AQUOS Sense10比較。Pixel 9aと比較したら価格差以上の違い

海外の調査会社のレポートからも国内のAndroidの中で唯一トップ5にランクインしているのがPixel 8aとなっており国内で最もうれているAndroidがPixelのaシリーズということになります。

今回はGoogle Pixel 9aとAQUOS sense10の比較レビューを主観的にまとめたいと思います。

デザインを比較。

まずデザインから確認をしていきたいと思いますがぱっと見の印象はPixel 9aの方が大きいです。ただ縦幅こそ4mm近くの差がありますが横幅はほとんど一緒で本体の厚みは一緒となっています。

縦幅が150mm以下の機種は現状数えるほどしか存在していないため貴重な選択肢の一つになります。

一方でサイドフレームは両機種ともアルミかつ僅かに湾曲しているため手にフィットしやすいです。

実際に持ち比べをしてみると僅かにPixel 9aの方がスリムだからこそより持ちやすく感じます。ただ20gも重いこともありPixel 9aの方が実際に片手で使っている時のずっしり感が強めです。

あとは気になる部分としてPixel 9aは多くのAndroidと比較して電源ボタンの搭載位置が逆です。

そして本体背面を確認するとAQUOS sense10はアルミに対してPixel 9aは複合素材を採用したマット仕上げのガラスとなっており質感に関しては価格帯を考えると十分に高いかなと思います。

電波感度やワイヤレス充電との兼ね合いからも背面にアルミを採用している機種は現状ほぼないです。

自分の中で背面にアルミを採用していたのはiPhone 6の頃の印象なのでかなり懐かしく感じます。

そしてデザインの印象を分ける部分としてカメラデザインで両機種ともほぼカメラバンプはないです。ちなみにAQUOS sense10のカメラバンプは0.9mm程度でPixel 9aは0.5mmという感じです。

単純にカメラバンプでみれば気にするような差がなく単純にカメラデザインの好みで選ぶのがいいです。少しでもコンパクトに拘る人はAQUOS sense10がおすすめですが重さが気にならないならPixel 9aでも持ちやすさがそこまで変わるわけではないので店頭でチェックするのがおすすめです。

ディスプレイを比較。

次にディスプレイを確認していきたいと思いますがディスプレイサイズに地味に差があります。

両機種とも均等にベゼルが太い感じですが自分の目だとPixel 9aの方が僅かに太く見えます。とは言ってもこの程度の差が気になる人は正直この価格帯の機種を買わない方がいいと思います。

一方でアスペクト比が異なりPixel 9aは20:9で一度に表示できる情報量が多いかと思いきやXなどを表示してみると本体の横幅がほぼ一緒だからこそ情報量はほとんど変わらない感じです。

コンテンツの表示を比較。

そしてコンテンツの表示を確認するためにYouTubeを再生してみましたがデフォルトのままだとPixel 9aの方が暖色寄りの色味でAQUOS sense10の方がコントラストがはっきりしている印象を受けます。

ざっくりとAQUOS sense10の方が臨場感がありPixel 9aの方が映像に柔らかさがある感じです。

ディスプレイ輝度を比較。

そしてディスプレイの視認性に直結する部分としてディスプレイ輝度を確認すると割と明確な差があります。AQUOS sense10はピーク輝度が2000nitsに対してPixel 9aは2700nitsと地味に差があります。

ただ屋内で実際に使っているとAQUOS sense10の方が明るく感じることが圧倒的に多いです。一方で屋外で使ってみるとPixel 9aの方が明確に明るい感じでシーンによって評価が違います。

何よりPixel 9aは明るくなればかなり明るいですがディスプレイ輝度の調節が遅いという印象を受けます。特に曇りの日など中途半端な照度だと輝度の調節が甘くなりがちで暗いままになりがちです。

一方でAQUOS sense10は割とこまめに調節してくれる上に輝度の平均値は地味に高いのかもしれません。

そしてリフレッシュレートに関してPixel 9aは可変式に非対応なのでスペックでは地味に差です。実際にスクロールさせるとやはりPixel 9aの方が僅かに残像を感じやすいのかなと思います。

個人的に今回比較した限りでは外で使うことが多い人はPixel 9aで屋内で使うことが多い人はAQUOS sense10という感じでディスプレイの視認性はスペックほどの差がない印象を受けます。

基礎スペックを比較。

そして基礎スペックを確認していきたいと思いますがAQUOS sense10はAndroid16を標準搭載しています。一方でアップデートサポート期間はPixel 9aの方が最大7年と現状Androidではトップクラスです。

また注目すべきとしてPixelの場合は基本毎月1回アップデートがあるので配信回数が大きく異なります。

AIに大きな違い。

一方でAIに関していくらPixel 9aが廉価版とはいえAQUOS sense10と大きな差があります。ただショーケースモードに類似した機能はGoogle AIにないので逆に強みの一つかなと思います。

AIというとハードルが高く感じるかもしれませんが結局のところはスマホの新機能の一つです。なので画像編集機能やビジネスで使える機能が充実している方がいいならPixel 9aがいいです。

容量構成を比較。

そして容量構成に関してPixel 9aは最低でRAM8GBでストレージオプションに関しては一緒です。一方でAQUOS sense10は最大2TBのSDカードに対応しているのはユーザーにとってメリットです。

ただ本体の動作性や出来るだけ長く使うことを想定するなら両機種とも256GBの方がいいです。次にパフォーマンスの持続性と発熱を調べるためにベンチマークを3回連続で回してみました。

