面白い結果に。Oppo Find X9 Proとvivo X300 Pro比較

例年よりDimensity9500やSnapdragon 8 Elite Gen 5など最新SoCの発表が前倒しとなっています。その結果今や新製品ラッシュという印象で機種によっては1年経たず後継機種が出てきている感じです。

今回はvivo X300 Proのグローバル版を購入したので開封しつつOppo Find X9 Proの比較レビューを主観的にまとめたいと思います。

デザインを比較。

まずデザインから確認していきたいと思いますが本体サイズでみるとほとんど一緒です。横幅が約1mmに本体の厚みが0.2mm程度vivo X300 Proの方が薄いこともあり僅かに持ちやすい印象を受けます。

一方でサイドフレームは両機種ともフラット形状ということもありフィット感はほぼ変わらないです。また重さもほとんど一緒であることからも正直明確にどちらが持ちやすいということはないです。

そしてショートカットボタンの搭載も一緒ですがOppo Find X9 Proはカメラコントロールを搭載しておりアドバンテージに感じるかと思いきや個人的にはほぼ使わず。

むしろジンバルなどを使う時に邪魔で本体横持ちで撮影する人にとっては押しにくい位置にあるのがマイナスです。

そして本体背面を確認すると両機種ともフラット形状かつガラスで耐久性に関しては不明です。カラバリによって印象が異なると思いますが手持ちでみた場合vivo X300 ProのブラウンよりOppo Find X9 Proのホワイトの方が個人的には質感が高く感じより所有感を満たしてくれます。

そしてデザインの印象を大きく分ける部分としてカメラでサークル型とスクエア型で全然違います。Oppoによるとカメラコンポーネントの小型化によってカメラデザインを変更できたとの話です。

ただ単純に望遠センサーが一つ減ったのは大きいと思っておりvivo X300 Proは前モデルと比較するとペリスコープ部分はむしろ大型化している可能性もあるので変更しようもなかったのかもしれません。

何より中華系のフラッグシップ=サークル型がだいぶ続いたからこそOppo Find X9 Proは新鮮です。

ちなみにカメラバンプ込みで本体の厚みを計測してみるとOppo Find X9 Proは12.7mmでvivo X300 Proは14.4mmとやはりvivo X300 Proの方が全体的に厚みがあります。

単純にカメラ部分がデカく厚みがあるからこそvivo X300 Proの方が重心は寄っている印象です。

あと両機種とも純正ケースで見るとマグネット内蔵タイプが用意されていますがデザインからOppo Find X9 Proの方がマグネット対応アクセサリーとの相性が出にくいのかなと思います。

正直取り回しの部分はほぼ一緒なので単純にカメラデザインの好みとアクセサリーで選ぶのが分かりやすいかもしれません。

ディスプレイを比較。

次にディスプレイを確認していきたいと思いますがディスプレイサイズにフラット形状は一緒です。ちなみにベゼルに関してOppo Find X9 Proは1.15mmに対してvivo X300 Proは1.1mmです。

実際に比較しても気になるような差ではなく個人的には両機種とも十分にスリムな印象を受けます。何より個人的にはベゼルがスリム化されたことよりも完全なフラットディスプレイの方が嬉しいです。

コンテンツの表示を比較。

そしてコンテンツの表示を確認するためにYouTubeを再生してみると設定がデフォルトで自分の目だとOppo Find X9 Proの方が僅かに白っぽく見えますが明るさの違いの影響もあるかもしれません。

ディスプレイ輝度を比較。

次にディスプレイの視認性に直結する部分としてディスプレイ輝度ですがvivo X300 Proはピーク輝度が上で海外サイトのテスト結果を参考にすると自動調節で2113nitsを記録しています。

一方でOppo Find X9 Proは自動調節で1175nitsなので最大で2倍近くの差があります。

とりあえず実際に屋内で比較してみると今回試した感じではOppo Find X9 Proが僅かに明るい印象を受けます。また屋外で見た感じたとvivo X300 Proの方が僅かに明るい程度でほとんど差がない印象です。

なので海外サイトのテスト結果ほどの差を感じない感じでむしろOppo Find X9 Proの方が明るく感じることが多いかもしれません。最低輝度が1nitからであることやDolby VisionやHDR10+に対応など共通の部分が多いです。

また目の保護を意識した仕様となっていることも共通でスペックで見ればかなり似ています。だからこそシンプルに色味とディスプレイの明るさで選ぶのが分かりやすいかなと思います。

基礎スペックを確認。

そして基礎スペックに関して両機種ともAndroid16をベースにしたカスタムUIを採用しています。またvivo X300 Proから従来と異なりグローバル版でもOriginOSを採用しています。

そしてvivoによるとOriginOS 6は5年使ってもスムーズなアニメーションを提供するとの話です。その結果なのか不明ですがアップデートサポート期間がグローバルモデルでも最大7年に拡張されたのは嬉しいところです。

