Kirinチップの復活は脅威？アメリカがHuaweiの規制を強化する理由

Huawei

Huaweiは2019にHuaweiはアメリカのエンティティリストに追加。結果Huaweiはアメリカ企業と取引をする場合にアメリカ政府の許可が必要となりGoogleとの取引も不可能になりました。

さらにアメリカ商務省は、アメリカの技術を使って生産される半導体の輸出にはアメリカ政府の許可が必要と実質Huaweiに対してTSMCなど大手サプライヤーが出荷することが不可能になり、Huaweiはアメリカの技術に頼ることなく自前で半導体を製造する必要が出てきました。

今回Phone Arenaによるとアメリカ政府がHuaweiに厳し目の圧力をかける理由について言及していることが判明したのでまとめたいと思います。

Huaweiへの厳しめの政策をとる理由。

少なくともHuaweiはHuawei Mate60シリーズで独自SoCとなるKirinチップを復活させています。中国のSMICがサプライヤーとなっており7nmプロセスルールを採用していることからも最新の半導体技術を採用しているわけではありませんが、アメリカの技術に頼らず製造していることがすごい。

さらにHuawei Mate70シリーズが搭載するKirin9100は5nmプロセスノードを採用すると予測されていることからも、アメリカ政府にも焦りが出てきたと言われており、さらに規制を強化すべきではとの話もあります

何より今回の情報によるとアメリカの一部議員は以下のようにコメントしています。

ファーウェイや類似企業が米国の技術にアクセスする能力を否定する努力を続けなければならない。ファーウェイが半導体生産に関連する米国の技術を取得するのを阻止できないことは、チップを販売できない世界中のチップメーカーを犠牲にして、ファーウェイの上場の意図を弱体化させ、国家安全保障を害する。

何よりアメリカとしてはHuaweiが築き上げている半導体技術が中国の軍事技術発展に転用されていることを懸念しているとしています。少なくともアメリカが規制を強化したことでHuaweiは中国以外の技術にほとんど依存せず、逆に技術が恐ろしいスピードで発展している印象です。

なので規制強化で潰そうとするのではなく、Huaweiを間接的に掌握できる状態にした方がよかったのかもしれませんが、今となっては遅いのかもしれません。

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