パフォーマンスの持続性と発熱を比較。

正直トップスコアを気にする必要はないですが手持ちのPixelの中で初めて150万点を突破しました。かなり評判の悪いGoogle Tensorでもミドルレンジの中ではまだまだ十分に競争力があります。

そして計測終了ごとに外部温度を計測したところPixel 9aは32.3/33.5/33.5度に対してAQUOS sense10は28.0/28.4/29.4度と発熱がかなり抑制されているのが地味に驚きです。

次にパフォーマンスの持続性を調べるために3D Mark Wild Life Stress Testをしてみました。

安定率で見るとAQUOS sense10の方が圧倒的ですがトップスコアでみるとPixel 9aが圧倒的です。単純にPixel 9aの方がパフォーマンスが高い分発熱しやすいから制御しているという感じです。

何より実際に使ってみるとPixel 9aの方が動作性が全体的に安定している印象を受けます。AQUOS sense10はPixel 9aと比較すると細かい部分で地味にもたつきを感じるという印象です。

バッテリー関連を比較。

そしてバッテリー関連を確認するとほとんど一緒でこの筐体サイズで5000mAhが当たり前の時代になりました。ちなみに海外サイトを参考にするとPixel 9aは12時間42分なので決して良いとは言えないです。

ただPixel 10シリーズと比較するとまだマシな方でAQUOS sense10には劣る可能性もあります。そして充電速度に関してPixel 9aは充電開始30分で47%でフル充電に要した時間は101分で一方AQUOS sense10の方が充電速度が速い上にバッテリー容量が少ないので所要時間は短いのかなと思います。

ただPixel 9aは廉価版の中では地味にありがたいことにワイヤレス充電に対応しています。

その他を比較。

その他IP68は共通ですがAQUOS sense10はボディソープで洗ったり除菌シートで拭いたりすることが可能です。生体認証に関してAQUOS sense10は電源ボタンに統合された指紋認証に対してPixel 9aは光学式の画面内指紋センサーでユーザーごとに相性が出やすいのはPixel 9aなのかなと思います。

一方で顔認証対応は共通ですがPixel 9aはクラス3に対応しているのでセキュリティが全然違います。

そして音量を50%に設定した上でスピーカーテストをしてみたのでご確認下さい。音量に関しては圧倒的にAQUOS sense10の方が大きいですがPixel 9aの方がまとまっている印象です。

カメラを比較。

最後にカメラを確認していきたいと思いますがセンサーサイズでみればAQUOS sense10の方がデカいです。一方でAQUOS sense10はセンサーの全てがオムニビジョン製でコストカットが目立つ印象です。

とりあえず写真のサンプルを撮影してきたのでご確認下さい。

超広角で撮影。

今回のサンプルはAQUOS sense10/Pixel 9aの順番になっているので予めご了承下さい。

シーンによりますがPixel 9aの方がコントラストがはっきりしている印象を受けます。

広角で撮影。

Pixel 9aの方が色潰れがしていないように見えます。

センサーサイズの差もあるとはいえPixel 9aの方が被写体に寄りやすくフォーカス精度も安定しています。

全体的にPixel 9aの方が明るく補正されていることが多いですが、上記の画像のようにちょい青みが強く見えることもあります。

ポートレートで撮影。

ちなみにPixel 9aは最低倍率が1.5倍です。

単純にPixel 9aの方が被写体に寄りやすく距離感も掴みやすいです。

次に2倍で撮影してみました。

Pixel 9aの方がフォーカス精度も優秀で、取り回しは圧倒的に優れている印象を受けます。

望遠で撮影

最初に2倍で撮影してみました。

次に5倍で撮影してみましたがPixel 9aの方がノイズが多い印象を受けます。

最後に最大倍率となる8倍で撮影してみましたがAQUOS Sense10の方が一貫して安定している印象を受けます。

ズームで接写

次に2倍で撮影してみました。

長距離と異なり2倍程度だとPixel 9aの方が安定している印象を受けます。

マクロで撮影。

Pixel 9aは超広角を利用したマクロ撮影には非対応ですがマクロフォーカスには対応しています。もちろん被写体によると思いますが、今回試した感じだとAQUOS sense10ほどは寄れないです

超広角(低照度)で撮影。

次に低照度の環境で手持ちかつナイトモードでサンプルを撮影してきました。

Pixel 9aの方が明るく補正される影響もあるのか白飛びもひどいです。

広角(低照度)で撮影。

環境によりますがAQUOS sense10はプレビュー画面だと暗くて見にくいことが多いです。

改めてPixelは白飛びがしやすくフレアが発生しやすいのは大きなデメリットです。

望遠(低照度)で撮影。

まずは2倍で撮影してみました。

そして5倍で撮影してみましたが高照度の環境と異なりノイズの量はそこまで変わらない印象です。

最後に4倍で撮影してみましたが低照度の環境だとPixel 9aの方が安定している印象を受けます。

まとめ。

今回はAQUOS Sense 10とPixel 9aの比較レビューを主観的にまとめてみました。直販版でみるとAQUOS Sense 10は6万2700円でPixel 9aは7万9900円と2万円近くの価格差があります。

ちなみにドコモオンラインショップにおいてMNPでみるとPixel 9aは4万4440円でAQUOS Sense 10は現時点で特段割引がなくPixel 9aの方が安く買えると逆転します。

また機種変更であってもプログラム利用時でみれば結局のところPixel 9aの方が安いです。単純にPixel 9aの方が高い分しっかりまとまっており結局安く買えるならありだと思います。

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