直近のスマホ市場をみるとSonyは時代を先取りしすぎた結果注目を集めることに失敗した印象を受けます。例えばカメラキーはだいぶ前の世代から搭載していますがiPhoneが搭載したことで今や市場のちょっとしたトレンドになっています。
今回はXperia 1Ⅶとvivo X300 Proの比較レビューを主観的にまとめたいと思います。
デザインを比較。
本来であれば比較するような機種ではないと思いますがXperiaが本来目指すべきだった道をvivoが進んでいる印象を受け今回はXperiaの現在位置という部分で見ていきたいと思います。
その上でデザインから確認していきたいと思いますが本体サイズでみると割と似ています。
Xperia 1Ⅶに関してはサイドフレームが本体の厚みに対して僅かにスリム化されています。なので実際に持ち比べた時に0.2mm分厚いとはいえ手へのフィット感は優れている印象です。
また横幅が僅かにスリムなことから持ちやすい分ずっしり感強めかと思いきやそんなことはないです。
そして本体背面を確認すると両機種ともガラスを採用しつつフラット形状を採用しています。
一方でデザインの方向性としてはかなり違うと思っておりvivo X300 Proはカメラを強調したデザインでありつつもスマホとして洗練されたデザインに見えるようにカメラバンプを最大限目立ちにくくしている一方でXperia 1Ⅶはサイドフレームにスリットを採用しています。
これは本体横持ちかつ撮影の時に本体の向きを変える際に指がねじれないように配慮された結果ですさらにバックパネルは撮影時にバックパネルが原因で光の乱反射を抑制するために独自コーティングを採用するなどユーザーが撮影しやすいデザインになるように最大限配慮しています。
またスマホとして出来るだけスタイリッシュであるべきとカメラバンプや本体の厚みも意識しています。カメラデザインも搭載しているセンサーの大きさが全然違うため単純な比較は難しいですがXperia 1Ⅶは垂直型を採用しつつもカメラバンプは最低限とデザインをかなり意識しています。
もちろんデザイン全体で見れば好みでXperia 1Ⅶの質感が安っぽく感じるとの声もあります。またサイドフレームのスリット部分がかけたり背面の独自コーティング部分が剥げやすいとの声もあります。
ただ個人的にはXperia 1Ⅶの拘りぬいたデザインの方が好きで所有欲を満たしてくれます。
ディスプレイを比較。
次にディスプレイを確認していきたいと思いますがXperia 1Ⅶの方がサイズは小さいです。今やどのメーカーもフラッグシップモデルはベゼルのスリム化に注力している中でXperiaはデュアルフロントスピーカーを搭載しているためフロント部分の上下にどうしてもスペースが必要になります。
その結果上下のベゼルは太めでベゼルを太くするしかないからこそインカメラはベゼル部分に搭載しています。
そのためUDCを搭載している機種以外では非常に珍しくパンチホールデザインを採用していないです。ベゼルが太くてもパンチホールがない方がいいかパンチホールでもベゼルがスリムな方がいいかはユーザー次第です。
コンテンツの表示を比較。
そしてコンテンツの表示を確認するためにYouTubeを再生してみるとXperia 1Ⅶの方が色味が濃いというかコントラストがはっきりしているというか個人的には臨場感をより感じます。
表示解像度でみればフラグシップとしてFHDは物足りないですがSonyはAIを活用しています。その結果ブラビア譲りの色味を再現しておりスペック以上の描写力を実現できている印象です。
ディスプレイ輝度を比較。