AIを比較。

AIに関して中華系は大陸版と比較するとグローバル版は削られることが非常に多いです。ただ写真の編集など含めて現時点だとoppo AIの方がまだグローバル市場でも汎用性が高いです。

また短期間使ってきた中で地味にハマっているのがOppo Find X9 Proのマインドスペースです。自分はショートカットボタンに登録しておりあとで確認したいことを保存できるのが便利です。

またマインドスペースの中ではAIが整理してくれる感じで合わせて付随情報も確認できます。

Apple製品との連携

そしてApple製品との連携性ですがOppo Find X9 ProはO+connectを使うことでiPhoneとベアリングが可能となっておりiPhoneが受け取った通知などが共有化されます。

ざっくりと普段iPhoneの一台持ちをしている人がAndroidを使いたいとなった時にはいいかもしれません。ただ普段からSIMをそれぞれに入れて複数台管理している人にとっては個人的にメリットに感じないです。

何よりvivo X300 Proに関してはグローバル版では非対応になっているのがちょっと残念です。

容量構成を比較。

そして容量構成に関してグローバル版で見た場合はRAMもストレージも一緒なので特段差がないです。やはりグローバル版はコストカットのためなのかストレージオプションがほぼないのは残念です。

そして発熱の程度を調べるためにベンチマークを連続で3回回して負荷をかけてみました。

発熱とパフォーマンスの持続性を比較。

同じSoCを搭載していることもありこのクラスになるとトップスコアに差があっても誤差レベルです。計測終了ごとに外部温度を計測したところOppo Find X9 Proは38.6/43.2/43.9度でvivo X300 Proは38.0/40.6/41.2度と実際に持ち比べても印象が地味に異なります。

開封初日に計測した時と比較すればOppo Find X9 Proはスコア的にもだいぶ落ち着いた印象です。ただvivo X300 Proは今回開封初日に計測しているので発熱には地味に差があるのかなと思います。

次にパフォーマンスの持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testをしてみました。

なにか設定の差なのか不明ですがvivo X300 Proはトップスコアが2倍とはいえ安定率は半分になります。ちなみに計測終了後に外部温度を計測したところOppo Find X9 Proは38.5度に対してvivo X300 Proは40.5度と先ほどと逆転する感じで持続性はOppoの方が安定している感じです。

あくまでもベンチマークでみればOppo Find X9 Proの方が長時間負荷をかけた時に安定している印象です。

バッテリー関連を比較。

次にバッテリー関連に関してvivoとOppoではグローバル展開する際の姿勢が大きく異なります。話題となっている国際輸送規制に対してvivoはコストカットを優先している印象を受けます。

その結果ヨーロッパ向けはバッテリー容量が輸送規制ギリギリまで減少している感じになります。一方でOppo Find X9 Proに関しては販売地域関係なくバッテリー容量が一緒になります。

そのため輸送規制に合わせて追加コストを払っている感じで同じヨーロッパ向けでみるとOppo Find X9 Proとvivo X300 Proではバッテリー容量に2000mAh近くの差があります。

その上で海外サイトのバッテリーテストを確認するとvivo X300 Proはヨーロッパ向けです。そのため前モデルよりも悪化しておりOppo Find X9 Proとのスコア差はめちゃくちゃあります。

ただこれが大陸版と同じ容量を搭載したアジア向けのモデルになれば17時間くらいになるのかもしれません。

ちなみにvivo X300 Proの大陸版を使っていた時は寝る前の電池残量が80%前後に対してOppo Find X9 Proも同程度と自分は普段負荷をかけるような使い方をほとんどしないので電池持ちにスコアほどの差を感じないという印象でグローバル版は今後しっかり試したいところです。

そして充電速度に関してOppo Find X9 Proは充電開始30分で54%でフル充電に67分です。ちなみにvivo X300 Proのヨーロッパ向けのモデルだとフル充電に要した時間は29分と約半分です。

アジア向けだとしても1000mAh近く容量が少ない上に充電速度が速いので所要時間は短いと思います。

その他を比較。

その他IP68にIP69も共通で生体認証に関しては2D顔認証に超音波式画面内指紋センサーを搭載しています。両機種とも中位モデルでありながらも超音波式を採用してくれたのは個人的に嬉しいところです。

実際に自分の指紋で試した感じでは特段差はなく十分に快適に認証することが可能です。

そして音量を70%に設定した上でスピーカーテストをしてみましたが音量にしろ音質にしろOppo Find X9 Proが安定しておりvivoは以前からひどいという感じです。

カメラを比較。

最後にカメラを確認していきたいと思いますが広角に関しては同じセンサーを採用しています。また超広角に関してvivo X300 Proは世代が古いという感じで系統は同じということになります。

そして大きな違いとしては望遠でvivo X300 ProはSamsungと共同開発したHPBを採用しています。

また両機種ともカメラキットおよび外付けレンズを用意しており外付けレンズを使うことで10倍の距離感を強化する一方でレンズ用アダプターを装着すると望遠以外の画角が使えなくなるのに対してvivo X300 Proはそのまま撮影することが出来ます。

