Pixel 9 Pro XL。AIの応答速度を最優先するため一部RAMをロック

事前情報からもGoogle Tensor G4では「ベンチマークスコア」ではなく「ユーザビリティ」の改善にフォーカスしたチューニングを採用していることが判明。その一つとして前モデルからの課題だった「アプリの応答速度」でより滑らかにリアクションするようになっています。

少なくともGoogleは AIを最大化するためにGoogle Tensor G4を構築していると思います。その上でより快適に動作させるために重要になってくるのがRAMです。今回Android AuthorityによるとPixel 9シリーズのRAMの一部はロックされていると報告しているのでまとめたいと思います。

一部RAMはロックされている。

今回同サイトによるとPixel 9シリーズのRAMの使用量をテストしたとしています。

ロックされたRAM アイドル状態における最大容量
Pixel 8 Pro 0.26GB 0.73GB
Pixel 9
Pixel 9 Pro XL 2.64GB 2.72GB

少なくとも今回の情報によるとロックされたRAMがあり、Pixel 8 ProとPixel 9に関しては同じ方法でロックされている可能性があると指摘しています。一方でPixel 9 Pro XLに関しては3GB近くのRAMがロックされていることを確認できます。

同サイトによるとPixel 9 ProとPixel 9 Pro XLに関してはAICoreとGoogle Tensor G4のTPU処理のために常に3GBのRAMをロックしている可能性があると指摘しています。

アイドル状態のPixel 8 ProとPixel 9で最大の実行中のアプリケーションは、両方の携帯電話で非常によく似た0.73GBを占めるシステムです。しかし、Pixel 9 Proでは、AI機能を使用していなくても、AICoreプロセスが一番上にあります。これは、AICoreがRAMにプリロードされ、常に準備ができていることを意味し、最大限の応答性を保証します。

ぱっと見の印象としてRAMがロックされていることで実質使えるRAMは減ると思うかもしれませんがAICoreが常にRAMにロードされTPUがどこを見るべきか正確に把握しているためAI処理における応答と処理速度はかなり優秀なことになります。

一方でAIを使わない人にとっては使わない機能のために常にRAMがロックされていることになります。ただPixel 9シリーズでRAMが底上げされたのはAIのためというのは一目瞭然なのでAIのためにRAMを占有するのは当たり前といえば当たり前のように感じます。

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