次にディスプレイの視認性に直結する部分として輝度ですがXperia 1Ⅶはピーク輝度がメーカーから明らかにされていません。ただ前モデルから20%改善しているとしており海外サイトのテスト結果を参考にすると1475nitsです。
一方でvivo X300 Proは自動調節で2113nitsなのでスコアでみればかなりの差があります。
そして実際に屋内で比較してみるとXperia 1Ⅶの方が明るいと感じるシーンがかなり多めです。一方で屋外だとvivo X300 Proの方が僅かに明るいという印象で想定していたほどの差がないです。
Xperia 1Ⅶは照度センサーをリアカメラ部分に搭載したことで輝度の調整がより最適化されています。さらにサンライトビジョンモードも前モデルの時と異なり色のバランスが良くなったのは嬉しいポイントだと思います。
最低輝度が1nitからであることやDolby VisionやHDR10+に対応などvivo X300 Proの方が充実しています。また目の保護を意識した仕様となっている一方でXperia 1Ⅶは機材的側面が強いと思います。
その他クリエイターモードなど撮影した写真や動画をより忠実に再現できるように配慮しています。一方でvivo X300 Proは前モデルで対応していたツァイスマスタースクリーンがどうなったのか気になるところです。
基礎スペックを比較。
そして基礎スペックに関して両機種とも現時点でAndroid16をを搭載している形になります。一方でXperia 1Ⅶはメジャーアップデートが残り3回に対してvivo X300 Proは5回と地味に差があります。
またこの2機種で見ればAIを目的に購入する人はいないと思いますがvivo X300 Proの方が機能としては充実している印象でXperia intelligenceは自動で適用される感じになります。
音楽を聴いたり動画を見たり写真を撮るなどユーザーの行動に合わせてAIが適用される形です。
容量構成を比較。
そして容量構成に関してグローバル版で見た場合vivo X300 Proは選択肢が一つしかないです。一方でXperia 1Ⅶは直販版限定となりますが最大512GBまで選択することが可能です。
さらに最大2TBまでのSDカードにも対応しているのでユーザーの汎用性は高いかなと思います。ただ512GBモデルがよく売れている印象でSDカードスロットの需要は下がっている可能性もあります。
発熱とパフォーマンスの持続性を比較。
そして発熱の程度を調べるためにベンチマークを連続で3回回して負荷をかけてみました。流石にトップスコアはvivo X300 Proの方が上ですがXperia 1Ⅶで280万点もいくのが個人的に衝撃的です。
計測終了ごとに外部温度を計測したところvivo X300 Proは38.0/40.6/41.2度に対してXperia 1Ⅶは36.8/37.2/37.3度と実際に持ち比べてもXperia 1Ⅶの方が明らかに控えめです。
そして持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testをしてみました。
メーカーごとに何か設定しているのか不明ですがXperia 1Ⅶの方がトップスコアもロースコアも高いのに安定率も優秀とこれだけをみるとDimensity9500はかなり不安定に感じてしまいます。
改めてパフォーマンスが高いSoCを搭載しても今回のような結果になると考えものかなと思います。
バッテリー関連を比較。
次にバッテリー関連に関してvivo X300 Proのヨーロッパ向けのモデルは5400mAh程度です。一方で大陸版とアジア向けのモデルは6510mAhと市場によって容量が異なるので注意が必要です。
ちなみに海外サイトのテスト結果をみるとXperia 1Ⅶの方がスコアで圧倒しています。ただこのスコアはヨーロッパ向けモデルなのでアジア向けのモデルだとスコアが変わる可能性が高いです。
前モデルの時点で15時間ちょいだったことを考えるとvivo X300 Proの方がいいのかなと思っています。
ちなみにvivo X300 Proの大陸版を使っていた時は寝る前の電池残量が80%前後に対してXperia 1Ⅶは70%前後なので自分の使い方だとvivo X300 Proの方が電池持ちが良く感じます。
そして充電速度に関してXperia 1Ⅶは充電開始30分で51%でフル充電に87分と速くはないです。ちなみにvivo X300 Proのヨーロッパ向けモデルだとフル充電に要した時間は29分と半分以下です。
アジア向けだと1000mAh近く容量が増えるとはいえvivo X300 Proの方が速いのかなと思います。
その他を比較。
その他IP68は共通ですがvivo X300 ProはIP69もあるので水中撮影にも対応しています。一方でXperia 1Ⅶの強みとしては今や搭載している機種がほぼないイヤホンジャックを搭載しています。
生体認証に関してXperia 1Ⅶは電源ボタンに指紋認証を統合していますが顔認証は非対応です。指紋認証に何かしらの問題が出た場合に生体認証が一切使えなくなるのはデメリットだと思います。
そして音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみましたが音量を上げてもXperia 1Ⅶは音割れすることもなく音のバランスが圧倒的に優秀です。
カメラを確認。
最後にカメラを確認していきたいと思いますが広角は同じくSony製のセンサーを採用しています。一方でXperia 1Ⅶの超広角はフラッグシップの中でもかなりデカめなのはアドバンテージです。
そして望遠に関してvivo X300 ProはSamsungと共同開発したHPBを採用しており現状でトップクラスの望遠センサーをペリスコープで搭載しているからこそカメラ部分もかなりデカいです。
SonyはXperia 1で初めてトリプルレンズカメラを搭載するとなった時に3つの画角が異なるシングルレンズカメラを搭載することで腑に落ちたとしていましたが広角以外が弱かったです。
一方でvivoは3眼ともしっかり強化してきた感じでそれこそSonyのコンセプトを体現している印象です。またvivo X300 Proは専用のカメラキットが用意されている上に外付けレンズも用意されているのでよりカメラらしく楽しみことができるようになっているのはvivo X300 Proです。
とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。
超広角で撮影。

