ただXperia 1Ⅳではかなり改善。
自分の使い方だと1日が大体同じ流れだと電池残量がXperia 1Ⅲの時より20~30%近く多いことが多いです Xperia 1Ⅲの時は電池残量が20%以下になることがザラでしたがXperia 1Ⅳはここ2週間普段通り使ってきた感じでは一度も電池残量が30%以下になることがなかった。
あまりスマホを使う方ではありませんがやはり1日充電なしでもつのはありがたい。
ただ海外サイトのバッテリーテストのスコアで同じとなっているXperia 5Ⅲと比較するとXperia 1Ⅲは大体寝る前の電池残量が40%~50%のことが多い中Xperia 5Ⅲは50%~60%のことが多いので自分の使い方だとXperia 5Ⅲの方が電池持ちはより安定しているという印象。
ただそれでもXperia 1Ⅳで電池持ちが改善したことは大きく外出先でもより気軽に使えるようになった印象です。
イヤホン接続時の音質改善。
そして2つ目として自分の想定外だったのがイヤホン接続時の音質が改善していること。Xperia 1Ⅲの時は前モデル対比でスピーカーもイヤホン接続時でも音圧が40%改善。
そしてXperia 1Ⅳは10%程度改善されているとしていますがスペック以上に感じる。普段音楽を楽しむ時はWF-1000XM4を使うことが多いですがXperia 1Ⅳの方が音量も大きく音質も良く感じます。
スピーカーに関しては前モデル対比でおそらくチューニングの仕方が変わったのか好みが出やすくなりましたがイヤホンに関しては分かりやすい進化をしている印象。
なのでXperia 1Ⅲの時から音楽を楽しむ時間を設けるようにしていましたがより楽しみがました感じです。
Xperia 1Ⅲの時は360 Spatial Audioで楽しむことが多かったですがXperia 1Ⅳでは何方かと言えば音質優先で楽しむ時間が少しずつ増えている感じです。それくらいいい意味で期待を裏切られた。
またXperia 1Ⅳは分かりやすくなった。
以前はオプションで360 Spitial Audioをオンにしていても実際に今再生している曲は対応して再生されているのか分からなかったですがXperia 1Ⅳはクイックパネルで簡単に確認できるのがいい。
またオーディオではないですがディスプレイに関しても同様に現在表示しているコンテンツがスタンダードモードで表示しているのか。クリエイターモードで表示しているのかオーディオと合わせて確認できます。
Sonyの拘りのオプションが今実際に使えているのか確認できるのは分かりやすい。
まとめ。
また実際にはしっかり試せていない新機能であるMusic Proですがレコーディングというか音楽に拘るのではなく個人的にはちょっと面倒でも
旅行に行った時にデジカメで動画を撮影して声や音はXperia 1Ⅳで収録する。
そしてMusic Proを通して音声をチューニングして動画編集ソフトでデジカメで撮影した動画と合わせればそれなりの音質で撮れたVLOGになりそう。
2週間使ってきてある程度自分の使い方は固まってきたので後はいかに楽しむかです。本体価格が19万円ばかり取り上げられて批判されてますが自分は買って良かった。
何より今までは尖りまくっていただけでしたがXperia 1Ⅳでは安定性と使いやすさがプラスされたことでより満足できる機種に進化した印象を受けます。
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