Google Pixel 9 Pro XLでは充電速度が強化されたとはいえ中華スマホと比較すると物足りない印象で、Pixel 9やPixel 9 Proでみると充電速度は30W未満と決して速いとは言えない状況にあります。
今回はGoogleがPixelの充電速度を改善することにあまり積極的ではない理由について主観的にまとめたいと思います。
バッテリーへの負荷を避ける。
まず一つ目の理由として、そもそも歴代Pixel自体が大容量バッテリーを搭載していないことが大きいと思います。バッテリー容量が多くなければ充電速度がそこまで速くなくてもトータルの充電時間はそこまでかからないと思います。
一方でGoogleとしてはバッテリー容量に加えバッテリーへの負荷を考えている可能性が高いと思います。GoogleはPixel 8シリーズからアップデートサポート期間を最大7年に伸ばした上で修理用のコンポーネントも最大7年提供することを明らかにしています。
もちろん最大7年も修理なしでユーザーが快適に使えるとは思っていないと思います。とはいえ少しでも長く快適に使えるようにするために配慮している可能性があり、特に長く使う上でネックになるのがバッテリーの劣化です。
直近の情報からもバッテリーの充電サイクルと目安を確認できるようになりましたが、一方で劣化を防げるわけではなくバッテリーの交換時期が分かりやすくなっただけとも言えます。
また急速充電はバッテリーに負荷をかけることで有名で、特に電池残量が70%あたりを超えてからは負荷を避けるために充電速度を極端に制限することが多いです。
これがシリコンカーボンバッテリーなどを採用すれば話は変わってくるのかもしれませんが、現状を見るとバッテリーの負荷を避けるために中華メーカーのような急速充電に消極的なのかもしれません。
何よりバッテリーの寿命を伸ばしたいのであれば、そもそも充電を出来るだけしないようにフォーカスするのが当たり前という感じになります。
販売地域の環境。
少なくとも中華メーカーが急速充電に拘っている理由の一つとしては中国市場での反応が良かったこと。そしてもう一つは販売地域のインフラの状況にも左右されている可能性があります。
中華メーカーはシェアを維持するためにアジアで廉価版を中心に販売しています。ただアジアの一部地域では割と一時的な停電が当たり前で日本ではちょっと考えられない状況です。
そのためスマホを出来るだけ短い時間で充電できた方がいいですが、Pixelが販売されている主な地域はアメリカやヨーロッパなど電気事情はある程度安定した地域が多いです。
そのためいつ停電するか分からないと心配する必要はなく、バッテリーへの負荷を考えつつゆっくりと充電できるようにしている感じです。やはりこれはメーカーによって販売地域が異なるので事情も変わってくるという感じです。
Pixel 10シリーズで充電速度がどうなるのか不明ですが、少なくともバッテリーに革新的な何かが発生しない限りは充電速度を一気に強化してくる可能性は低いのかなと思います。
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