今回のサンプルはXperia 1Ⅶ/vivo X300 Proの順番になっているので予めご了承下さい。

vivo X300 Proはツァイスナチュラルカラーモードで撮影していますが、シーンによってはvivo X300 Proの方が現実寄りです。
広角で撮影。

意外にもXperia 1Ⅶの方が明るく補正されていることを確認することが出来ます。

次に接写をしてみましたが逆光に近いシーンだったことからもXperia 1Ⅶはフレアが発生しています。

上記のサンプルだとXperia 1Ⅶの方が現実寄りの色味で撮れていることを確認することが出来ます。
ポートレートで撮影。

Xperia 1ⅦからポートレートモードでもHDRに対応したとはいえ色がちょっと抜けています。

色味が全然違うことを確認することが出来ます。

次にvivo X300 Proは2.1倍でXperia 1Ⅶは2倍で撮影してみました。

1倍の時点でもギリギリでしたがXperia 1Ⅶはポートレートモードになると最短撮影距離はかなり長めです。

次に両機種とも光学倍率となる3.5倍で撮影してみました。

望遠画角になるとXperia 1Ⅶは一気にバランスが崩れることを確認することが出来ます。
マクロで撮影。

次に超広角を利用したマクロモードで撮影してみました。

vivo X300 Proの方が被写体に寄りやすい分ミスりやすいです。また両機種ともテレマクロに対応していますがXperia 1Ⅶはマニュアルフォーカスなので癖は強めです。
望遠で撮影。

まず両機種とも光学倍率となる3.5倍で撮影してみました。

次に10倍で撮影してみましたがXperia 1Ⅶはノイズが一気に増えた印象です。

そしてXperia 1Ⅶにとってほぼ最大となる20倍で撮影してみましたがノイズはかなり多めです。
中距離で撮影。

最初に光学倍率となる3.5倍で撮影してみました。

この画角だと意外と勝負できている印象を受けます。

次に倍率はそのままで接写してみましたが最短撮影距離が全然違います。

接写になる取り回しに雲泥の差が生じる感じです。

次に10倍で撮影してみました。

やはりXperia 1Ⅶの方がノイズが多い印象を受けます。

そして倍率をそのまま接写をしてみました。

やはりvivo X300 Proの方が取り回しが優秀で使いやすいです。
超広角(低照度)で撮影。

次に低照度の環境で手持ちでサンプルを撮影してきました。

昔のXperiaでは考えられないくらい白飛びが抑制されていますが、vivo X300 Proには及ばない感じです
広角(低照度)で撮影。

やはりXperia 1Ⅶの方が白飛びしている印象です。

やはり今後の大きな課題として「ナイトモード」なのかなと思います。
望遠(低照度)で撮影

まず2倍で撮影してみました。

次に3.5倍で撮影してみましたがXperia 1Ⅶは一気にノイズが増える印象です。

そしてXperia 1Ⅶは5倍でvivo X300 Proは5.6倍で撮影してみました。

最後に10倍で撮影してみましたが低照度の環境だとより明確な差があります。
まとめ。
今回はvivo X300 ProのとXperia 1Ⅶを比較してみましたがカメラにやはり大きな違いがあります。そして大きな違いとしては色味でXperiaのカメラが好きな人にとってvivoはかなり濃く感じると思います。
またXperiaは長らく自分で調節して撮影するのも楽しみの一つにしていましたがvivoはオートでもかなり綺麗に撮れる感じでXperiaがvivoと同じ方向だったらまた印象が違ったのかもしれません。
何よりスマホカメラとした場合Xvivo X300 Proと比較すると大きな遅れをとっている印象です。
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