海外サイトがインタビュー。Xperia 1Ⅳの望遠レンズの秘密に迫る

先日にはSonyがXperia 1Ⅳなど今年の新型Xperiaを正式発表。なぜここまで発表時期がずれこんだのか不明ですが今年こそは安定的な供給に期待したい感じです。詳細は「Xperia 1ⅣとXperia 10Ⅳがついに正式発表。価格やスペックにデザインまとめ」をご参照下さい。

また先日にXperia 1Ⅳの実機レビューをしましたがSonyの拘りを強化しつつも使い勝手にフォーカスした歴代で最も安定したXperia 1シリーズに仕上がっています。詳細は「PR)Xperia 1Ⅳ 実機レビュー。使い勝手がより進化したXperia」をご参照下さい。

さて今回Phone ArenaがXperia 1Ⅳの望遠レンズにおける秘密について言及していることが判明したので簡単にまとめたいと思います。

インタビューで明らかに。

今回同サイトはソニー株式会社モバイルコミュニケーション事業部企画マーケティング部高野寛氏にソニー株式会社モバイルコミュニケーション事業部企画マーケティング部瀧澤博樹氏にインタビューを行いXperia 1Ⅳの望遠レンズの秘密について尋ねたとしています。

まず一つ目の質問としてXperia 1Ⅲが発表された時に望遠レンズが全焦点範囲で連続ズームを提供することは不可能ではないとしていましたがXperia 1Ⅳで対応させたのは最初からの計画だったのか?

Xperiaに連続ズームを含める計画は間違いなくありました。今後の計画では、お客様の問題点の解決策を見つけるよう努めており、継続的なズームを行うことは、お客様に喜ばれることだと確信しています。今回のXperia1IVでは、望遠レンズの全焦点距離で高いAF性能を発揮する連続ズームを実現しました。

次に2つ目の質問として85~125mmの光学式ズームの課題はどのようなことだったのか?

一般的に光学ズームレンズシステムでは、ズームレンズユニットの位置(Xperia 1 IVの場合は85〜125)によって、レンズの陰影、歪み、収差などの光学特性が異なります。カメラシステムでは、ズームレンズの位置ごとにこれらのパラメータに適切な補正を適用する必要があります。 

Xperia 1 IVでは、これを実現するために、1)カメラモジュール製造での光学特性測定と2)カメラ信号処理での補正の2つが実装されています。ご想像のとおり、これらは非常に複雑な手順です。

またXperia 1Ⅳはビデオ撮影時においては16mmから24mmに。そして最大375mmまでのシームレスズームに対応しており、3つの異なるレンズが使用されている。

各レンズのホワイトポイントは製造時にキャリブレーションされますが僅かに偏差がある場合があるとしています。そしてこの偏差が残っている状態だとレンズを交換した時に色が変わる。

この現象を避けるために製造時点で3台のカメラにキャリブレーションをまとめて行って偏差を取り除いているとしています。この工程でようやくレンズ全体で一貫した色を実現することができるとしています。

そして3つの質問としてはレンズを動かすために機械式アクチュエータを使用しているのか?またバッテリーに与える影響は?

ズームレンズユニット、フォーカスレンズユニット、光学式手ぶれ補正ユニットを動かすために機械式アクチュエータを使用しています。常に動いていないので、バッテリーの寿命にはあまり影響しません。

そして4つ目の質問として可動部品を搭載していることになるが長期的な使用で摩耗が問題になることはあるのか?

ソニーの基準を満たして評価しましたが、サイクル数についてはコメントしていません。

ネットで話題となっている望遠レンズの小型化などには言及していませんが、少なくとも今回のインタビューでSonyがXperia 1Ⅳの望遠レンズへの拘りを確認することが出来ます。

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