なのでvivo X300 Proはシーンに合わせて外付けレンズの着脱だけで済むのが便利です。とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

今回のサンプルはOppo Find X9 Pro/vivo X300 Proの順番になっているので予めご了承下さい。さらにvivo X300 Proはツァイスナチュラルカラーモードで撮影しています。

想定していたよりOppo Find X9 Proの方が派手な色味である一方で明るく補正されている印象を受けます。

広角で撮影。

広角になるとセンサーは一緒ですが、超広角と同様にOppo Find X9 Proの方が明るく補正されています。

接写をしてみましたがOppo Find X9 Proは僅かに白飛びしています。

やはり明るく補正していることも影響しているのかOppo Find X9 Proの方が僅かに色が飛んでいる部分もあります。

ポートレートで撮影。

1倍だとvivo X300 Proの方が距離感を掴みにくいです。

vivo X300 Proの方が分かりやすい色味で撮影できていることを確認することが出来ます。

次にOppo Find X9 Proは2倍でvivo X300 Proは2.1倍で撮影してみました。

今回試した感じだとOppo Find X9 Proの方が被写体に寄りやすい印象です。

次にOppo Find X9 Proは3倍でvivo X300 Proは3.5倍と光学倍率で撮影してみました。

背景のボケ感と色味に違いが地味にあります。

マクロで撮影。

次に両機種とも超広角を利用したマクロ撮影をしてみました。

vivo X300 Proはちょっと撮影に失敗しています。

次に望遠を利用したテレマクロで撮影しており、Oppo Find X9 Proは3倍でvivo X300 Proは3.5倍です。

テレマクロになるとvivo X300 Proの方が取り回しが良くなります。

ちなみにOppo Find X9 Proはマクロモードで最大30倍でvivo X300 Proは最大20倍での撮影が可能です。そして上記のサンプルは20倍で撮影しています。

割といい勝負なのかなと思います。

望遠で撮影。

まずOppo Find X9 Proは3倍でvivo X300 Proは3.5倍と光学倍率で撮影してみました。

次に10倍で撮影してみましたがoppo Find X9 Proはちょっと暗めです。

そして20倍で撮影してみました。

次に30倍で撮影してみましたがOppo Find X9 Proの方が全体的に暗いです。

そして50倍で撮影してみましたが明るさが全然違います。

Oppo Find X9 Proは60倍以上になるとAIズームになりますが、今回のサンプルを見る限りvivo X300 Proが一貫して安定している印象を受けます。

中距離で撮影。

まずOppo Find X9 Proは3倍でvivo X300 Proは3.5倍と光学倍率で撮影してみました。

長距離撮影の時と比較するとそこまでの差がない印象を受けます。

次にOppo Find X9 Proは3倍でvivo X300 Proは3.5倍と光学倍率で接写してみました。

vivo X300 Proの方が取り回しがいいです。

次に10倍で撮影してみました。

正直そこまで明確な違いがないように感じます。

次に10倍で接写してみました。

意外と10倍までであればいい勝負な印象を受けます。

マスターモードで撮影。

一応Oppo Find X9 Proをマスターモードにして撮影してみましたが、マスターモードの色味はかなり良いです。

超広角(低照度)で撮影。

次に低照度の環境で手持ちかつナイトモードでサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

Oppo Find X9 Proの方が白飛びがしやすい印象です。

広角(低照度)で撮影。

広角でもvivo X300 Proの方が白飛びが抑制されている印象を受けます。

全体的にvivo X300 Proの方が明るく補正されている印象を受けます。

望遠(低照度)で撮影。

まずvivo X300 Proは2倍でOppo Find X9 Proは2倍で撮影してみました。

次にまずOppo Find X9 Proは3倍でvivo X300 Proは3.5倍と光学倍率で撮影してみましたがOppo Find X9 Proはフレアが発生しています。

そしてまずOppo Find X9 Proは6倍でvivo X300 Proは5.6倍で撮影してみました。

最後に10倍で撮影してみましたが低照度の環境だとvivo X300 Proの方が安定している印象を受けます。

まとめ。

今回はvivo X300 Proのグローバル版を購入したのでOppo Find X9 Proと比較してみました。ちなみにヨーロッパにおいてOppo Find X9 Proは1299ユーロでvivo X300 Proは1399ユーロでバッテリー容量の追加コストを考えるとOppo Find X9 Proの方が断然頑張ってくれている印象です。

何よりカメラの好みで選ぶべきで広角と超広角に関しては正直色味で優先でもいいのかもしれません。一方でズームに関してはvivo X300 Proの方が安定しており望遠で選ぶのが分かりやすいです。

より現実に忠実な色味を目指しているOppo Find X9 Proの方が派手だったのはちょっと意外です。

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